2019年蟹座の上半期の占い

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新たに引き受けて行く役割が、他者との心を「横向き」に近づける。

2017年の終わり頃から、「他者」との距離が少しずつ広がって、
孤独感や緊張感を抱いている人も、少なくないかもしれません。
「何でも自分一人でやらなければならない」という使命感が
あなたの胸を覆っているとすれば、大変なプレッシャーだろうと思います。
2019年は、そんな他者との距離感が、意外な方向から少しずつ、変化し始めます。
というのも、単に人と向き合って歩み寄る、というようなことではなく、
ある種の媒介・媒体を通して、他者と「並ぶ」ことになるようなのです。

たとえば、学園ものの映画やドラマでは、しばしば、文化祭や部活の試合など、
なんらかの活動に「ともに取り組む」シーンが描かれます。
肩を並べ、足並みを揃えようと努力しながらその活動をともにすることで、
人と人との連帯感が生まれ、感情が触れ合い、恋が芽生えたりします。
大人の世界を描いた作品でも同様で、最初は犬猿の仲だった二人が、
ある種の事件に巻き込まれ、否応なく行動をともにしていくうちに、
深く愛し合うことになる、というストーリーはごく一般的です。
二人はお互いの顔をほとんど見ません。見ているのは、目の前の事件や目標です。
あくまで同じものをずっと一緒に見つめ続けることを通して、
互いの心の距離が、正面からではなく「横向き」に、近づいていくのです。

2019年、蟹座の人々は新たな役割や任務を引き受けることになるはずです。
この「役割」は、2011年頃からあなたが開拓してきたフィールドの上に起ち上がる、
一つの「結論」のようなものでもあります。
日々の活動の形が変わり、周囲に対して担うものが変わる中で、
あなたは周りの人々とともに、新しいフォーメーションで動き出します。
この「新しいフォーメーション」こそが、
横向きに近づき合う心のキッカケとも媒体ともなるわけです。
2011年頃から、組織からの離脱や古い社会の枠組みからの独立を試み、
その結果として、孤立感を強めている人も少なくないだろうと思います。
2019年はそんなあなたに、新たな後輩や同僚ができるような年、と言えます。
もちろん、新しい上司や先輩に出会う人もいるでしょう。
いずれにせよ、そこではもはや、あなたは何の縛りもない単独行動ではなく、
ある程度周囲と足並みを揃え、マネジメントを請け負って、
強い関係性の中で活動を続けていくことになるだろうと思います。
これは、プライベートにも当てはまります。家庭生活や個人の感情生活においても、
「日々をともにする人」「お互いがお互いへの責任を引き受ける関係」が、
なんらかのかたちで、増えてゆくでしょう。
そこではただ「言われたことをやればいい」ではいられません。
生身の人間に対し、どこまでも現実的に、柔軟に、情愛をもって動くことが求められます。

2018年までの蟹座の世界は、どちらかと言えば「自分は自分、他人は他人」で、
他者とのしがらみを切り離しながら展開してきたのではないかと思います。
2019年からは、言わば「新しいしがらみを作っていく」プロセスが始まります。
もとい、「しがらみ」はいい意味で使われることばではありませんが、
「切っても切れないもの」を求め続けている私たちの人生にとって、
「水流をせき止める柵」の語源を持つ「しがらみ」は、
愛やあらゆる感情を流れ去らせないための、大事な条件なのかもしれません。

・時期について
1月から2月半ばにかけては、猛烈なほどに忙しい時期となりそうです。特に仕事や勉強に関して、自ら大勝負に挑む人が少なくないはずです。あなたと同じ気持ちか、それ以上の気持ちでともに歩んでくれるパートナーにも恵まれるでしょう。
この時期の「挑戦」には、2011年頃からのあなたの経験や成果を、全て詰め込むことができるはずです。

2月は「人」に恵まれる時期となっています。2015年頃から人と関わることにある種の恐れや警戒心を抱いていた人も少なくないはずですが、この2月はその警戒が少しゆるくなり、人と会おうという意欲が少しずつ、強まってゆくでしょう。人の温かさに支えられる時期でもあります。

3月は過去と未来を大きく見渡して、様々に布石を打っていける時期です。
過去の経験を通して未来を見つめた時、進むべき道が見えてきます。
また、この時期は旅に出る人も少なくないでしょう。懐かしい場所を訪れることになりそうです。
3月末から4月半ばにかけて、多くを学べる時期となっています。勉強に精が出ますし、素晴らしい「ガイド役・指導者」に恵まれる気配もあります。

4月から5月は非常に忙しい時期ですが、水面下での忙しさと、表立っての忙しさの2つが並行的に展開して行くようです。人に頼られたり、相談を持ちこまれたりする場面も少なくないはずです。誰かを救うこともできるかもしれません。

5月半ばから6月は、色々な意味で「熱い」時期となっています。自分から手を上げて何かを始める人もいれば、自分を変えるために行動を起こす人もいるでしょう。身体の内側から情熱が湧いてきて、なにかに全力で打ち込みたくなる時期です。
単純に忙しくなる、という人もいるかもしれません。自分からアイデアを出して、自ら行動を起こすほどに、状況が好転するようです。

