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2020年は「従う」年だったかもしれません。
獅子座だけに限らず、全ての人が「今、守るべきルールは何か」を考えていたところもありました。
ルールはすべて、「他者との共存」のためにあります。
もし、世界に自分一人しかいなければ、ルールは存在しません。
とりわけ獅子座の人々の2020年は「誰かのための自分」を考える年だっただろうと思うのです。
「正しさ」は、社会集団や自分が所属している組織の側にある、と感じる場面も多かったはずです。
これからはじまる2021年は、「出会いと関わりの年」です。人とのつながりがきらめく年です。
たとえば、パートナーに出会ったり、パートナーシップを結んだりする人も多いでしょう。
獅子座の2021年は人間関係の年であり、結婚の年であり、契約の年、ライバルの年でもあるのです。
一対一で「他者」に向き合い、新しい結びつきを建設し始めることができます。
自分と他者は常に対等な関係にあり、「正しさ」はお互いの中間にいくつかあって、
両者の頷きによって選び取られるまでは、決定しません。探すべきは「世の中的正しさ」ではないのです。
たとえば、現代的な結婚の約束は、そんな条件を含んでいます。
どちらかがどちらかに充足するのではなく、対等にうなずき合える世界をさがそう、という合意です。
もし、あなたがこれまで、そうした対等さを欠く関係に悩んできたなら、
2021年はその関係を軌道修正する時、または一度壊してゼロから再構築できる時間となるでしょう。
人はそれぞれ、別々のバックグラウンドを持っており、別の文化、別の世界を生きています。
同じ母国語の人同士でも、使う語彙には解らないものがたくさんあるのがふつうです。
だからこそ、「出会い」の時は、相手のことを何とか知ろうと、お互いに試行錯誤を重ねます。
さらに、私たちは「出会い」に際しての自分自身の気持ちの動きも、よくわかっていません。
愛するパートナーに「なぜ心惹かれたのか」がわかるまでに、何年もかかることもあります。
2021年の出会いや人間関係には、そんな「すぐには分からない部分」がたくさん含まれています。
社会的立場や年齢など、お互いの属性が非常に大きく離れた人と関わる場面も多いでしょう。
「私たちは、なんて違い合っているのだろう!」
「自分たちはこんなに違った世界に生きているのに、なぜこんなにわかりあえるのだろう!」
といった驚きが、あなたをどんどん、その人との繋がりの世界へと深く誘うでしょう。
お互いの「違い」の大きさゆえに、語らなければならないことが、とてもたくさんあるだろうと思います。
似たような年齢、似たようなバックグラウンドの相手なら、説明しなくても分かることを、
わざわざ説明していくコストをかけるのは、なぜなのか。
そこには、新しい世界への憧れや、自分自身の可能性を広げたいという欲が潜んでいるのかもしれません。
さらに「人との出会いや再会が、驚きのチャンスを運んでくる」という展開がありそうです。
あるいは、あなたが夢を叶えようと行動を起こしたとき、出会いが「ついてくる」のかもしれません。
「人」と「目標」が連動して動き、あなたを新しい世界に連れて行ってくれる時間帯です。
・時期について
1月から2月は非常に忙しい時期となるでしょう。「勝負・チャレンジ」の時間です。
特に仕事や対外的な活動に関して、大きな選択をすることになりそうです。ガンガン外に出て活躍していくことになります。
ここでは、パートナーシップも大変重要です。チャレンジにはおそらく、協力者や「相方」のような存在が不可欠となるでしょう。
2月は特に、古いタッグが復活する気配もあります。
人間関係について、時間をかけた熟考の末、大きな決断をする人もいるかもしれません。
3月から4月は、遠くから仲間が集まってくるようなタイミングです。特に2020年の後半に拡がったコミュニケーションの中から、一緒に行動できる仲間が生まれる、といった流れになるかもしれません。
4月半ばから5月は再び、忙しくなってきます。1月・2月にはプレッシャーに感じられたことも、今なら気軽にこなせるでしょう。実力にふさわしい、素敵なチャンスも巡ってきそうです。
5月は「人に恵まれる」時期です。愉快な仲間が集まってきそうです。未来を語り合う中で、自分の周りの人々と、自分自身の意見の違いに気づかされるかもしれません。それは小さな違いかもしれませんが、かなり重要な意味を持っているようです。
5月半ばから7月は、人から多くのギフトを受け取れる時期となっています。幾人かの人々と、非常に密度の濃い関係を築いていくことになりそうです。
この時期はまた、自分自身の古い殻を打ち破るような挑戦ができる時でもあります。いい意味での「欲」が出てきます。「今のままの自分ではイヤだ」という気持ちから、かなり大胆な行動を起こす人もいるかもしれません。
[テーマ別ひとことコメント]
・愛について
この上半期を通して「パートナーシップ」がテーマとなっています。特に年明けから5月半ばは、カップルもフリーの人も、愛の関係が「大きく動く」のを体験することになるでしょう。
