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だれにも、得意分野がある一方で、苦手な分野があります。
中には、ウソみたいに何でもできる人もいますが、そういう人でもやはり、
「これはあまり好きではない」という分野があるのではないかと思います。
出来ることと出来ないこと、やりたいこととやりたくないこと。
だれでも可能な限り、苦手なことや好きではないことは、それが得意な人に託したいはずです。
好きなことを一番にやって、得意なことで人の役に立てれば、それが一番です。
ですが不思議なことに、「苦手なことを人に託す」ことこそが最も苦手、という人は少なくありません。
さらに、もっと不思議な現象もあります。
それは、「何でも自分でやってしまう人より、役に立たない人や弱い人が、愛される」という現象です。
もちろん、これはどんな場面にも当てはまるわけではありません。
でも、「一番頑張っているはずの自分よりも、人に頼っている人が大切にされる」という怪奇現象に、
深く心を傷つけられる人は後を絶ちません。
この時期の蟹座の人々は、自分でできることとできないこと、得意なことと不得意なこと、
やりたいこととやりたくないこととを、しっかり分けていくことになるでしょう。
そして、前者を自分で引き受け、後者を人に託す方法を探っていけます。
助けてもらうこと、力を分け合うこと、契約や精算をともなわない関わりの中で生きること。
このことが、2018年下半期の蟹座の人の、大きなテーマとなっているのです。
人間はだれもが、どこかで支え合って生きています。なぜなら、私たちの全てが弱さを抱えているからです。
弱くなければ、頼ることは必要ありません。そこに「信頼」は発生しません。関わりが成立しません。
この時期、あなたは誰かの力を借りる事でだれかを信頼し、更にその人からの信頼を勝ち得るでしょう。
「信頼」は、「愛」という言葉に置き換えることもできます。相手に心の一部をゆだねることだからです。
2018年は蟹座の人々にとって「愛の季節」ですが、
下半期は特に「人にどのように自分を託すか」ということに焦点が当たるようなのです。
さらに、この時期のもう一つのテーマがあります。それは「弱さ」の反対の、「強さ」です。
人に「苦手分野」を託した後は、人から引き受けるべき「得意分野」が残ります。
この「得意分野」において、誰かと果敢に戦うことになりそうなのです。
2018年下半期、あなたは気になる相手や競争相手、暗黙のライバルなどを視野に入れるかもしれません。
スポーツの選手が、試合を重ねることで強くなっていくように、
勝負し競い合わなければ引き出されない力、というものがあります。
この時期の蟹座の人々は、他者との何らかのぶつかりあいのなかで、新しい「自分の力」を発見するはずです。
勝負や衝突、対立などを、大抵の人は「面倒だ、避けたい、怖い」と感じます。
でも、たとえば受験勉強や資格試験などで「頑張る」のも、立派な「他者との勝負」です。
他者に対して抱くそうした思いが、この時期のあなたに意外な程の実力を授けてくれるはずです。
たとえば、人を嫌ったり、苦手だと思ったり、羨んだり憎んだり、対立したりする気持ちを抱えているなら
その気持ちは、あなたが自分自身を大切にし、重要視し、守ろうとする気持ちに端を発しています。
もし、自分というものがどうでもいいものだったら、そうした思いは生まれません。
この時期のあなたのまわりに起こる「対立」は、あなた自身の自己への信頼が育ちつつあることの証です。
他者へのネガティブな思いは、あなたが自分自身に対する態度を変えるに従って、別な思いに変わるはずです。
・時期について
7月は重要なターニングポイントを迎える人が多いでしょう。
ふとした機会を得て、まったく新しい世界に飛び込む人もいるかもしれません。夢中になってのめり込めることに出会う人もいるでしょう。この時期の特徴は、そうした「スタート」が、少々不思議な縁を伝うようにして訪れるところです。中には、生まれかわるような体験をする人もいるはずです。
また、この時期は勉強が楽しく感じられ、コミュニケーションも盛り上がります。
7月末から8月にかけて、経済面で「整理・軌道修正」ができそうです。なくしたものが戻ってくる気配もあります。さらに、人からさまざまなことを、強く勧められるかもしれません。選択眼・審美眼を鍛えられるでしょう。
また、8月は「春先に出会った人に再会する」ようなこともあるかもしれません。
9月は「好きなものを集めていく」ような時期です。コレクションや取材活動、何らかの研究活動などでは、収穫が非常に多いでしょう。少し働きかけるだけでその何倍ものレスポンスが帰ってくるようです。愛にも強すぎるほどの追い風が吹きます。
