2016年獅子座の上半期の占い

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「全体のイメージ」
一般に、占いは「未来に何が起こるか」を読むもの、と捉えられています。
つまり、「受け身」のイメージです。
未来になにかが待っていて、それを受け止める自分がいる、ということです。
この「未来」は、たとえば恋人だったり、人間関係だったりと、「人」のイメージで考えられることが多いようにも思います。
人の悩みはすべて、つまるところ「(恋愛含む)人間関係」「お金」「健康」の3テーマに集約される、と言われますが、健康以外は「人から何を受け取れるか」というところに尽きるのかもしれません。

でも、2016年上半期の獅子座のテーマは「人から何を受け取れるか」ではなく、どうも「自分の手が、何を生み出すのか」ということにおかれているようです。
たとえば、芸術家が「自分はイイ作品を生み出せるのか?」「納得のゆくようなものが作れるのか?」という思いを抱いたとしたら、その答えを出せるような時期だと思うのです。
「自分が生み出すもの」「自分が打ち出すもの」「好きなもの」「愛すること」に対し、ストイックに取り組めば取り組むほど、ゆたかになっていきます。この「ゆたかさ」は、心の豊かさだけでなく、おそらく、物質的な豊かさとも直結しています。

たとえば、誰かが自分を好きになってくれたとしても「○○目当て」のように、なにかしら特別な要求を満たすための愛情だったとしたら、あまり嬉しくはありません。
「○○目当て」になるのは、自分の手の中にそれがないから、とも言えます。たとえば、お金がないから、お金目当てで誰かとつきあう、ということになります。「お金目当て」はごく解りやすい例ですが、それ以外に、もっと微妙な、わかりにくい依存関係は多多あります。自分への愛情や甘やかしが目当てで誰かと付き合っている人もいます。この場合、一見して本当の愛情と、あまり違いがわかりません。でも、相手を愛しているのではなく、なにかしらのサービスや見返りを求めているつきあいだとすれば、それは厳密には、愛とは言えないだろうと思います。
このように「○○目当て」になりがちな人は、自分の手からなにかを生み出しているという実感がないようです。自分で生み出せないからこそ、誰かから受けとりたい、と考えるわけです。

この時期の獅子座の人が「自分の手で生み出すもの」は、前述のような芸術的アウトプットの可能性もありますし、経済力を身につけるとか、財を獲得するとか、技術を得るとか、様々な形で達成されると思います。
更に言えば、自分の側から愛を生み出す力とか、物事の流れをつくる力、人が集まる場を作るとか、その他様々、有形無形に「人間にとって、いいものをつくる」ことすべてを含みます。
決して、お金や経済活動に関することに限定されず、心や人生を真にゆたかにするものを「自分の手で生み出す」ことが、テーマとなるのです。
そして、これを実現できたとき、あなたが人を愛したり、幸福にしたりする基盤が強化されます。つまり「○○目当て」には決してならない、力強い愛の土台ができあがることになるのです。

「時期について」
1月は「調整」ごとが多いかもしれません。なかなか噛み合わない条件を、時間をかけて丁寧にすりあわせていけるときです。
体調を崩しやすい時期ですが、調子が悪くなったら焦らず休養を。というのも、この時期はあなた以外の人もみんなスローペースなので、先を急いでも、意味がないのです。

2月は人間関係に広がりが出ます。
楽しい出会いがあるでしょうし、人と会ったり、一緒に行動したりする機会が増えるでしょう。
人から刺激を受けて、新しいアイデアが浮かぶかもしれません。

3月は、人から受けとるものが多い時期です。リレーのバトンのように、各方面からいろいろなものを「受け渡される」ことになるでしょう。ただ受けとるだけでなく、そのバトンに息を吹きこむ役目を果たす時期なのです。
やりたいことに打ち込むための覚悟を求められると同時に、どーんとサポートもしてもらえます。やる気と真剣さがあればあるほど、人が具体的な力を貸してくれるはずです。

4月はかなりアクティブなタイミングです。遠出する人も多いでしょう。
やりたいことをやるために、どんどん行動範囲が広がります。熱い波に乗れる時期ですし、方向性を定めてガンガン攻めるだけで、面白いほど成果が上がるでしょう。
行きたい場所や「望み」を、心の中に常に確かめながら進む時です。

5月は仕事や対外的な活動の場で、「大活躍」することになりそうです。
とはいえ、この「大活躍」期、ちょっとしたややこしさもつきまといます。スケジュールの変更が重なったり、遅延が生じたりするかもしれませんが、これらの問題は、特に大きな支障はありません。時間が解決してくれるはずです。

6月はとてものびのびと活動できるときです。
仲間が増えますし、友だちにも恵まれるでしょう。
家の中は少々バタバタするかもしれませんが、広い人間関係のネットワークの力を借りて、望ましい方向に持っていけるはずです。
単純に「嬉しい!」と思えるような出来事が増えて行くでしょう。経済的にも非常に良い流れが生じます。
大きな買い物をする人も少なくないでしょう。

「愛について」
この時期の愛は、非常にパワフルで、長い時間の流れの中で捉えるべきだいじなテーマとなっています。「人生」と「愛」とを、重ね合わせて追求していくような時期なのです。
ですから、刹那的な楽しみだけを追い求める人にとっては、あまり楽しい時期ではないかもしれません。

