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植物を育てようとしたとき、水も肥料も「たくさんやればやるほどいい」と思ってしまいがちです。
でも、ある種の植物は、土地が肥沃すぎるとかえって、実を付けなくなってしまうのだそうです。
人間にも、ときどき、そういうことがあります。
たとえば、非常に優秀な先輩に囲まれていた人がいたとします。その状態でもほどほどに頑張れていたのですが、先輩方が急に辞めてしまい、自分が先頭に立たなければならなくなったとき、今までよりもずっと大きな力を発揮できるようになる、というようなことがあるわけです。
私たちの「力」は、ある種の状態に置かれないと、その「芽」が出るきっかけをつかめない、というところがあるのかもしれません。
2014年上半期、乙女座の人が「肥料のない場所に置かれる」ということではありません。
でも、何かしらの形で「今まで以上の力を引っ張り出される」ような状況になる、とは言えると思います。
今まで「自分の実力はこのくらいのものだ」と見積もっていたのが、間違いだったことに気づかされます。
本当はもっともっとできるのに、なぜか「このくらいでいいや」と思わされる条件が、周りにあった、ということなのかもしれません。
この「力を引っ張り出される」状況は、あなた一人の問題ではなく、前述のたとえ話にも重なりますが「誰か自分以外の人に起こる変化」と連動しているように思われます。
これは、「先輩が辞めてしまう」というような少々危機感を伴うケースもあるかもしれませんが、どちらかと言えば「子供ができたからもっと頑張ろうと思える」とか「今まで自分を制限してきた他人の都合から解放される」といったような、発展的な変化である可能性も高いと思います。
特に、経済的に「自分の力ならこれくらいしか稼げない」と考えていた無意識の限界値を、この上半期に「超えていく」人が少なくないと思うのです。
2013年後半から、なんとなく「やりたいこと」のスケールを拡大してきた人が多いと思います。
今までよりも大きな舞台に立ちたい、とか、将来独立して一国一城の主になりたい、など、胸に描く夢がじわじわと大きくなり、人生に対する「欲」が出てきたのではないでしょうか。
想像力豊かな乙女座の人は、自分の「ヴィジョン」を微に入り細をうがって思い描くことができます。
細部まで具体的に描かれたヴィジョンは真に迫り、「これは実現可能な夢なのだ」という気持ちが強まっているはずです。
更に言えば、この「ヴィジョン」はあなた一人だけの、個人的な問題ではなく、大切な人々を巻き込んだ形をしているだろうと思います。
実際、その夢を叶えることは可能です。
夢を叶える手段である「資金」「技術」「資格」「条件」「知識」などを詳細に思い描き、あるいは計算して、それらを手に入れるために果敢に動きだせます。
このことが、前述の「力を引っ張り出される」状況に繋がっていく場合もあるでしょう。
責任感の強い乙女座の人は、自分の望みを胸に描く前にまず、人からの期待に応えることを考えてしまいがちです。
更に、現実的な感覚が強いため、ふわふわとした夢を描くことを自分に禁じ、あくまで「現実的に実現可能な計画しか立ててはいけない」というふうに、発想をあらかじめ制限してしまっている場合もあります。
ですがこの時期は、そうした自らを縛る鎖を切り離して、本来のあなたの可能性にふさわしい大きな夢を描くことができる時期だと思います。
あるいは「夢」というような綺麗なヴィジョンではなく「野心」「欲望」という言葉の方がぴったりくるような、もっと粘っこい望みなのかもしれません。
それに手を伸ばせば、この時期きっと、手に入れることができるはずなのです。
時期的なことを少し申しますと、まず1月から2月は、とても楽しい時期となっています。
ただ、この二ヶ月は「先に進むスピード」は鈍いかもしれません。
どんどん結果を出そう!というスタンスではなく、むしろじっくり現状を味わい、楽しめるところは楽しみ、見直す部分は見直す、というふうな方針で進むと、この時期にしか出せない成果を出すことができるでしょう。
「欲しいもの」と「そのために必要な力」を、はっきりと意識にのぼらせる人も少なくないはずです。
2月は少し体調が不安定になるかもしれません。
先を急ぐことなく、じっくり休養をとることが大事です。
というのも、この時期は先を急いでもあまり意味がないのです。
他の人々も「遅延」の流れの中にあり、ムリして活動し続けても「他の人が休んでいるため、結局待たされた」というようなことにもなりかねません。
自分の調子を整えるための時間も、大切です。
3月は流れがすうっと通ってくるような、爽やかなタイミングです。
忙しくなってきますし、周囲から寄せられるニーズもクリアになり、生き生きと活躍できるでしょう。
4月はどの星座にとっても、かなり大きめの転換点です。
乙女座の人にとっては特に、経済的な面で変化が大きいでしょう。
大きな買い物をしたり、投資を決意したり、あるいは収入の途を強化すべく仕事を拡大したりと、様々な形で「得るもの」を追求することになりそうです。
5月になると、ちょっとしたチャンスがめぐってきそうです。
この「チャンス」は二、三ヶ月にまたがるストーリーで、6月には少しペースダウンしつつも、着実に進めていけるでしょう。
6月は楽しい追い風が吹いてくる時期でもあります。
遠く旅行に出る人もいるかもしれません。
愛情関係については、2013年11月から2014年3月上旬までが、非常にすばらしい「愛の季節」となっています。
この時期、恋愛する人もいれば、子供を得る人もいれば、家族を得る人もいると思います。
心から愛せるものを得られる時期なのです。
また、カップルも豊かな時間をすごせますし、愛について深く学ぶことができるでしょう。
乙女座の人は、リアリストな面とロマンティストな面の両方を持ち合わせています。
想像の世界では大変ロマンティストですが、現実に立ち返ると、リアリストの顔しか見せることができない、という不器用な人も少なくありません。
でも、心の底で密かに望んでいる「ロマン」を、この時期は何らかの形で、現実化できるのではないかと思います。
いつもより積極的に愛情表現ができる、そんな勇気が湧いてきそうな時期です。
6月にも愛の美しい光が射し込みそうです。