10月は好きなことや愛着を持ったもの、過去に愛情をかけたものなどが「帰ってくる」かもしれません。古い趣味を復活させたり、愛情が甦ったりするときです。子どもと離れて暮らしている人には、久しぶりに子どもと会える場面もあるでしょう。
11月からは、一気に忙しくなりそうです。ここから2019年にかけて、新しい役割を作っていくようなタイミングとなっています。自分の任務を「クリエイトする」ことができる時間の幕開けです。この11月から12月は特に、人から頼まれることや、期待されることが多いでしょう。人からのニーズを受け取って、それを「自分のやりたいこと」と組み合わせていけます。
11月から12月は遠出する人も多いでしょう。旅の気配が濃厚です。さらに、勉強や研究活動などにも熱い追い風が吹いてきます。向学心が高まり、知的好奇心に突き動かされるようにして、行動範囲が広がっていきそうです。
・愛について
2018年全体を通してのテーマが「愛」です。従って、この下半期もほぼ切れ目なく、愛の強い追い風が吹き続けます。愛を探している人は、必ず努力が実るはずです。パートナーがいる人も、温かい関係を育てていけるでしょう。片思い中の人や、混乱した関係の中にいる人にとっては、モラトリアムから抜けだして、あるべき道を見つけられる時期と言えます。信念を持って動き、結果を出せるはずです。
10月から11月は、愛が「甦る」ようなタイミングとなっています。この愛が長続きするかどうかは、お互いの成長度合いにかかっていますが、互いに必要としあえるものが明確に分かれば、新しい関わりかたを見つけ出せるかもしれません。
・住処、家族、人間関係について
家族や居場所に関しては、8月から9月頭、11月から12月頭にそれぞれ、前向きな動きが起こりそうです。新しい家族を得る人もいるでしょうし、すでにある居場所を美しく、温かく育てて行ける時期と言えます。
また、2018年に子どもを授かる人も少なくないでしょう。その意味で「家族が増える・居場所を大きくする」時期となるのかもしれません。すでに子どもや家族に恵まれている人にとっては、愛情を豊かに伝え合う方法を拡大していけるでしょう。ただ「必要に応じる」だけでない、心を明るく充たして行くような生活を追求できそうです。
人間関係については、春先に刺激的な出来事があったかもしれません。その「続き・第二章」のような出来事が、8月半ばから9月前半にかけて起こりそうです。
・仕事、勉強について
11月、ぱっと空気が変わるでしょう。一気に忙しくなりますし、おそらく、これまでとは毛色の違ったミッションやタスクを引き受けることになるはずです。勉強や研究活動に関しても、まるで新しいテーマを見つけたり、仲間の中での立ち位置・役回りが一変したりするかもしれません。
11月以降のテーマとなるのは、プロジェクト的なことではなく、自分の「使命」のようなものであったり、ライフワーク的なテーマ、あるいは日常のルーティンワークのようなことだろうと思います。関係性と継続性の中で、自分の「やるべきこと」を再構築することが求められるのです。ゆえに、仕事や勉強を、個人としての生活の中にどう位置づけるか、という観点が重要になります。「公私」を分けるのではなく、「公私」を上手く回して行くシステムを作っていく時期に入るのです。
9月前半、新しい勉強をスタートさせる人もいるでしょう。9月末、仕事に関して重要な転機が訪れそうです。大きな成果を出せるかもしれません。
・お金について
経済関係がガツンと変わりそうです。人から価値あるものを託されたり、あるいは人のためにお金を使ったりする時ですが、この時期のこうしたお金のやりとりには、ある種の「賭け」のような部分が含まれています。未来の事は誰にも分からない以上、完全に安全な経済活動というのはあり得ないものですが、この時期は特に、人間関係の中でリスクを取って経済的な決断をする、という場面があるだろうと思います。たとえば、生まれて始めてローンを組む、などの「経済的挑戦」をする人もいるかもしれません。
お金に関して追い風が吹くのは、7月から8月です。特に7月末から8月は、なくしたものや過去の損失が「返ってくる・戻ってくる」ような動きが起こりそうです。
・健康について
10月末以降、一気に健康に関する意識が高まりそうです。生活全体を見直して調子を整えよう、という気持ちが湧いてくるでしょう。この先長く走りつづけるためにはどうすればいいか、という問題意識が、2019年に向けてのテーマへと結びつきます。
長らく抱えてきた慢性的な健康上の問題を、この11月から2019年の中で、解決できるかもしれません。