アーカイブ記事
昔話や童話には、「冒険の旅に出る」ものが様々あります。
たとえば「一寸法師」や「桃太郎」、「かぐや姫」の物語も、全体的に旅が含まれています。
かぐや姫自身が月からの「旅人」ですし、彼女の要請で、公達たちは不思議な宝物を探す旅に出ます。
仲間のいる旅もあれば、一人旅もあります。そして、旅の目的は様々です。
2020年前半、世界は「旅」を諦めざるを得ませんでした。
おそらく後半も、自由に旅ができる状態に回復するわけではない、と多くの専門家が予測しています。
それでも、私たちの心は、知性は、精神は、遠い世界を夢見、飛び立ちます。
星占いの世界では、「学び」と「コミュニケーション」は、「旅」と同じカテゴリで扱います。
遠い世界の物語を読むと、精神はその世界にトリップし、今現在の時間を一瞬、忘れられます。
知性は、何千年という時間の隔たりさえ超えて旅をします。
2020年、物理的な形ではなくとも、獅子座の人々は何らかの形で、情熱的な旅ができるはずなのです。
以下に語る「旅」は、そうしたヴァーチャルなものを含む、あらゆる意味での「旅」です。
2020年下半期、「獅子座の旅」の目的は、どんなものなのでしょうか。
この時期の獅子座の旅は、たとえば、「赤頭巾」のような旅となるかもしれません。
彼女は「おばあさんのお見舞いのために、森の奥深くに入ってゆく」という冒険をします。
2020年後半の獅子座の旅は、「誰かのための旅」なのです。
ですから前述の「かぐや姫の望んだ宝物を採りに出かける」ような旅もあてはまります。
もっとも、彼女はそれらの宝がないものと分かって、ある意味意地悪なオーダーをしたのですが、
2020年下半期の獅子座の旅では、頼まれたものはちゃんと、この世に存在します。
更に言えば、かぐや姫は本質的に、それらの宝物を必要としてはいませんでしたが、
この時期の獅子座の旅においては、頼まれ事はごく「切実」であるはずなのです。
あるいはもしかすると、直接には「お願いします」と言われていないかもしれません。
それでもあなたの側で「この人のために、この冒険が必要だ」と、分かってしまうのかもしれません。
愛する人のための旅、大切な人に何かを探してあげる旅、そして、愛する人に会うための旅。
コミュニケーションも「旅」のひとつで、遠くにいる人や立場の違う人、
年上の人や目上の人とも、熱く議論もできるでしょう。これらは学びや対話のプロセスであり、
価値観の更新であり、「未知なる世界」を体験する機会としての「旅」です。
そしていずれにせよ、それらの体験を通して、あなたは誰かを支え、守り、育てることができるのです。
年末以降、あなたは大きな人間関係のドラマに足を踏み入れることになります。
特別な出会い、特別な関わりがあなたを待っていることでしょう。
「かぐや姫」はハッピーエンドではありませんでしたが、
2020年12月から2021年へのあなたのドラマはきっと、幸福な絆の物語となるはずです。
・時期について
4月から「仲間との関わり」に恵まれた人が多いはずです。この流れは8月頭まで続いていきます。この間、純粋に「うれしい!」と思えることがたくさん起こるでしょう。未来に新しい希望が見えてきますし、社会的な視野が広がります。
8月から9月頭は忙しい時期ですが、見えないところからのサポートに恵まれそうです。ひそかに応援してくれる人、個人的な好意を伝えてくれる人などが現れて、とても心強く感じられるでしょう。
9月から10月頭はキラキラの楽しい季節となっています。愛に恵まれますし、楽しむことに積極的になれるでしょう。コミュニケーションの輪が広がり、人から多くの「いいもの」を受け取れそうです。
11月から12月前半は、家族や身近な人のためにできることが多そうです。また、住環境に手を入れる場面もあるかもしれません。生活の場を整理し、美化し、ゆたかにしていける時です。
さらに12月は星座を問わず人生の転機が巡ってきやすいタイミングです。獅子座の世界では、クリエイティブで愛に溢れる「出会い」が巡ってきそうです。あなたの創造性を理解してくれる誰か、あなたの夢を応援してくれる誰か、あなたの人生を共有してくれる誰かに、この時期出会えるかもしれません。
