2018年天秤座の下半期の占い

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そのドレスを「愛する」気持ちは、あなたの幸福に届いているか。

たとえば「オードリー・ヘプバーンは、ジバンシイの服を愛した」というような言い方があります。
そんなふうに、私たちは人だけでなく、ものやブランドをも「愛する」ことができます。
一方、同じ「ブランド好き」であっても、そのブランドを「愛している」というよりはむしろ、
ブランドに「依存して」いたり、自分をブランドで「飾って」いるだけだったりする人も少なくありません。
「愛する」ことと「依存する」ことは、どこがちがっているのでしょうか。

子どもを愛すると言いながら、何でも買ってやって甘やかす人がいます。
本来「愛する」とは、子ども自身のためを思う気持ち、
子どもの人生を良くしてやろうという気持ちであるはずなのに、
子どもに嫌われたくない、好かれたい、子どもから愛されたい、という気持ちが勝ってしまうと
「子どもに逆らえない」状態になります。
あるいは、子どもに十分な世話をしてあげていない、という罪悪感を、お金で埋めようとする人もいます。
どちらも、子どものためを思っているのではなく、自分自身の心を護っているだけなのだろうと思います。
「ブランドを愛する」ことについても、似たようなことが言えます。
あるドレスを買った場合、そのドレスが真に自分の心を見たし、人生を美しくするものなのか、
それとも、劣等感を埋めるためのものだったり、他の欲望の代替物だったりするのか。
そのドレスを身に纏った自分自身に対する態度が誠実でなければ、おそらく、
「そのブランドを愛している」とは、言えないのかもしれません。

2018年下半期、天秤座の人々は情熱的に何かを愛することになります。
恋愛はもちろん、趣味やクリエイティブな活動、子どもを育てることなどもそうですし、
ファッションにのめり込む人もいるかもしれません。
そうした中で、あなたは愛するものにお金を使うでしょうし、好きなものを手に入れるでしょうし、
愛する何かを手に入れるために、精力的に「稼ぐ」ことにもなるだろうと思います。
また、自分自身で稼いではいない人でも、稼ぐだけではない、広い意味での経済活動と自分の欲望、
そして愛について、改めて見直したいという気持ちが出てくるはずです。
その経済活動は、自分や自分の愛する人を、本当の意味で幸福にしているのか? 
ということが、この時期の大きなテーマです。
人の欲望や「財」は非常に危険なもので、それが人生を大きく狂わせることも珍しくありません。
他人を支配するためにお金を使っている人や、癒えない傷をごまかすためにモノに囲まれている人、
本来お金では買うことのできないものにお金を注ぎ込んでいる人は、
この時期、あなた自身の本物の愛によって、そうしたあり方を軌道修正できるでしょう。
一方、すでに豊かで自由な経済活動を育み、愛のためにあるべき生活を営んでいる人は、
その力をもっと大きなものに育て、更に広い範囲の人々の生活にコミットできるようになるはずです。
画家が最高傑作を描きあげるような瞬間が、あなたにもこの時期、めぐってくるかもしれません。

物質と精神を引き比べて、精神の優越を説く向きは珍しくありません。
でも、私たちの生活はさまざまに手に触れるもの、口に入るもの、目に見えるものでできています。
あなたの部屋に飾った花が本当にあなたの人生を美しくしているのかどうか、その問いへの答えが、
この時期のあなたの愛を大きく育てる原動力になるのだと思います。

・時期について
7月から8月は、とても楽しい時期となるでしょう。
特に8月はキラキラした光に包まれています。自分らしく伸び伸びと過ごせる時で、愛にも恵まれますし、少し前に願ったことが遅れて叶ってくるような、不思議な楽しさがあるようです。
7月下旬から8月中旬は、星座を問わず物事の進み方がゆっくりになり、多少「後戻り」するような感じもある時期なのですが、天秤座のあなたにとっては大きな問題は感じられず、旧友に再会するなど、心温まる出来事の多い時期となりそうです。

9月から11月頭にまたがって、熱い「欲」が出てくる時期です。やりたいことがたくさん出てきますし、情熱的に過ごせるでしょう。あれもこれもと欲張っても、「結構、全部できてしまう」かもしれません。無理に的を絞らず、いろいろな事に手を出してみるのも一案です。
クリエイティブな活動に取り組んでいる人には、素晴らしい追い風が吹いてきます。チャンスを掴みやすい時期です。

10月は物質的・経済的に「なくしたものが戻ってくる」ような動きがありそうです。損失を取り戻したり、無くし物が出てきたり、といったことが起こりやすいでしょう。忙しい時期ですが、少しタイムラグを置いて、ちゃんと努力が報われるはずです。

11月は星座を問わず大きめのターニングポイントとなりやすい時期です。天秤座の人々にとっては特に、新しいコミュニケーションの渦に巻き込まれていくような感じがあるかもしれません。また、ここから2019年にまたがって、少々スケールの大きい旅の予定、あるいは引越の予定などが立ち始める可能性もあります。
また、11月はとてもキラキラした楽しい時期でもあります。愛に恵まれますし、褒められたり誘われたりする機会も多いでしょう。また、8月に起こったことの「後編」のようなストーリーも展開しそうです。

11月から12月は、実務的にもかなり忙しい時期となるはずですが、ここでの頑張りは具体的な「報酬」にちゃんと繋がっているので、前向きに取り組めるでしょう。12月は特に経済面で嬉しいことの多い時期です。2018年の「集大成」のような果実を収穫できそうです。

