2020年乙女座の下半期の占い

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愛に出会うことで、その先の「使命」にも出会える。

「花咲かじいさん」や「舌切り雀」など、
「人のマネをしてもうまくいかなかった」というおとぎばなしは、たくさんあります。
実際、「悪いおじいさん・おばあさん」のしていることと、「よいおじいさん」のしたことは、
「マネした」のですから、たいしてかわりは無いのです。でも、うまくいきませんでした。
なぜなら、その宝物が手に入ったのは、愛情のためだったからです。
現代社会では特に、愛情や優しさは「付加的なもの」と捉えられています。
まず稼ぐこと、成功すること、経済的に自立することが「先決」なのです。
もとい、今の若者は物質的豊かさにはこだわらない、とよく言われます。たしかにそうかもしれません。
でも、なにかしら「社会的な力」を求めているところは、かわらないようにも思われます。
「いいね!」をたくさん集めたかったり、仲間がたくさんいることを重視したり、
人に嫌われることや人と違ったことをすることを極度に恐れる若者が多い、という話を耳にします。
愛情を求めていると言うよりは、お金ではない社会的な力を求めている、という気がしてなりません。

2020年下半期、乙女座のテーマは「愛と欲望」です。
こう書くとなにかサスペンス映画のようで、怖ろしく感じられるかもしれませんが、
実際に起こることは、「花咲かじいさん」や「舌切り雀」の、「いいおじいさん」達に起こったことと、
似たようなことなのではないかと思います。
つまり、なにかに純粋な愛情を傾けた結果、なにかとても嬉しいものを受け取れる、ということです。
花咲かじいさんの犬は、それはそれは積極的に、おじいさんに宝のありかを伝えました。
雀のお宿でも、おじいさんを歓待した雀たちは、篤い感謝の気持ちを、贈り物に託しました。
「よいおじいさん」たちは、何か返礼が欲しくて、犬や雀を愛したのではありません。
でも、結果的に、それはおじいさんたちの貧しい暮らしを潤すことになりました。
2020年下半期の乙女座の人々に「無欲であれ」と言いたいわけではありません。
むしろ「欲」を持つのはこの時期、プラスに働くでしょう。
でも、それ以上に大切なのが、何かを好きだと思う気持ち、愛する気持ち、意欲や情熱です。
「やりたくもないことを、お金や社会的欲望のためにやる」と、
「悪いおじいさん・おばあさん」と同じになってしまいます。
たとえやっていることは同じようでも、結果が違ってしまうのです。
あなたの愛と欲望は、どこにあるでしょうか。情熱は、どこに向かいたがっているでしょうか。
この下半期は、そのことを一番に重視して頂きたいように思われます。
2020年12月は、星座を問わず、大きな人生の転機となりそうな時間となっています。
乙女座の人々はおそらく、「自分が担うべき、真の役割・使命」に出会うことになるようです。
その「使命」は、この下半期にあなたが見つけた「愛」と直結しています。
愛なき使命は、空疎です。愛があるからこそ、引き受けた役割を成功させることができるのです。

・時期について

4月から8月頭は、仕事や対外的な活動において、楽しい事が多い時期となっています。自分の得意な分野で活躍できたり、新しいチャンスが巡ってきたりしやすい時期です。賞められる場面も増えるでしょう。

8月から9月頭は仲間に恵まれます。交友関係が広がり、仲間と語り合う中で、未来への展望が開けるでしょう。純粋に「嬉しい!」と思えることが増えていく時間です。

9月から11月頭は、経済的に「見直し・整理」を行うプロセスが走ります。普段の生活のあり方や稼ぎ方を見直し、より伸び伸びと暮らせるスタイルを再設計できそうです。

10月は楽しい事が多い時期です。プレッシャーから解放され、少し「ゆるむ」感じもあるかもしれません。怠けられるときは怠けておくことも大事です。英気を養えます。

11月はコミュニケーションが活発になります。過去に途切れた繋がりが復活する可能性も。

12月は星座を問わず、大きな人生の転機を迎える人が多い時間となっています。乙女座の人々は特に「新しい任務に出会う」ような経験ができそうです。必要とされることの深い喜びを味わえる時です。「居場所が動く」時期でもあります。環境整備のため、または家族や身近な人のための出費が増えるかもしれません。

