2016年獅子座の下半期の占い

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たとえば、日曜大工で、小さな椅子をひとつ作ったなら、出来上がったらとりあえず、自分で座ってみたくなります。
自分で座ったあとは、たぶん、身近な人にこの椅子を見せて、「ちょっと座ってみてよ!どう?」と言いたくなるんじゃないかと思います。
さらに、2つ3つと他の人のための椅子を作りはじめたり、もっと別な椅子の作り方や優れた工夫があるのでは、と、勉強を始めたくなるかもしれません。

このように、ひとつのものが手の中に生まれると、それが他者のほうへ、外界へと、どんどん広がっていくことになります。
2016年下半期の獅子座の人は、「手の中になにかを生み出す」ことから、「それを外の世界に拡げていく」ことへと、軸足を移していくことになるだろうと思うのです。

2015年秋から2016年前半にかけて、獅子座の人は様々なものを創り出したり、つかみ取ったりしたのではないかと思います。
自分の力で、価値あるものをぐっと「手に入れた」のではないでしょうか。
具体的には、経済力を強化したり、収入を増やしたりした人もいるはずです。
あるいは「手に職をつける」ような実力アップを実現したかもしれません。
この「手に入れたもの・手に入れた力」を「他者」のいる場所へ出して行くのが、2016年秋以降の流れとなります。
勉強し終わった後に試験をしたり、製造したものをマーケットに出したりと、私たちは自分の中にあるものを、外にあるものにぶつけていく試みをします。
手の中にあるだけで満足せず、敢えて「外に出す」ことの面白さ、楽しさは、否定されたり拒否されたりするリスクを伴います。
手作りしてとても気に入った椅子を、他人からもし、酷評されたなら、気分を害するか、深く傷つくことだってあるでしょう。
でも、この時期の獅子座の人々はそのリスクをとってでも、「自分の力を外に出して試してみたい」という思いに突き動かされるはずです。

この下半期、精力的な勉強を始める人も少なくないと思います。
ここでの勉強もまた、一人部屋の中でもくもくと打ち込むような勉強ではなく、仲間や師と議論を重ねたり、色々な場所を旅したりするような、外の世界への広がりを持つ勉強となるでしょう。
あるいは、今までやったことのないことに挑戦したり、「自分にはムリだ」と決めつけていたことを克服したりする、そんな「勉強」をする人もいるかもしれません。
学ぶ事は、同時に、自分の無知や未熟さを思い知らされることであり、苦痛を感じる場面もあります。
でも、それを乗り越えて進むうちに、乗れなかった自転車に乗れるようになる、あの快感を、たっぷりと味わえるのです。

「時期について」
7月は居場所や家族に関することで、かなり慌ただしい動きになるかもしれません。特に、年明けから家のことで汗をかいてきた人にとっては、この7月がひとつの「仕上げ」の時期となります。月の前半は不安や迷いもあるかもしれませんが、半ばを過ぎると一気に楽観的になり、びしっと見通しが出来て、自信を持って突き進めるでしょう。

8月から9月は、やりたいことをとことんやれる時期となっています。特に、3月から5月に一心に取り組んだもののまだ完成していない、というテーマがある人にとっては、この2ヶ月で見事「成し遂げる」ことができるはずです。
9月は星座を問わず「転機」を迎える人が多そうなタイミングですが、獅子座の人にとっては特に経済面での動きが大きいかもしれません。普段の経済活動を見直して、新しい体勢を整えることができます。臨時収入や思いがけない収入増など、嬉しいことも起こりそうです。過去1年ほどの中で経済面で努力を重ねてきた人は、そのプロセスが「大団円」を迎える、その節目となっています。

10月は普段の生活や身近な人とのコミュニケーションのあり方に目を向けることになりそうです。「継続は力なり」と言われますが、それを実現するのはなかなか難しいものです。勉強したいことや身につけたいことがあっても、「毎日少しずつやる」ことの困難さの前で挫折する人が少なくありませんが、このタイミングで「毎日少しずつやる」ことを真剣にスタートさせることが出来そうです。真に望んだことであれば、かなり長続きする気配があります。
普段の生活のなかでガマンしすぎたり、無理を重ねたりしている人は、ここで理想的な生活のサイクルを手に入れるために、敢然と闘うこともできそうです。就労条件を見直し、真に自分に合った生活をするために、異動を希望したり、調整の交渉を試みたり、転職活動をスタートさせる人もいるでしょう。

