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「全体のイメージ」
2015年後半から「変革期」が続いています。
12年に一度巡ってくる「木星の時間」は、そこから12年をかけて育てて行ける幸福の種を蒔くときで、私は「耕耘期」と呼んでいます。可能性の大地を耕して新しい種を蒔いたところには「なにもないように見える」こともあります。でも、そこには「なにもない」わけではないのです。
全く新しい世界に飛び込んだり、ドラマティックな出会いに導かれたりするタイミングです。経験則が意味を持たないため、不安を感じることもあるかもしれませんが、新しいものを選べば選ぶほど、道行きはむしろ安定してきます。
成功を収めた著名人やアスリートが、「一番認めてもらいたい相手は、両親です」と語るのをしばしば見かけます。
人は、変わろうとすればするほど、「変えられないもの」のことを深く知ることになるのかもしれません。遠く外国に旅をして、故郷のことを知らない自分を反省し、自国の歴史を学びなおす人もいます。
この時期、乙女座の人々の多くが、新しい世界に目を向け、自分自身を刷新しようと試みていますが、変わろうとすればするほど、自分の心に刻み込まれたルーツに気づかされます。もう一つの「血肉」のように、分かちがたく自分を包み込んでいるものに目を向けさせられるのです。
そしてそこから、「さらに自分らしい自分になる」ための手掛かりを掴むことになるのです。
人との出会いや関わりが、あなたを変える「溶媒」のような役割を果たします。
この時期、幾人かの人物があなたの生活や生き方に深く入り込み、あなたの変化への試みを手助けしてくれるでしょう。
あるいは逆に、あなた自身が誰かの心の世界に飛び込んで、変化のための力を得ることになるのかもしれません。
「時期について」
1月、「再び取り組んで楽しめること」があるかもしれません。
古い趣味を思い出したり、作りかけで放りだしてしまった作品を完成させたりする人もいるはずです。
1月後半から2月前半は、嬉しいことの多い時期でもあります。遊びに行ったり、好きな人に会いに出かけたりできるときです。
2月後半から3月頭は、少々忙しいかもしれません。頼まれ事が多そうです。
また、調整事や、なにかを修理する作業が発生する気配もあります。
3月は人間関係がとても賑やかです。出会いも多そうですし、人と会う機会が増えていくでしょう。人と会えば会うほど、あなたに変化が起こります。
考え方や生き方、生きていく場などについて、他者と語り合い、そこから、大事なアイデアや方向性をたぐり寄せることになります。
4月は人から受けとるものが多いかもしれません。
たとえば「引越に際して、古道具を譲り受けたり、引越を手伝ってもらったりする」というふうに、自分の住処に関して「人の力を借りる」ことが起こるかもしれません。
また、介護や子育てなど、家族に関することで、人の協力が得られる時期でもあります。
5月は遠出することになるかもしれません。特に、懐かしい場所に「再訪」する人が多そうです。この遠出は、あなたにとって、特別な意味を持つものとなるでしょう。愛が甦ったり、見失っていたものを見つけたり出来る「旅」となるはずです。
また、勉強や研究活動、取材活動などに取り組んでいる人にとって、この時期は素晴らしい追い風が吹くはずです。
6月は、仕事や対外的な活動の場で、キラリと光るチャンスを掴めるときです。
周囲の人を巻き込みながら、のびのびと動いていけるでしょう。
3月から5月はなんとなく焦らされるような場面もあったかもしれませんが、この時期は焦りからふわりと解放され、気持ちよく動けるようです。
「愛について」
2016年上半期は全体を通して、「個人的な恋愛」よりも「家族となる相手」というイメージでの愛にスポットライトが当たっています。
私たちは、自分が生まれ育った家庭のイメージを基準として、いずれ自分が作れるかもしれない家庭をイメージします。ですが、「生まれ育った家庭」における問題や歪み、背負わされた重荷などを、振り払えないままに成長してしまうこともあります。
この時期は、そうしたゆがみを、愛する人との関係が「解消してくれる」可能性があります。人生において後天的に得た一対一の深い関わりが、生まれおちた場所で背負わされた重石を打ち砕いてくれるのです。
1月、失った愛を取り戻す人が少なくないでしょう。
愛を探している人は、過去に遡ってゆくと、見落としていたものが見つかるかもしれません。
愛に追い風が吹くのは1月末から2月、3月半ばから4月上旬、4月末から5月です。
「パートナーシップについて」
パートナーを探している人には、チャンスが多い時期と言えます。
特に、今までなかなか縁が得られなかった人は、無意識にか、あるいは意識的にか、生まれ育った家庭や環境からの「見えない縛り」にジャマされていたところがあるのかもしれません。たとえば、実家の家族の伝統的家族観に縛られて、なかなか自分自身の新しい人間関係に踏み込めない、といったような問題を抱えていた人は、そのことに気づかせてくれるような相手や、そうした「縛り」を解きほぐしてくれるような相手との出会いに恵まれるかもしれません。
