2023年蠍座の上半期の占い

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建設した「場」に、足を踏み入れる。

私たちの日々の生活には、たとえば毎日の掃除や食事、入浴など、あまり華やかではない部分があります。その一方で、外出して人に会ったり、冠婚葬祭のようなイベント、創造的な自己表現など、比較的華やかな部分もあります。2022年後半、あなたはどちらかと言えば前者の「あまり華やかでない、どちらかといえばジミな部分」に注力してきたのではないかと思います。家族や身近な人のお世話に注力したり、人のサポートを引き受けたり、自分の都合よりは他人の都合を優先せざるを得ない場面が多かったかもしれません。好きなことをしているというよりは、人のために活動している、役割を果たすことを優先している、という意識が強かったのではないかと思うのです。
2023年上半期も、前半はそうした雰囲気に包まれています。ですが徐々に、日々の軸足は「どちらかと言えば、華やかな方」へとシフトしていくようです。つまり、自分の好きなことに取り組んだり、人に出会ったり、外に出て活躍したりする方向へと向かうのです。

特に、2020年頃から家のこと、家族のこと、居場所のことで苦労してきた人は、そろそろその「苦労」の出口が見え始めています。身近な人との心の距離に悩んだり、居場所の物理的な老朽化や不具合に対応し続けたり、家族に対して責任を負うというプレッシャーに耐え続けたりして来た人もいるでしょう。居場所にいるのに安らげなかったり、地域コミュニティで重責を背負って奮闘したり、といったこともあったかもしれません。この間起こっていたことは、単なる「身近な人との問題」ではなく、言わば「ひとつひとつ石を積み上げ、大きなお城を作る」ような作業でした。この作業中は特に前半、「その時安らげる居場所」に不自由するため、辛いことが多かったのではないかと思います。ですがその建設作業も3月、めでたく完了します。「時間をかけたお城の建設」を象徴していたのはあなたの「居場所」の部屋にあった土星という星なのですが、この3月は土星と入れ替わるように、冥王星が「居場所」の部屋に入宮します。冥王星は蠍座を支配する星、つまりあなたの分身のような星です。「創り上げたお城に、晴れて住み込むために入城する」という動きが、ここに神秘的な形で示されているのです。文字通りの「家」や「住処」なのか、それとも他の分野での象徴的な「場」なのかは解らないのですが、この3月のあなたは「時間をかけて作ってきた場に、晴れて足を踏み入れる」ような体験をすることになるだろうと思います。

2021年頃から、あなたは愛のあたたか、幸福、豊かさ、ひろやかさを体験してきたのではないかと思います。であればこの3月以降、今度はまた別の愛の側面を体験することになります。3月から2026年まで、あなたは愛の真剣さ、愛の真実、愛による成長、愛のための責任、時間の流れに耐える長期的な愛を作っていくことになるのです。
クリエイティブな活動に関しても、このような転換が起こります。2021年頃から才能を認められ、あるいは個性を発揮する場を見いだし、のびのびと活動してきたあなたがいるかもしれません。好きなことにストレートに打ち込み、喜びとともに結果を出してこられたかもしれません。2023年3月からは、そこにある種の「重み」が加わります。たとえば、単純に好きで描いていた絵を、今度は「クライアントからの依頼を受け、条件に沿って描く」ことになる、といった変化です。対価に見合う結果を出すことを求められ、あれこれ指摘されたり、要望されたりするのは、ストレスもプレッシャーも伴う難事です。でも、この人がもし、プロのイラストレーターを目指してきていたのだとすれば、この展開は「素晴らしいこと」と言えるでしょう。人生における「真に喜ばしいこと」には、こうした「重み」がつきものなのかもしれません。

5月半ば以降、素敵な出会いの季節に入ります。ここから向こう1年の中で、素晴らしい人々に出会い、関わり、多くの恵みを受け取れます。パートナーを探している人は、この期間に願いが叶いそうです。
この時期関わる人々は非常にユニークで、自由で、自立しています。あなたもそうした人々から刺激を受け、より自由な、自分の個性に合った生き方を見つけ出せるかもしれません。
また、5月以降はキラキラした大活躍の季節でもあります。ここから秋にかけて、注目されたり、ブレイクを果たしたりする人も少なくないだろうと思います。

[時期について]

年明けは懐かしいコミュニケーションが盛り上がります。ずっと途絶えていた連絡が繋がったり、意外な人と再会したりできるかもしれません。
居場所がとてもあたたかくなる時です。家族や身近な人との関わりに愛が溢れ、くつろげる楽しい時間に包まれるでしょう。2020年頃から家族に関する悩みを抱えていた人は、この年明けに明るい兆しを感じられるかもしれません。

