2012年天秤座の上半期の占い

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2012年上半期は天秤座にとってちょっと不思議な季節と言えそうです。
なにかの準備をしているような、人からは見えないところで力を尽くしているような、誰にも解けなかった難問に腰を据えて取り組んで解いてしまうような、そんな時間に当たっているのです。
ガンガン進むというわけではないのですが、ちょっとお休み、というわけでも全くなく、あなたにしか理解できないような入り組んだ道筋を知恵を尽くして進み、その道のりのそこかしこで、素晴らしい宝物を勝ち得ます。
上半期が終わる頃、あなたは有形無形に「ゆたかになっている」のだろうと思います。
でも、その豊かさは、「一生懸命働いて、報酬をもらう」というような解りやすい形で得られるものではないようなのです。

たとえば、色々なお伽噺に、「思いがけないプロセスで得られる報酬」というものが描かれます。
「花咲じいさん」や「2つの斧」などがそうです。
花咲じいさんは財宝や花を咲かせる灰が出来ることを意識して犬に優しくするわけではありません。
「金の斧と銀の斧、あなたが落としたのはどちらですか?」と聞かれ、「どちらでもない、鉄の斧です」と言った木こりは、決して、金銀の斧がもらえると思ってそう言ったわけではありません。
この時期の天秤座にも、ちょうどそんな出来事が起こるのではないかと思うのです。
なにか解りやすい目標や利益が見えていて、それに向かって進む、ということではなく、あくまで自分の心と対話して進む方向を決めていくのです。
そうすると、その彼方に、思いがけない正当な「報酬」が待っている、というわけです。

深く考えさせられたり、白黒つけにくい、複雑で矛盾に満ちた出来事を受け止めたりしなければならないかもしれません。
自分には大きすぎると思えるような宝物を受けとったり、誰かから盛大に力を貸してもらったりするのかもしれません。
「どう受け止めればいいのだろう?」「どう考えたらいいのだろう?」という場面に遭遇したとき、「最終的に上手くいく方法」を探すのではなく、今この場所で自分が納得できる道を粘り強く探す、という態度が、素晴らしい桜の花や金銀の斧のようなサプライズギフトに、あなたを導いてくれるのだろうと思います。

愛情関係については、過去10年以上にわたって感じていた、自分の愛についての「心許なさ」が消えていく時期に当たっています。
誰かの愛情というよりも、自分自身の気持ちが分からなかったり、信じられなかったりしたような場面はなかったでしょうか。
不意に気持ちが変わってしまったり、あるいは、不思議な心の動きで誰かを傷つけてしまったことがあったかもしれません。
逆に、妙なパターンを繰り返して、傷を負ってしまったこともあったかもしれません。
この時期、そんな奇妙な迷路を抜けることが出来る人が多いだろうと思うのです。
悲しい過去に対して情熱的に働きかけ、過去の中から何かを再生させる人も少なくないかもしれません。
とても官能的な時期でもありますので、大切にしたいものがある人は、状況に流されないように注意した方がイイかもしれません。
パートナーとの深く豊かな時間を味わえるときだと思います。