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2016年秋から今に至るまで、激動の日々を過ごしている人も少なくないでしょう。約12年に一度巡ってくる木星の季節である今は、過去12年の物語を一段落させて、全く新しい物語をスタートさせるような、大きな節目に当たっているからです。木星は古くから「幸福の星」と言われていますが、2016年秋から起こったことは、今の段階ではまだ「幸福なのかどうか」がわからないかもしれません。むしろ、災難のように感じられることも、少なくなかったのではないでしょうか。人生の中で、たとえば入学式や成人式など、誰もがはっきり理解できる「明るいスタート」は、ごく限られています。私たちが個人としてバラバラに経験する人生の転機やスタートラインは、意外性に富んでいて、だからこそ不安に満ちていて、まるでトラブルのような形で訪れることが少なくないのです。どんなにハッピーエンドなラブロマンスの映画でも、そのオープニングは、不穏な空気に包まれていることがほとんどです。この時期、もしあなたが「あまり幸福の星の時間らしくないなあ」と思っていても、この先「たしかにあれは幸福のキッカケだった」と気づかされるような出来事が次々に展開していくはずです。
2015年頃から、地道な勉強を続けて来たかもしれません。2017年12月、その一連の「地道な勉強」が一段落します。この下半期は、続けて来た勉強の成果が、誰の目にも明らかな形で表れるでしょう。学んだことがどう身についたか、それをどのように使っていけるかが実際の生活や活動の中で、次第にわかってくるのです。周囲の目にもそれが認められ、知的活動やコミュニケーションに関して、なにかと頼られる場面が多くなるでしょう。さらに、この夏から秋には、「人に教えることを通して自分を鍛える」といった経験にも恵まれそうです。
2017年秋から冬を境に、天秤座の人々はある意味非常に「現実的」な世界に入ります。そこは、家族や地域コミュニティ、経済活動など、誰もが経験するけれど、どれひとつとして完全一致するものがない世界です。最終的には自分たち独自の答えを選ばなければならない場で、2015年から学んできたことが大いに役に立つでしょう。2017年秋から2018年は、平たく言えば「お金が儲かる・豊かになる」時間と言えます。欲しいものを欲しいと認め、欲しいもののために闘うことは、この時期は自分自身のためだけではなく、「身内」のためでもあるはずです。
・時期について
7月
遠出して楽しめる、という場面が多いかもしれません。旅行や出張などで素敵な体験ができるでしょう。また、勉強や研究活動にも追い風が吹きます。月の前半は6月からの多忙さがまだ続いており、仕事や対外的な活動の場で「ガンガン勝負する」雰囲気の中にあります。また、この「勝負」は、2016年秋からの大きな転機と強く結びついていて、ここで出した「結果」が、あなたのこれからのアイデンティティやセルフイメージの土台となるのかもしれません。月の後半は6月からの緊張感がふわりと消えていき、プレッシャーから解放されるでしょう。同時に、「これから何を目指していけば良いか」が、徐々に明確になっていきそうです。
8月
どの星座の人にもターニングポイントが訪れやすくなっていますが、特に天秤座の人々にとっては「愛と創造」そして「チームワークと未来の計画」に関して、意外な転機が巡ってくるかもしれません。ミラクルな愛が芽生えたり、新しい夢を追いかけ始めたりするようなタイミングです。人生では、選択肢は「探し出す」「巡り会う」しかありませんが、どれを選ぶかは、自分自身で決めることができます。その意味で、この時期は「面白い選択肢が、意外な形で巡ってくるタイミング」と言えるかもしれません。それを選ぶかどうかは、あなた自身にかかっている、ということだと思います。とはいえ、分かりやすいチャンスも多い、楽しい時期でもあります。7月中には混沌としていたことも、8月にはクリアになるでしょう。13日から9月5日まで、人からは見えない所で「過去との対話」を進める人もいるかもしれません。過去を振り返ることはこの時期、決して無益なことではなく、新しい行動様式を創り出すための原動力となりそうです。
9月
「世のため人のため」を意識する人が多そうです。あるいは、自分のコンプレックスを克服しつつ、広い世の中にちゃんと出ていこう、という思いが強まるのかもしれません。個人の世界から「世の中」に意識を向けようとする思いが強まり、そのように動いていけます。また、新しい仲間や見知らぬ人々の集まりに身を投じたとき、得るものが多いかもしれません。月の下旬から10月半ばにかけて、一人でじっくり考え、過去の自分と向き合って何かを得る、という人もいるでしょう。このことのきっかけとなるのが「友との対話」なのかもしれません。
10月
この下半期の中で最も大きな山場の1つです。2016年秋からあなたの星座に滞在していた木星が、次の星座へと居を移すのです。2016年秋からここまでの約一年は、非常に大きな扉を苦労して開けて、思い切ってその向こうに出て行く、といった、非常に重大な転機だったのではないでしょうか。古い殻を脱ぎ捨てて脱皮するような、まるで新しい自分に出会うような、新鮮な時間だっただろうと思います。そうした「新しい世界に一歩踏み出す時間」が、この10月に収束し、今度はここまでに始めたことをしっかり軌道に乗せるためのプロセスが始まります。月の前半はむしろ、これまでに辿ってきた道のりを振り返るような時間となるかもしれません。今まで何が起こっていたのか、リアルタイムではわからなかったことを解釈し、位置づけなおす作業が必要になりそうです。月の後半は、「手の中にある武器」を丹念に点検するようなタイミングです。これから進んでいくためには道具や旅費が足りない、と判断されたなら、必要なものを自分自身の手で獲得しに行くアクションを起こせるでしょう。