1月末から2月は、愛がキラキラ輝く、とても楽しい時間となっています。愛する人のために「してあげられること」がとても多い時でもあります。大切な人の助けになれるのは嬉しいものですし、必要とされる喜びも深く味わえるでしょう。

3月は星座を問わず、重要なシフトが起こるタイミングです。特に蠍座の人々にとっては、プライベートの中で大きな変動が起こりそうです。生活環境が一変したり、生活の一部を共有しているような身近な人たちとの関係性が変化したりするかもしれません。家族のために重荷を背負ってきた人、家族間での問題に悩んでいた人は、この3月を境にそうした重荷、問題から解放されそうです。
また、勉強やコミュニケーションにまつわる条件、環境が変わる可能性もあります。興味関心の対象がガラッと変わる人もいるかもしれません。

3月以降、人間関係が大きく動く時期でもあります。懐かしい人との再会、強い関係の復活、パートナーシップの形成など、人生を変えるような関わりの変化が起こりやすいのです。この「関わりの変化の時間」は、2024年5月まで続きます。

3月末から6月頭にかけて、遠出の機会が増えます。旅行や出張、留学、遠征などに出かける人が多そうです。勉強や研究、取材、発信活動などにも強い追い風が吹きます。好奇心と冒険心が道を教えてくれます。

5月末から10月上旬はとても忙しい時期です。仕事や対外的な活動の中で、素晴らしいチャンスを掴む人も少なくないでしょう。大きな成果を挙げて高く評価されます。自分に合った活動の場を見つけやすい時期でもあります。転職活動をしてステップアップする人も多そうです。

[愛について]

この上半期、あなたの愛は非常に真剣な、長期的なレールに乗ります。一時的なラブアフェアにはほとんど興味がなくなるでしょう。パートナーを得ること、今後人生を共有していくことが、愛の世界でのメインテーマとなります。
大切な人のためになんらかの任務を引き受けたり、愛のためにある種の義務を背負ったりすることになります。たとえば、結婚や出産は「愛のための責任を引き受ける」行為です。特に3月以降、そうした選択をする人が多いだろうと思います。

また、自分自身がこの愛に値するか、というような問題意識を持つ人もいるでしょう。あるいは、相手の中の誠実さや真剣さ、考えの深さに対して疑念を抱く人もいるかもしれません。愛について求めるものが大きくなり、結果、失望も増える、といったことも起こりやすい時です。ただ、こうした誤解やカンチガイは、比較的早く修正されます。あくまであなた自身が愛に対して非常に真摯であり、人間的に成長しようとしているので、問題意識を抱いても、その先にポジティブな希望を見いだせるのです。

もし、この上半期以降、刹那的な恋愛だけを求める人がいるとすれば、それは「愛について『本物』を求めすぎるあまり、『そんなものはない』という絶望からシニスムに陥り、愛想のものに背を向ける」という現象なのだと思います。つまり、真剣さの針が振り切れたが故に、「もう本当の愛など探さない」という逆ギレのような状態に陥っているということです。自分の中にある愛への、痛烈なほどの真剣さ、誠実さ、気迫を理解している限り、こうした選択も「ナシ」ではないのかもしれません。でも、自分の中の傷つきやすさには、気を配っておくべきだと思います。

5月半ばから2024年5月にかけて、雄大なパートナーシップの季節に入ります。2018年頃から一対一の人間関係の中に、ある種の分離感、隙間風を感じていた人は、このあたりから少しずつ、相手と密着したり、融合したりする感覚を取り戻せるかもしれません。
愛を探している人は、この春から2024年の初夏にかけて、「その人」に出会えるはずです。電撃結婚など、非常にスピーディーな展開が起こりやすくなっています。とはいえ、責任を持って行動すること、自立心を持つことが、愛への入り口となります。依存的・受動的なスタンスでいると、なかなか扉が開かないかもしれません。社会人として、一人の人間として、どう生きるか、という思いを共有することが、この時期の出会いの第一歩です。

他に、この上半期で愛に追い風が吹くのは、1月末から2月中旬、3月半ばから4月上旬です。この2つの時期に、5月半ば以降の大きな愛のドラマへのきっかけを掴む人もいそうです。

[人間関係・家族について]

