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「全体のイメージ」
まっさらな画用紙に、自由なテーマで、好きな方法で描いていいよ! と言われる方が好きでしょうか。それとも、テーマを与えられたり、ぬり絵のように枠があったりするほうが、より自由に創造性を発揮できるタイプでしょうか。
「自由にやった方が、クリエイティブになれる」と思われがちですが、実際、あるしゅの「縛り」があったほうが、「縛りから自由になりたい」という反発心のようなものが出てきて、かえって創造的な結果が出てくることも少なくないようです。
この上半期の獅子座の人々は、そんなふうに「テーマや枠が決められているからこそ、かえって自由な創造性を引き出される」という体験をすることになるかもしれません。最初はちょっと窮屈でも、やがてその窮屈さをはみ出したくなったり、あるいは窮屈さを利用したりすることによって、今まで自分でも気づかなかった個性が浮かび上がってくるのです。
また、これまで「これが自由だ!」「これが創造性だ」「これが自分の個性だ」「これこそが愛情だ」というふうに信じていたあり方を、疑問の目で見つめるようになるかもしれません。「これが個性だと思っていたけど、ほんとうにそうかな?」「愛情表現はこうあるべきだと思っていたけど、これは本当に愛なのかな?」といった、自己批判を始めることになるのです。これはあくまで「自己批判」であり、「自己否定」ではありません。やっていることの仕組みをつぶさに見つめ、理解し、自分が理想とする人間になろうと試みるプロセスが始まるのです。
だれもが少しは「自分はこういうふうに見られたい」とか「こんなふうに活躍したい」というふうに、自分自身に期待をしています。その期待に自分がしっかり応えているかどうかを、客観的に考えられるようになるわけです。
この作業は一見、消極的な態度のように思えるかもしれません。
たとえば、今まで言葉に出して「好きだよ!」と言い、抱き合ったり愛撫したりすることこそが「愛情表現だ」と考えていた人が、突然そうした態度を取らなくなったら、「愛情が冷めたのだろうか」と思われるかもしれません。でも、相手の事を深く考えて理解しようとしたり、依存をやめて真剣に向き合い始めることができるようになったのだとすれば、これは「冷めた」どころか、むしろ「愛が深まった」と言えると思います。幼かった表現力が、もっと成熟した積極性へと成長を遂げたのです。この時期の獅子座の人々は、そうした成熟へのプロセスへと入って行きます。
未熟な俳優ならただ泣きわめくだけのところを、熟練した俳優は涙も見せずに、みごとに深い悲しみを表現することができます。この時期の獅子座の人が獲得するのは「お芝居」ではなく、自分自身の思いをたしかに実現し、表現し、伝達するためのやりかたです。これは「わざと」やるのでも、ウソでもありません。伝えたいこと自体が大きく深くなっていくとき、伝え方もやはり、大きく深くなる必要がある、ということなのだろうと思います。
2015年前半は、12星座中「獅子座が主役」と言っていいような配置となっています。
なにかしらドラマティックな出来事が起こるでしょうし、ここで人生が一変する人も少なくないでしょう。「盛りだくさん」で、いつもとはちがうことに様々に出会える時期と言えます。隠れた可能性を引き出される人もいれば、未知の世界への扉を開く人もいるはずです。
約12年に一度巡ってくる木星は、古くから「幸運の星」と言われます。この星が2014年の夏から2015年8月にかけて、獅子座に位置しています。ゆえに、占い記事などでは一般に「12年に一度の幸運期」などと書かれることも多いようです。しかし実際、この星の巡ってきた時期に起こる事は、「幸運」という楽しげな、「小さな労力で大きな見返りが得られる時期」「何でもうまくいく時期」というイメージからは、ほど遠いものです。
