2020年乙女座の上半期の占い

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願いを抱く勇気、願いを叶える喜び。

「愛するあなたの願いなら、どんなことでも叶えてあげたい」
歌謡曲の歌詞にでも出てきそうなセリフですが、
古来、恋する人々の多くがこのような思いを抱いてきました。
でももし、「愛するあなた」が、なんの願いも望みも抱かない人であったら、
どうでしょうか。
「あなたの願いを叶えたい」
「どうすればあなたが幸せになれるのか知りたい」
という恋の願いは、「何も願わない恋人」の前では、限りなく空疎です。

2020年は乙女座の人々にとって「愛の年」です。
特にこの上半期は「愛と情熱の季節」と言っていい時間帯となっています。
乙女座の人々の多くがなにごとかにのめり込み、愛を注ぎ、陶酔し、耽溺し、
心が満たされる喜びを深く味わうことになるでしょう。
もとい、基本的にはそうなのですが、その「愛の世界」において、
あなたは幾分かの戸惑いも感じるのではないかと思うのです。
というのも、乙女座の人々は「なにをしたいか」と「なにをすべきか」を、
しばしば混同しがちなのです。
「何が食べたい?」と聞かれて、
「そうねえ、あなたはこういうものが好きで、私はこれが好物だから、
この辺で両者を満たすお店はあそことこことそこだから、
その三つのお店のうち、定休日ではないあの店に行きましょう」
となったりします。
「心から純粋に食べたいもの」は、あなたの胸にはなかなか、浮かびません。
そのかわりに「今関係しているみんなが満足できそうな、最も合理的な選択肢」
を選ぼうとしてしまうのです。
これはもちろん、素晴らしい才能です。
でも、「愛する人」としては、多少の困難が伴います。
「愛」は、もちろん「相手のため」を考えてあげることではあるのですが、
同時に、非常に能動的で自発的で、
ある意味、利己的な衝動でなければならないからです。
「愛しているから、あなたのためになることをする」ことはできますが、
「あなたのために愛する」ことはできません。
乙女座の世界では、これがごっちゃになりがちなのです。
自分の気持ちを見失いやすい上に、
自分の気持ちを見失っていることに気づかない、という乙女座の不思議な癖は、
この辺に端を発しているようです。

2020年上半期、乙女座の人々は
「願いを持つ」「自ら愛する」勇気を学ぶことができます。
この学びは2017年の終わり頃からずっと続けられてきたプロセスなのですが、
2020年上半期、このプロセスが「スパーク」します。
ずっと疑問に思っていたことにいきなり答えが出たり、
疑問に思ったまま、今までにない行動を起こしたりすることになるでしょう。
もし、2020年の中で、誰かがあなたに
「あなたの願いをなんでも叶えてあげましょう」と言ったなら、
あなたは「では、この願いを叶えてください」と応えることができます。
その「願い」は、探し出すものなのかもしれませんし、
自分との戦いの末に見出すものなのかもしれませんし、
突然「出会う」ものなのかもしれません。

・時期について
1月から2月半ばは、「ホームパーティーの後片付け」のような忙しさがあるかもしれません。あるいは逆に、「これからやる大宴会のための、部屋の飾り付け」のような作業に追われる人もいるでしょう。さらには、「家族のために最適化された家の中を再編して、自分のためだけのプレイルームやアトリエをしつらえる」人もいるはずです。いずれにせよ、「今の自分に合った形に、環境をカスタマイズする」プロセスが展開していきます。そこでは必ず「あなたのやりたいこと」が変更の根拠とも、軸足ともなるはずです。

さらに、1月半ばから2月上旬は素晴らしい人間関係に恵まれるでしょう。愛にも強い追い風が吹くはずです。好きな人に会えますし、カップルはパートナーと愛に溢れる時間を楽しめます。
また、2月から3月は懐かしい人と再会できる気配があります。古い人間関係が「復活」しそうです。

2月半ばから3月は、情熱的な創造の季節です。好きなことや、やりたいことにとことん打ち込めます。2017年の年末頃から少しずつ作ってきたものを、ここで一気に仕上げていく、という人もいるでしょう。

4月から8月頭にかけては、キラキラした大きなチャンスが巡ってきやすい時期です。何事も慎重なところのある乙女座の人々ですが、この時期は不思議と楽観的に、気軽にチャンスに手を伸ばせるでしょう。6月からは仲間にも恵まれます。安心できるサポート体制の中で、好きなことにどんどん「深入り」し、大きな成果を出せそうです。