3月半ば以降、2024年5月にかけて、素晴らしい人間関係に恵まれます。公私ともにパワフルな出会いを得て、人生が一変するでしょう。特に2018年頃から人間関係に異変を感じていた人、人と関わってもなかなか深く踏み込むことができず、不思議な孤独感を味わっていた人は、この5月頃から次第に風向きが変わるのが解るはずです。人との距離が近くなり、心を開きやすくなります。優しくすること、優しくしてもらうことが容易になり、遠慮や気兼ねをしないで済むシチュエーションが増えるでしょう。他者に対して無邪気さ、素直さを取り戻し、そこから型に囚われない関わりを紡ぎ出せそうです。
「この人からいろいろ学びたい、教えてもらいたい」という思いも湧いてきます。教えを請うとたいていの場合、快く応じてもらえます。

家族については、2020年頃からの根深い問題が解消に向かいます。ずっと大黒柱として頑張って来た人、家族の重荷を背負い続けて来た人は、その状態から3月、抜け出せそうです。
また、家族を持ちたいと思いながら一人でいた人、自分が望むような家族を持てずに苦しんできた人は、この3月を境に、自分の家族を作るための長期的なルートに乗れそうです。特に5月半ば以降、ここまで悩み苦しんだことが報われるような、新鮮な展開が起こる可能性があります。

子育てに関しては、「時間」が味方になってくれます。大きな悩みも、時間が経てばいつのまにか解決している、といった展開になりやすいでしょう。結果を急いだり、過剰に自分の力でコントロールしようとしたりしても、効果がないばかりか、自縄自縛に陥りやすいのです。「時間薬」を念頭に置き、孤独感や心細さがある時は人を頼ること、できるだけいろいろなリソースを頼ることが大切です。身内よりも外部の人々、同年代よりも年長者の方が、あなたの思いをよく理解してくれるかもしれません。

[仕事・勉強・お金について]

・仕事について

2022年5月から、日々の任務や役割が大きく変わったり、かつてなく盛りだくさんになったりしていたかもしれません。関わっている人々から頼られ、必要とされる中で、「役に立っている」という手応えを感じながら活動してきた人が多いだろうと思います。周囲からのニーズを理解しながら、今の自分に合った役割、任務を、自分の手で新たに創造できるこの時間帯が、2023年5月半ばまで続きます。
この時期は特に「長く走り続けられる就労条件・働く環境」を調えることがテーマになっています。自分の心身に合ったルーティン、タスクの量を考え、周囲と調整しながら仕事の形を再構築できる時なのです。無理なルーティン、詰め込み過ぎの仕事体制を作ってしまうと、後々、かなり後悔することになるでしょう。「継続性」「日常のすこやかさ」を常に念頭に置き、長く期待に応えられる条件を整えたい時です。

また、この上半期は人のためにしてあげたことがダイレクトに報酬や「お礼」となって返ってきます。損得抜きでしたサポートに対して、相手が意外な程熱い思いを持って応えてくれて、大感動する、といった場面もありそうです。

5月下旬から7月頭は非常に忙しくなります。さらに6月から10月頭は、キラキラの大活躍ができる時期となっています。得意分野で活躍できますし、注目され、賞賛されるような場面も増えるでしょう。さらに、「役得」のようなことも多いかもしれません。仕事の場で愛を見つける人もいそうです。

・勉強について

2008年頃から熱心に学び続けて来た人は、そろそろその学びのプロセスが「修了」の段階に至るようです。まとめ、仕上げといった作業が視野に入るかもしれません。また、これまで身につけてきたことが不思議と必要とされたり、注目されたりする機会が増えるかもしれません。
年明けから2月上旬は「復習」の時間を多く持てそうです。時間をかけて学んできたことを振り返った時、新たな発見があるかもしれません。

3月末から5月中旬、知的活動が活性化し、大きな成果を挙げられるでしょう。集中的に勉強して急成長できそうです。また、遠出の機会が増える時でもあります。「修学旅行」のような体験や、短期留学ができるかもしれません。

・お金について

2022年8月下旬から経済活動に嵐のような混乱が生じていたかもしれません。また、普段関わっている人々やパートナーが経済的な問題を抱え、それに半ば巻き込まれていた人もいそうです。あなたがもしそうした状況にあったなら、2023年3月末までには、問題が解決するはずです。

また、2022年8月下旬以降、経済的に熱いチャレンジを続けて来た人は、3月末までに大きな成果を挙げた上で、その挑戦を一段落させることになるでしょう。「戦利品」を多くゲットできそうです。

この時期は自分から発案した案件よりも、人から持ちこまれた案件の方が利益を生みやすいかもしれません。もちろん、なんでもかんでも受け入れるということではなく、人を見る鋭い目、吟味する綿密な目が問われますが、オファーや提案には基本的に前向きに耳を傾けたい時です。