愛を探している人は、上半期全体を通して「大チャンスの季節」です。2021年の中で出会ってパートナーシップを結ぶ、という人が少なくないでしょう。知人の紹介やマッチングサービスなど、「仲介者」に恵まれるかもしれません。お見合いもこの時期はかなり有望です。
基本的には「一対一での出会い」に向いている時期ですが、3月から5月はお見合いパーティーやサークル活動など、集団での交流にも期待できます。
さらに6月は、古い友達との「再会」が、愛の芽を見つけるきっかけになるかもしれません。
既にパートナーがいる人は、パートナーと一緒に行動する機会が増えるかもしれません。絆が強まり、お互いをより強く必要とするようになるでしょう。
5月から7月は、どちらかの経済活動の変化により、経済的な役割分担が大きく変化するかもしれません。お金の流れや使い方が変わりやすい時です。基本的には「豊かになる」方向に展開するはずです。
普段やってもらっていること、してあげていることについて、認識を新たにし、感謝し合えるような関係をつくれます。たとえば「相手をほめるようにしたら、しばらくして相手もまた自分をほめてくれるようになった」といった変化を生み出せそうなときでもあります。
愛に特に強い追い風が吹くのは、2月、6月末から7月です。5月も爽やかな追い風に包まれそうです。
5月末は、「愛のミラクル」が起こるかもしれません。
・住処、家族、人間関係について
家族であっても、「自分と相手」の一対一の関係を意識することになるでしょう。集団としての「家族」ではなく、個人対個人の関係に軸足が置かれます。「ひとりひとりと向き合う」のは、なかなか大変なことですが、立場性を越えたところに、新しい関わりを結べます。
家族関係においては、しばしば、自他の境界線が曖昧になります。たとえば、子供と自分を同一視してしまう親はたくさんいます。夫婦でも、相手が一人の独立した人間であるということを認識できなくなってしまったり、「やってもらってあたりまえ・いてあたりまえ」の感覚に陥ったりします。共依存や支配関係のようなものが生まれるのも、個人対個人の境界線が失われたところに起こることなのだろうと思います。
そうした「境界線の喪失」が起こっている場合、この時期は「線を引き直す」ことができるときです。自分は自分、相手は相手で、他者を支配したり所有したりすることはできないのだ、ということを再確認できます。
人間が人間に対して負う「責任・義務」ということにも、新しい光を当てることができる時です。「これは自分の責任だ・自分の義務だ」と考えていたことが、意外にそうでもなかったりする、ということに気づけるかもしれません。あるいは逆に、負うべき責任を認識できていなかったことに気づく人もいるでしょう。
人が人に対して背負うものは、けっしてどこかに、教科書的に定義されているものではありません。もちろん、扶養の義務や教育の義務など、基本的なものはありますが、それ以外の様々な責任や義務を、私たちは無意識のうちに選び取っています。その中で「不要なもの」や「引き受けるべきもの」を、もう一度「選びなおす」ような作業を、この時期進めていけるかもしれません。
この上半期全体のテーマは「人間関係」です。
人と関わり、人とつながってゆくことがメインテーマとなっています。
公私ともに素晴らしい出会いがあり、再会があり、関係構築を進めていけるでしょう。
人と関わることによって成長できますし、人が様々な縁や導きをくれるときでもあります。
・仕事・勉強について
1月から2月、そして4月末から5月半ばが非常に忙しい時期となりそうです。チャンスが巡ってきやすい「活躍期」です。
2019年頃から新境地を開拓するために、どんどん新しい選択を重ねてきている人が少なくないはずですが、上記の時期はその試みが次々に実を結ぶでしょう。
また、ビジネスパートナーに出会えそうな時期でもあります。「だれと働くか」ということにスポットライトが当たるのです。人との出会いから仕事が見つかる、という人もいるでしょう。また、プライベートに出会ったパートナーの仕事を手伝うことになる、といった展開もあり得ます。
勉強については、2020年後半に精力的に学んだ人が多かったはずです。その学びの成果を年明け、そして春に実地で発揮できるでしょう。
勉強や取材、研究など知的活動に勢いが出そうなのは、3月下旬から4月中旬です。
・お金について
5月半ばから7月、大きな動きが起こりそうです。
ここでの「お金」は、あなたのお財布の中だけのことではなく、あなたを取り巻く人々との「経済関係」を指します。
たとえば、パートナーの経済活動が拡大することで、あなたの経済的な活動も変化する、といった展開になるのかもしれません。
あるいは、ローンを組んで家を買ったり、融資を受けてビジネスを拡大したり、保険や投資について学び、アクションを起こしたり、といったことが起こるかもしれません。大きな買い物をする人もいるでしょう。
これらの動きはここだけのことではなく、2021年の年末から2022年にかけて「本格化」していきます。
2月末、頑張って来たことが金銭的に報われるかもしれません。何か素敵なものが手に入りそうです。