アーカイブ記事
2014年上半期の獅子座の人々は、これまでにない「冒険」をすることになりそうです。
「冒険」と言えば、インディ・ジョーンズなど、地球上の「秘境」への旅を連想する人も多いと思います。
ですが、2014年上半期の獅子座の「冒険」のイメージは、「スタートレック」のような、宇宙を旅するような壮大なスケールのものなのです。
本当に宇宙旅行をする人は限られるでしょうが、実際「想定内の場所」や「日常の延長線上にある場所」は、この時期の獅子座の行くべき場所としては、ふさわしくないような気がします。
「今までの自分なら絶対行かないような場所」「日常から遙かに離れた、非日常の世界」などが、この時期の獅子座の「行動範囲」なのです。
私たちは誰もが幼い頃から、文化や社会的価値観を学び、自分なりの「世界観」を作ってそこに住んでいます。
そこには「常識」と言われるように、大多数に指示されるような価値観も多く含まれますが、その一方で離婚の理由として「価値観の相違」が多く挙げられるように、個人差が非常に大きい部分もあります。
この時期、あなたは「自分なりの価値観」の世界から、大きく外に踏み出すことになると思います。
たとえば、全く価値観の違う人物に出会ったり、今までとはスケールの違う知識量の中につっこんで行ったりする人もいるかもしれません。
一言も解らない言語をマスターしようとしたり、非常に特殊な環境に身を置いたりする人もいるかもしれません。
考えたこともないようなテーマについて議論する人もいれば、突然大勢の前で持論を披露することになる人もいるでしょう。
どんな形でかはわかりませんが、そのような体験を通して、自分の古い価値観の一部を切り捨て、新しい価値観を構築するようなプロセスがこの時期、進んで行きそうなのです。
「古い価値観を捨てる」というのは、なかなか難しいことです。
今まで「これが正しいのだ!」と信じて歩いてきたのに、それまでの「正しさ」まで否定しなければならなくなるからです。
この辛さを乗り越えられず、他のあらゆる人間関係を遮断しても、自分の古い価値観の世界を守り続けて生きてしまう人も、決して少なくありません。
価値観を変える、ということは、自分を変える、ということですから、困難も危険も伴います。
「困難や危険を伴う」点は、まさに「冒険」です。
そんな「外側に出る」旅と同時に、もう一つの旅も進んで行くのが、この上半期の面白いところです。
というのも、人は誰でも「インナースペース」とでも呼ぶべきものを持っています。
心の中には、自分でも解らないたくさんの引き出しや洞穴があります。
無意識があり、夢の世界があります。思い出したくても思い出せない言葉があったり、ある音楽の1フレーズが無限ループを繰り返したりします。
自分でその全容を把握することができない、「心と頭」の宇宙がそこにあります。
さらに、自分の身体の中で何が起こっているのか、私たちは開いて見ることができません。
子供向けの図鑑などでは、臓器の働きが擬人化して説明されます。すなわち、たくさんの小人がそれぞれの臓器の中で色々な役割を果たすべく働いている、というイメージで、身体が全体一つの大きな分業社会である、という解釈です。
私たちの「内側」にも、こうした世界が広がっているわけです。
2014年上半期は、この「自分の中にある宇宙」へも、旅することになります。
過去に起こった出来事を深く味わったり、抱え続けている慢性的な問題を解決したりと、他人の目には見えない作業を盛大に進めて行く人もいるでしょう。
この「旅」は随所で、前述の「宇宙旅行」と交差します。
価値観の変容の体験と、心身の内側に広がる世界の間に、たびたび対話が交わされ、あなたの考え方や感じ方が、かつてにない「ふくらみ」を見せるようになるのです。
それとともに、ずっとあなたを縛っていた何らかの重荷や暗い気持ち、コンプレックスや罪悪感などから、すうっと解放されることになるかもしれません。
これはもちろん、おまじないのような無責任なプロセスではなく、きちんとあなたがあなた自身の足で段階を踏んだ末に起こる、必然的な奇跡です。
時期的なことを申しますと、まず1月は、あなたがこれまでに学んだことや経験したことを元に、普段の役割ががらっと変わるような出来事が起こるかもしれません。
新しい仕事や役割を得る人も多いでしょう。
2月になると、1月までに得た「新しい役割」がだんだん板についてきて、日々が楽しく感じられるかもしれません。
また、この時期「再会」の気配が濃厚です。
3月には出会いのチャンスが増えます。
公私ともに、爽やかで魅力的な人物との出会いに恵まれるでしょう。
自分よりも年若い相手と関わることが多くなったり、人に何かを教えることで、自分も深く学ぶ機会を得る、ということもあるかもしれません。
物理的に「人に会いに行く」ということがとても重要なテーマとなります。
4月は星座を問わず、大きな転換点となっています。
獅子座の人にとっては、前述の「冒険」の流れが強まるでしょう。
この時期、かなり遠くまで遠征する人も少なくないはずです。
また、専門分野を開拓すべく、精力的に勉強に打ち込む人も多いでしょう。
5月は自分の「ルーツ」や「過去」に思いをはせるような出来事が起こるかもしれません。
友達とで歩いたり、旅行に出たりする機会もありそうです。
6月は魅力的なチャンスがめぐってきそうなタイミングです。
また、古い友達との交流が「復活」する気配もあります。
旧交を温めるための旅に出る人もいるだろうと思います。
愛情関係については、3月と5月に追い風が吹いています。
フリーの人は特に3月、出会いの可能性が高いと思います。
この時期は自分の「強み」や「長所」ではなく、失敗した経験やコンプレックス、弱みなどが愛を育てる上で重要なカギとなります。
獅子座の人はそうした部分を人に見せるのが非常に苦手ですが、たとえば、相手の弱い部分に触れたときに、それに自分の弱さを重ね合わせるようなところから、愛の光が射し込むのではないかと思います。
自分の弱さやコンプレックスを認めることが、大きな強い愛を実現するための近道となりそうです。