2018年蟹座の上半期の占い

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愛と創造が生まれる土壌である、一人の人間としての孤独。

たとえば、今まさにおいしいものをたくさん食べて、満腹で満足している人に対して、「今からご飯を作ってあげよう」という気持ちにはなりません。また、その必要もありません。それにも似て、心が充たされて満足している人には、「愛」は必要なさそうです。愛が必要なのは、その人の心が「空腹」な時です。それはおそらく、「孤独」と言い換えることができるのではないかと思います。真の創造性もまた、孤独と切り離すことはできません。創造とは「正解のないところに、自分だけの回答を探す」行為です。「自分だけの回答」は、どんなに人の意見を参考にしたとしても、最終的には、自分自身だけとの孤独な対話の中で発見するしかありません。人に恋心を抱くのも「誰かと一緒」には、できません。恋する心はいつも、モノローグのみです。恋は、孤独です。愛も創造も、私たちは孤独を受け入れるときにしか、実現できないのです。

2018年、蟹座の人々は愛と創造の世界で、特別な「孤独」を発見するかもしれません。たとえば、ごく孤独な人に出会い、そこから愛が生まれるのかもしれません。「孤独」という言葉は冷たいイメージを纏っていますが、孤独の中には実際には、限りなく熱いパッションが秘められています。たとえば、大切なペットを喪って孤独の中に引きこもっている人は、もともと熱烈な愛情があったからこそ、孤独を選択することになってしまったわけです。孤独の中には、熱烈な「情」が眠っているのです。また、孤独は魅力の源泉でもあります。たとえば、ドラマや物語に描かれるキャラクターで、始めからワイワイ仲間に囲まれているような人は、あまり、主人公となることはありません。主人公はたいてい、孤独を抱えています。人に言えない秘密や強い思いを抱いています。独りぼっちで何かを抱えている人は、それだけで、強い存在感を持ち、魅力を放つのです。

上記は、2018年上半期の蟹座の人々が、他人と切り離されて孤独になる、ということではありません。そうではなく、愛や人間関係、創造的な活動のベースとなっている「孤独」を、いわば「発見する」ということなのだろうと思います。私たちはどんなにたくさんの人といても、孤独を感じることがあります。そして、その孤独のモノローグの中に、自分だけのアイデアを発見することになります。本当に真剣な出会いの場では、周りにどんなに人がいても、まるで音がなくなったように、相手と自分だけの世界が広がります。2018年上半期、あなたが過ごす愛と創造の世界では、どこかで「人と一緒に行動する」「人の後についていく・誰かに決めてもらう」ような姿勢を、全て放棄しなければならない場面があるだろうと思うのです。それは、辛いことでも苦しいことでもなく、ワクワクする冒険のような体験でしょう。たとえば、それまで家族旅行しか経験したことのない人が、はじめて一人旅や恋人と二人だけの旅を計画するような、そんな体験です。「自分」に軸足を置いて、人生の重心を引き受けたとき、新しい物語が始まります。そして同時に、あなたの目の前にいる人や、これから出会う人々の中にある、透明で繊細な「孤独」にも、気づくことができるはずなのです。

2011年頃から、仕事や対外的な活動の場で、他者との分離や集団からの離脱を、経験し続けて来た人も多いはずです。2018年上半期は、そんな「離脱」の動きが収束し始める時期に当たっています。これ以降、新しい仲間や今までにないスタイルのチームに出会っていけるでしょう。これもまた、上記の「孤独と愛と創造」というテーマに繋がっているのかもしれません。あなたが人生の何事かを、たった一人で「受けて立つ」覚悟を決めたとき、同じように覚悟を決めている「その人」と、強い結び付きを得ることになるはずです。

・時期について
まず年明けはとても賑やかです。会いたい人たちにどんどん会えますし、あなたから行くのはもちろん、向こうからも訪ねて来てくれるでしょう。この時期の「出会い」の面白さは、お互いがとても積極的な情熱を持っていることです。「人と会う」ということの意味を再認識させられる人も多いでしょう。

1月後半から3月前半は、非常に忙しい時期となっています。特に、ルーティンワークや日常生活を自らの手で「リニューアル」できるタイミングと言えます。2015年から2017年までをかけてあなたが地道に作ってきた土台のうえに、華やかな夢を実現できる時です。望んだポジションにつく人、心から納得のゆく転職を実現する人もいるでしょう。スポーツを始める人もいるかもしれません。

2月から3月、旅に出る人も少なくなさそうです。旅先で愛を見つける人、愛のために遠くまで出かけていく人もいるでしょう。なんらかのクリエイティブな活動の一環としての遠征をする人もいるはずです。

3月半ばから4月は、かなり忙しくなりそうです。特に、人と協力して、あるいは他者と交渉を重ねながら達成すべき目標があるようです。「原点にもどる」「過去に遡って軌道修正する」ような作業も発生するかもしれません。2011年頃からずっと続けてきた挑戦について、ここで一定の評価を受けることができる気配もあります。この時期、人間関係は大いに盛り上がります。真に関わっていくべき人と、その関わり方を見つめ直すようなイベントも起こるでしょう。鉄を叩いて鍛えるように、この時期、人間関係が大いに強く鍛え直されます。

