2020年天秤座の下半期の占い

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大スケールの「愛の世界」に向かう、闘いのルート。

「悪者を倒すヒーロー」には、ちゃんと「闘う理由」がわかっています。
地球の平和を守るため、大切な人の命と幸福を守るため、彼らは「敵」と闘います。
私たちの生活の中にも、たぶん、たくさんの「闘い」があります。
でも、私たちの「闘い」は、ヒーローもののドラマや映画ほどに、
「守るべきもの」や「敵」の姿が、わかりやすくはありません。
何と闘うべきなのか、何と闘っているのか、よくわからなくなることもあります。
守るべきものは何なのか、闘いを始めたときはよくわかっていたのに、
闘い進むにつれて、大事なものを見失い、守りたかったはずのものを傷つけてしまう、
といったことさえ、珍しくないのです。

2020年下半期、星座を問わず多くの人が何らかの形で「勝負に出る」ことになります。
その中でも、もっともハッキリした「闘い」を引き受けるのは、
もしかすると、天秤座の人々なのかもしれません。
熱い交渉に臨んだり、誰かと「対決」したり、ライバルと競り合ったり、試合をしたり。
問題解決のために闘う人もいれば、新しいフィールドを切りひらくために勝負する人もいるでしょう。
天秤座は愛と平和の星・金星に守られた星座ですが、
本気で人と向き合うときには、まっすぐに真剣勝負を「受けて立つ」ことができる人々なのです。
下半期一杯、そうした「対決」の流れに包まれているのですが、そこで大切なのは
「なんのために闘うのか」ということです。
天秤座の人々の多くが、この時期は「自分のため」だけではなく、
何か大切な存在を守るために闘っているだろうと思うのです。
あるいは、相手を「打ち負かす」ことが目的なのではなく、
あくまで「みんなで幸福に過ごせる世界」を作ることが、その闘いの真の目的であるはずなのです。
なぜなら2020年全体を通して、天秤座のテーマは「居場所、帰るべき場所」だからです。
闘いのさなか、時に9月から11月半ばあたりで、あなたは何度も
「この勝負は、あるべき方向に向かっているか」を自問し、確認することができるでしょう。
「試合に勝って勝負に負ける」ようなことがあってはならないからです。
最終的に勝利を収めたのに、守るべきものを守れなかったなら、闘った意味がないのです。
常に足元を、背後を、大切なものたちを見つめ直しながら、
あなたは果敢に闘い続け、遅くとも2021年の年明けまでには、本物の勝利を収めることになります。

2020年の年末、星座を問わず多くの人が、人生の転機を迎えます。
天秤座の人々は特に、12月から「愛と創造の世界」へと足を踏み入れることになります。
この下半期の「闘い」は、愛の世界に向かう必須のルートだったと、年末、納得できるだろうと思います。

・時期について

4月から8月頭にかけて、学びやコミュニケーションに豊かな追い風が吹き続けています。急激な知的成長を促されるタイミングです。

8月から9月頭は仕事や対外的な活動に関して、チャンスが巡って来やすい時期となります。賞められる場面も多いでしょう。

9月から10月は「人に恵まれる時期」となっています。出会いもあれば、仲間に恵まれる場面もあり、チームワークがとてもうまく機能する時です。下半期全体にまたがる「勝負」に関しても、味方が一気に増えるかもしれません。

10月末から11月半ばは、伸び伸びと活動できる、気持ちのいい季節です。自分らしさを出しやすくなりますし、公私ともにチャンスが多いでしょう。「勝負」が有利に展開する気配もあります。

11月後半から12月前半は、経済面での動きが大きくなるかもしれません。お金の動きをしっかり把握し、コントロールしたいときです。

12月は前述の通り、星座を問わず「人生のターニングポイント」が巡ってきやすい時期となっています。天秤座の人々にとっては、大スケールの「愛と創造の季節」の入り口となっています。才能を開花させる人、大恋愛をする人、そのほか「これこそが自分の人生の核となるものだ!」といえるような何かを、ここから2021年にかけて、みつけていけそうです。

[テーマ別ひとことコメント]

・愛について

愛はピンク色で表現する人もいれば、赤で表現する人もいます。この時期の愛には「赤」が似合うようです。情熱的で、スリリングなのです。

カップルは「共闘」するか、あるいは正面から向き合って「対決」するか、いずれかの体験ができそうです。争いを好まない天秤座の人々ですが、摩擦や衝突を回避し続けていると、どこかに歪みが生じ、慢性的な問題が起こることがあるものです。普段から「見て見ぬ振りをしている」「臭いものに蓋をしている」部分があれば、この時期思い切ってそこにメスを入れ、互いの関係をリフレッシュすることができるでしょう。言いたいことを言い合ったり、感情をぶつけ合ったりすることは、決して「悪いこと」ではありません。むしろ、それによって心が開かれ、より深く相手を理解するきっかけとなることもあるものです。少なくとも、この下半期にカップルの間で「衝突」が発生したなら、それは二人にとってどうしても必要なものであるはずです。