・愛について
2020年は乙女座の人々にとって、文句なしの「愛の年」です。
でも、これは「何の苦労もなく、棚からぼた餅でトントン拍子にことが進む」「どこからともなく白馬の王子様がやってきて強引に求婚してくれる」というような感じではありません。むしろ「2017年終わり頃からの苦労が報われる」「2017年終わり頃からの、愛への緊張感や距離感が薄くなり、消えていく」といったイメージの展開となります。さらに言えば、「少し苦手な分野に、勇気を出して挑む」「不器用でも、なんとか取り組んで行くうちに、いつのまにか花が咲く」といった展開になるだろうと思います。

ストレートな愛情表現や、スイートな雰囲気の演出、ロマンティックなシチュエーションの創造などは、乙女座の人の最も苦手とする分野です。「乙女」なのになぜ、という気もしますが、乙女座の人々は「スイートやロマンティックを『妄想』することは大得意」「そうしたテーマで『創作』をすることも得意」です。なのに「生身の人間と現実にロマンティックを実行しようとすると、なぜか硬直する」傾向があるのです。

ですが、2020年上半期は思い切って、「現実のロマンスを生きる」ことに挑まなければならないのです。もとい、「挑まなければならない」わけではなく、「挑まない」という選択もできます。でも、「ロマンスに挑み、愛を勝ちとりたい」という願いを、この時期の多くの乙女座の人々が抱くだろうと思うのです。そして、もし意を決してロマンスに挑んだなら、必ず前向きな結果が出る時期、と言っていいと思います。

この上半期全体に、強い強い愛の追い風が吹いていますが、特に勢いがあるのが2月半ばから3月です。さらに、3月下旬から7月頭は、愛に対する警戒や慎重さ、疑念が不思議とゆるみ、心を開きやすくなるかもしれません。

・住処、家族、人間関係について
2019年は「居場所を作る年」「家族との関わりを育てる年」でした。ゆえに、2018年のあなたの「居場所」と今現在のそれを比較すると、格段にひろやかに、豊かになっているだろうと思います。

2020年の年明けは、2019年に作ってきた「家族との世界」「居場所」を、精力的に片付けたり、自分用にカスタマイズしたりするプロセスが展開します。1月から2月半ばは特に、古くなったものの修理や買い換え、引っ越しなど、物理的な変化も起こりやすくなっています。

人間関係については、1月半ばから2月上旬、大きく好転することがありそうです。好きな人と豊かな時間をすごせますし、素晴らしい出会いにも恵まれるでしょう。
5月半ばから6月は、正面から「対決」するような場面があるかもしれません。あなたの望みを叶えるための条件交渉のようなことが起こりやすい時期です。たとえば、アーティストが海外から招聘を受けて、その条件を調整する、といったようなイメージです。

子育てや子どもとの関係については、かなりスケールの大きなドラマが展開しそうです。時間をかけてじっくり取り組み、得るものが多い時期です。重荷となっていたこと、悩みの種だったことのいくつかが、3月以降、解消するかもしれません。完全に解消するのは2021年、または2026年頃になるかもしれませんが、年内に収束するものがいくつか、あるはずです。

・仕事、勉強について
仕事に関しては、4月から8月にかけてとても嬉しいことが起こりそうです。念願だったポジションに就く人、抜擢されたり、昇進が叶ったりする人、自分のアイデアを活かしたミッションで大成功する人もいるはずです。

3月から6月にかけて、働き方や就労条件についてよく考える人も少なくないでしょう。地道な交渉を続けたり、状況を変えるために様々に情報収集したり、といったことが可能になります。法的な知識を学んだり、相談できる場所を探したりする中で、「どうせ変えられない」と思っていた条件を、結構変えられるものだとわかってくるかもしれません。

2018年頃から、勉強の仕方が大きく変わり始めている、という人も少なくないはずです。その傾向に拍車がかかるのが、3月から4月頭、4半ばから5月です。新しいやり方をどんどん取り入れていけそうです。

・お金について
少々フライングになりますが、経済的な人間関係が大きく動くのが、この6月末からの半年間です。ゆえに、上半期の間は「自分個人の世界でのお金の流れを整理する」ことが必要になります。特に、保険や年金、居住物件に関する書類など、お金にまつわる様々な資料をきちんと整理しておくと、あとでとても役に立つはずです。
毎年のことですが、経済面で嬉しいことが多そうなのは3月下旬から4月中旬です。

・健康について
3月後半から7月頭にかけて、健康について真剣に考える場面が増えそうです。生活スタイルを見直したり、人間ドックに入ったりと、自分の今の状態を細かくチェックして、出来ることをしっかりやっていく、という段取りができます。
乙女座の人々にとって、「観察する」「分析する」「管理する」ことは、とても重要な要素です。生活や健康に関しては特に、これらのことが当てはまります。この時期は、健康への「観察眼」「分析眼」「管理のスタイル」を刷新したり、仕切り直したりしやすいタイミングなのです。