・愛について
たとえば、ストーブに直接手を触れたら、熱くてぱっと手を放すしかありません。一方、ほどよい距離をおいておけば、ずっとあたっていることができますし、大変温められます。
この時期のあなたの愛にも、このことが当てはまるかもしれません。ぐいぐい近づいて行くというよりは、距離を置きつつも離れないでいるとき、熱がしっかり伝わって、温め合えるのです。
「ほどよい距離」がどんなものなのか、過去1年の中で悩んできた人もいるかもしれません。でも、2019年の年明けには、かなりそのことがよくわかってくるようです。「この距離なら、ちゃんと熱が伝わってくるし、ずっとここにいられる」ということが、だんだん見えてくるのです。

愛に強い追い風が吹くのは1月から2月、そして3月下旬から4月中旬です。愛を探している人はこの時期に、素敵な出会いが期待できます。
カップルも、この時期は愛をすくすく育てることができるでしょう。特に2月は、愛について真正面から取り組んで、その人との関係が前向きに展開して行くタイミングです。
5月後半にも、不思議な愛のドラマが展開するかもしれません。

・住処、家族、人間関係について
身近な人たちに対して自分が担うべき役割が、大きく変化し始める時です。
ゆえに、関係そのものもどんどん変化していくでしょう。周囲の人から頼られる場面が増えるでしょうし、世話をしたり、面倒を見たりする中で、相手の態度の変化に驚かされる場面もあるかもしれません。

周囲の人のサポートを受ける側に立つ人もいるでしょう。この場合、相手の本当の気持ちが分からずに戸惑いを感じる場面もあるかもしれませんが、真の信頼関係を築くチャンスが巡ってきている、とも言えます。
人間は、できるだけ他人の役に立ちたいと思う生き物です。ゆえに、「人の世話をする」側と、「世話をしてもらう」側では、前者のほうがより自信に満ち、多くを得ている、という部分があるのです。「世話をしてもらう」側はどうしても、遠慮したり罪悪感を抱いたりしてしまうものですが、「世話をする」側は、遠慮や罪悪感がほしいわけではなく、感謝や愛情、信頼などを求めているものなのだろうと思います。この時期の人間関係や家族関係では、「貸し借り」や「恩義」ではなく、「愛情」「充実」「感謝」「信頼」などを軸に役割をみつめると、真に発するべきメッセージがわかってくるかもしれません。

3月後半、居場所や家族に関して嬉しいことが起こりそうです。

・仕事、勉強について
一年を通して非常に忙しく、また、実力を飛躍的に伸ばせる時期となっています。1月から仕事も勉強も非常に忙しくなるでしょう。「勝負をかける」のにふさわしい時期となっています。
2011年頃からきりひらいてきたフィールドが完成に近づくとともに、「そのフィールドができあがったからこそ、できること」に取り組める体制が整うのです。1月から2月頭にガツンと方針を仕込み、そこからどんどん外側に「展開していけるでしょう。

2月から4月半ばまで、じっくり学べる時期となっています。時には復習をしながら、知的な冒険ができる時です。この時期はただ机の前に座って書物を開くような勉強だけでなく、身体を動かしたり、現場に出向いたり、実際にやってみたりすることに妙味があります。頭だけでなく身体で理解する、ということができる時なのです。

5月半ばから6月も、かなり忙しくなるでしょう。「化ける」「一皮むける」ような活躍ができるタイミングです。

・お金について
1月後半に、少し驚きを伴うような、嬉しい変化が起こりそうです。意外な形で努力が報われるかもしれません。
この時期はお金について、ごく地道な努力をしたいという思いが強まります。「簡単に儲けようとしない」「ラクをして利益を得ようとしない」という態度が、結果として大きな収穫をもたらすようです。
人のサポートや「縁の下の力持ち」のような仕事、マネジメントの仕事など、目立たない仕事のほうが実質的な利益に結びつきやすいかもしれません。
人のニーズを掴み、そのニーズに応えるところから、経済的な動きが展開して行くはずです。

・健康について
2019年の大きなテーマの一つが「健康」です。新しい健康法を導入したり、生活態度を大きく改めたり、運動を始めたりと、自分の身体とのつきあい方が大きく変わるでしょう。
一方で、ワーカホリックになりやすい年でもあります。短期的な成果を挙げるだけなら、多少の無理も致し方ないかもしれませんが、長く走りつづけてコンスタントに結果を出して行くには、それでは対応しきれません。「長期的な成果」を視野に入れて、日々の活動を、余裕を持った形に整理し直したいときです。

特に1月は、「楽しみながら健康管理をする」ことに意識が向かうかもしれません。
5月後半から6月は体調や体質が大きく変化しそうな節目です。身体を動かしたくなるときですが、非常に忙しい時期でもあるので、ムリをしすぎないようにしたいところです。