[テーマ別ひとことコメント]

・愛について

2020年は乙女座の人々にとって文句なしの「愛の年」であり、既に上半期、普段とは違った愛のドラマに足を踏み入れた人も少なくないはずです。乙女座はもともと「ケア」を担う星座ですが、この上半期ほど多くの人が、さまざまな「ケア」を必要とした時間もなかなかないと思います。ゆえに、あなたの「ケア」の才能が、愛のきっかけとなる場面もあっただろうと思うのです。

カップルは下半期も、愛をどんどん育てていけるでしょう。愛に向き合い、愛の本質を突き詰めることができます。ゆたかな愛の時間を楽しめますし、愛の世界で人間的成長を遂げられる時期です。
もし、「もう愛が消えているのに、そこから目を背けていた」状態が続いていたなら、やはりその「本質」に目を向けざるを得ない場面が巡ってくるでしょう。そして、そこからさらに、新しい愛の物語を目指す心の旅を始められるはずです。

恋愛やパートナーシップでしばしば問題になるのが「価値観」「経済観念」です。2020年下半期は、特にこのテーマが「動く」時です。経済的な問題は決して「流す」「見て見ぬ振りをする」ことがないよう、意識的に注意を向けておきたいところです。パートナーの経済活動のあり方が大きく変わった場合、どのようなスタンスをとるか、普段からよく考えておくのもいいかもしれません。これは、お金のことに限った話ではありませんが、真に相手のためになる判断をするには、自分自身が精神的に自立していなければなりません。精神的な自立は、普段の自分との対話のなかから生まれるものだろうと思います。

フリーの人、愛を探している人は、下半期一杯、素晴らしいチャンスに恵まれます。特に9月前半、10月は、チャンスを掴みやすいかもしれません。

・住み処、家族、人間関係について

住み処や家族に関しては、11月以降、明るい動きが増えそうです。家の中にパッと明るい光が射し込むような、意外な出来事も起こるかもしれません。

人間関係については、お金の面での話が増えそうです。お金の貸し借りは長期的な問題に発展しかねない気配があります。本当にその判断が正しいのか、失うものはないか、熟考を重ねてから決断したいところです。

・仕事・勉強について

素敵なチャンスが巡って来やすい時です。特に4月から8月頭にかけて、さらに11月末から12月にかけては、はっとさせられるような嬉しい展開になりやすいでしょう。
さらに2020年12月は、新たな「使命」を引き受けるようなターニングポイントです。転職や独立を選択する人も少なくないはずです。また、立場はそのままでも、仕事の内容が大きく変わる、という可能性もあります。身近な人の世話をするために休職や退職を選択する人もいるかもしれません。「自分は何の役に立ちたいか」「だれのためになにをすればいいか」ということが、この時期の判断基準となるようです。

勉強については、2019年頃から新しいことを学びたくなっているはずです。過去一年半ほどは「好奇心の赴くところ」に学びの関心が向かっていたかもしれません。この2020年下半期からは、「任務や責任を果たすための、新しい技術・知識を得たい」という思いが強まるようです。あるいは逆に「新しくおぼえたことを
もとに、新たな任務をつくりだす」ことに意欲を注ぐ人もいるでしょう。

・お金について

経済活動は他者との関係の中に置かれているものですが、この下半期は特に、その面に強いスポットライトが当たります。お金のシェア、お金の貸し借り、未来へのお金の配分、他人のお金の管理など、「人との関わり」の中でお金の問題を整理していくことができる時期なのです。
パートナーや普段関わっている人が、収入や支出に関して、強い意志をもって相談をもちかけてくるかもしれません。相手の熱量に押されて「流される」ことがないよう、自分の意志をしっかり持ちたいところです。また、相談事の結論は、決して焦らないことが大事です。相手の都合と同じくらい、自分の都合も大事にされなければなりません。経済面でこの時期、自己犠牲的になりすぎると、結果的にお互いが後悔することになりかねません。

特に9月から11月は、積極的に経済活動の「交通整理」ができる時です。普段、どんぶり勘定気味の人は、リアルなお金の流れをこまかく見つめ直せるでしょう。一方、普段細かいことに拘りすぎて、全体的な大きなお金の流れをつかみそこねている人は、視野を広げることができるはずです。10月末から11月は、お金に関して嬉しいことが多いでしょう。