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2015年半ばから今に至るまで、大きなミラクルの渦に巻き込まれたような状態の人も少なくないかもしれません。
あるいは、「なにかしたいのに、なにもできていない気がする」「なにかしなくちゃいけないという焦りばかり募るが、何も変わらない」というような気持ちの人もいるだろうと思います。
この時期は、12年に一度木星が巡ってくる「耕耘期」です。
他の記事では「幸運期」と書かれているものも多いかもしれませんが、これは、漢字の間違いではありません。
「幸運」という言葉は、苦労しなくても何もかもが上手く行くとか、黙って待っていれば嬉しいことが向こうからやってくるとか、悩みや苦しみがすべて消えてなくなる、と言ったイメージを纏った、大変明るく華やかな言葉です。
でも、実際の木星の時間は、額に汗して地面を耕し、ジャマな岩や古い作物の根っこをきれいにとりはらって、まっさらな美しい畑を作り、そこに種を蒔くような、とても忙しい時期なのです。
ですから、美しい空を見上げる余裕もなく、ひたすら土を見つめ続けたり、何も生えていない畑を見て、すべてを失ったような気持ちになったりする人も、実は、少なくないのです。
でも、起こっていることは間違いなく、「幸福の種を蒔く」という、何よりもフレッシュな、生き生きしたスタートを切る、という意味を持っています。
種は、それを蒔いた段階では、収穫のシーンなどとても想像できません。
しかし、種を蒔かずに収穫することは、不可能です。
自分自身の可能性の畑を耕してまっさらにし、これから12年をかけて育てて行ける幸福の種を蒔く、という作業は、2016年9月まで続いていきます。
おそらく、9月いっぱいまでは、まるで嵐の中にいるような、てんてこ舞いの「転機」を経験し続けて行く人が多いだろうと思います。
あるいは、何も目新しいことは起こっていないように見えて、水面下では確実に、新しいうねりの中に巻き込まれていきます。
「星の時間」というと、自分が計画したこととは関係ないことが、向こうから突然にやってくる、と考える人が多いのですが、星に現れていることは、たいていは自分の内側から立ち上がって、自分の計画として現れることのほうがずっと多いのです。
焦りや不安、何かを変えたいとか、続けて来たことをやめたいといった衝動は、「約12年にわたる、新しい木星の時間のはじまり」を告げるサインです。
勇気を出して自分から選び取った「転機」は、それが何かを始めることであれ、やめることであれ、ちゃんと、前述の「耕耘機」すなわち「木星の時間」と結びついているのです。
2015年秋から2016年9月の「転機」を、他人や外部から押しつけられたものとして感じている人もいるかもしれません。
9月を過ぎると、その押しつけられたような変化が、「船を与えられて、その船に乗り込む」ようなプロセスだったことに、どこかで気づかされるでしょう。
そして10月からは、乗り込んだ船をどう操縦するか、進行方向をどこに向けるか、それを今までよりずっと落ち着いた気持ちで、定めていけるようになります。
あるいは、9月までに蒔いた種が小さな芽を出すのを見て、今まで自分が種を蒔いていたのだ、ということに気づかされるのかもしれません。
乙女座の人は、たくさんの細かな条件や要素を、自分の世界に整理して配置していくことが上手です。
でも、この夏から秋口にかけては、その「配置」が、ゴチャゴチャに乱れてしまい、1から配置しなおさなければならないような大混乱が起こるかもしれません。
これは別に悪いことではなく、たとえば「引越し」みたいなイベントに相当します。
引越しの時は、一つの配置をいったんすべて解消して、新しい配置を作り上げていくことになりますが、そんなプロセスを体験する人が多いだろうと思うのです。
とはいえ、この「新しい配置を作る」過程は、決して「めちゃくちゃになったものを整理しなおすだけ」のことではありません。
実は、このプロセスは、あなたが成長した分、身の回りの環境を変えなければならない、というニーズにもとづいて起こるのです。
大きくなったヤドカリが住処の貝殻を変えていくように、この時期の乙女座の人々も、自分を支えているごく身近な環境や条件を、今の自分にぴったりになるように、変化させていくのだろうと思います。
「時期について」
7月は前半、コミュニケーションが盛り上がり、人の輪が広がっていきます。出かける機会も増えていくでしょう。
7月後半になると、不思議な「静けさ」が訪れるかもしれません。あなたからの発信はむしろ増えていくのですが、それへのレスポンスは少しタイムラグを置いてから集まってくるでしょう。この「静けさ」は、孤独と言うよりは、自分自身で考えを練ったり準備したりする「自分の持ち時間を使う」という意味を持っているようです。人から煩く話しかけられ続けているときにはできないようなことを、しっかり積み重ねておきたいときです。また、自分自身に課している重すぎる課題などを、ここでリリースすることも出来るでしょう。「あれもこれも『しなければならない』」と思い込みすぎている部分を客観的に整理し、「無駄な努力・余計な頑張り」から自分を解放する必要があるときです。
