2022年獅子座の下半期の占い

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新しい世界の発見と、人間的成長と。

たとえば、小学校を卒業して中学校に入学すると、見える世界が一変します。これまでは「児童」として扱われていたのが、ここからは「生徒」で、部分的にでも大人の仲間入りをするのです。中学校での自分たちへの扱いを通して、これまでの自分が言わば「こどもとして、あやされていた」のだと気づかされます。学生から社会人になる時や、海外に長期滞在したときなども、似たようなショックが起こります。広い世界を目にした感動よりもまず、これまで自分が見ていた世界が非常に小さく限定的であったという事実に、驚かされるのです。

獅子座の2022年下半期は「世界が拡がる」時間です。関わる人も、行動するエリアも、時間も場所も、とにかく外へ外へと大きく拡がってゆくのです。視野が広くなりますし、さらに手つかずのようなフィールドを見つけ、その場所を自分の手で開拓していくことになるかもしれません。
人間が生きている世界の広さというものは、人によって様々です。「世界を股に掛ける」ような生き方をしている人もいれば、自分だけの小さな世界に閉じこもって生きている人もいます。とはいえ、大きな動きの中で生きていれば視野が広いか、というと、そうとも限りません。いつも飛行機に乗ってあちこち飛び回っているような人が、意外な程狭量な心を持ち、差別的な意識や古い価値観を生きていることがあります。一方、ほとんどの時間を自分の家の中だけで過ごしている人が、古今の事物にとても詳しく、深い歴史観の上にたって世の中の動向を正確に見つめていることもあります。ひとり書斎にありながら世界中を知っている人もいれば、たくさんの友人知己を持ちつつも何も知らないような人もいるのです。
また、「世界の見え方」には、人によって偏りがあります。ある分野については何でも知っているけれど、他の分野のことは一切知らない、という人は少なくありません。ある時突然、別の専門分野や趣味の世界などに引き込まれ、「世の中には、こんな世界があったのか!」と驚かされる現象は、年齢が上がってからでもよく起こるものです。
この下半期、獅子座の人々はそういった意味で「新しい世界」を発見することになります。こんな場所、こんな世界、こんな人々の輪があったのか!という驚きが、あなたを大きく成長させます。これまで半径五メートル以内くらいで物事を考えていた人が、突然天下国家について論じ始める、といった衝撃的な変化も起こっておかしくないのです。この時期出会った人々から刺激を受け、影響を受けてそのような変化が起こるのかもしれません。あるいは、このところあなたの身に起こった社会的立場の変化によって、自ずと学ばなければならない状況になるということなのかもしれません。

まだ自由にあちこち旅行に行ける状況ではなさそうですが、それでもこの下半期から2023年前半にかけては、遠出する機会がありそうです。久々の遠征で心がふるえるような体験をする人もいるだろうと思います。年齢をかさねるほど、人間は感動しにくくなるものですが、この時期のあなたの心は熱い希望に充たされ、何度もいい意味で震えるはずです。その感動が、未来に向かう情熱にドライブをかけます。

人間関係においてここ2,3年、慢性的な悩みを抱えている人も少なくないかもしれません。その悩みは、孤独感や他人との距離感、「受け入れられていないのでは」という疎外感などとつながっているようです。もしあなたがそうした悩みを抱えているなら、2022年下半期は、その大きな冷たい岩のような悩みに、熱い鉄槌を打ち下ろす時期となるかもしれません。たとえば、仲間や友達との熱いやりとりの中で、誰かとの一対一の関係の非合理さ、矛盾に気づかされ、アプローチの仕方を変える、といったことができるのかもしれません。あるいは、過去2年ほど悩んできたことに、一つの答えが見つかるかもしれません。特に「なんのために一緒にいるのか」という観点がヒントになります。たとえば、教師と生徒は、友達のような関係とは違います。学び、導いてもらうための関係であって、親しくなるための関係ではないのです。上司と部下、専門家とその顧客、親と子供なども、なんらかの目的があって関わりが生じています。「仲良くなる」ことはもちろん、素晴らしいことなのですが、「たとえ仲違いしてでも、目標を達成できればそれでOK」という関係もありうるのだと思います。「この関係においては、この目標が達成されれば良い」という枠組みがシンプルに守られていれば、一時的に関係がギクシャクしても、時間が経てばスムーズなやりとりが育つ、ということも起こりえます。仲良くなること自体を目指さないことで、結果的に良い距離感の親しみが生まれることがあるものなのです。過去2年ほど、あなたがその関わりに対して積み重ねて来た苦労や努力が、この下半期、そろそろ報われるかもしれません。「やっとできてきた、イイカンジの距離感」を安心して楽しめる状況に立ち至れるかもしれません。