・愛について
「熱い」時期です。この下半期のほとんど全般を通して、愛の追い風が吹き続けるでしょう。
特に、「自分から動く」ことに関して妙味があります。受け身になって待っていてもどちらかと言えば苛立ちが募る場面が多いかもしれませんが、自分から行動を起こしたことに関しては必ず「その先」へのシグナルが出て、最終的に臨んだ地平にたどり着けるはずです。

フリーの人は出会いのチャンスが目白押しですし、カップルも熱い時間をすごせるでしょう。この時期は「贈り物」も一つのカギとなるようです。たとえば、自分から相手になにかギフトを贈ろうとする場合、相手の好きなものや欲しがっているものに関して、さりげなくリサーチすることになりますが、こうしたコミュニケーションの中から愛を育てるきっかけが生じる、といったことが起こりやすい時期だと思います。
愛情表現の言葉といえば一般に、抽象的な感情表現が想定されますが、この時期はどこか「具体性」「物理的な表現」に軸足が置かれるかもしれません。たとえば、相手の好きなものを覚えているとか、相手のクセを知っている、などのことも、愛情表現として立派に機能するものです。相手の現実と自分自身の現実を重ね合わせるようにして、リアルな愛が育まれていく時期と言えます。

・住処、家族、人間関係について
春先に大きめの動きがあったのではないかと思いますが、その「続き」が8月半ばから9月上旬に展開していきそうです。このあたりで引越や家族構成の変化が起こる可能性もあります。
2017年の終わり頃から時間をかけて、一つ一つ石垣を積むように「居場所」の土台を築いてきている人が多いはずです。「守られる立場」から「守る立場」へのシフトを経験している人も少なくないでしょう。この夏から秋口は、そのプロセスがだれかの手助けを得て急ピッチで展開することになりそうです。

家族や身近な人とのあいだに、関係性の問題を抱えていた人は、この時期、ゆっくりでも着実に、その問題を解決していけます。
たとえば、家族や身近な人たちに対して心理的な距離を置くことで「身を守る」ような方法を採っていた人は、そのことを徐々に自覚し、一つ一つ慎重に、防具を外していく、というプロセスを辿ることもできそうです。
また、家族や身近な人から深く傷つけられている状態のまま、それをふりほどけずに縛り付けられたような状態にあった人は、そうした環境から脱出し、自分の人生を再構築する機会を掴めるでしょう。
一般的・伝統的な「家族観」に苦しめられてきた人は、そうした固定観念からの圧迫を逃れ、現実に「目の前にあるもの」と向き合えるようになるでしょう。
家族への依存心が強かったり、守られているのにそれを認めてこなかったり、といった、自分でも望ましくないと思える状況にあった人は、そうした「目に見えない、歪んだ癒着」を引きはがし、改めて対等で誠実な関係を結んでいく作業を進めてゆけるでしょう。

こと、家族や身近な人々との関係に関して、「自立する」とは、「家族との関わりを持たない」ということを意味しません。もちろん、ある種の非常に厳しい状況にある家族関係から是非とも脱出し、徹底的に関係を断ち切らなければならない、というケースも存在します。そうしたケース以外の場合、たとえばある結束の強い家族関係が、個人の成長をゆがめてしまうような「依存」なのか、単に「仲がいい」のかは、非常に線引が難しいものだと思います。
自分自身の、一人の人間としての成長と、家族や身近な人々との関係とを考えたとき、「真に精神的な自立を遂げられているかどうか」ということが、この時期の非常に大きなテーマとなっているのです。

・仕事、勉強について
仕事や対外的な活動に関しては7月、非常に大きなターニングポイントが巡ってきそうです。新しいミッションが少々不思議な経緯でスタートしたり、突然キャリアを一変させるようなポジションを任されたりすることになるかもしれません。
9月後半から10月前半もかなり忙しくなるでしょう。

さらに11月から12月にかけては、タスクが盛りだくさんの多忙期が訪れます。この時期は、自分が日々担っている役割の中身や就労条件について、真剣に検討することになるかもしれません。
日々担っていることの量や内容が自分に合わない場合、あるいはすでに無理を重ねて心身の調子を崩している場合は、その状況を脱出できる時期でもあります。就労条件や役割分担について交渉を試みたり、とりあえず現状から避難して後の対策を練ったり、ということができるでしょう。
自分の生活を守り育てるための条件を、ここで整えることができます。場合によっては、ある種の「闘い」によって、その条件を勝ちとる必要もあるかもしれません。

勉強や研究活動に関しては11月以降、素晴らしい上昇気流が生まれます。2019年の天秤座のテーマはズバリ「学び」なのです。11月以降、1年をかけて大きな成果を挙げられるでしょう。

・お金について
2018年のテーマがまさに「経済活動・お金」です。年の前半に思うような結果を出せなかった人も、この下半期に大きな収穫を得られるでしょう。自分から動いて、欲しいものに貪欲に手を伸ばしたい時です。
また、経済活動における人間関係はすでに「再編期」に入っています。たとえば、長くつきあってきた金融機関と離れ、新しい取引関係を作っていくとか、パートナーとの経済関係が変わる、などのことが起こりやすいときです。とはいえ、これはこの時期だけのことではなく、ここから2026年頃までに跨がる、長期的なプロセスです。

・健康について
8月から9月、普段の疲労や無理が体調の変化として表れやすいかもしれません。
さらに11月から12月は、健康上の問題を抱えている人にとっては、ドラスティックな問題解決が可能になるタイミングです。生活全般を見直す人もいれば、悪癖を絶ちきる人もいるでしょう。運動を始める人もいそうです。
8月から9月頭、11月から12月頭は「美しくなれる」時期です。体調が上向くことで、肌や目の輝きが増すのかもしれません。