11月から12月は、人間関係が盛り上がるときです。刺激的な出会いに恵まれそうですし、人と会う機会も多くなるでしょう。この時期はコミュニケーションの輪をいくらでも拡げていくことができます。今まで遠慮して声をかけずにいた相手にも、自然に話しかけられるようになりそうです。

年末年始は、健康や生活パターンについて丁寧に見直す人が多そうです。体調を崩しやすい時期ですが、これは「運が悪い」わけではなく、単に疲れやストレスが溜まっての結果です。しっかり疲労回復するとともに、普段の時間の使い方を見直すことも大事です。

「恋愛・結婚について」
愛についても、大いなる挑戦をすることになるかもしれません。
愛とは一般に、甘く優しいものとイメージされがちですが、ここでの愛は、例えば大河ドラマや大作映画、問題作などに描かれる愛のように、本質に肉迫するがゆえに感じる熱さや冷たさ、激情や重みなどを、真っ向から受け止めるようなプロセスとなりそうです。
これは、この時期の獅子座の人が辛い愛を経験する、というような表層的な意味ではなく、むしろ、本物が本物であるがゆえの「凄み」を、自分の一部とするためのプロセスを歩む、ということなのです。
たとえば、「本当の愛情」と「偽物の愛情」があったとして、その違いは、一体どこにあるのか。愛の世界における本当の責任と、本当の情熱とが、いったいどうしたら自分のものになるのか。これを追及することが、2016年下半期、特に夏から秋にかけての、獅子座の人の大きなテーマなのだろうと思うのです。

私たちは愛の現場で、いつもポーカーゲームをやっているかのようです。
相手に対してはできるだけ、手持ちのカードを開示させたいと願い、時にはこっそり相手の手の中を盗み見ようとします。
一方、自分のカードは決して、一枚も見せることなく勝負したい、と思っています。
他者に対しては限りないわかりやすさを要求するのに、自分に対しては複雑さや矛盾をいくらでも容認し、「あなたには私の気持ちなどわかるわけがない」と遮断することもあります。
さらに、私たちはこうした心の動きに、とても無自覚です。
自分ではしないことを相手に求め、それを自覚しない、という矛盾は、愛の物語の中でしばしば、悲劇や苦悩を生みます。
そうした悲劇や苦悩に出会わないためには、どうすればいいか。獅子座の人々はこの時期、そのことに正面から向き合うことになるのだろうと思います。

愛に追い風が吹くのは、7月半ばから9月、10月中旬から11月前半、12月です。

「パートナーシップについて」
パートナーとの関係を、とても知的・理性的に考えられる状態になっています。すこし突きはなしたような眼差しで見つめ、より深く相手のことを理解する、ということができる時間の中にあります。
パートナーシップの世界ではつい、お互いの距離を親しく感じすぎ、相手と自分を同一視してしまったり、相手を思い通りに動かしたくなったり、相手の行動を何でも自分に原因があると思い込んでしまったりすることがあります。
でも、私たちはどんなに親しい関係であっても、やはり、別々の人間です。相手には相手の世界があり、生き方がある、ということを、大きな絵画を見るのに少し後ろに下がるような気持ちで見つめているあなたがいるようです。

この「距離を持って見つめる」ことの成果を、逆にぐっと近づいたところで感じられるのが、8月から9月という時間帯です。この時期はあなたの熱い情熱や愛情を、遠慮なく相手にぶつけることができるでしょう。相手への理解を深めていなければ、こうしたことを破綻無く実行するのは、難しいことなのだろうと思います。
11月から12月も、熱く美しいパートナーシップの成長が期待できます。二人の心の距離がぐっと縮まるでしょう。ケンカや議論も、生産的なものとなりそうです。

パートナーを探している人にとっても、精神的自立ということがテーマとなっています。恋人やパートナーを見つけたいと思う時、相手に非常に多くを求めてしまったり、逆に、自分自身に限りない価値が必要だと考えたりしがちなのですが、いずれも自分と相手を別々の人間として捉える眼差しが未熟であるがゆえに、起こる現象なのだろうと思います。
なかなかパートナーに巡り会えない、と言う人の眼差しには、そうした「精神的自立が未成熟であるがゆえに生まれる、非現実的なフィルター」が被さっている事が多いように思われるのです。
こうしたフィルターを取りのけ、リアルな相手に出会えそうなチャンスが、この時期は随所に転がっています。そのチャンスの中でも特に有望なのが8月から9月、そして11月から12月です。