8月はキラキラした時間となります。慌ただしさはあるのですが、とにかく日々が楽しく、面白く輝いて見えるでしょう。自分の持ち味を気分良く出せますし、周囲の人々があなたの才能を引き出してくれます。
8月から9月は家の中がバタバタする傾向があり、引越しや家族構成の変化などで落ち着かない雰囲気に包まれるかもしれませんが、「やがては片付いていくことだ」という諦観のもとで、浮き足立つことなく動いていけるでしょう。
とはいえ、8月末から9月は、ピンポイントで「立ち止まる」ことも必要になるかもしれません。ここでは、2016年秋からの激動の1年を振り返り、やり残した部分を「やりきる」ことができる時です。9月上旬を境に大きな時間の流れが切り替わるのですが、この時期は新しい時間よりはむしろ、これまでの流れを辿りなおすような動きが強調されています。
10月になると、非常にスッキリした気持ちになれるでしょう。重荷から解放されるような、サウナから出るような、ごく爽快な気分を味わう人も少なくないかもしれません。多すぎる荷物をきちんと整理して身軽になるような変化が起こります。
特に、過去1年ほどの中で、ある意味「慣れないこと」に取り組んでいた状況にあったなら、そこから脱出できます。慣れないながらも頑張ってスタートさせたことを、今度は落ち着いた気持ちで軌道に乗せていけるでしょう。
10月から11月頭は、好きなことに思いきり打ち込める時期でもあります。これまで家族や身近な人に「振り回されている」ような気分だったなら、この時期は「自分のために自由に時間を使う」ことができるようになるはずです。
11月から12月はかなり忙しくなります。就労条件を調整したり、生活パターンを改善したりするために、かなり積極的に動ける時期でもあります。一方で、とても楽しい時期でもあります。華やかな催しや趣味の集まり、ワクワクするような遊びのプランなどがあれこれ、持ちこまれるでしょう。
「恋愛・結婚について」
9月末から12月頭にかけて、愛のドラマがどんどん展開して行きます。
ここ数年間、自分の心の奥深くに渦巻く愛への欲求の「大きさ」に、圧倒されるような思いでいる人も少なくないはずです。私たちが愛に対して何を求めているのかは、普段殆ど意識にのぼりません。愛情表現などは「氷山の一角」に過ぎず、多くの部分は無意識の水面下に隠れて見えません。そうした愛の欲求の「本体」は、時折水面の上に表れては、私たちを大きく飲み込んでしまうこともあります。
この9月末から12月は、そうした「愛の氷山の本体」が、姿を現しやすい時期となっています。大きすぎる愛への欲求、渇望、愛の威力と向き合うことは誰にとっても簡単なことではありませんが、愛の世界において変えたいことがあったり、不快なパターンや悪い癖から脱出したいと願っていたりするならば、この秋から冬は、非常に大きなチャンスを掴める時期と言えます。
自分の「愛の秘密」に向き合うことで、愛する対象の態度も少なからず、変化する可能性があります。相手に対して働きかけるのではなく、自分自身に問いかけを重ねて答えを探ることで、関係そのものが自然に変化していくこともあるのです。
愛に追い風が吹くのは8月、10月から12月上旬です。また、9月末はかなり特別な出来事が起こるかもしれません。
失った愛を取り戻したい人にとっては、12月中旬から年明けにかけて、ミラクルが起こる可能性もあります。
「パートナーシップについて」
2015年秋から2016年9月にかけて、乙女座の人々は非常に大きな「パートナーシップの成長期」にありました。「相手の身になって考える」場面が多かったり、相手が自分の全部をあなたにぶつけてくるようなアクションを起こしたりしていたかもしれません。相手の姿を通して自分を発見したり、自分がきっかけとなって相手が大きく変わったりしたこともあったのではないかと思います。
過去1年ほどをかけて、お互いの関係性がどのように変化したのか、8月から9月いっぱいくらいの中で、深く検証する機会に恵まれるでしょう。格闘を重ねてきた人たちも、このあたりで一つの「着地点」を見いだせるはずです。
9月末、パートナーシップにおいて、かなりドラマティックな展開が起こりそうです。慢性的な問題がいきなり解決したり、歩み寄れなかった部分が「昇華」したりするかもしれません。
12月下旬から年明けにかけて、お互いの思いを確認し合ったり、見せにくいところを敢えて見せ合ったりする機会に恵まれます。少々フライングですが、年明けには素晴らしい精神的な交流の機会にも恵まれそうです。
「子ども・家族について」
2015年頃から居場所に関する密かな悩みや迷いを抱えている人にとっては、この9月が「ひと山越える」タイミングとなるでしょう。全ての問題が解決するわけではなくとも、一試合を終えて、一段階上のステージにたどり着く、といった節目が9月に置かれているのです。10月半ばから11月前半にかけて、これまでの葛藤や努力が大きく報われた、と感じられる場面があるはずです。
