2010年乙女座の下半期の占い

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この下半期のはじまり、つまり7月のはじめ、
あなたは少々奇妙な時間の中にいるかもしれません。
とても多忙で、
何かにとっくみ合っているような気分だと思うのですが、
不思議と、プレッシャーが少なく
「勝手知ったる」感じだろうと思うのです。
慣れたフィールドで、最終的に成し遂げられることがあり
「やれる」と解っていることを集中的にやっていく、という
そんな雰囲気が見て取れます。

この熟練と多忙の時間の中で、
あなたは不思議なものを見出しつつあります。
それは、ある種の「ヒント」です。
それも
「その人と関わるためにとても役立つヒント」
だと思います。
この「その人」が誰なのか、
それは、同じ乙女座でも、千差万別だと思います。
でも、少なくとも言えるのは
この時期テーマになっている「その人」の姿は
既に2010年の前半からちらちら見えているか、
或いは大々的に出会えているはずだということです。
既に知っている人物か、
その人がもっと近くに来ることを予告されている、
そんな相手だろうと思います。
それは、パートナーかもしれませんし、
ライバルかもしれませんし、
もっと他の誰かなのかもしれません。
いずれにせよ、あなたにとって大きな意味を持つ存在、
それが「その人」です。

人は、意外な面をたくさん持っています。
一度あっただけで解ることは、ほとんどありません。
どんなに慧眼な人でも、
相手の心の様子をくまなく知るには
何年もかかるだろうと思います。
でも、その一方で、
ほんのわずかな手がかりが、
その人を理解することを容易くしてくれることもあります。
例えば、その人が過去に経験したことや
その人がこだわっている点などを
ちょっと教えてもらうだけで、
今までどうしてもうまくいかなかったコミュニケーションを
劇的に変化させることができたりするわけです。

過去数年、かなり長いこと、
あなたは「他者」とのあいだに
新しい関係を作りたいと努力を続けてきたようです。
その「他者」は一人ではなく、
何人か変遷したり、一度途切れてまた復活したりと
決して単純ではないプロセスだったかもしれません。
相手が何人だろうと、とにかく、
「新しい関係」がどうしたら結べるのか、
ずっと模索してきたのだろうと思います。

そんなあなたに、この時期、
今までの努力とは全く違った方向から、
一筋の光が差し込むように見えます。
今までずっと理解できなかったことが
この光によって、解るようになるかもしれないのです。
「なぜできなかったのかが解る」
というのは、強烈な体験です。
でも、これを通して
全く別の世界に入っていけることも事実です。

おそらく、この下半期が始まる時点で、
あなたは「ずっと続けてきた努力」を
やめてしまっていると思うのです。
諦めないまでも、一旦休止しているだろうと思います。
この「休止」した状態ではじめて、
見えてくるものがあるだろうと思うのです。

この下半期が始まるときのあなたの様子は多分、
こんな感じに喩えられるのではないかと思います。
後輩の教育を頼まれて、必死に取り組んだけれど
後輩にはなかなか解ってもらえず、関係も良くなく、
どうがんばってもダメだったので、
ついにさじを投げ、
一昨年からずっとがんばっていた自分の仕事に
もう一度、全てのパワーを傾けようとしたとき
ふと、相手がそれに興味を持って
今までとは全く違う顔を見せ始めた
というような感じです。
非常に浅薄なたとえですが、
「他者」に向けていた目をいったん
「自分」のほうに向けたときに、
いきなり、「他者」が今までとは違った顔を見せる
というような雰囲気があるのです。

この動きは、7月から8月で収束します。
そして、あなたはここで完了させた一つの成果と、
「その人」を理解するための新しいヒントをひっさげて、
秋以降の本格的な
「人との関わり」の世界に乗り込むことになるのです。
上記のたとえ話で行けば、
「一つの成果」が、取り組みなおしたかつての仕事で、
「ヒント」は、後輩が見せてくれた新しい表情、
にあたります。
このたとえはいかにも現実的で散文的ですが
実際に、あなたに起こることは
おそらくもっとずっと劇的で、
ダイナミックな出来事だろうと思うのです。