「子ども・家族について」
7月は引越しなど、家や家族に関する変化が起こりやすいときです。もとい、年明けからそのような活動に取り組んできた人も多いかもしれません。7月はそのプロセスの「仕上げ」のタイミングとなっています。8月に入ると一段落し、作ってきた環境を楽しむ余裕が生まれるでしょう。

8月から9月は、子どもに対してかなり「手をかける」ことになるでしょう。特に、子育てについて一番悩んでいたことに関して、「挑める」時期となっています。たとえば、どこから取り組んでいいかわからないような冷たい石の壁に、不思議な亀裂が入って「ここから攻めていけるかも!」という状態になる、といった変化が起こるでしょう。「取り付く島もない」状態に、「とりつく島」が現れるのです。
「大人として、教育者として、完全でなければならない」といった思い込みから解放され、生身の人間として子どもと向き合えるようになる、という人もいるでしょう。あるいは、子育てに対する自分の隠れた情熱に「出会う」人もいるかもしれません。愛と怒りは、それらが「激情」になってしまうと、見分けがつかないこともあります。この時期は自分自身の愛や願望のあり方と向き合い、子どもとの関わりにそれらがどんな影響を及ぼしているのか、精査できるときとも言えそうです。

9月下旬から11月前半にかけて、子どもや家族と過ごす時間がとてもゆたかなものになります。愛情表現がナチュラルになり、家族の気持ちもゆるやかに、おおらかに受け止められるでしょう。

「仕事について」
9月末から11月上旬は非常に忙しい時期となります。
また、就労条件に問題を感じている人は、ここでその条件を「是正」するために戦うことができるでしょう。異動を希望したり転職活動を始めたりする人も少なくなさそうですが、これは「やりたいことをやるため」というよりは、働く環境や時間をより自分に合ったものにする、という意図が強いだろうと思います。短距離走のスピードと、長距離走のスピードはまったくべつのものです。ここでは、より長く走れるようにするために、ペースを調える必要があるのだろうと思います。
この9月から11月は、普段の「役割分担」を見直せる時期でもあります。抱え込みすぎや頼りすぎの状況にあるなら、それを整理して、今の自分にふさわしい「任務」を構築し治せるでしょう。

自分の仕事の上での実力不足や勉強不足に悩んでいた人は、9月以降、精力的に学び始めることになるかもしれません。資格取得に挑む人も多そうです。

「勉強について」
9月から2017年10月にかけて「勉強の1年」と言っていい期間となっています。この時期、獅子座の人の多くが何かしら、継続的な学習を試みるはずです。
特に、教養や語学の習得と言った、ベーシックな学習に妙味があります。資格取得などにも適しています。学校に通う人もいるはずですが、ごく身近なところにあるものを教材とするところからスタートすることになる気配もあります。
知的好奇心を刺激する対話もたくさん生まれるでしょう。人との会話もまた、立派な「学びの場」です。

特に勉強に力がこもりそうなのが、8月から9月いっぱいです。
10月から11月上旬は、仕事に関する訓練や修行に取り組む人もいるかもしれません。この時期はまた、生活や健康問題に直接役に立つ技術を習得する人もいるでしょう。

「お金・買い物について」
2015年秋から、収入増加に関する努力を続けて来た人が多いでしょう。あるいは、不動産の購入など、時間をかけて大きな買い物をしてきた人もいるかもしれません。そうした1年越しの努力が、この9月に「実を結ぶ」のではないかと思います。自分の経済力が大きく成長を遂げたことが、9月に起こる出来事を通して確かめられるでしょう。

8月は、経済面で短期的に嬉しいことが起こりそうです。さらに8月末から9月にかけて、過去1年の取り組みで「見落としたこと」「忘れ物」を、ちょっと戻って取り返せるような場面があるかもしれません。
この秋口は、家計管理や投資の状況などを、資料を揃えて洗い直し、道筋をスッキリ整理できるタイミングでもあります。

年末から年明けにかけては、パートナーや普段関わっている人々の経済活動に変化が起こるかもしれません。相手の「挑戦」に関して、あなたもある種のリアクションを起こすことを求められそうです。

「健康について」
9月末から11月上旬は、健康問題に積極的に取り組める時です。慢性的な不調を抱えながらなんとなく後回しにしてしまっていたなら、ここで行動を起こす必要があるかもしれません。
年末年始、溜まった疲れが不調として出てきやすくなっています。年の瀬は普段とは違う忙しさがあり、なかなか休めないかもしれませんが、今年は思い切って自分を甘やかす事も大事です。