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幼い子は、なにかしらのキッカケを得るまで、親や祖父母の名前を知らない状態で育ちます。
もとい、普段から家族同士が名前で呼び合うような環境であれば別ですが、
「おかあちゃん」「おじいちゃん、じじ」など、たいていは家族の関係性を表す呼び名で呼ばれますし、
親になれば夫婦同士でも「ママ、パパ」と呼び合うカップルが珍しくありません。
さらには、祖母の旧姓となると、もっとわからなくなります。
何らかの機会を得て、親や祖父母、親戚などの「個人としての名前」を目にしたとき、
相手へのまなざしが少なからず、変わります。
今まで自分との関係性や役割の上でしか意識していなかった相手が、
俄に「一人の人間」として見えるからです。
「おとうさん」や「おばあちゃん」は、自分とは完全に立場の違う、理解しがたい部分をもった存在です。
でも、それらの人々が自分と同じように赤ん坊として産まれて育ち、今に至る、
ということが想像できると、突然、相手が「自分と同じ、一人の人間なのだ」と実感できます。
「個人としての名前」は、そうしたイマジネーションの手掛かりになりやすいもののようです。
個人名に限らず、生活の中では様々なものが、日常のあれこれの中に「埋もれて」ゆきます。
また、ある家では当たり前のことが、第三者から見れば異常事態に映る場合もあるように、
「家の中のこと」の多くは、外界から隠された状態になっています。
最も大事な、私たち自身の感情や生き方、人生そのものも、「埋もれやすいもの」ではないでしょうか。
2018年下半期、獅子座の人々はそんな「日々の中に埋もれてしまったもの」を、
もう一度、日の光の下に引っ張り出すことができます。
皆で目をそらしてきたものや抑え込んできたものを、対話の場に引き出すことができます。
身近な人の気持ちや自分のルーツ、そこにまつわる歴史、様々な「当たり前」の影にあるものを、
意識にのぼらせ、対象化し、再び、それと自分の関係を新しく「結びなおす」ことができます。
何の疑問も持たずに「この人は、自分の親だ」と感じていた相手を、
名前のついた一人の人間として見直せば、それまでとは違った関係性がそこに生まれざるを得ません。
相手への理解や思いが少なからず、変化します。
苛立ちや怒りが消えることもあれば、自分を責めていた状態から解放される場合もあります。
相手への認識の変化が、態度の変化を生み、やがて相手自身の変化を促すかもしれません。
あなたがあなた自身の中に埋もれさせてきた思いが日の目を見たとき、
その生き方が根本的に変わる可能性もあります。
さらにこの2018年下半期、あなたの「社会的立場」が変化し始めます。
この変化が完了するのは7年ほど先のことになりそうですが、「第一歩」がこの時期に置かれています。
たとえば、会社組織の中で一心に生きてきた人が、子どもを得てPTAの活動に参加したとき、
そこに「新しい社会・世界」と、あらたな社会的自己を見いだす、といったような変化があります。
これ以降に起こることは、そんな変化なのかもしれません。
あるいはもっと別の、既存の社会的枠組みに昂然と反旗を翻すような、大胆な変化を選ぶ人もいるでしょう。
いずれにせよ、あなたがこれから求めていくのは、真に自由に活動できる社会的な「舞台」です。
それを「探し求める」のか、あらたに「開拓する」のか、あるいはもっと別の方法で、模索してゆくのか。
どんな方法を採るにせよ、ここからあなたが求めていくのは、一つの自由なフィールドなのだろうと思います。
・時期について
7月から8月にかけて、とても忙しい時期であると同時に、じっくり腰を据えて物事に取り組む時期に当たっています。先を急ぐことなく、ひとつのことに時間をかければかけるほど、大事な事がはっきり見えてくるでしょう。特に「人」に関して、立ち止まって向き合う必要が出てきそうです。簡単に結論を出さず、同じ人に何度も会い、同じ話を繰り返す、といった、一見徒労のように思える展開が、結果的に、この先非常に重要な意味を持つことになるはずです。だれしも、さらりと通り過ぎた相手より、複雑なテーマを通して向き合った相手のほうが、深く心に残ります。また、一度会っただけの相手より、何度も会った相手の方に、愛着を感じるものです。この時期は時間をかけ、くり返し取り組むことで、人との深く強い絆を作ることができる時期なのです。
また、7月は経済面で、8月は勉強やコミュニケーションに関して、それぞれ嬉しいことが多い時期です。
9月から10月は「居場所」に関して多くの労力を傾けることになりそうです。家族や家、住処について、春先から計画してきたことを、ここで一気に実行できるかもしれません。