[時期について]

7月から8月中旬は、非常に忙しい時間帯です。ガンガン勝負し、チャレンジして、「殻を破る」ようなことができる時と言えます。びっくりするようなチャンスが巡ってきたり、突然状況がガラッと変わったりする可能性もあります。膠着状態や閉塞的な状況に置かれている人は、この時期、突発的な出来事が起こっていきなり自由になれるかもしれません。

8月半ばから9月頭はとても楽しい時期となっています。愛にも強い追い風が吹きますし、誘われたり、褒められたりと、嬉しいことがたくさん起こるでしょう。日々がキラキラと輝いて見えるはずです。

8月下旬から2023年3月は、交友関係が熱く盛り上がる時期となっています。友達から刺激をもらえますし、情熱的な人々と関わって、強い影響を受けることになるかもしれません。また、仲間から強く誘われる形で、新しいフィールドに立つ人もいそうです。「一緒にやろうよ!」「仲間になってほしい」といった要請を受け、活動の場を変えるような展開になりやすいのです。
さらにこの時期は、新しい夢に出会う人もいるでしょう。「目指したい!」と思える夢を見つけ、生き方がガラッと変わるかもしれません。特に「何かに挑戦したいけれど、やりたいことが見つからない」と悩んでいた人は、この時期「挑戦すべきテーマ」に出会えそうです。

9月は経済的に強い追い風が吹きそうです。失ったものが戻ってくる時でもあります。何かを「取り戻す」ような出来事が起こりやすいのです。経済面で問題を抱えている人は、この時期お金の流れをきちんと整理し、自分の行動を見つめ直して、新しいレールを敷き直せそうです。

9月末から10月は、コミュニケーションが盛り上がる賑やかな季節です。いろいろな人から声をかけてもらえそうですし、自分からも広く発信できるでしょう。フットワーク良く動き回る中で、自然に友達が増えていきます。

10月末から12月中旬は、様々な「ギフト」を受け取れそうです。人から「よくしてもらう」場面が多く、「どう恩返しをすれば良いか」という気持ちになるかもしれませんが、ここはひとまず「気持ちよく受け取る」「相手の好意にしっかり甘える」ことが、なによりの「お礼」になります。
慢性的な経済的な問題に悩んでいる人は、ここで「問題解決」にたどり着けるかもしれません。

11月半ばから12月中旬は、愛に強い追い風が吹く、キラキラした季節です。趣味や創造的な活動にも勢いが出て、とても楽しく過ごせるでしょう。やりたいことにガンガン打ち込み、結果を出せます。子育て中の人は、子供との関係がとてもゆたかなものになるでしょう。子供から教わることがたくさんありそうです。

12月から年明けは、忙しくなりそうです。特に、仲間や遠方の人々などから「協力要請」が寄せられやすくなっています。手を貸して欲しい!という声にどう応えるかを検討しつつ、賑やかに過ごす年末年始となりそうです。


[愛について]

「積み重ね」がキーワードです。過去2,3年の中でパートナーとの関係に、何かしら問題を抱えてきた人も少なくないはずです。その問題に、少しずつでも時間をかけて、なんらかの働きかけ、努力を続けて来たあなたがいるだろうと思うのです。そうした継続的な、あるいは試行錯誤の働きかけが、そろそろしっかりと根を下ろし、実を結ぶ時間に入ります。