フリーの人、愛を探している人も「真剣勝負」の中から愛が生まれるかもしれません。たとえば、スポーツなどの試合で「対戦相手」となった人と、恋に落ちるようなことが起こるかもしれません。仕事情のライバルが、いつか恋人になっている、といった展開もあり得ます。対等に、本気で向き合ってみて初めて、相手の真価が分かる、ということがあるのかもしれません。

愛に追い風が吹くのは、10月末から11月半ば、そして12月以降です。12月は、壮大な「愛の季節」に足を踏み入れる、かなりドラマティックな時間となっています。12月以降、2021年にまたがって、愛を探している人は、愛を探し当てることができるでしょう。カップルも、自分たちの間に育ってきた愛の真価に気づかされるはずです。

・住み処、家族、人間関係について

2020年全体を通してのテーマが「居場所・家族・住環境」です。ゆえに、この下半期も家族や住み処というテーマに向き合っていくことになるでしょう。2020年前半は、「Stay Home」が合い言葉となり、いつにもまして社会的にも「家」に注目が集まりました。この傾向は少なくとも天秤座の世界では、下半期にも続いていくはずです。
上半期に顕在化した問題やテーマを、後半で少しずつ解きほぐし、策を練って、新しいライフスタイルを作っていけるでしょう。家の中のルールや、生活動線、役割分担などを、あるべき形に整備していけるはずです。この際、家族との間で熱い議論が生まれたり、前述のような「闘い」が勃発する可能性もあります。ですが、意見の対立はあっても、基本的には生活と人生を共有する「共同体」であり、「仲間」なのです。衝突を通して、むしろ「お互いがかけがえのない味方である」ということを、最終的には再発見できるだろうと思います。問題が起こっても衝突することさえできない関係性は、むしろ問題がある、と言えるかもしれません。たとえ家族でも、みんなが独立した一人の人間です。意見の違いがあることが自然ですし、それをぶつけ合える信頼関係があるからこそ、ともに生きていけます。そうした「意見を言い合える場」としての「居場所」を再構築できるのが、この下半期となるのかもしれません。

対外的な人間関係においても、「言いたいことを言える信頼関係」が、この時期勢いよく育つでしょう。鉄を熱で鍛えるように、ストレートなコミュニケーションを通して、関係が「強化」されていきます。これまで人間関係の中で問題を感じながらも「棚上げ」してきたことがあれば、ここで思い切って解決していけそうです。「膿を出す」ようなプロセスも展開するかもしれません。

・仕事・勉強について

「競争」という感覚が強まりそうです。ビジネスに競争はつきものですが、その部分がいつになく際立って見えてくるでしょう。ただ、「何を持って勝利とするか」「どんな結果が出れば自分は満足なのか」というゴールをハッキリさせておかないと、「闘いのための闘い」という不毛な展開に陥りやすいかもしれません。自分で「この結果が出たら、もう満足」というラインを設定しておくと、競争や勝負を、実りあるものとできるでしょう。

学びについては、いいきっかけやチャンスを掴みやすいときです。4月から8月頭は特に、学ぶ事が楽しくなりますし、導き手に恵まれる時期です。あるいは下半期に、素晴らしい師に出会う人もいるでしょう。「知っている世界」に閉じこもらず、知の世界でも出会いを模索したいときです。オンライン講座などが増えている中で、普段ならアクセスできない知の世界に触れることも可能になってきたわけですが、そんな時代の変化をうまく捉えて、チャンスにできそうです。

仕事のチャンスが巡ってきそうな時期は7月後半から9月です。
勉強や知的活動については、7月から8月頭、11月から2021年1月上旬にかけて、素敵な追い風が吹きます。

・お金について

9月末から12月前半にかけて、経済活動をじっくり見直す機会を得られます。お金の稼ぎ方や使い方をしっかり見直して、「流れをよくする」ことができるでしょう。家計簿を付け始めるなど「見える化」ができるときです。
2019年頃から「自立」を模索している人が多いはずですが、2020年12月以降、その流れが新しいフェーズに入ります。自分独自のアイデアや才能、ずっとやりたかったことなどを、経済活動の中にどんどん投入できるようになるのです。少々フライングですが、2021年は経済活動に独自色を出せる、面白いタイミングとなります。ゆえに、2020年下半期の中で、まずは「現状」の棚卸しと整理を、しっかりしておくといいのかもしれません。