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ロールプレイング・ゲームでは、キャラクターの「ジョブ」が選べます。自分で動かせるキャラクターに、「魔法使い」「戦士」「僧侶」などの職業を割り当てられるのです。
職業を割り当てると、その能力に偏りが生じ、得意なことと不得意なことが出てきます。腕力が強いけれど魔法が不得意な者、敏捷だけれど力が弱い者、など、得手不得手をもとに、自然にチーム内での役割が定まります。その役割において期待され、頼られ、役に立てます。ふさわしい武器や防具も変わります。
2024年下半期、乙女座の人々の多くが、新しい「ジョブ」を見出すことになりそうです。もちろん、ゲームとは違って、「どんなジョブでも自由に割り当てられる」とはなりません。持って生まれた適性やこれまでの経験、今の状況、心身のコンディションなどに合わせて、できることとできないことが決まります。
さらに、人間社会での「ジョブ」は、「縁」「運」にも左右されます。大人になればなるほど、世の中を知れば知るほど、人間の社会的な立場や役割が、人間関係やその場の偶然を通して決まってゆく、という現象を実感せざるを得ません。
どんなに望んで努力しても手に入らない「ジョブ」がある一方で、望みもしないのに向こうから割り当てられたような「ジョブ」が存在します。
「この人に出会えなければ、今の私の立場はなかった!」「あの時の偶然がなければ、今こんな生活はしていなかった」といった神秘的な思いを胸に抱きながら生きている人が、もしかすると、マジョリティなのかもしれません。
2024年、あなたのための新たなポジションや役割は、人との結びつきや身近な人との関係の渦の中で見つかります。
縁や運のもみ合いの中で、神秘的な経緯を伝って、「自分はこれだ」と思えるものに出会えます。
もしかすると最終的に「このポジションだ」と思えるところを見出せるのは、2025年の半ば以降なのかもしれません。だとしても、2024年後半にすでに、その道筋に入っています。
「自分のやりたいことをやる」「自己実現」「自己投資」などの言葉を、就職、転職活動の場ではよく、目にします。ですが最終的に着地するのは「必要とされ、必要としている」状況を実現できる場です。そうした関係、立場性は、一朝一夕には成立しません。
たとえ職務上の契約で結びついた関係であっても、仕事の上でのやりとりがうまくいく信頼関係が生じるまでには、時間がかかります。時間をかけて関わった相手に対し、人間は少しずつ、役割や責任を負うようになります。
家族や友達といった関係の中で、相手に対する責任が生まれるのは、一定以上の時間の中で、繋がりが育ったからなのだと思います。そこにもまた、縁や運といった、魔法が介在します。少なくとも人間の目には、そう映ります。
2024年下半期からの「大活躍・大成功の時間」は、目標達成やキャリアの開拓など、自分のための機会、チャンスに満ちています。ですがその一方で、関わる人たちとの、好意や友情、情愛による結びつきも詰まっていて、利害だけでは計れないプロセスとなります。
目標を達成しようとし、自分の力を試そうとし、社会において居場所を見つけようとする時、私たちはしばしば、周囲の人々の表情に無頓着になります。追い詰められ、視野が狭まり、「人には自分の気持ちなどわかってもらえない」と、心を閉ざしたくなります。
でも、2024年下半期は、「人には自分の気持ちなどわからない」と心を閉ざすことが、多分、許されないのです。それをしてしまうと、道自体も閉ざされてしまいます。人と優しい、あたたかい、人間らしい気持ちで関わろうとすることと、この時期の「活躍・成功」は直結しています。
見失ってはならないものがたくさんある時期だからこそ、やりがいも、達成感も、とても深いものになるだろうと思います。
[時期について]