人間関係はすべてそうですが、特に愛の関係においては、「非常に近い」がゆえに、お互いの間に「わからないことがある」ということがハードルとなります。いつも一緒にいて、相手のことなら何でも知っていると思えても、現実にはよくわからないことがたくさんあるのです。一方が生理痛で苦しんでいても、他方にはそれを想像するしかできない、といった「心の距離」が、生活のあらゆる所に存在しています。この「わからない」という部分をどう受け入れていくかが、過去2,3年のあなたの愛の世界における、最大の課題だったのかもしれません。
孤独の辛さを感じることもあれば、自分から少し距離を置く選択をした人もいただろうと思います。敢えて「理解した上で対応する」ことをあきらめ、「どう対応すればうまくいくか」という観点から行動することを選んだ人もいるでしょう。この時期は特に、共感から行動する方針より、効果を重視して行動するほうがうまく行く傾向があります。たとえば、「なんで不機嫌なのか分からないから、問いただす」よりも、「なぜ不機嫌なのか、その理由はさておき、少しでも機嫌が良くなる法則を見抜く」などのアプローチが有効だったりするわけです。「なるほど、こう声をかければ少し風通しが良くなるようだ」と分かったとき、初めて「もしかして、こういう理由で機嫌が悪いのかな?」と、逆の方向から推理できる場合もあるかもしれません。

「わからない」からスタートし、あれこれ試行錯誤を重ねて、いくつかの答えを得たところで、ふと気づくと心の距離がぐっと近づいている。たとえばそんな「成果」を、この下半期、感じることができるかもしれません。相手を尊重するとはどういうことか、束縛しないとはどういうことなのか。相手を理解することの限界と、それでも「よりそう」ことの可能性。この時期、あなたはそんなテーマについて、経験に基づくいくつかの答えを手に入れることができるだろうと思います。

愛を探している人は、引き続き、なんらかの「差がある相手」と縁が生じやすい時期となっています。社会的立場や年齢、生きてきたバックグラウンドなどが全く違う相手に出会い、結ばれる可能性が高いのです。お互いの見てきた世界や価値観に、最初から大きなギャップがあるため、そのギャップをどう超えてゆくか、ということがテーマとなります。ただ、「ギャップがある」ことが大前提なので、むしろ「少しでも解り合える喜び」が強調され、お互いに解り合えないということは問題になりにくいかもしれません。互いに違いあっているということが、一緒にいる理由になるような、そんな愛を見いだせそうです。

愛に強い追い風が吹くのは、8月半ばから9月頭、11月半ばから12月中旬です。


[目標・仕事について]

「専門性」がテーマとなりそうです。どんな仕事でもその仕事特有の知識や技術というものが必要になります。また、同じ仕事をしていても、たくさんの技を持っている人もいれば、そうでもない人もいるものです。この時期、獅子座の人々は自分のスキルや知識、武器や技を一気に増強していくことになりそうです。
また、新たな専門分野を開拓する人もいるでしょう。すでに習熟している専門分野に、別のジャンルの知識を組み合わせることで、活動の幅がぐっと拡がるかもしれません。あるいは、「師」と仰げる人物を探し、自分を鍛えてもらおうとする人もいるかもしれません。

ちょっと変わったこと、ごく新しいことに目を向けて挑戦する人もいそうです。非常に新しいジャンルや、最先端の知見などは、「その分野に詳しい人がまだ少ない」状態になっています。そうした、わずかな人しか知らない分野に踏み込んでいって、先頭に立って道を切りひらいていく、という挑戦をする人もいるだろうと思います。

2018年頃から独自の働き方を模索してきている人が少なくないはずですが、自由を目指し、新しい働き方を模索するときは、必ずといっていいほど「古い考え方・価値観」を持つ人々と衝突が起こります。この時期はそうした衝突を、ガツンと乗り越えていけるタイミングであるようです。そうした衝突を通して「やはり自分の考えはまちがっていなかった」というふうに、新たな自信が生まれてくるでしょう。さらに、衝突を経験することによって、あなたの言葉の説得力が増し、周囲の人々への影響力が強まります。