11月
かなり忙しくなりそうです。非常に新鮮で、力強い時期となっています。過去一年の中で得たキッカケをすべて花開かせ、実らせていこう!というような活気に満ちています。中旬以降は面白いものが手に入るかもしれません。あるいは、新しい革靴が最初は足に合わないように、少し靴ずれをおこすようなこともあるかもしれませんが、だんだんに慣れていくようです。
12月
この下半期のもう一つのメインイベント、土星の移動が起こります。2015年頃から「コミュニケーション、勉強、移動」の場所にいた土星が、今度は「居場所、住処、ルーツ」を扱う場所へと居を移すのです。過去2年半ほど、孤独を感じながら勉強を続けて来た人、移動を試みた人にとって、その移動や学びのプロセスが一段落し、今度は「居場所を作る・お城を建設する」ような時間へと入っていきます。これまで「守られる立場」だったのが、ここからは「守ってあげる立場」にシフトするような、そんな変化が起こるかもしれません。ずっと語り合ってきたはずのテーマに、今までとは別の結論が見出せる場面もありそうです。心の深い所に眠っていた疑問が静かに解けていき、新しいコンセンサスが生まれます。年末、居場所に深い愛着を感じられるかもしれません。
・愛について
8月、愛にミラクルが起こりそうなタイミングです。特に、愛を育てるために努力を重ねてきた人や、2月に愛のドラマを経験しながらその後が続かなかった人にとっては、ここで「結果が出る」ようなことがあるのではないかと思います。この「ミラクル」のドラマはさらに、2018年の2月と8月に続いていきます。ほかに、愛に追い風が吹くのは7月と10月から11月頭です。
・住処・家族について
2017年12月20日以降、約2年半程の中で、天秤座の人々は大きな「居場所」を作り上げることになります。この作業は城を石垣から作りはじめるような大事業なので、時には苦労を感じたり、孤独感に苛まれたりすることもあるかもしれません。よく「王者の孤独」ということが言われますが、たとえ小さな「核家族」であっても、その大黒柱となることは、やはり、ある種の孤独感が伴うものではないかと思います。この年末以降、なんらかのかたちで「守るべきもの」を引き受けることになるはずですが、その直前であるこの下半期は、様々な対話と調整が必要になるのではないかと思います。これから作っていく「居場所・お城」にともに住むことになる身近な人々と、細かいことまでコンセンサスを作って行く必要があるようです。あるいは、この年末以降「実家を出て独立する」といった、自立を試みる人も多いでしょう。その場合は、この下半期に様々に情報収集し、生きる力を身につける必要があるのかもしれません。あるいは「ロケハン」のように、これから住むべき場所を色々探して回る人もいるだろうと思います。
子育てに関しては、8月におもしろい事が起こりそうです。子供との関わり方が変わったり、子供への接し方、育て方に関する考え方が変わったりするのかもしれません。
・仕事、勉強について
7月は仕事が非常に忙しいでしょう。チャンスが巡ってきやすいのは8月です。
勉強に関しては、2015年頃からの、険しい山道を行くような道のりが終わり、基礎的な力がしっかり身についたのが感じられる時です。この下半期を通して、過去二年ほどの中で創ってきた力を更に強化することができるでしょう。年末にある種の「修了」に至る気配があります。勉強や研究活動、取材活動に関して追い風が吹くのは7月、12月です。
・お金について
10月以降はまさに「経済活動」が天秤座のメインテーマとなります。ここから2018年にかけて、約一年間、お金や財、所有物に関して、新しいアクションを起こし、成功させることができるでしょう。お金との関わり方、稼ぎ方なども、大きく変わるときです。この時期はなんでも「膨らむ」傾向がありますが、これが単なる一時的膨張なのか、それとも未来に繋がっていく成長なのかは、あなたの価値観と経済面における理想によって左右されるでしょう。何が必要なのか、なんのために何が欲しいのか、どうすれば心が充たされ、心身を健康に生活していけるのか。そういったことをまず、理念として鍛えていくことが、豊かさを真の豊かさとするためのポイントではないかと思います。「要らないものは何か」ということも、大事な観点です。
・健康について
この下半期を通して、健康面で大いに積極的なアプローチを試みられるでしょう。ただ、色々新しいことが起こるので、プレッシャーが強かったり、オーバーワークになりがちなときとも言えます。健康面から見て「盛りすぎの日々」にならないよう、度々調整が必要かもしれません。また、肥りやすい時期でもあります。ウェイトコントロールは大切ですし、さらに、ウェイトを気にしすぎることからの悪影響にも気をつけなければなりません。天秤座の人に対しては「釈迦に説法」気味ですが、バランスが大切です。完璧主義が健康をかえって押しつぶすことがないよう、ご注意を。