実は、木星が贈ってくれるのは、一時的で限定的な「幸運」などではなく、その先12年をかけて育てていける、幸福の「種」なのです。種はたいてい、小さくて、堅くて、そこからどんな花が咲き、どんな実がなるのか、想像もつきません。花束や果物をもらえば嬉しい気持ちになれますが、種をもらっただけではなかなか、ハッピーな気分にはなれません。この種を蒔くために、一度自分の置かれた状況を徹底的に耕して、更地にしてしまう人もいます。未体験の世界に飛び込んだり、今までやってきたことをすべてリセットしたりする人も、少なくないのです。木星の1年を過ごした後、多くの人が「大変な1年だった!でも、やってよかったとおもうけどね!」という感想を口にするようです。楽観的に挑戦し、その挑戦に見合った結果を出すことができる、スケールの大きなロマンに溢れる時期なのです。
一方、木星は「拡大・膨張」の星でもあります。自分のキャパシティを越えるほどに、仕事を詰め込んだり、食べ過ぎたり、遊びすぎたりと、なんでも「オーバー」になりがちなのも、この時期の特徴です。限界を超えてなにかに取り組んだところで、新しいものを掴む人もいますが、燃料切れで倒れ込んでしまうようなことにならないよう、注意が必要かもしれません。
とはいえ、やはり木星は「ベネフィック」です。2015年上半期は、獅子座の人のすばらしい「変革期」であり、新鮮な脱皮の時期となるはずです。
「仕事や勉強など、外向きな活動への取り組み」
とにかく自分の可能性を信じて挑戦するのにふさわしい時期です。いつごろが、ということが言えないほど、上半期全体を通して、常に楽観し、前進することができます。
いつになく大きなプロジェクトや計画を抱える人もいるでしょう。大きな野心を燃やす人もいるでしょう。なにより、自分を大きく成長させたいという気持ちがわき上がりますし、それを実現することができます。今、あなたとともにある星は、他ならぬ「成長の星」なのです。
好きなことややりたいことに対する態度がストイックになる時期でもあります。ただ楽しむだけでは飽き足らず、自分を鍛えたいという気持ちが強まりますし、その気持ちはストレートに、具体的なアクションに結びついていくでしょう。
勉強に関しては、2月下旬から3月、かなり「熱い」時期となるでしょう。夢中になって勉強に打ち込める時期です。あるいは、勉強したいことが多すぎて目移りするような感じもするかもしれませんが、やりたいことを敢えて絞ってしまわず、全部を詰め込んでみると、意外な道筋が見えてくるかもしれません。
仕事については、4月に大きな結果を出す人もいるでしょう。この時期は「ブレイクスルー」も起こりやすい時です。魅力的なチャンスが巡ってきますし、夢に向かって一歩も二歩も踏み出せます。経済的にもかなり前向きな流れが生じます。特に6月から10月頭まで、経済的野心がある人は、相当いい目を出せるはずです。
「やりたいことが見つからないけれど、みつけたい!という場合」
「古いもの」に触れるといいかもしれません。新しいキラキラしたものではなく、時代を重ねたもの、格式が高いとされるようなもの、文化を感じさせるものに触れると、自分を投じるに値するテーマに出会える可能性があります。
あと、この時期はあまり「やりたいことをみつけなければ!」と焦ることはないかもしれません。むしろ、じっくり時間をかけて好きなことを探したい時期だと思います。最初はとっつきにくいなと感じられるようなことのほうが、先へ進むにつれて意外と「ハマる」ことになるかもしれません。かんたんなこと、さらっとできること、すぐ好きになれるものは、今のあなたの気持ちにフィットしないのではないかと思います。
「人間関係について」
2014年の年末、人間関係は多少ヒートアップしていたかもしれませんが、一月中旬にはおさまり、一転して穏やかで愛情のこもった、素敵な人間関係に恵まれそうです。
1月下旬から2月頭にかけては、停滞が感じられたり、ちょっとした行き違いが起こったりするかもしれませんが、こんがらがった部分を少し時間をかけて解消するプロセスをとおして、かえって関係を強化することができるかもしれません。また、この時期は「再会」「旧交の復活」も起こりやすくなっています。