10月は特に、懐かしい場所に帰る人もいるでしょう。ずっと離れていた家族と久しぶりに向き合い、新しい家族運営の形を創造する必要がでてくるかもしれません。
10月末は仕事や対外的な活動の場で、大きな成果を挙げられそうです。努力が実を結ぶタイミングです。ここで出した成果は、2019年以降のあなたの活躍の、ひとつの試金石のような意味を持つかもしれません。
11月以降2019年に跨がって、大きな愛の季節がやってきます。恋愛はもちろん、結婚する人、子どもを授かる人、心から打ち込めるなにかに出会う人もいるでしょう。真に創造的な生活を始められる季節の到来です。
また、この11月から12月は、人から熱いオファーを受けるような場面も多そうです。人からの提案や打診、依頼の中に、あなたの進むべき新しい可能性が潜んでいるようです。
・愛について
とにかく11月から2019年という約一年の「愛の季節」が待っているので、そこまでの夏から秋の時間は、「愛の世界への準備期間・助走期間」のような雰囲気があるかもしれません。
あるいは、7月から10月の中ですでにキッカケを掴み、11月以降にそのチャンスが大きく育っていく、という可能性もあります。
愛を探している人は、7月末頃にドラマティックな出会いに恵まれるかもしれません。
パートナーシップに関しては、7月から8月前半、9月半ばから11月頭にかけて、熱く「向き合う」時間となっています。お互いに話したいテーマがあったり、相談し合って大事な結論を出したりできる時です。
この時期は衝突も起こりやすいかもしれませんが、意味のない小競り合いではなく、ごく生産的な「対決」ができる時と言えます。「丸く収める」ことには、大して意味がないかもしれません。
11月から12月は、非常に官能的な時期となっています。言葉を超えたコミュニケーションが愛を育てるでしょう。
・住処、家族、人間関係について
2018年を通しての獅子座のテーマが「居場所・住処・家族」です。この下半期に家族が増えたり、新たな居場所を見つけたりする人も少なくないでしょう。居場所と向き合い、居場所を育てることのできる時期です。
居場所の中にある人間関係も、熱く活性化します。特に、家族や身内を「集団」として捉えず、構成メンバー一人一人と、一対一の関係を作っていくことがポイントとなるかもしれません。
人間関係全般に関しても、しっかり向き合って「対決」する事が求められるでしょう。タフな交渉事なども発生しやすいときですが、怖れずしっかり自己主張し、とことん向き合ったところに、大きな成果が得られます。ここでの交渉で得た条件は、この後長くあなたの生活を支えることになるようです。
また、11月以降は「人に恵まれる」時期でもあります。直接的にではないかもしれませんが、ふわりとサポーターが増えていくでしょう。
・仕事、勉強について
仕事に関しては、大きな転換期の中にあります。これまでとは違った目標を掲げたくなったり、自分から目標を掲げるまえに、向こうから目標があなたを迎えに来るような展開になったりするかもしれません。気づけば重要なポジションに立たされている、という人もいるでしょう。あるいは「念願叶って」のようなかたちで、これまでいた組織や集団から脱出する人もいるはずです。
8月から9月上旬、就労条件を調整したり、転職したりできる時です。この期間は大変忙しくなるかもしれません。
10月下旬、大きな成果を挙げる人もいるでしょう。重要なポジションを勝ち得ることもできそうです。
勉強や研究活動については、2011年頃からの一連のプロセスがそろそろ収束しようとしています。この間「勉強とは何か」「知的活動とは何か」という根本的な思索を続けて来た人もいるはずですが、そろそろ、ごくシンプルな納得のゆく答えを掴みつつあるのではないでしょうか。
勉強やコミュニケーション、知的活動全般に追い風が吹くのは8月から9月頭、9月下旬から12月頭です。
・お金について
7月、9月に嬉しいことが多いでしょう。
また、11月から12月にかけて、経済的な人間関係に変化が起こりそうです。人の力を継続的に借りるための道筋を作れます。また、パートナーや関係者が経済的なチャレンジをするにあたり、あなたも一役買うことになるのかもしれません。
・健康について
7月から8月は、健康状態に関して大いに「チェック」ができる時です。健康診断や人間ドックなどで、自分の状態を知ろうとする人が多いでしょう。生活の見直しの指針を作れます。さらに、8月半ばから9月上旬は、生活のあり方を全体的に見直せる時期です。春先に着手した生活改善のプランを、ここでしっかり安定軌道に乗せられるでしょう。