この時期、パートナーの思想と自分の身内や家族の思想とがぶつかり合い、心の中の風景が大きく変わる人も少なくないと思います。私たちは「これが正しい」という価値観を、自分を取り巻く世界から吸収して育ちます。でも、その価値観は「絶対的なもの」ではありません。世の中に出て、「他者」と交わるうちに、生まれ育った場所を支配していた価値観が、ごく局所的なものであったことに気づくこともあります。
2016年上半期から秋にかけて、パートナーとの関わりは、そうした「生まれ育った場からもたらされた鎖」を溶かしてくれるかもしれません。
さらに、「パートナーから見た、自分」を意識する場面も多いでしょう。
自分からパートナーへの眼差しではなく、パートナーから自分はどう見えているのか、ということを考えるようになるのです。
自分はパートナーのために何が出来ているのか、自分はパートナーにふさわしい人間に成長できているか、ということを考えるとき、パートナーシップに新しい光が射し込みます。
この時期、あなたのパートナー、あるいはパートナーとなってくれる人は、あなたという存在に深く入り込んでくれるでしょう。強い関心を持ち、理解しようと努力し、時間や労力を注いで、あなたの力になろうとしてくれるでしょう。
あなたがそれにどう応えるか、ということが、あなたのアイデンティティに直結していきます。
「子ども・家族について」
家族の中で、あなたが「大黒柱」のような役割を果たすことが求められています。
この時期、あなたは身内の中で非常に大きな責任を引き受けている「重要人物」となっているでしょう。身近な人の支えとなっていることが、あなたの誇りともなり、時には、プレッシャーとも感じられているかもしれません。
でも、あなたはその役割にだんだんと慣れていきます。重圧に耐えるだけでなく、あなたなりの思いきった「改革」も実現していけるでしょう。3月から5月は周囲とぶつかることもあるかもしれませんが、ぶつかった先に、見えてくる光があります。
子どもに対しても、ただ保護され養われるだけの存在ではなく、「家族という組織の一員」として、責任感や主体性を求めることになるかもしれません。子どもを、単に「大人になる前の、未成熟な準備段階」としてだけ捉えるのではなく、「確かに未成熟だけれども、そこだけにとどまらぬ部分を尊重し、認める」ところから、子どもに対する態度が変わるようなタイミングと言えます。
「仕事について」
1月、2月、6月は、「熱く語り、熱く学ぶ」時期となっています。
教科書や書物を紐解く学びも「熱く」なるでしょうし、人の話を聞きに行ったり、取材や実験に取り組んだりする活動も、とても活発になるはずです。
資格試験など、短期的に「勝負をかける」ような学ぶに意欲を燃やす人もいるはずです。この時期の勉強に関する「勝負」には、強い追い風が吹くでしょう。
5月は、過去に取り組んだことや学んだことに関する「おさらい」「復習」に妙味があります。
また、勉強や仕事に関する「方向性を変える」人もいるかもしれません。たとえば、「一度文系に進むと決めたけれども、やはり理系に戻ることにする」といったような、フィールドの軌道修正を行う人もいるだろうと思います。
6月は、仕事や対外的な活動に関して、大きな転機やチャンスが巡ってきます。
仕事や、与えられた役割を通して「自分」が大きく変化していく可能性もあります。
あるいは、自分自身の成長や家族構成の変化などがきっかけで、この時期、キャリアのターニングポイントを迎えることになる可能性もあります。
「お金・買い物について」
少々フライングですが、2016年秋以降、乙女座の経済活動はすばらしい盛り上がりを見せます。2016年夏までに蒔いた種から、秋以降に時間をかけて収穫する、というようなイメージです。ゆえに、2016年上半期は、「先」を見越してたくさんの新しい種を蒔くための時期と位置づけられます。
とはいえ、それほど緊縮財政にしなければならない、というわけでもないと思います。
時にはふと気が大きくなって、勢いよく買い物することもあるかもしれません。また、ファッションへの考え方が変わり、イメージチェンジのためにお金をかける人もいるでしょう。
3月、これまでの努力が報われるような形で、意外な「実入り」が期待できそうです。
「健康について」
人生全体を眺め渡したとき、体質や体型が急激に変化する時期というものがあるようですが、2015年後半から2016年上半期にかけて、そうした変化を経験する人が多いかもしれません。特に「自分に甘くなる」か、「自分の身体を本当に大事にする」かで、方向性が大きく変わります。
スポーツの習慣など、新しい生活習慣を導入して、容姿が大きく変わる人も少なくないでしょう。
やり方次第では、身体をすこぶる良い方向に変化させていくことができる時期なのです。
また、身体が、環境からの影響を受けやすい時でもあります。調子が悪いときは、掃除や模様替え、空気の入れ換え、衛生面の見直しなどが威力を発揮するかもしれません。
昔は「転地療養」がかなり一般的だったようですが、この時期はそうしした試みも「アリ」かもしれません。