[テーマ別ひとことコメント]
・愛について
2020年12月から、2021年に向けて「愛とパートナーシップ」の時間に入ります。ゆえに、2020年下半期は、「出会いの季節」となるかもしれませんし、「準備の季節」となるのかもしれません。
特に出会いが訪れそうなのは9月から10月頭、11月末から2021年1月上旬です。既にパートナーがいる人も、この時期は愛が勢いよく盛り上がり、成長を遂げるでしょう。
学びの場や移動先での出会いが期待できます。また、なにかに一生懸命打ち込む姿を「見初められる」ようなこともあるかもしれません。誰かのサポートに回ったり、ジミで少し損な役割を引き受けたりしている姿を、「誰か」が見ていてくれる気配があります。あなたが他者に対して払っている濃やかな配慮を理解できた人が、あなたに愛を伝えてくれるかもしれません。
カップルもまた、「支え合う」ことの意義を再発見できるでしょう。互いが互いのために「なにができるか」を考え、サポートの形をブラッシュアップしていけます。相手が以前より頼りになることに気づき、「惚れ直す」場面もあるはずです。年末以降、結束は一気に強まっていきそうです。
・住み処、家族、人間関係について
9月末から12月前半にまたがって、身近な人たちとじっくり語り合うことができそうです。普段見過ごしていること、上半期に語りそびれたことを「すりあわせ」できます。今年に入ってから起こった、大きな生活の変化の中で、お互いに心に溜め込んで「言い出せないこと」があったのかもしれません。この秋、そうしたことをひとつひとつ「振り返る」ことができるようです。
人間関係については、12月から大スケールのドラマが展開し始めます。人間関係ががらっと変わったり、運命的な出会いを果たしたりすることになるかもしれません。たとえば誰かと共同でプロジェクトを起ち上げたり、人との出会いがきっかけとなって転職したりと、「人との関わりから人生が変わる」ような体験をする人が少なくないはずです。
その直前にあたるこの下半期は、何らかの形で「努力しておく」ことが役に立つようです。なんであれ経験値を積むこと、視野を広く持つこと、世の中には色々な立場があることを知っておくこと。そうしたことが、来るべき誰かとの出会いを、より実りあるものへと押し上げてくれるはずです。
・仕事・勉強について
とにかく忙しい時期です。年の上半期からすでに大変な多忙期に入っている人が多いはずですが、後半はコミュニケーションや活動の範囲が広がり、文字通り「縦横無尽」に活動することになるでしょう。あなたの燃えるような情熱を受け止めてくれる人に恵まれますし、積極的に動くほど、「導き手」が表れて、舳先へとガイドしてもらえる気配もあります。
「自分のキャリアの上昇」よりも、周囲の人々の中で自分はどんな役割を担うべきなのか、という視野に立って動けます。「この人の役に立ちたい」「今この人たちのためにできることはこれだ」という観点から、日々の自分のタスクや目標を再設計できるのです。
ですがその結果、オーバーワークになって体調不良を起こしたりする可能性も低くありません。自分がまず「大丈夫」でなければ、人を助けることはできません。自分のコンディションを常にチェックし、時には自分を甘やかしながら、「走り続ける」ことを目指したいところです。
勉強については、「鬼のように学ぶ」ことができる時期です。学びの場所に情熱と意欲と闘志の星・火星が入っています。学びの世界で大勝負に出て、見事勝利を収めることができる時なのです。野心をもって学べば、不可能を可能にできます。
・お金について
8月後半から9月中旬、10月に前向きな動きが起こりそうです。
2020年前半からの流れの中で、星座を問わず大きな経済的打撃を受けた人がたくさんいる状況ですが、この下半期は自分自身のことはそっちのけで、周囲の人の心配をしているあなたがいるように見えます。人の世話を焼いているうちに、だんだんと自分のほうにお金が入ってくる、といった不思議な流れが生じるかもしれません。
健康問題を抱えている人は、まず「自分自身のケア」を中心に物事を考えたいときです。経済面での問題は、少し先ですが2021年初夏には好転するはずです。頼れるものはすべて頼って。