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たとえば「社長」や「支配者」は、下からは「権力を持った、エライ人」と見えます。ですが、その立場に立つ人々の実感は「どうにかして皆を食べさせていかねばならぬ」という焦りにも近い責任感が大部分を占めていることも多いようです。自分のもとに集まってきてくれている人たちの生活を、なんとか運営させていくこと。これが「長」の目標になっているとするならば、それは非常な重責であり、重圧です。この上半期、獅子座の人々はさまざまな形で、周囲の人たちに対し、言わば「この人たちを、食べさせていかなければならない」といったような使命感を抱くでしょう。自分自身が食べていくだけでも大変なのに、そんなことはできない、と思う人ももしかしたら、いるかもしれません。でも、たとえば「自分が食べていくために働いている」として、その「働き」は一体、誰を支えているでしょうか。雇用者かもしれませんし、同僚やお客さんかもしれません。労働のみならず、たとえばちょっとした挨拶や掃除などをとってみても、自分以外の誰かの役に立っている「行動」は、枚挙に暇がありません。私たちの日々の行動の中で、純粋に自分のためだけに行われている活動、というのはそう考えると、もしかすると、とてもわずかなのではないでしょうか。身近な人に対して「この人達の人生を運営するために、できることをし、力を尽くそう」という思いが、この時期のあなたの生活を少なからず、変えていきます。
では「自分のためのこと」はできないか、というと、決してそうではありません。むしろ、2017年までよりもずっと、自分の好きなことや楽しみに対して、この上半期は自由なアプローチができるようになるはずです。たぶん、この上半期に起こるのは「べき」のつけどころの、移動です。これまでは、「べき」をつけるべきでないところに、「べき」がついていたのです。たとえば「愛するべきもの」とか「楽しむべきこと」とか「遊ぶべき時」などは、本来、そのような縛りの中にあるはずもないことです。でも、これまではなぜか、心を解放するような活動にばかり「べき」という縛りがついていたのではないでしょうか。2018年上半期に入ると、その状況は一変します。「果たすべき役割」「やるべき宿題」「英気を養うべき休日」など、「べき」が、つくべきところにちゃんとつくのです。これは、ひとつの「自由」と言えるかもしれません。
さらに、2018年上半期から、獅子座の人々はもう一つの「自由」を目指すことになります。それは、社会的立場における「自由」です。私たちは組織や地域社会など、さまざまな社会的集団に所属し、立場を得て、その立場になかば縛られるようにして生きています。集団が内蔵している仕組みとシステムの中で呼吸をしている、という部分もあります。2018年以降、2026年くらいまでの間に、あなたはそうした既存のシステムから、ロケットが地球から飛び立つように、勢いよく「離脱」することになるかもしれません。2018年上半期は特に、そうした自由や離脱を、「生活の場」から見つめる時期と言えます。たとえば、最も平たい例で言うなら、家庭生活をゆたかに充実させたいのに、仕事の都合でそれができない、という状況にあるならば、それを変えるべく、フリーランスの道を選ぶ、といった選択をしていく人もいるでしょう。これほど単純なシフトでなくとも、何らかの形で「個人の生活」のために「社会的自由」について考え始める、そのきっかけを、この上半期、掴めそうです。1月末、ドラマティックな変化が起こる気配もあります。この変化は、2017年の8月のドラマの「次章」のような意味を持っています。長らく積み重ねてきた努力が素敵に「化ける」ようなことも、起こるかもしれません。
・時期について
年明けは特に周囲に頼られることが多く、忙しいでしょう。自分のことは置いておいて、周囲の人のケアやサポートに回ることになるかもしれません。ですが、忙殺されるだけでなく、「この環境で自分の生活や健康をきちんと維持するにはどうしたら良いか」ということも、念頭にのぼるはずです。少しずつでも「自分の時間・自分の都合」を守ろうという意識が重要です。
1月後半から2月にかけては、人と会う機会が増えるでしょう。特に「好きな人に会う」ことができる時期でもあります。どういう人に会いたいか、会って何をしたいか、という思いを膨らませることで、この時期の不思議なタイミングの良さを上手く使えるかもしれません。
2月後半から3月半ばは、やりたいことに思いきり打ち込める時期でもあります。趣味や遊びも積極的に楽しめますし、クリエイティブな活動には強い追い風が吹くでしょう。特に、2015年頃から何らかの理由によって「ガマンしていたこと」があれば、ここでその「ガマン」を爆発的に解除できそうです。