7月中旬くらいまで、熱い旅と学びの時間です。2023年半ばから2024年5月末まで、雄大な「旅と学びの時間」となっていましたが、そこで切りひらいた新境地で、改めて自由にチャレンジできそうです。
これまでの枠組みをさらに超えて、未知の世界へと足を踏み入れることができます。また、この時期の遠出は「遠征」の意味合いが強いかもしれません。なんらかの勝負、闘いのテーマを胸に、遠くまで出かけていけます。出かけた先では、かなり変わったことが起こりそうです。
7月下旬から9月頭は、嵐のような多忙期です。仕事や対外的な活動において、かなりタフなチャレンジをする人が多いでしょう。5月末から2025年半ばにかけて「大活躍・大成功の時間」となっていますが、その熱い山場がここに置かれています。今の自分には難しいかも、と思えることも、ここでならやり遂げられます。挑戦を。
9月から11月頭は、熱い仲間に恵まれます。情熱的な人、積極的な人、個性的な人の輪の中で、様々な刺激を受け取れます。仲間と共に飛び回る一方で、仲間内のゴタゴタも発生するかもしれません。それぞれの熱い思いを大切にすると共に、自分自身の情熱もハッキリと打ち出していきたいところです。ここでの出来事は2025年年明けから4月半ばの「第二弾」に繋がっていきます。
11月から年明けは、「隠れた敵に打ち勝つ」時間です。内なるもう一人の自分や、現実にいる「目の上のたんこぶ」のような人物と、しっかり向き合って乗り越えていける時です。
第三者には見えないところでじっくり向き合うべきテーマが浮上します。長い間抱えてきた慢性的な問題を、根本解決できるかもしれません。過去の自分と対決し、新しい自分を見出す人も。
12月は、長く故郷を離れていた人も「久々に実家に帰る」ことになるかもしれません。懐かしい場所、自分の原点と思える世界にいったん戻ることによって、英気を養えます。また、懐かしい誰かが「帰って来てくれる」展開も。あたたかく迎えられそうです。
[愛について]
2008年頃から愛の世界で、何かに縛られたような状態だった人は、この下半期を境に心が解放されます。愛に関する悩みを抱えていた人、自らの意志とは違う部分で愛に囚われていた人は、そうした状況から抜け出せるはずです。「憑き物が落ちた」ように心が解き放たれ、本来の自分自身として新しい愛の世界に「復帰」できそうです。「愛に巻き込まれた・とりこまれた」ような状態から抜け出した時、「自ら愛を選び取る」ルートに乗れます。ここで愛が消えるのではなく、ここから愛を生み出せるようになるのです。
2023年頃からパートナーとの関係に悩んでいた人は、9月、何かしら特別な出来事が起こり、変化が生じます。壁に穴が空くような、大岩に亀裂が入るようなタイミングです。光が射し込み、希望が見えてきます。
愛を探している人は、外に出れば出るほどチャンスが広がります。「身内」の世界から外に出て、新しいことを学ぶ気持ちで踏み出した時、出会いが見つかりそうです。この時期は「バックグラウンドや立場性、条件が自分と大きく違う相手」に縁ができやすいのです。幅広く交友関係を広げ、知り合いを増やすところから愛がスタートします。お見合いのような形ですと、進展は非常にゆっくりかもしれませんが、長期的な愛が見つかる可能性があります。
愛に強い追い風が吹くのは、8月、11月半ばから12月頭です。9月後半には、愛の世界で「ミラクル」な出来事が起こる気配が。
[人間関係・家族について]
刺激的な時間です。人から学んだり、経験させてもらったりすることがたくさんあります。個性的な人、芯の強い人に出会い、刺激を受け取れるでしょう。また、腰を据えてじっくり向き合わなければならない人間関係があります。誰かと一対一でしっかり見つめ合い、心を通じ合わせることで、道がひらかれます。
この時期受け取れるのは、本物の優しさ、責任ある情愛、覚悟に支えられたコミットです。真剣な働きかけを受け止める力が自分にあるかどうか、試されている気がする場面もあるかもしれません。人との関わりを通して、急成長を遂げられます。人と協力して何かに取り組み、新しい世界を見つける人も多いでしょう。
