2015年獅子座の下半期の占い

アーカイブ記事

「全体を眺める総論」
以前、イベントで参加者の方々とお話ししていたところ、
「恋愛運がいい、と書かれていたのに、なにもありませんでした!」
という方がいらっしゃいました。
さらに話を伺うと、こんなことを仰いました。
「確かに、食事に誘われたり、褒められたり、ということはありましたが、好きな人はなんにも言ってくれませんでした」
これを聞いて、なるほど、と思いました。
私たちは、どんなにアプローチがあったとしても、自分の心に沿わないものであれば「なにもない」とカウントするのです。
上記の方の状態は、第三者から見たら「確かにモテている」ように見えます。なのに、本人にとっては、怒りを感じるほどに「なにもなかった」のです。

そう考えてみると、たとえば「愛されて幸せになる」には、どうしても「自分が誰かを好きになる」ことが必要です。私たちは「愛に恵まれる」と言われたらつい、愛されることばかり考えてしまいますが、どんなにたくさんの人から愛されたとしても、肝心の自分自身が相手への好意を感じられなければ、全く「恵まれている」とは思えません。

たとえば「創造性」についても、これは当てはまります。どんなに素晴らしい作品を創り上げたとしても、自分で「これは上手くできた、よし!」と思えなければ、ちっとも楽しくありません。おそらく「続けていこう」という気にはなれないでしょう。

2015年下半期、獅子座の人々は愛と美意識を限りなく追究していくことになります。何を愛し、何を欲し、何を「よし」とするのか、それに疑問を感じるのです。
この時期、あなたが本気で生み出すものは、ある特別な価値を帯びています。たとえば、「趣味で描いた絵が売れる」などということは、その典型です。他にも、「好きでやっている料理にのめり込み、結果的に外食が減って経済的に潤う」などということも考えられます。
これらは、節約するとか、趣味を仕事に変えるという目的意識に基づいてはいません。あなたが本当に「これがいい!」と思えるにはどうしたらいいのか、それを探究すればするほどにくっついてくる、副産物のようなものです。

今まで、ある意味自由奔放に表現していたことを、この時期以降はどこか慎重に、抑制して表現するようになるかもしれません。
自分をぽーんと前に出すことをせず、最初は一歩引いてみたり、人からの誘いにも、じっくり吟味してから返事をするようになるかもしれません。
「これは自分の心に本当に沿うだろうか?」という疑問が、常にそこにあります。
たとえば、愛の世界では、自分の思いを伸び伸びと伝えたいという気持ちの裏側に、「それが相手にとってはどんな意味を持つだろう?」という疑問がくっついています。相手のためになることや、相手の喜ぶことをしたいと思っているはずなのに、逆に迷惑をかけてしまっている、ということは多々、あります。「大人になる」とは、おそらく、自分の好きなことや愛、情熱のゆくすえを、じっくり見通そうと努力することなのかもしれません。
たとえば子育てや教育のような場での愛には、そうした「見通す」目が必ず備わっています。目の前に在ることだけに振り回されるのは、本当の愛とは言えません。
その愛が、その創造性が、どこに向かって流れていくのか。
2015年下半期以降、あなたは愛や情熱、クリエイティビティや欲望に関して、かなりロングスパンを見通す「目」を持つことになります。これは、愛や喜び、楽しみやゆたかさを「一過性のものに終わらせない」ための営為です。喜びを継続し、繰り返し再生させていく道筋をつける作業が、ここから始まるのです。

「自分自身のこと(心、身体、夢、成長)」
2014年半ばから2015年8月11までの時間の中で、獅子座の人々はとてもスケールの大きな「脱皮」を遂げたはずです。
この間、獅子座の方の中には
「獅子座は幸運期だと聞いていたのに、それらしいことはちっとも起こりません」
と言う方もいらっしゃいました。
でも、実は私自身は、木星が巡る期間を「幸運期」と書いたことは一度もありません。この時期に起こるのは、「幸運」というふわふわした言葉がイメージさせるようなことではなく、むしろ「改革」とか「脱皮」、「転身」などという言葉の方がふさわしいと思うのです。そこで、私のサイトや著書では、12年に一度木星が自分の星座に巡ってくる時期(つまり、獅子座の方にとっては2014年半ばから2015年8月上旬)のことを、自分の可能性の畑を耕して新しい種を蒔く、という意味で「耕耘期(こううんき)」と言い表しています。
この間、全く新しい世界に飛び込んだり、今まで知らなかった自分に出会ったりした人も、少なくなかっただろうと思います。何かしら新しいことをスタートさせている人が多いはずなのですが、2015年8月半ば以降は、それらを「軌道に乗せていく」「着地させ、継続性の土台をつくる」時期に当たっています。