あなた自身の急激な変革期なので、人間関係も少なからず変わっていく可能性があります。また、人に対してまず、自分を表現するのではなく、敢えて自己表現を抑えてみることで、人との関わり方が変わるかもしれません。自分を知ってもらいたい、という気持ちより、相手を知りたい、という気持ちが強まり、相手の自己主張を促すことができるようになるのです。これにより、深い好意をともなう強い関係が、じわじわと育っていきます。
4月、突然不思議なコミュニケーションが発生するかもしれません。ずっと伝えたかったことを伝えられるような場面が訪れそうです。
「恋愛や愛情について」
年明けから、愛についてとても真剣な態度で向き合う人が多そうです。一時的な楽しみとか、感情の揺れとかにとどまらない、長期的に育んでいける愛を模索する道へと入っていきます。これまでの「愛」についての観念が改まったり、愛にまつわる責任感が強まったりする時期でもあります。愛は実際、一筋縄ではいかないテーマです。恋愛はしてもしなくても悩みの種ですし、愛に悩んだことのない人は、あまりいないのではないかと思います。そうした愛の悩みに取り組み、愛を自分のものとするプロセスが、2015年上半期からスタートします。
この上半期は特に、そうした真剣な愛が、あなた自身を変えていくような動きが生じています。あなたの中にどっしりと重みの愛が流れ込んで来る状態にあるのです。この時期に恋愛を始める人も、長期にわたる恋愛を前進させる人も、結婚する人も、別れを選ぶ人もいると思いますが、共通しているのは「愛に責任を持ち、時間をかけて愛を育てていこう」というその意志です。中には、年齢が離れた相手とか、自分よりもずっと社会的な力を持った相手、あるいは少々難しい相手と付き合う人もいるかもしれません。この場合もやはり、「愛の本質を考えたい」というあなたの潜在的な思いが、そうした関係に繋がっているのだろうと思います。
6月以降、愛の星である金星があなたの星座に長期滞在します。6月から10月頭まで、素晴らしい愛に恵まれるでしょう。12星座中もっとも輝いている時期と言えます。
「大まかな流れ、タイミング」
1月は人との関わりが賑やかです。魅力的な人に出会えたり、人と会う時間を楽しめたりするタイミングです。ただ、場面によっては多少の行き違いもあるかもしれません。とはいえ、ほとんどの混乱は時間が解決してくれます。遅くとも2月半ばには、基本的に前向きな形で「着地」できるでしょう。
2月半ばは人から受けとるものが多いかもしれません。ギフトを贈られたり、機会をもらえたり、力を貸してもらうなど、人のリソースを自分のものとして活かすことができる時です。この時期は特に、人があなたの密かなニーズを察知して、期待以上にあなたの望みを叶えてくれるような事もおこるかもしれません。「なぜかわからないけれどうまくいっている」と感じられるなら、誰かが影で支えてくれている可能性が大きいと思います。
2月下旬から3月にかけて、遠出する機会が増えそうです。かなりの「大旅行」に出る人もいるかもしれません。留学や出張、遠征など、出先で獲得できるものも大きいでしょう。また、この時期は勉強に適した時期でもあります。資格取得などに打ち込み、結果を出せそうです。
4月から5月は、非常に忙しくなります。仕事や対外的な活動の場で「勝負」をかけることになるでしょう。ここで大きなチャンスを掴む人もいるはずです。肩書きが変わったり、立場が一変したりするような時期でもあります。自分の可能性を信じてチャレンジしたいところです。
6月から、素晴らしくキラキラした時期に入ります。ここから10月頭にかけて、あなたの才能や魅力に注目が集まり、声をかけられたり賞賛されたりといった出来事が増えていくでしょう。経済的にも上昇気流に乗れますし、「美しくなれる」時期でもあります。美意識を磨く機会に恵まれるかもしれません。
一方で、欲しいものが増えたり、非常に楽観的になって「大風呂敷を広げる」ような状態になりやすいときでもあります。また、怠けたりだらけたりするとズルズルと止まらなくなりますので、どこかでけじめをつけることも意識する必要があるかもしれません。
いい意味での貪欲さで自分の可能性を広げることができます。