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人は人生の色々な選択を「自分の意志で選んだ」と感じています。
「他の選択肢も選べたのだけれど、自らこの選択肢を選んだのだ」と信じています。
でも、本当にそうでしょうか。
引き寄せられたのか、引き寄せたのか。
人間関係における自分のポジションや、最終的にたどり着く自分の「役割」は、自分の意志だけで決まるわけではないことがほとんど、であるような気がします。ワケのわからない強い力に引き寄せられたり、自分の中にある説明不可能な衝動に突き動かされたりします。
最初はイヤイヤ始めたことにいつのまにかのめり込むこともあれば、お金のためだけにやっていたことが、かけがえのないライフワークとなることもあります。
この時期の獅子座の世界には、そんな強力な磁石のようなものが働いている気がします。
その磁石は、あなたを、今のあなたにふさわしい役割に、ぐいぐいと引き寄せていくのです。
きっかけは何気ないかもしれません。「試しにやってみたら、合っていた」「思い切って飛び込んでみたら、どんどん掘り進みたくなった」など、スタート時の印象と、進んで行ってからの感覚が大きく違っているかもしれません。
自分にふさわしい役割に「はまった」とき、人はやりがいを実感します。
自分の役割が人の役に立っていることが解ると、深い快感を感じることができます。
これは、ひとつの「快楽」と言って良いかもしれません。人から「あなたでなくてはできないから、お願いします」と請われることの嬉しさは人を自然に貪欲にし、努力へと導きます。
この時期のあなたは、頑張ることに前向きです。頑張っている、という意識もなく、むしろ「ワガママに、やりたい放題にやっている」という感覚で進んでいくのかもしれません。
試行錯誤も多いかもしれませんが、あなたが自ら到達し創造したやり方が、周囲の人々の価値観や意識を、大きく変えるかもしれません。
日々、積み重ねて行く成果があなたの立場を、どんどん引き上げていくかもしれません。
この時期のあなたの活動は、スケールが大きく、人への影響力がとても強いようなのです。あなたの活動を見て、多くのフォロワーが生まれます。
あなたは元々、輝かしい存在感を持った人ですが、この時期は、その存在感で、というよりはむしろ、具体的な成果や実績によって、人々を惹きつけているような雰囲気もあります。
時期的なことをすこし申しますと、まず6月に入ると、一気に「チャンス!」の雰囲気が満ちてきます。すでに5月からハッキリした動きがある人も少なくないでしょう。
6月中旬以降は、現在取り組んでいることが、未来にどうつながっていくか、を計画できるようになります。未来の方から迎えに来てくれるような、そんなおもしろい展開も生じそうです。新しい仲間に巡りあったり、それまでの仲間との絆が強まったりする気配もあります。
7月から8月は、過去との不思議なやりとりが生じます。少し前に諦めたことを復活させたり、切れたはずの人間関係が再び結ばれたりするかもしれません。前進ムードはこの時期、すこし弱まり、停滞感や苛立ちを感じることもあるかもしれませんが、夏場は、先を急ぐよりも、ゆっくり時間をかけて過去と現在の結びつきを強化することが
この先の道のりをゆたかにしてくれるはずです。体調を崩しやすいときでもありますので、ゆっくり休養をとることをお勧めします。
9月中旬以降、俄然、前進モードに突入します。
10月から11月上旬は非常に精力的に動き、自分が「やりたい」と思ったことをどんどん実現していけるでしょう。
11月中旬以降は、これまで着手したことを現実的にしっかり軌道に乗せていくことに注力する時期となります。このプロセスは、年をまたいで来年の初夏まで続いていきます。
愛情関係については、ちょっと不思議な時期となっています。
過去数年間にわたって「どうしてこうなってしまうのだろう?」という、不可解なパターンを抱えてきた人は、そのパターンから解放されたような感じがすると思うのです。この不思議な感触は、すでに4月頃から始まっていて、8月まで続いていきます。この間、ずっと連絡が取れなかった人と再会したり、誰かの素顔に触れたりすることができるかもしれません。パートナーとの関係がこじれていた人は、好転の兆しが見えてくるでしょう。
8月以降、年明け2月くらいまでの間は、過去に感じていた、漠然とした疑念や悲しみをもう一度目の前に置き、それを、解きほぐしていく作業を進めることになります。ずっと薄曇りだった「誰かとの関わり」というテーマがこの作業を通して、明るく晴れわたり、しっかり踏み込める道に変化していくだろうと思います。
恋愛に追い風が吹くのは8月と、11月です。
9月半ばから11月上旬にかけても、非常に情熱的な出来事が起こるかもしれません。
この下半期から来年前半にかけては、獅子座にとって、とてもチャンスが多い時期ですが、これらのチャンスは、ひとつひとつが「トリガー(引き金)」のような役割を持っています。一つのチャンスを掴むたびに、専門分野が拡大したり、発言力が増したりし、別のステージへの扉が開かれるのです。
社会的な力がぐっと強まる時期ですが、地道な勉強や単純作業など、身体を動かし、汗をかいて進まなければならない場面も少なくないだろうと思います。
身体の感覚を大事にし、人々の感情をダイレクトに受け止めながら、時に「泥臭く」進んでいくとき、チャンスははしご段のように、あなたを一段一段、高みへと導いてくれるでしょう。
この時期のあなたが見る景色は、複雑です。街の一番小さな路地のすみっこから、お城の高い展望台までの込み入った路を何度も行き来して、あなたは「自分だからこそできること」の手応えをしっかり掴んでいくのだろうと思います。