愛について積極的に、真剣に取り組む人が多いでしょう。時には相手とぶつかることもあるかもしれませんが、そこで、愛について大きく成長できます。
愛の世界で担う責任や義務、積極性、自ら引き受けるべき事や、自分と戦うべき所などに目を向ける人が多いでしょう。
愛は「ふわりとそこにたちあらわれるもの」と認識されがちですが、実は、覚悟や誠実さ、ひたむきな努力などが随所で必要になる世界です。
この時期の獅子座の愛の世界は、そういう意味で、とてもリアルです。
ふわふわした絵空事でない愛の世界に居るからこそ体験できることを、すべて経験できるはずです。

愛に追い風が吹くのは1月、2月後半から3月前半、4月などです。
3月から5月も、非常に情熱的でドラマティックな季節です。

「パートナーシップについて」
2月中旬から3月上旬、とても楽しい時間をすごせるでしょう。
一緒に過ごす時間が増えるでしょうし、会話も弾みます。
パートナーを探している人は、この時期、紹介などで縁が見つかるかもしれません。

3月から5月は、いろんな意味で「刺激」が多い時期となりそうです。
「ケンカするほど仲が良い」と言われますが、この時期はまさに、ちょっとした小競り合いや衝突が、二人の仲を結果的に深める要因になるでしょう。
倦怠期や、少々冷たい風が吹き始めているようなパートナーシップにも、新しい情熱のための燃料が注がれるはずです。

「子ども・家族について」
1,2,6月、家族構成が変わったり、引越をしたりする人が少なくなさそうです。
家族みんなで精力的に取り組むべきミッションが生じ、一丸となって戦うことで、紐帯が強まります。
また、家族の誰かが人生の転機にさしかかり、そのサポートをするために、あなた自身の生活がガラッとかわる、といったことも起こるかもしれません。

あるいはこの時期、家族との関係の中で、「膿を出す」ような作業が必要になるかもしれません。あなた自身の心の中に、気づかぬうちに溜まっていた怒りや悲しみがあふれ出したり、家族の誰かの秘めた激情がとつぜん、爆発したりして、そこから、熱くたいせつな対話が始まる可能性があります。
特に、2012年頃から去年あたりのあいだに、ガマンや辛抱を重ねていたところがあれば、そこで積もった目に見えないゆがみを、日に当てることができるはずです。どんな家族の中にも生まれる、目に見えない「ひずみ」を、根っこから軌道修正できる時だと思います。

3月から5月は、子どもとの関係に熱がこもります。
この時期は特に、ほんとうに必要な厳しさとは何かを考えさせられるでしょう。子どもに対して厳しく接するというよりは、自分自身の愛情や心の奥にある「飢え」、不安、疑念のようなものを探り出し、そこで改めて、子どもに対して自分が本当にやるべき事を考える、といったプロセスが生じそうです。

「仕事について」
1月から2月前半、そして4月末から5月に、それぞれ「ピーク」のような時期が訪れます。この間、かなり忙しくなるでしょうし、チャンスも多いでしょう。
とはいえ、この時期のチャンスは未知のものではなく、どこか「リバイバル」「リベンジ」のようなところがあるかもしれません。過去に一度取り組んだことにもう一度トライできるようなタイミングなのです。

ただし、これらの時期は、忙しくて面白い時期ではあるのですが、あまりスピード感はありません。行きつ戻りつ、少々混乱したプロセスを歩むことになるようです。さらに、待ち時間が多く生じたり、途中で自分自身が「一時停止」の状態になる事も考えられます。
ですが、こうした混乱はあくまで一時的な問題で、ゆっくり時間をかければすっきり解消していきます。遅れが生じても、すぐに取り戻せます。

ルーティンワークの回しかたや、仕事自体の大目的、前提などを、この時期「見直す」人も少なくないかもしれません。たとえば、「自分が評価されることこそが最優先」という意識が、次第に「みんなとイイ仕事をすることを大事にしたい」と変化するような、そんなシフトが起こる可能性があります。
仕事について、当たり前のように信じていた「大前提」に疑問が湧いたら、そこがキャリアの転機になる可能性もあります。

「お金・買い物について」
素晴らしい追い風の感じられる時期です。
収入に関しても、買い物に関しても、かなり大きな出来事が起こるでしょう。欲しいものがちゃんと手に入る時期と言えます。

経済的にイイ風が吹いている時期だからこそ、「本当に自分を充たしてくれるものを選びたい」という、ごく慎重な意識も生まれるでしょう。
物欲やお金への欲が、単なる「自分の所有物を増やす」ということに向かわず、大切な人や愛する人のために使いたい、という思いへと繋がっています。
子育てのためにしっかり貯金するとか、愛する人の不安をやわらげるようなお金の使い方をするなど、なにかしら、「心」の中にあるもののためにお金を動かしたり、稼いだりすることになるのかもしれません。
財にゆたかに恵まれると同時に、それを「自分だけのものでなく、自分を取り巻く人々全体の幸福のために使う」ことを、ごく真剣に考え、行動できる時期となりそうです。

「健康について」
1月は、溜まった疲れから体調を崩しやすいときです。調子が悪いときは遠慮せず、じっくり回復に努めることをお勧めします。
年明けは、過去の疾患などがぶり返すようなこともありそうです。自分の身体の声に、良く耳を傾けることが大事です。

この上半期を通して、暴飲暴食や過度な「吸収」が、体調不良を引き起こす可能性があります。
特に、たとえば「さびしさを埋めるために食べる」など、別の問題を解決するために物質的・物理的な手段を用いると、身体の問題に繋がりやすいかもしれません。
何が本当に自分の心を満たしてくれるのか、それを考えることで、身体的な問題が解決することもあるでしょう。