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2019年のテーマである「学びと旅」は、この下半期にも続いています。
ここでの学びや旅には、一つ大切な目的があるようです。
それは、「大切な人やものを保護し、養育し、教育する」ということです。
たとえば、プロの教師や保育士、介護士などになるためには、たくさんの勉強と資格取得が求められます。
ですが、プロになるわけではなくとも、私たちは人生の随所で、
後輩や部下、子供などを教え導いたり、家族を介護したりする場面に遭遇します。
多くの人が「自分には、人に教えるような力はない」と感じたり、
自信の持てないことを誰かに押し付けたりしたくなりますが、
結局はどうしても自分が教えなければならない、という立場に立ってしまうことがあるわけです。
たとえば恋人が風邪をひいたり、友達が悩んでいたりする時、サポートのやり方がわからずに戸惑う人がいます。
そういう時、たとえばご飯を作ってあげるような「世話」の技術、
相手の気持ちを軽くするような「話を聞く技術」などを知っていれば、どんなにか役に立ちます。
私たちが日々学ぶことの半分くらいは「自分がこの世の中で生き抜くため」ですが、
もう半分ほどは「誰かを助けるため」の知識と知恵なのかもしれません。
2019年下半期、天秤座の人々の多くが「大切なものを守るため・導くため」に学びを重ねていくことになります。
コミュニケーションを重ね、いろいろな場所に出向くのも、
やはりなにか「守り育てたいもの」があるからなのではないかと思います。
家族や恋人を守りたい、という人もいれば、仕事や仕事の場を守りたい人もいるでしょう。
自分が生きているこの世の中や世界をよくしたい、という思いのもとに学んでいる人もいるかもしれません。
2017年の終わりごろから、天秤座の人の多くが
「この世の中で自分がいるべき場所」を探し続けてきたのではないかと思います。
それは同時に「人が生きてこの世にあるということの全肯定」を意識していくプロセスだったかもしれません。
「自分がこの世界に生きている」ということの当然さ、重要さを、今の時代では認識しにくくなっています。
でも、私たちは本当は「生きているだけでOK」のはずなのです。誰もが生きて、存在する権利を持っています。
「大切な人を守る」ということは、自分を犠牲にしたり後回しにしたりすることでは、本質的には成立しません。
大切な人が大切であるということを知るには、まず、自分自身の人生が肯定されていなければならないからです。
たとえば新しい家の間取りを作るとき、「自分の部屋は要らない・あきらめる」という判断をする人もいます。
でも、それで本当にいいのかどうか、改めて考えてみることもできます。
自分自身というものをないがしろにしないことは、大切な人を守るための方針でもあるのです。
天秤座は元来、愛の星・金星に支配された「愛の星座」です。
誰かが自分を大事にできないでいる時、「それは間違いだよ」と教えてあげる才能を担っている星座です。
そのあなたが「居場所」を求めて動いてきた過去2年ほど、そしてここからの約1年は、
あなたと大切な人の人生を守るための、「肯定の城」を作る時間なのだろうと思います。
2019年下半期、そろそろあなたの「お城」の形が、見えてきているのではないかと思います。
・時期について
7月から8月は忙しい時期で、チャンスが巡ってきやすいでしょう。6月までの少々ストレスフルなミッションから抜け出して、のびのびと活躍できる時期となっています。とはいえ7月は、少々スピード感が失われる場面や混乱・停滞を感じる時期もあるかもしれませんが、大きな問題ではありません。全体としては好調で、8月に入ると遅れも取り戻せるでしょう。さらに、仲間との交流もとても活発なものになりそうです。旧友と再会する人もいれば、古いチームを「再結成」するような場面もあるかもしれません。
8月下旬から9月半ばは、水面下での動きが多くなりそうです。長いこと抱えている慢性的な悩みが「底を打つ」ような場面もあるでしょう。一番下まで降りて行った結果、そこから反転して浮上できる状態が生まれるのです。
9月半ばになると、天秤座の王様・金星が帰還します。ここから10月上旬まで、キラキラした自分らしさを思い切り発揮できるでしょう。「原点に返る」ことができる時です。また、「一皮むける」ようなタイミングでもあります。ファッションやヘアスタイルなどを、より今の自分にふさわしい形へと変えていける、「変身」の時です。
10月半ば以降は、少し苦手なことに、時間をかけてじっくり挑戦することになるかもしれません。このことはあなたの中にいる「もう一人の自分」を引き出し、大きく成長させてくれるような体験となるはずです。
この「もう一人の自分」は普段、自分の考えに「別の見方がある可能性」をそっとささやいてくれるような存在だろうと思うのですが、この存在が成長することにより、もともとの自分がより自由に生きられるようになるようです。
さらに10月半ばから年末にまたがって、経済面での動きが盛り上がります。普段の経済活動やお金の使い方の見直しが進むとともに、11月下旬以降は収入を増やすための活動を精力的に始める人が少なくなさそうです。
11月はコミュニケーションが盛り上がるさわやかな活動期でもあります。懐かしい人との対話が再開する気配もあります。
12月は前述の「居場所・お城の完成」の時間に強いスポットライトが当たります。ここから2020年にまたがって、2017年末から手掛けてきた一つの世界の創造を「完成」させていく時間に入ります。一気に忙しくなるかもしれませんし、家族やパートナーなど身近な人にかける時間も増えていくでしょう。
とはいえ、12月下旬はとても楽しい時期でもあります。クリスマスや年末年始はキラキラした愛に包まれる、素敵な時間となるでしょう。
・愛について