2015年下半期は、それだけではありません。実は、6月から10月上旬まで、金星という星があなたの星座に長居をするのです。金星は「愛と美とゆたかさの星」です。
夏から秋にかけて、獅子座の人々は美しくなるでしょうし、愛に恵まれるでしょう。喜びを思う存分味わうでしょうし、おそらく、多くの人をあなた自身の魅力や才能で、幸福にすることができるはずです。
2015年夏から秋は、上記のような意味で、あなたのセルフイメージや、人に与える第一印象が大きく変わります。いわゆる「イメージチェンジ」を遂げる時期なのです。健康に問題を抱えていた人にも、問題解決の道が見つかるでしょう。

これらの変化は、「成長」と言えますが、単に小さかった苗が大きくなるような、直線的なイメージの「成長」ではないと思うのです。新しい色が、新しいイメージが、身体の中からどんどん湧いてくるような、バラエティに富んだ変容こそがこの時期の「成長」です。

「他者のこと(人間関係、役割、ギフト」
あなた自身の変化が、人間関係をも変えていきます。他者から贈られてくる有形無形のギフトが増えたように感じられたなら、それはあなた自身の器が大きくなったことを意味しています。
2012年頃から、優しさや思いやり、遠くからじっと見つめる眼差し、あなたの心を受け止める器のような心遣いなど、人からさまざまな「目に見えない支援」を受けとってきているはずですが、この時期も、そうした不思議な支援は続いていきます。
2015年夏には、理想や信念に関する「薫陶」を受ける人も少なくなさそうです。

「外の世界(仕事、勉強、社会的な活動、目標)」
2010年頃から、外へ外へと行動範囲を拡大したい気持ちが強まっているでしょう。その思いに沿って、いくつもの場所に「思い切って」出かけてきた人も多いはずです。
2015年下半期には、特に9月から10月にかけて、そのような動きが加速しそうです。ずっと行きたかった場所に、不思議な縁を経て導かれる気配があります。

同じく秋に、今までバラバラに学んできたことが、一つの方向性のもとにまとまり、しっかりした専門分野を得ていく人もいるはずです。基礎学習からステップアップする形で、これから研究し掘り下げていけるフィールドに出会えるときです。

「中の世界(居場所、身近な人々、所有、土台)」
この下半期を通して、経済的なテーマは大きな盛り上がりを見せます。収入の途を新たに得る人もいるでしょうし、収入が大幅にアップする時期でもあります。あるいは、投資を試みたり、大きな買い物をしたりする人もいるはずです。特に、夏から秋口は、ファッションにお金を使う傾向が強まります。
他者との比較やプライド、見栄などと「買い物」「所有物」が結びついてしまうと、かなり大きな問題が発生するかもしれませんが、あくまで自分自身の心の深いニーズを満たす買い物なら、決して「無駄遣い」とは言えないはずです。
11月から12月は、兄弟姉妹との交流が厚みを増すかもしれません。改めて話し合うべきテーマが浮上しそうです。

「恋愛について」
愛の星・金星が長期滞在するこの夏から秋は、すべての時間が「愛の季節」です。あなたの魅力や才能が輝き、多くの人を惹きつけることになるでしょう。
2014年中ほどからこの夏に至るまで、あなたはドラマティックな変化を遂げました。自覚していなくとも、人から見れば明らかに「変わったね!」と言われるだろうと思うのです。
あなたの人としての変化が、愛のあり方をも変えていきます。今までとは違ったタイプが気になったり、つきあったことのないようなタイプの人々が近づいてきたりするかもしれません。
6月6日から10月9日まで、「愛の時間帯」です。

「タイミング」
6月から8月上旬は、過去1年間の変化の「クライマックス」のような時間帯です。新しいことが次々起こるというよりは、これまでの流れがスケールを増して、一つの到達点に至る、ということだと思います。過去の出来事と改めて向き合う必要も出てくるかもしれません。

8月半ばから10月上旬までは、まさに「主役!」といった動きをすることになりそうです。あなたが中心となって進めなければならないミッションがいくつかあるはずです。

10月から11月上旬は、経済的な変化が大きい時期です。
この時期に起こったことがきっかけで、2016年半ばにかけ、経済面での大勝負に出る人もいるでしょう。
また、自分が本当に必要とし、欲しているものは何なのかを、深く探究できる時期でもあります。今までちっとも興味がなかったものに、ぐいぐい惹かれるようなこともあるかもしれません。

11月から12月にかけては、コミュニケーションが素晴らしく活性化します。多くの人との対話が生まれ、出かけていって会う機会が増えるでしょう。向学心も勢いを増し、大いに学べます。