10月から12月上旬は、子どもとの関わりが熱く盛り上がる時期です。一緒に夢中になれることが見つかりそうですし、自分の成長と子どもの成長が、ハーモニーのように感じられるかもしれません。子どもの正直さや素朴さが、あなた自身の正直な気持ちを、引っ張り出してくれるようです。
人の欲望や野心は、決してきれいなだけのものではありません。独占欲や支配欲、嫉妬や羨みなど、人の心の「熱」は、醜い顔も持っています。でも、それらの醜い顔は決して、隠したり押し殺したりするだけでいい、というわけではないのです。一般的には「悪・恥」とされるような思いも、ある種の力や解放の契機となることがあります。この時期の子どもとの関わりは、そうしたネガティブなものたちへの「眼差しの転換」のきっかけになるかもしれません。
「仕事について」
11月から12月にかけて、かなりビビッドな忙しさに包まれるでしょう。忙しさ自体を解体して再構築することもできる時期です。責任範囲の切り分けをやりなおしたり、任務の内容を整理したりと、「長く走り続けるための条件」を調えられる時です。
12月は特に、仕事が楽しく感じられるでしょう。自分に合った任務を任されたり、クリエイティブな発想を仕事に大いに活かせます。
2015年後半から2016年9月にかけて、社会的な肩書きや役割が大きく変化した人もいるかもしれませんが、9月以降は「新しい役割」に、しっかり馴染んでいくことができるでしょう。新しく手に入れた乗り物を「乗りこなす」時期に入ります。
9月以降は、経済的な上昇気流を掴める時期でもあります。自分の経済力に目を向け、「欲しいものを手に入れるために働く」という意識を持つ人も多そうです。仕事を「お金」の面から捉えなおすことができる時期です。
「勉強について」
7月から8月頭は精力的な「学習期」です。知的好奇心の赴くままに、フットワークを駆使して学んでいけるでしょう。9月下旬から10月中旬にかけても、学ぶ事が楽しい時期となっています。
2015年秋から2016年9月頭にかけて、遠い世界のことを学んだり、語学習得に努めたりと、知的な世界を拡大してきた人も少なくないでしょう。9月は、過去1年ほどの中で身につけたことを「試す」機会にも恵まれるかもしれません。
「お金・買い物について」
9月以降、2017年10月にかけては、「経済力」がメインテーマとなっています。この時期を境に、俄然「欲」が増していくでしょう。お金の使い方も稼ぎ方も、ここから1年の中で大きく変化していきます。経済力の成長期、と言えます。
特に、8月末から9月いっぱいにかけて、「経済力の成長期」が始まったことを示す、象徴的な出来事が起こりそうです。大きな買い物をする人、投資に興味を持つ人、お金の動かし方や動かす「額」が激変する人もいるはずです。
総じて楽観的になりやすいので、見栄を張るためにお金を使いがちな人は、用心が必要かもしれません。ここから1年の中で、何が本当の豊かさで、どうすれば心が真に満足するのかを、物質的な面から考えていけるでしょう。
「健康について」
2015年秋から2016年9月の間、ちょっと肥った、という人もいるかもしれません。「拡大・膨張の星」である木星が巡ってくる時期は、成長の時期でもあるのですが、「膨張」すなわち「肥る」時期でもある、とされているのです。
とはいえ、健康問題はおおむね、上向きになった人が多いはずです。「自分の星座」は「自分の身体の星座」でもあるので、乙女座に木星が位置しているこの9月までの1年は、自分の身体に対する知的認識を改め、気持ちの良い生活習慣を調え、「理想の自分」になる努力が出来る時期と言えるのです。
9月は身体にも様々の変化が起こりやすく、一時的に体調を崩す人もいるはずです。無理をせず「今の自分の状態・体質」に、リアルに目を向ける必要があります。私たちは過去の自分の体力のイメージや、最も元気な状態の自分を想定して、生活のスケジュールを立ててしまいがちですが、「本当の体質・体調」は、いつも「今現在」の時間の中にあります。リアルな自分を受け入れるところからしか、真に気持ちの良い生活は始まりません。
9月以降は「消費・食事」というテーマが大きく浮上してきます。何を使い、どんなものを取り入れ、どういう食べ方をするか、ということを、ここから2017年の秋にかけて、時間をかけて考えていけるでしょう。真の「ゆたかさ」は、私たちの物理的な身体性と直結しています。心の満足と身体の満足をあわせて、考えていける時間に入ります。
11月から12月も、体質改善に適した時期です。この時期は特に、生活パターンや忙しさ、日常を作っている様々なタスクの「重さ」を勘案し、今の自分に合ったサイクルを再構築できる時期となっています。
12月は特に、食生活やコスメティクスなどを、自分に合った楽しいものに変えていけそうです。