2013年天秤座の下半期の占い

アーカイブ記事

2013年後半からの一年という時間。
この間、チャンスに恵まれ、そのチャンスを掴む人も
もちろん、少なくないと思います。
でも、すでにここまでに重ねてきた決断や努力の末に、
その正当な結果としての「場」に恵まれ
この「場」での活躍によって、今の自分にふさわしい社会的立場を得る
という人のほうが、ずっと多いはずです。
ここからの一年で、天秤座の人の多くは、
社会的な階段を一つ、のぼり終えることになります。
一つのフロアから、もう一つ、あるいは何階か上のフロアに到達し、
そこで、少なくともその先数年にわたり、
持って生まれた才能で華やかに活躍することになるわけです。

ここでの展開は、一般的に言えば
「昇進」とか「独立」とか「抜擢」などのイメージに近いと思います。
一兵卒が将官に昇進するようなイメージです。
社会的に「偉く」なればなるほど、
自分の手を動かして作業をすることは少なくなります。
勉強でも、幼い頃は手を一心に動かして文字を練習しますが、
大人になると、さらさらと本を読んで線を引くか付箋をつけるか、で
忙しく手を動かすことはありません。
平社員が管理職へもちあがると、
現場で小さな作業に身体を使う機会は減るのが一般的です。
でも、2013年後半からの天秤座の世界に起こることは
こうした「上にのぼるほど、手を汚さなくなる」というイメージとは
だいぶ違っているのです。

確かに、社会的に「上にのぼる」ことになるのですが
なぜか、この時期の天秤座の人は
間違いなく、「手足」も動かすことになりそうなのです。
階級は上がっても、やはり、最前線で走り回るのです。
これはちょっと妙な光景のようですが、
この時期の天秤座の人は、昇進しつつ現場の経験も積む、
という、面白いシチュエーションに置かれるのです。

ある土地のことを本当に知るには、
一定期間住んでしまうのが近道です。
外部の人がどんなに地理を学んで地図を暗記しても、
その土地に住んだことのある人には敵いません。
よく「土地勘がある」というような言い方をしますが、
そうした力は、一朝一夕の詰め込み式で身につくものではありません。
一定期間、その「場」に身を置き続け、
何かをくり返し体験し、身体で何かを覚えること。
これは、「情報」に置き換え難いかけがえのない財産です。
2013年後半の天秤座の人は、今まで「外側からだけ見ていた世界」に、
ぐいっと足を踏み入れて「中の人」になってみるのだろうと思います。
そうして「中の人」になりつつ、
社会的な地位や名誉を、しっかり手に入れることになるのです。
この二つのプロセスが並行して進んでいることは、
ひとつの事実を指し示しています。
それは、もう少し大きな「ゴール」が
この先で、あなたを待っているということです。
すでに積み重ねて来たものの成果として一段高い「舞台」に立ち、
それと同時に、この先長く活躍していくための経験を積むのですから、
この何年か先に、もっと大きな「舞台」が待っていると考えるしかありません。

時期的なことを少し申しますと、
まず7月、じっくりゆっくり、チャンスが巡ってきます。
ですが、このチャンスを正面から捉えるために、
まず過去の成果を見直す必要があるかもしれません。
実績を振り返ったり、忘れ物を取りに戻ったり、
今までの努力を「着地」させたりすることに、
この時期は意識が向かうはずです。
古巣から呼び戻されるようなこともあるかもしれません。
8月になると、スピード感が増してきて、
ハッキリした「勝負」を挑んでいくことになるでしょう。
大きめのチャンスが巡ってきて、
勇を鼓してそれを掴む人も少なくないだろうと思います。
個性の強い人との出会いがある一方で、
これまで頼ってきた相手から独立していくような動きも生じます。
自分の足で立ち、自分の力で闘うことを促されます。
8月後半から9月上旬はあなたの才能にスポットライトが当たり、
注目されることが多くなるでしょう。
「勝負」のプレッシャーは9月には抜けていき、
リラックスして活動できるようになりそうです。
9月から10月は、経済的にちょっと複雑な流れが生じますが、
11月に、前向きに収束していくはずです。
10月から11月、過去を振り返ることが必要になります。
今までやってきたことの価値を見直し、
長く関わってきた相手との関係を強化したり、
目を背けてきたテーマに正面から取り組んだりする時期です。
12月からは、大きな自己変革の季節に突入します。
ここから2014年7月までのあいだ、
じっくり自分自身に、あるいは何らかのテーマに対して、
勝負を挑んでいくことになるはずです。
中には、思い切ったイメージチェンジを図り、
セルフイメージ、ひいてはキャラクターを
激変させていく人もいるだろうと思います。

愛情関係については、2011年頃からの
「人間関係の変革期」が、引き続きパワフルに展開していきます。
電撃的に結びつく繋がりもあれば、
分解してしまうような結びつきもあると思います。
この時期は特に、あなたの社会的な立場が大きく変わるため、
恋愛に対する考え方も変わりますし、
人があなたを見る目も変わっていくだろうと思います。
ただ、肩書きや立場によって変わるような愛は、
愛とは呼べないような気がします。
「愛」を想像するとき、多くの人は地上に出た、
鮮やかな色彩の花や青々とした葉を思い浮かべますが、
「愛」の本体である地中の根っこのことは意識しません。
この時期、地面の上に出ている愛は、
切り花にされてしまったり、思いがけない花が咲いたりと
意外性の高い動きをするかもしれませんが、
その本体である「根」のほうに目を向けてみれば
地面の上で起こっている出来事がなんら意外なことではない、
ということがわかるのではないかと思います。
愛に追い風が吹くのは8月半ばから9月です。

2013年後半からの一年に、天秤座の人が手にする輝かしい勲章は、
財産かもしれませんし、名声かもしれませんし、
肩書きや、仕事そのものや、自分を評価してくれる人や、
社会的立場の変化という意味での結婚などかもしれません。
それは間違いなく、嬉しく誇らしい、
とてもキラキラした出来事であろうと思われます。
周囲の人々も、間違いなくあなたに
「おめでとう!」という言葉をかけてくれるでしょう。
でもそれは最終的な「ゴール」ではなく、あくまで「中継地点」です。
もっと長い目で見たとき、
ここで身につけたことが、
もっと大きなゴールに向かう上で決定的な意味を持っていた!
ということが、わかるだろうと思うのです。
たぶん、長期的に見れば、この時期の貴重さは
キラキラした「チャンス」のほうではなく、
「現場経験」のほうに軸足が置かれているような気もするのです。