秋以降、あなたは誰かとの一対一の関係を
ぐっと強めていくことになります。
ここでは、夏の出来事が大いに役に立つでしょう。
新しくパートナーを得る人もいるでしょうし、
パートナーシップをどんどん大きく構築していく人もいると思います。
いずれにせよ、
あなたは「誰か」との関係を通して、
自分のありかたを大いに変えるチャンスを
次々に得ていくはずです。

時期的なことを少し申しますと、
まず、7月は冒頭から述べた
「誰かと関わるための大切なヒント」を
手に入れる時期に当たっています。
これは8月まで続くプロセスです。
7月から8月上旬はとにかく「熱い」時期で、
多忙さ、楽しさ、深さ、驚き、思索など
人の心を動かす様々な刺激に
イヤというほどあふれています。
普段は「先が読めない」状態を嫌う乙女座ですが、
実際、状況が混乱してくると
一見悩んでいるように見えて、
実は腹が据わってくるところもあるようです。
この時期の「先の読めない賑やかさ」は、
恐れるような種類のモノではなく、
むしろ、自分からもっと多様に、賑やかに広げていき、
「どうやって収束させようか」などとは
考えなくて良いのではないかと思います。
この時期、できるだけ枝葉を広げておいて、
あとで剪定し、まとめていく
というプロセスが自然なのではないかと思うのです。
8月中程になると、状況はすこし、静かになってきます。
スピードが弱まり、何かが「着地」しようとして
少しぐらぐらと揺れます。
9月半ばに入ってしまうと、これが完全に着地し、
そこから、非常に中身の濃い、
愛情と意欲にあふれたコミュニケーションが始まります。
このコミュニケーションは、年末までずっと続いていく、
長丁場のプロセスとなっています。
10月には、何か過去の愛に触れるようなメッセージが
やりとりされるかもしれません。
11月に入ると、居場所のことで変化がありそうです。
引っ越しを計画したり、
移動したりする人も多いでしょう。
家族に変化が生じる可能性もありそうです。
いずれにせよ、ここでも、
パートナーシップが強くあなたを支えてくれます。
あるいは、真に支えとなるパートナーシップとは何か、が
ここで起こる出来事を通して、解るのかもしれません。
12月は、深い愛情と喜びにあふれる時期です。
ただ、あまり騒騒しくはなく、
前進する勢いよりも、
過去から何かを取り戻したり、引き揚げたりする
そんな動きが多いかもしれません。
年末には、仕事や対外的な活動の場において、
大きな決断をする人もいそうです。

愛情関係については、
とても重要な時期だと思います。
「愛」というより、
「パートナー」に焦点が当たっているのです。
パートナーがすでにいる人は、
その人との関係をもっと繁茂させ、
ゆたかにしていくことができる時です。
フリーの人にも、「相対するだれか」の存在が
はっきり見えている時ではないかと思います。
特に、過去5,6年をかけて、
「他者」との関わり方について試行錯誤してきた人は
それを完成させるような時期に当たっています。
「幸運!」というような言葉が喚起する、
お気楽で簡単な雰囲気はまったくありません。
でも、お気楽で簡単な経緯から得られる、
刹那的で軽薄な結果とも、この時期は無縁です。
本当に得たいものがある人ほど、
この時期がすばらしい可能性を持っていることが
はっきり解るはずです。
「対照」という言葉がありますが、
パートナーシップには、文字通り
お互いに照らし合うような仕組みがあると思います。
相手に関われば関わるほど「自分」が変わっていく、
そんな時期だろうと思います。

過去3年ほどの緊張感から、この7月、解放されます。
そのあとに見出すのは、「大切な人」の姿です。
こう書いただけでも、十分にドラマティックですし
わくわくしてきます。
この下半期は文字通り、わくわくするような、
ドラマティックでロマンティックな時期だろうと思います。