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悩みのいくつかが、2022年上半期に消えていきそうです。
これは、悩みの種がなくなる、というよりは「悩みに対してどのように行動すればいいかわかる」「ひとまず今、なにをすべきかが決まる」ということなのだろうと思います。原因不明だったことの原因が特定できたり、周囲が自分に何を期待しているのかが判明したりするのかもしれません。あるいは、身近な誰かのために「自分がしてあげられること」が明確になるのかもしれません。迷いのなかで立ちすくみ、どちらにもいけない、といった状況が解消されるのです。自分がひとまず今、果たすべき役割がわかり、「こっちだ」と確信をもって動き出せます。人生の問題解決は、そんな形で訪れることもあるのです。
たとえば「相手がどう返事するかわかっているから、挨拶はしない」という人はあまりいないだろうと思います。確かに「おはよう」と言えば「おはよう」と返ってくるだけなのですから、敢えて何か言う必要もない、というのは「リクツ」です。挨拶をするということは、自分に必要な情報を相手から与えてもらうとか、何か新しい知識を提供してもらうとか、そんな「会話」とは全く違います。「挨拶とは何か」を純粋に論理的に説明しようとしても、たぶん、完全に説明しきることは難しいはずです。ですが、私たちの生活の中で、挨拶は限りなく重視され、大切にされています。
私たちの生活にはそんなふうに、「リクツには合わないけれど、大切にされていること」がたくさんあります。非合理、理不尽、非生産的な習慣や行動に、私たちは限りなく守られ、救われています。2022年上半期の天秤座の人々は、そうした「非論理的だけれども、人間を支えているとても大事なもの」に全力で取り組むことになるようです。身近な人がイライラと怒っていて、その怒りがなぜ静まらないのかと訝っていたら、「お昼を食べたら穏やかになった」といった現象があります。不安が嵩じてどうしようもなくなった翌日、生理が来た、といったことはよく耳にする展開です。私たちは、怒っている人がいればその理由を問いただそうとしますし、不安があれば不安自体を解消しようとしたくなります。でも、そうした論理は、「お昼を食べる」「生理が来るのを待つ」などという解決策には、なかなかたどり着けないのです。こうした日常生活の小さなことだけでなく、「人生をどう生きるか」「何を目標に進むか」「自分の使命は何か」といった大きなテーマについても、こうした「非論理的な解決策」がみつかる場合はあります。2022年上半期は特に、その傾向が強いのです。
「非論理的な解決策」を見つけ出すには、「論理」ではない力を使うしかありません。それはたとえば、人の表情の変化を捉える「観察眼」や、待つ力、優しさ、愛情、お互いの弱さを許し合う心の余裕などです。過去のちょっとした経験や、小さな発見、心の中にふわっと広がる思いなどが、問題解決の糸口となることもあります。天秤座の人々は非常に論理的な傾向を持っていますので、こうしたことはあまり、重視できないかもしれません。でも、「人」を何より大切にし、愛するあなたであれば、体や心の「生の声」を聴くことにもきっと、意義を見いだせるはずです。現実の中にいる自分、そして他者をひたむきに捉えようとするうち、初夏には素晴らしい「出会いとパートナーシップの季節」の扉が開きます。
人間はみんな、とてもわがままな生き物なのだと思います。だからこそ、役割分担が生まれ、専門分野が確立しています。学校では「わがままなふるまい」としか認定されないことが、病院では「深刻な症状」と判断されることもあります。病院では「ただのわがまま」でしかない要望が、レストランでは「ごくふつうのオーダー」だったりするのです。私たちは人との関わりの中で、さまざまなワガママに触れると同時に、自分のワガママを叶える方法を探ります。これらのことには、たいてい、理不尽がたくさん含まれているのです。「仕事で出会ったワガママなクライアント」のエピソードは根強い人気のコンテンツです。でも、そもそも私たちは、お互いの理不尽なワガママを叶えあうために、たくさんの役割を作って生きている、という部分があるのだろうと思うのです。
2022年上半期の天秤座の人々は、そうした現実に向き合い、現実そのものを生きることで、人との新たな関わり方を会得していくことになります。これまで「自分の役割はこれだ」と信じてきた任務の形が、この時期にがらりと変化するかもしれません。やっていることは外形的には同じでも、「ナカミ」や「その心」が一変していくのかもしれません。
[時期について]
1月から3月頭は「居場所が動く」時期です。生活の場が大きく変わったり、逆に、家にじっとしている暇がないほど忙しく、あちこち動き回ったりすることになるかもしれません。引越や家族構成の変化なども起こりやすいタイミングです。「いつもの風景」が変わることで、心の中に新風が吹きこみます。
2月半ばから4月前半は、やりたいことにガンガン打ち込める、とても楽しい時期となっています。愛にも強い追い風が吹くでしょう。2021年の中で苦労して切りひらいた場所を、ここで「地上の楽園」のように育て上げることができるかもしれません。「去年苦労してよかった!」と思えるタイミングです。
クリエイティブな活動をしている人には、大チャンスが訪れる可能性が。
4月から5月はかなり忙しくなりそうです。この上半期を通して「任務・役割」が刷新される時期となっているのですが、特にこの春から初夏は、周囲から期待されていることが変わったり、自分として「これを引き受けていこう」と思える役割の内容が変化したりするかもしれません。新たな役目を任される人、日常のルーティンが大きく変わる人もいるはずです。