また、この時期は仕事や目標達成を目指す場において、素敵な「出会い」がありそうです。不思議な縁を伝ってチャンスが巡ってきたり、ふとした出会いへのリアクションがきっかけで扉が開いたりするかもしれません。

7月から8月中旬、そして年末は非常に多忙になります。特に夏は、休んでいる暇がないほど「攻める」時間となるかもしれません。


[家族・人間関係について]

交友関係が熱く活性化する時期です。友達の熱意に誘われて遊びに行ったり、イベントに参加したりする機会も増えるかもしれません。新しい友達に出会う人もいれば、「チーム」を結成したり、同好の士と広く交流したりすることになるかもしれません。「みんなで集まる」ことがなかなか難しい社会状況ではありますが、だからこそ積極的にコンタクトを取り合い、「ともにあろう」とする思いを表現する必要があるのだと思います。そうした前向きな意志をみんなで共有できる時です。

遠く感じていた人が、突然友達や仲間になってくれるかもしれません。遠方に住む人、外国の人などと、交友関係を結ぶことになるかもしれません。この時期は友達との関わりも、「拡大」する傾向があります。

一方、「熱」は議論や口論、仲間とのもめ事へと発展する可能性も。ただ、この時期の仲間内でのトラブルは、意欲や積極性のもとに起こる傾向があるようです。すぐに収束しなくても、その積極性、前向きな部分に注目しながら関わっていくことで、最終的にはいい着地点を見いだせるはずです。

もし、あなたが今まで交友関係全般に悩みを抱えていたり、付き合いにくさや居心地の悪さに耐えてきたりしていたなら、この時期にそうした厄介な関係を断ち切ることもできるかもしれません。イヤだなと思いつつズルズルと続けて来た友達との関係を、思い切って離脱し、大きな自由を手に入れる人もいるだろうと思います。また、この場合は「捨てる神あれば拾う神あり」で、より自分に合った友達に、すぐに出会える可能性があります。

家族との関係には、不思議な変化が起こるかもしれません。これまで「これがあたりまえだ」と考えていたことが、家族の誰かの行動の変化で、ひっくり返される可能性があります。家族との関わりを通して「なるほど、そういう考え方もあるのかも」というふうに、価値観を少しずつ変化させる機会を得られそうです。家族の存在が、外界からの風を入れる扉のような役割を果たしてくれます。自分の生きる世界では見えないものが、家族が外で見てきたものを教えてくれることで、見えてくるのです。

家族との関わりが盛り上がりそうなのは10月下旬から12月中旬です。交友関係が活性化するのは、8月下旬から2023年3月です。


[お金について]

2021年頃からお金に関して嬉しいことが多かったのではないかと思います。この流れが最終段階に達するのが、10月末から12月中旬です。特に、他者との関わりの中でゆたかになっていく、という動きが強まります。実入りの良い仕事を持ってきてもらえたり、「お勧め」されたアイテムをとても重宝したりするかもしれません。自分一人の財布の中だけでなく、関わっている人々みんなのゆたかさを追求することで、結果的に自分自身の得るものも大きくなっていきます。

他者のお金を管理する上では「信頼関係」がとても重要です。誇りやプライドを大切にすること、収支を曖昧にしないこと、人の気持ちを大切にすることがポイントです。お金は計算できても、心は計算できません。この時期は両者が非常に密接に結びついているので、計算にくわえて「ケア」の意識を持つ必要があるのだろうと思います。

パートナーや関係者の経済的な問題も、この秋から冬に解消していくかもしれません。経済活動について間接的に悩んでいたことがあれば、前向きな展開が期待できる時です。

9月から10月前半にかけては、失ったものを取り戻せる時となっています。過去に出した損失を取り返す人もいれば、「なくし物が出てくる」ことで大喜びする人もいるでしょう。