5月は星座を問わず、ターニングポイントとなりやすい時期ですが、蟹座の人にとっては特に「人から受け取るもの」にスポットライトが当たるようです。これまで力を貸していた相手が、あなたに恩返しをしようとしてくれるのかもしれません。あるいは、かつてない新しい協力関係が生まれ、「新チームを結成する」ような動きが起こってゆくのかもしれません。5月から6月半ばはとても楽しく美しい季節でもあります。愛に恵まれ、嬉しいことがたくさん巡ってくるでしょう。

6月、経済面で大きめの動きが起こるかもしれません。概ね前向きな動きとなるはずですが、経済関係においては「棚卸し」をして、細かい状況認識のすりあわせをする必要も出てくるようです。計算できない貸し借りや恩義の多寡についても、心情的な調整が求められるかもしれません。「わかってもらえていないこと・わかってあげていなかったこと」を、このあたりで洗い出し、共有できるでしょう。

・愛について
2018年のほぼ全体を通して「愛」がテーマの時間帯なので、この上半期もこってりした愛の季節となっています。特に年明け1月は、愛のドラマが急展開する気配があります。パートナーがいる人も、いない人も、誰かと正面から向き合って愛の意味を考え、育ててゆく機会に恵まれるでしょう。2月から3月頭にも愛の強い追い風が吹きますし、3月半ばから6月半ばにかけては、熱いストーリーが紡がれてゆくでしょう。5月半ば以降は官能的な雰囲気も強まります。上半期全体にわたって、息つく暇もない濃厚な愛を生きることになる人が多そうです。

・住処、家族、人間関係について
2017年はどちらかと言えば家族や居場所、身近な人のために尽くす場面が多かったかもしれません。自分のことは棚に上げて人のために動いていたようなイメージの年だったのではないかと思いますが、2018年は一転して、自分自身のために使える時間が増えます。また、家族や身近な人のために動く場合でも、自分自身のことを「棚に上げる」ことはしなくて済むはずです。たとえば、家族旅行などに行く場合でも、ちゃんと自分の意向を反映できるはずですし、人のためになにかの役割を引き受ける場合も、自分が心からやりたいと思える活動が含まれているでしょう。

ただ、子育てに関しては、2018年はむしろ活性化していて、去年よりも本腰を入れることになるかもしれません。この時期に子供を授かる人もいるでしょうし、子供とともにする活動が増えそうです。子供から学ぶことが多く、子供に「鍛えられる」ような感じがするかもしれません。

人間関係は重要性を増し、長期的な眼差しで捉えることができるようになります。長い目で見てどのように関係を構築していくか、ということを考え、その考えのもとに動けるでしょう。相手に過度な期待をしたり、人の言動に一喜一憂したりすることなく、その人の本質を静かに見つめようという思いを持てます。その思いによって、相手も少なからず今までとは違った顔を見せてくれるようです。人間関係に変化が起こりやすいのは年明けと3月半ばから5月半ばです。

・仕事、勉強について
2015年頃から、仕事はどちらかと言えば「任務・労役」のようなイメージのものとなっていたかもしれません。キラキラした目標を目指して挑戦する!といった雰囲気よりは、責任を果たす・役割を果たす、といった、実務的で地に足の着いた、散文的な雰囲気に満ちていたのではないでしょうか。中には、あまり得意ではない分野の作業をルーティンワークとして引き受けるなど、どこか「修行」のような仕事を続けてきた人もいるかもしれません。

そうしたどこまでも現実的な「仕事」の雰囲気が、2018年は大きく変化します。もっとクリエイティブでワクワクするようなミッションが、あなたの生活を輝かせるようになるのです。この動きはすでに、2017年秋頃から始まっていたかもしれませんが、2018年上半期に入るとガツンと本格化します。「やるべきことをやればいい」のではなく「やりたいことをやるか・やらないか選ぶ」という状況になるため、未来は文字通り、あなた次第です。やればやるほど面白くなっていく「仕事」が、この時期のあなたの目の前に置かれているはずです。

勉強や研究活動も、この時期のあなたにとってはとても創造的な活動と位置づけられるでしょう。勉強という言葉に、難しさや苦労、ガマンのイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、だとすればこの時期の勉強は「勉強」という姿をしていないかもしれません。好きな本を楽しく読むように、心弾むインプットが面白いほど進んでいくはずです。

1月下旬から4月いっぱいまで、仕事は非常に忙しい状態に置かれるでしょう。これまでの活動をブラッシュアップし、更にレベルの高い成果を出せそうです。

・お金について
5月半ば以降、誰かとの間で経済関係が大きく動きそうです。11月頃までをかけて、新しい経済関係を構築することができます。融資を受けたり、逆に投資をしたりと、人との関わりの中で自分の力を強化し、育ててゆけるでしょう。誰かから貴重なものを受け取るために、精力的に行動する人もいそうです。ちょっとしたプレゼントなら「はい」と受け取るだけですが、大きな贈与を受けたり、あるいは特別な技術や知識などを継承したりする場合には、それを受け取るための準備や手続き、行動が必要になります。この5月から11月にかけて、そうした「受け取るための活動」に力を注ぐ人が少なくないかもしれません。

・健康について
2015年から2017年頃にかけて、少しずつ生活を変えてきたなら、そろそろ安定した生活の軌道が生まれ、健康状態も安定していきそうです。とはいえ、1月末から3月半ばは、ムリをしすぎると突然体調を崩す危険があるので、健康状態と生活習慣に気をつけたいところです。もし、普段から身体に無理を強いるような生活を続けてしまっているならば、この1月末から3月の中で、問題を根本的に解決できるでしょう。特に就労条件を変えるための交渉ができるのがこの時期です。