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この5月から7月という時間は、たとえるなら「中学生の職業体験」のような意味合いのある時間だったかもしれません。すなわち、「今」の環境やタスクから一歩外に出て、少し未来に「わがこと」になるはずの世界を、チラリと体験できた時間だったのです。
学生の本分は勉強です。教室で先生に学ぶのが「今現在、やるべきこと」です。でも、その「今やるべきこと」が、未来の自分とどうつながっているのか、それを「お試し体験」できるのが、「中学生の職業体験」の意義であろうと思うのです。もちろん、「職業体験」で選択した職業に、本当に未来の自分が就労するかどうかは、わかりません。ただ、大人達が営む「世の中」というものに直接触れる体験は、想像力を刺激し、「今現在やるべき勉強」に、新しい意味をあたえてくれるはずです。
2021年5月半ばから7月、乙女座の人々は少しだけ未来の自分がいる場所に、ぽんと「出て行ってみた」のではないかと思います。そこには見知らぬ人や未体験のことがたくさんあって、興奮させられると同時に、緊張を感じる場面もあったかもしれません。
そして7月末、あなたは前述のたとえで言うなら「教室」にいったん、戻ることになります。「少し未来に出て行くことになる『外の世界』があんな感じならば、今のうちに、もっとこういうことを勉強しておいたほうがいいな」という意欲を、お土産のように持ち帰れるはずなのです。
5月半ばから7月に、素敵な出会いを経験した人もいるでしょう。あるいは誰かから、未来についての具体的な提案を受けとった人もいるかもしれません。「一緒にこういう活動をしよう!」と誘われたり、「あなたにはこんな才能があるよ」と指摘されたりした人もいるでしょう。来年以降のことについて、大事な約束を交わした人もいそうです。
こうした、「誰かとの、未来のプラン」を得て、7月末から12月、あなたは猛然と努力を始めることになります。相手のために、そして自分の未来のために、準備できることがたくさんあるはずなのです。
仕事を探している人、または、社会的な居場所を探している人は、この下半期、探していたものを見つけられそうです。就職活動にはきっと、素晴らしい成果が出ます。一方、仕事が合わなくて退職した人や、辛い経験を得て少し休んでいるという人も、自分の新しい生活を少しずつ立て直し、居心地のいい環境とリズムを創っていけるでしょう。周囲との役割分担がうまく行かず、ムリと疲労を溜め込んでいた人は、周囲と思い切った調整をして、状況を改善できる時です。
これらはいずれも、「未来のためのコンディションを創る」という活動です。コンディションには「調子・体調」のような意味合いと、もうひとつ「条件」という意味合いがあります。心身の好調さと、未来に向かって走り続けるための「生活の条件」を調えていけるのが、2021年という時間帯です。下半期はそのことが特に、一気に進展するでしょう。
2021年夏にあなたが「悟る」のは、もしかすると、誰かがあなたに大いに期待している、という事実なのかもしれません。あるいは、誰かがあなたを真剣に頼っているということ、嬉しい意味で「アテにしている」ということがわかるのかもしれません。
2021年は乙女座の人々にとって、「自分の役割が解る年」です。「役割」は、自分の一存では成立しません。かならず「人から求められる」という条件を含んでいます。2021年5月から7月、あなたは「自分が何を求められているのか」「どういうことを期待され、どんなふうに頼りにされているのか」ということを、相手の側から垣間見ることができるのかもしれません。
その上で、7月末から半年をかけて、あなたは新たに自分の「役割」を再構築していけるのです。夏の間に知ったニーズに合うように、そして、なによりも「今の自分」にフィットするように、日々担っていくことの内容を整理し、膨らませていけます。
人から「必要とされること」は、誰にとってもかけがえのない喜びです。一方「利用されること」「モノのように便利に扱われること」は、人の心を深く傷つけます。2021年下半期、あなたは「利用される」ようなことなく、一人の人間として、愛情をもって「必要とされること」の喜びを味わえるでしょう。その喜びはもちろん、あなた自身の働きかけから生まれる、かけがえのない「手応え」です。
[時期について]
5月半ばからの「出会いと関わり」の時間が、7月末まで続いています。人生を変えるような重要な出会いがあるかもしれません。また、既に関わっている人たちとの関係が、より強く、ダイナミックなものへと変わっていく可能性もあります。
7月下旬から9月中旬にかけて、あなたの星座に星が集まり、とてもアクティブな時期となります。自分からいろいろな事を始められますし、周囲からもりたてられるようにして、あるいは背中を押されるようにしてスタートすることもあるでしょう。
誰かのサポートをしていたら、いつの間にか自分が主役になっていた、といった展開もあるかもしれません。