「穏やかに、和やかに、波風立てず」をモットーとしている人にとっては、この下半期は少々ストレスが多いかもしれません。というのも、摩擦や衝突、ハードルを越えていくようなプロセスが重なっているからです。周囲が殺気立っているように感じられる人もいれば、自分自身が周囲に「妙にぶつかってしまう」という感覚になる人もいるでしょう。
今まで仲の良かった人と妙に距離ができたり、友達と大喧嘩したり、といったことも起こるかもしれません。ただ、こうしたことは「不運」なのかというと、そうでもないようです。ここで人間関係において起こる摩擦や衝撃は、あなたの心の殻を破り、新しい人間関係の在り方を模索するためのステップなのだろうと思うのです。
無理に人間関係を守ろうとしたり、意見を通そうとしたりして焦っても、あまりうまくいかないかもしれません。こじれそうになったら距離を置き、じっくり学んだり、考えたり、自分のやるべきことにとりあえず集中したり、といった方針が合うようです。この状況は遅くとも、2025年6月頃には一段落しているはずです。「時期を待つ」のも一案です。
家族や身近な人との関係は、非常に重要です。普段、公私を厳密に分けている人も、この時期は仕事の場で家族の支えを得たり、家族との関わりを通して自分を見つめ直すことで仕事を立て直したり、といったことが起こりやすいのです。今までどこか「庇護すべき弱い存在」と感じていた身内が、いつのまにか「尊敬し、支え合える存在」となるかもしれません。
11月末から12月半ばは、家族や身内にしっかり時間を割くべき時です。立ち止まって、向き合いたい時です。
[仕事・勉強・お金について]
「大活躍・大成功の時間」です。仕事については、約12年に1度の飛躍の時です。昇進、転職、独立など、ここから2025年半ばにかけて大進展が起こる可能性があります。
この時期は、とにかく忙しくなります。チャンスが巡ってきて、大ブレイクを果たす人もいるでしょう。新しい挑戦ができますし、引き立てを受けたり、抜擢されたりと、外部からのポジティブな力も作用します。
もともとワーカホリックな人が多い乙女座の人々ですが、この下半期は特に、嵐のような忙しさに巻き込まれたり、仕事に「取り憑かれた」ようになったりするかもしれません。この場合、心身のコンディションを大きく崩す危険もあります。コンスタントに活動できる条件を整えることも、この時期の大きなテーマです。
この時期のチャンスを拡大するコツは、長い目で見ること、夢を熱く信じること、そして、身内でも他人でもわけへだてなく「人」を大切にすることです。この時期のあなたの「大活躍」には、周囲の人の存在が不可欠なのです。自分一人で抱え込まず、周囲とシェアすることが大切です。常に対話と調整を試みながら進むべきです。
たとえば、普段、身内にはぞんざいだけれど外ではイイ人だと思われているとか、丁寧にする相手とそうでもない相手を大きく分けてしまう、などの癖がある人は、この機会にその癖を一掃するのも一案です。みんなを同じように大切にし、気持ちを汲むことで、自然に社会的に望ましいポジションへと「押し上げて」もらえます。
7月はとても熱い勉強ができる時です。2023年半ばからこの5月にかけて精力的に学んだことがある人は、その経験を武器に「勝負」できそうです。
経済的には10月頃、新展開がありそうです。新しい収入の道を、意外な形で見つけられます。不思議な縁を伝って、少し未来に収穫できる種を蒔けます。
年末以降、「役割」「任務」「必要とし、必要とされること」というテーマに、大スケールのスポットライトが当たります。「自分が何を引き受けていくべきか」「どんな期待に応えるべきか」といったテーマを、新しい形で捉え直せます。年末を境に周囲に対して引き受けるタスクの内容が、大きく変わる人も少なくないはずです。