語り合うこと、出かけること、学ぶことはこの時期、愛の世界でもメインテーマとなります。出会ったばかりのカップルはもちろんですが、長く付き合った二人であっても、相手のことはまだまだ、よくわからないものです。私たちはたくさんの情報を頭の中で整理するために、たとえば少々ゆがんだドーナツでもその歪みを無視して「円・輪のかたち」というふうに、ものごとをテンプレートにあてはめ、簡略化して理解します。ゆえに、日々接している相手の日々のちいさな変化などにはなかなか、気が付きません。でも、実際は時間がたつほどわかることが増える一方で、わからないことがたくさんあるとわかってくるものです。「ずっと付き合ってきたけれども、相手についてはまだまだわからないな」という前提に立つと、コミュニケーションはおのずと深く、密度の濃いものになっていきます。
これは「わからないことを問い詰める」といったことではなく、例えば話を聞くときにも、より注意深く、関心をもって聞ける、というようなことです。小さな意外性に「おや?」と立ち止まり、関心を持てるようなスタンスを持っていると、コミュニケーションや人間関係は、たとえばたくさんの足場や手掛かりのある丈夫な木のように、どんどん登っていけるようになります。
2019年下半期の天秤座の人々は、奥行きのあるコミュニケーションによって「この人のことをもっと知りたい」と感じ、あるいは相手に感じさせることになるでしょう。知っているつもりの人のことがよくわからず、つかみどころのないように思える相手の芯の部分に触れたことに気づき、はっとさせられ、ときめきや高揚を感じられるはずです。
フリーの人も、「人の話を聞く耳」を大きく開くことで、きっかけをつかみやすくなるはずです。「面白い話をして相手の興味を惹きつけよう」という努力ももちろん大切ですが、相手の話の中にたくさん転がっている「相手の心を開くカギ」を拾うことができれば、愛への扉がぱっと開くこともあるのではないかと思います。
愛に強い追い風が吹くのは、9月半ばから10月頭、12月下旬から年明けです。さらに、10月から11月前半は、パートナーや一対一で接する人から多くを学べる時期となるでしょう。
・住処、家族、人間関係について
住処や家族に関しては、2017年の終わり頃から積極的に努力してきたことが多いかもしれません。身近な人に対して大きな責任を背負い、あるいは真剣に向き合おうとして、少しずつ前進を続けてきたはずです。山を登り続けて頂上が見えてくるように、この2019年下半期は特に12月、ぱっと山の頂上が見えるようになります。努力が報われるような、ずっと目指してきたゴールが近づいてくるのです。
家族とも多くの対話を重ねていくことになるはずですし、人間関係全般にわたって、とにかくにぎやかな時期となるでしょう。たくさん語りあい、時間を分かち合って、自然に信頼が育ちます。この時期は「効率の良さ・合理性」は、人間関係においてはほとんど意味を持たないでしょう。雑談や話の枝葉にこそ、本当に伝えあいたいことに続く道がつながっています。
人間関係に変化が起こりやすいのは10月から11月前半です。誰かが懐に飛び込んできたり、逆に、自分から相手にぶつけていけるものがあるようです。
家族や居場所に関しては、11月下旬から年始にかけて、多くのことがダイナミックに動くでしょう。7月半ばにも、何らかの契機が訪れ「仕切り直し」ができそうです。
・仕事、勉強について
仕事やキャリアに関しては7月から8月中旬が素晴らしい盛り上がりを見せる時期となっています。意外なチャンスをつかみやすく、高く評価される場面も多いでしょう。特に5月から6月にかけて難しい局面に挑んでいた人も、7月に入るとぱっと解放され、気分よくのびのびと活動できるようになるはずです。
仕事面では外向きの動きよりも、むしろ「内側」を固めることに意識が向かうかもしれません。居場所としてのオフィス、基盤としての仲間との信頼関係などを強化したい思いが強まりそうです。また、家庭の運営と外での仕事のバランスを考えるなど、「中」にしっかり踏み込むことで、自然に「外」に向かう動きに安定感が出てくるようです。
この時期は少し仕事を軽減してでもプライベートに時間を注ぎたい人も多いでしょう。2020年の終わりにまたがって「自分個人としての世界」を固めていく時、水面下で素晴らしい創造性や、武器となるような才能が育っていく可能性もあります。
勉強にはこの下半期を通じて終始、追い風が吹き続けます。ガンガン学んで多くを身につけられる時です。
一つのことをしっかり掘り下げる人もいるかもしれませんが、興味関心が他方に分散して、「あれもこれも」になる人も多いかもしれません。でも、あれこれ食い散らかしているようで、実は全体として一つの知の世界をとらえられている、というようなことになるのではないかと思います。広やかな「教養」が身につきやすい時なのです。
11月は特に、学ぶことが楽しく感じられるでしょう。
・お金について
経済的な環境が2019年頭から大きく変わり始めているのではないかと思います。そんな中で、自分の経済活動をしっかり「着地」させ、安定感のある拡大を試みられるのが11月半ばから年明けにかけての時間帯です。稼ぐこと、使うことに関して「本気になる」ことができる時期です。
・健康について
10月から年末にかけて、体を鍛えたくなるかもしれません。あるいは、食生活やライフスタイルを見直そうという気持ちが強まりそうです。毎日何分運動する、というような単純運動の形より、ウインドウショッピングに出るとか、ペットの散歩を欠かさないなど、なにかしら楽しみや用事を付随させた運動のほうが定着するかもしれません。楽しめる「用事」を作り、その用事のために動くことが、自然に心身の調子の好転につながるようです。
家族や身近な人との人間関係から受けるストレスは、心身を深くむしばむことがあります。普段の生活の中で無理な我慢を重ねていないか、自分を押し殺しすぎていないか、気を付けたいところです。