5月以降は、「人間関係・パートナーシップの季節」に入ります。ここから2023年前半に跨がって、公私ともに素晴らしい出会いに恵まれ、素敵な人たちと関わることができるでしょう。特にこの5月末から7月頭は、刺激的な関わりが目白押しです。出会いもあれば、熱い「対決」「真剣勝負」の場面もあるかもしれません。人と積極的かつ情熱に向き合って、得るものがたくさんあるはずです。
[愛について]
1月から4月半ばに跨がって、全体に「愛の季節」となっています。特に3月から4月前半は、熱い愛のドラマが勢いよく展開するでしょう。
1月半ばから2月は「愛の復活」の気配が。懐かしい人との再会から愛がスタートしたり、失ったと思った愛が戻ってきたりするかもしれません。特に、2021年の中で愛に関して後悔していることがある人は、このタイミングでその後悔を解消できる可能性もあります。
愛し合う二人は「ひとりじゃない」という深い喜びを味わえます。ですがその一方で、切なさや寂しさを感じるとき、深い孤独感に包まれます。愛し合う前には感じたことのないような「ひとり」の辛さを味わうのも、愛の世界の真実です。また、愛する人のために何かしたい、役に立ちたい、と思う時も、私たちは一人で真剣に考えるしかありません。愛の世界でも「一人でしなければならないこと」は、たくさんあります。
2022年上半期、天秤座の人々はしばしば、この「愛の世界で、一人ですべきこと」を深く考え、実行に移すことになるようです。2021年は天秤座にとって壮大な「愛の季節」でしたが、その先に待っている2022年は、愛の成就の「先にあるもの」に直面する時間と言えます。お伽噺で「お姫様と王子様は結婚し、幸せに暮らしました」の、この「幸せに暮らしました」は、決して「自然にそうなる」ようなものではありません。お互いのひたむきなたゆみない努力によって「幸せ」がつむがれてゆくわけですが、この「たゆまぬ愛の努力」の部分を、2022年上半期のあなたは深く体験することになるだろうと思うのです。
5月から、天秤座にとって「パートナーシップの季節が巡ってきます。既にパートナーがいる人は、5月以降は素晴らしいパートナーシップの幸福を味わえるでしょう。二人で生きることの喜びを感じながら、関わりを育てていけます。互いに思い合うことを通して、人間的に大きく成長するとともに、人生の可能性がぐっと広がりを増すでしょう。
愛を探している人は、愛への懐疑的な気持ち、悲観的な思いが強まっているかもしれません。ですが、それによって「愛に背を向ける」ことにはならないようです。むしろ、その思いと向き合い、あるいは闘いながら、5月からの「パートナーシップの時間」へと突入していきます。パートナーと生きていくことを望んでいる人にとって、2022年5月から2023年5月は、その願いが叶う可能性が非常に高い時期です。特別な相手に出会う人もいれば、結婚する人もたくさんいるはずです。
[目標・仕事について]
自分にぴったりの役割が見つかる時です。この「ぴったりの役割」は必ずしも、永続的なものではないかもしれません。「今の自分にぴったりの役割」を得て、そこで一定期間修行し、成長する、といったイメージです。
一方、「これぞ、自分の使命だ」と思えるような役割に出会う人もいるはずです。長年探してきた「真のやりがい」を見つける人、自分の才能を最大限に活かせるポジションを掴む人もいるだろうと思います。2022年上半期は、天秤座の人人にとって「任務」に出会うタイミングなのです。
人の「任務、役割」は、年齢や人生の段階に従って、どんどん変化していきます。一定期間一つの役割を真剣に追求し、やがてその役割を「卒業」するタイミングがやってきます。たとえば昇進や異動、転職、独立などによってそうした「卒業」を体験する人も少なくありません。この時期の「役割の変化」は、第三者から見ればそれほど大きなものではないかもしれませんが、それに現実の中で取り組むあなたにとっては、非常にスケールの大きな変化と感じられる可能性が高いのです。
「こんなにも人から期待されている」ということに、驚く人もいるでしょう。必要とされる幸せ、頼られる幸福を味わう人もいるでしょう。一方で、もはや自分が引き受ける必要のないタスクを、誰かに「バトンタッチ」する人もいるかもしれません。「卒業」と「入学」はセットになっています。誰かにバトンを手渡した上で、誰かからのバトンを受け取る、という展開になるのかもしれません。
特に「任務」が大きく動きそうなタイミングは、4月から5月です。さらに秋にも、もう一つ「山場」が待っています。
[家族・人間関係について]
年明けから3月頭にかけて、家族や身内との関わりが大きく「動く」時間となっています。たとえば、家族の誰かが人生の転機に立つことで、あなた自身の生活も大きく変化する、といったことが起こるかもしれません。この年明けからの変化は、素晴らしい愛に溢れています。愛のために変わる、変化によって愛がよりゆたかに生活の中を巡るようになる、といった展開になるはずなのです。もし、この時期「愛」が感じられないような居場所の変化が起こったなら、そこにはなんらかの問題が潜んでいるのかもしれません。愛ある変化、愛のための変化を追求することで、「選ぶべき選択肢を選ぶ」ことができるはずです。
[お金について]
5月、何かしら面白い変化が起こりそうです。経済活動の中で、意外な好条件が巡ってきたり、不思議な縁を伝ってチャンスが飛び込んで来たりするかもしれません。より自由でダイナミックな経済関係を構築し、「動きやすくなる」人もいるでしょう。お金に関する「力関係」も、古い価値観が絡むテーマです。誰がお金を出すか、おごるか割り勘か、稼ぐ人だけが偉いのか、真の公平な分配とは何か、などは多くの人が情熱的に語るテーマですが、そうした価値観にも今、大きな時代の転機が訪れています。この時期のあなたは特に、そうした「お金に関する、新しい時代の価値観」を深く学び、それを体現して生きていこうとしているようです。