3月半ばから4月にかけて、懐かしい場所に再訪することになるかもしれません。久々に故郷に帰省する、といったイベントも起こりやすい時期です。そこで自分の今取り組むべきテーマや任務、使命のようなものに気づかされるかもしれません。新たな「責任」を認識できる時です。また、4月は仕事や対外的な活動の面でキラリとしたチャンスが巡ってきやすい時でもあります。このチャンスもまた、あなたに「何を引き受けていくべきか」を教えてくれるようです。
5月からは、人間関係がとても熱くなっていきます。この時期に出会った人とタッグを組み、まったく新しい活動に「乗りだす」人もいるかもしれません。この動きは上半期に留まらず、年の後半、さらには2019年にまたがって続いていく、かなりスケールの大きなプロセスです。これ以降7年ほどの中で、仕事や対外的な活動における「ブレイク」を遂げる人も少なくないでしょう。
6月は後半、とてもキラキラした雰囲気に包まれます。愛に恵まれる楽しい時期となるでしょう。さらに、「再会」の気配も濃厚です。失ったと思った関わりが復活するかもしれません。
・愛について
2015年頃からの「愛を怖れる」ような、あるいは「愛情表現を抑える」ような雰囲気は、2018年に入る頃には消えているはずです。この上半期は、愛が「解禁」されるような解放感に溢れるタイミングと言えます。少々フライングになりますが、獅子座の「愛の活性期」は、実は11月以降に置かれています。その直前にあたるこの上半期は、愛に対する積極性を取り戻し、人を愛するだけでなく、憧れや夢などを思いきり胸に描く、「愛の活性期への準備期間」と位置づけることができるかもしれません。夢を持っている人や憧れを抱いている人は、キラキラと輝いて見えます。愛し愛されるためのエネルギーをここで、どんどん蓄積できるようなタイミング、と言えるかもしれません。
とはいえ、この上半期が愛のドラマから縁遠いかというと、決してそんなことはありません。1月末から3月前半、そして6月は、きらめくような愛の季節となっています。特に1月末から3月前半は、愛に向かって「自分から動く」感覚を取り戻せるでしょう。臆病になっていた心に次第に勇気が甦り、獅子座の持ち前の愛情表現の才能を、十全に活かすことができるようになるはずです。2月はミラクルな出会いの気配がありますし、5月末にも、愛が「満ちる」タイミングが置かれています。
・住処、家族、人間関係について
2018年はほぼ1年を通して「居場所を作る」時期となっています。家族が増えたり、引越したりと、何かしらゆたかな環境変化が起こるでしょう。あるいは、家族や身近な人との関係が濃密になり、新しい役割分担のもとに新たな生活をスタートさせる、という人もいるはずです。日々の協力体制が変わり、誰かの世話をすることで生活が規則正しくなった結果、かえって自分自身が健康を取り戻す、といった展開もあるかもしれません。人間関係にも熱い変化が見られる時期です。特に1月後半から2月、そして5月から11月頃にかけて、刺激的な出会いや積極的な交渉が重ねられていきそうです。ここでの人間関係の変化は、2020年から2021年頃に起こることの「きっかけ」となっている気配もあります。今目の前で展開していることだけでなく、少し先のことまで考えたうえで、「誰とどうつきあうか」を考えていきたいところです。
・仕事、勉強について
もとより「仕事」は自分だけのものではありませんが、この時期は特に他者との関わりの中における自分の任務、という意味合いが強くなっています。仕事が自分の手の中に収まるだけのものでなく、人に強い影響を及ぼしている、ということを日々意識しながら動くことになるでしょう。周囲の人のために何ができるか、自分と周りの人々の生活を、この先長きにわたって「回していく」ために必要なことは何かを、考えてゆくことになります。プロジェクトベースではなく、サイクルとしての仕事を企画していく人が多いでしょう。
生活と仕事の関係もじっくり見直すことができます。長く走っていくためにはどんな条件が必要かを考え、その条件を揃えるために粘り強く行動することができます。
勉強や研究活動、取材活動などに関しては、3月から4月に勢いが出ます。とはいえ、この時期は「過去に遡って掘り起こす」ような作業も必要になるようです。すでに通りすぎたと思った場所にもう一度立ち戻るような場面がありそうです。
・お金について
2月から3月にかけて、人から受け取れるものがありそうです。ギフトやお土産など、嬉しい「贈与」があるでしょう。また、6月にも経済面で好ましい動きが生じそうです。
・健康について
長期的な視野に立って、健康をしっかり考えることができる時です。誰しも年齢に従って体質などは変化していくものですが、この時期は特に「体質の変わり目」になりやすい気配があります。生活態度に問題を抱えている人、睡眠不足や過重労働などを余儀なくされている人は、そうした習慣を見直さずにいると、大きな健康問題に直面しやすいかもしれません。根本的な改善のために、継続的な生活のリズムを考えたい時です。即効性や簡単さなどを重視すると、返って問題が大きくなる可能性も。奇をてらうような理論ではなく、あくまで「王道」で健康を考えたい時です。