9月から10月は、経済活動に大きめの動きが起こりそうです。欲しいものを手に入れるために新しい活動を始める人、収入を確保するため、あるいは増やすために就職活動をする人もいるでしょう。以前からやっていた活動が認められ、一気に報酬が増える、といった展開も期待できます。
11月から12月前半は、熱い学びとコミュニケーションの季節です。精力的に学び、多くのことを吸収できるでしょう。発信活動をしている人には、素敵なチャンスが巡っている気配も。頑張れば頑張っただけの成果が出る時期です。
さらに、11月から2022年3月頭にかけては、素晴らしい「愛と創造の季節」でもあります。大恋愛をする人もいれば、クリエイティブな活動においてチャンスを掴む人もいるでしょう。
また、2020年にあなたが苦労して成し遂げたことが、この時期に大きく報われる可能性もあります。過去の自分からの贈り物を受けとるような、幸福な出来事が起こりそうです。
[愛について]
5月半ばから7月は「パートナーシップの季節・第一弾」で、かなり大きな進展が期待できます。カップルは関係性がすこぶる好転する時ですし、パートナーを探している人には、チャンスが掴みやすい時期となっています。
さらに11月から2022年前半は「上記の第二弾」、金星の配置も手伝って、これ以上ないほどの「愛の季節」となっています。
2020年に愛について大切なものを掴んだ人も少なくないはずですが、その愛の物語が最も望ましい形で「好転」していくかもしれません。
あるいは、2021年5月半ばから7月に出会った相手と、12月から2022年に本格的交際がスタートする、といった展開もありそうです。
パートナーとの関係に悩んでいる人、恋愛についてなんらかの問題を抱えて苦しみ続けて来た人は、この11月から2022年前半にかけて、その問題を根本解決できるかもしれません。
また、2020年に誠実に愛に向き合った結果、愛を失った人は、この11月以降、壊れた愛の瓦礫がいつの間にか更地になっていて、そこに新しい愛の芽が出ているのを見つけられるでしょう。あのときの苦悩は決して間違いではなかったと、この冬に確信できるはずです。
[目標・仕事について]
「継続性」と「協力」が、この時期の仕事のキーワードです。
打ち上げ花火のような短期的プロジェクトの華やかさより、「コツコツ続けていく」「継続的にニーズに応える」「周囲と連携して、自分が果たすべき役割を果たす」などのことが視野に入ります。
経験や技術の他、才能や人柄、人としての性質などを活かし、自分だから担えるポジションを「つくりあげる」という意識が強まるでしょう。同じ仕事をしても、その成果や内容は人によって大きく違うものです。「自分だから実現できる、この仕事のありかた」というものを追求できる時です。
これまでの仕事のありかた、周囲との役割分担のかたちにムリを感じている人は、前述の通り、根本解決できます。異動を希望する人もいれば、就労条件の交渉をする人、転職活動を始める人もいるでしょう。また、傷ついた心身を癒すために、自分をメンテナンスするための時間をたっぷり取る人もいるはずです。いずれも、「自分に合った生き方をとりもどす」ためのアクションで、この時期はそれがとてもうまくいくはずです。
[家族・人間関係について]
5月半ばから7月、そして12月末から2022年前半に、人間関係は大きく変化していきます。新しい人間関係の中に飛び込んでいく人もいれば、公私ともに「相方」と呼べるような相手に出会い、強い関係を創る人もいるでしょう。
一方、自分を傷つけるような人間関係の中に身を置いていた人は、そこから脱出できるでしょう。今の自分に合った出会いに恵まれます。一対一、一人の人間対人間として対等に関われる相手を探し出せそうです。
家族との関係は10月から11月頭に、とてもハッピーな風が流れ込みます。愛ある居場所の素晴らしさを実感できるでしょう。
さらに12月から2022年1月は、引越や家族構成の変化など、大きめの動きが起こりやすいタイミングとなっています。
この下半期を通して、家族や身内に対するサポートを担う場面が多くなるかもしれません。どこまで手を出して、どこからは見守るべきなのか、悩むこともあるだろうと思います。この時期は、「目線の低さ」が物を言うかもしれません。上の方から「こうするべき」「これが正しい」と考えるよりは、相手と同じ目線か、それより少し低いくらいの所から状況を「見上げて」みたとき、取るべき道がみつかりそうです。
[お金について]
8月半ばから11月頭にかけて、経済活動に大きな動きが起こりそうです。精力的に「稼ぐ」ことができる時期です。同時に、特に9月末から10月中旬は「経済活動の整理整頓」「棚卸し」「可視化」「持っているものの整理」などが必要になるかもしれません。自分の普段のお金の稼ぎ方や使い方を見直し、ダイナミックな軌道修正ができる時です。
2022年は「人間関係・パートナーシップの時間」ですが、その直前のこの下半期は、「人間関係を作っていく上で、何を一番大事にするか」を考えることができる準備期間と言えます。たとえば離婚理由に「価値観の相違」を挙げるカップルは少なくありません。この下半期、自分自身の経済的価値観、物質的な人生観を一度見直しておくと、そうした落とし穴を避けられるかもしれません。