2010年蠍座の下半期の占い

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2010年前半、
一つの「パーティー」があったのではないかと思います。
このパーティーは初夏にいったん、完結し、
この下半期が始まる頃、あなたは少し冷静に
「未来のこと」を見つめているかもしれません。
でも、この「冷静さ」の中には
「ものたらなさ」「反骨精神」のようなものが
たっぷり含まれているのではないでしょうか。
なにかが、足りない。
あるいは
何かが、始まりかけている。
そんな気分を味わっているかもしれません。

通常、パーティーは、パーティーです。
その時間が終われば、みんな居なくなって
完全に終わってしまいます。
ですが、蠍座の世界における
「2009年秋から2010年6月までのパーティー」は
そんな、区切られた時間のなかで終わってしまうような
普通のパーティーではなかったようなのです。
普通なら、日常と非日常はきっちり分けられていて
互いにメリハリがあるからこそ、意味があります。
ですが、ときどき、
「日常のあり方を大きく変えてしまう非日常」
というのもあります。
引っ越しや結婚などはその一種かもしれません。
それまでの「日常」が別な「日常」に変化する、
そんな「非日常」が存在します。

自分が日々、担っていくべきものは
もっと変えられるのではないか?
そんな疑いが、7月、あなたの心に渦巻きます。
その疑いのもと、
あなたはいくつかのことを試してみるのかもしれません。
こんなことが担えるのではないか?
年の前半の「パーティー」には、
こんな意味があったんじゃないだろうか?
そんな思いを胸に、
リサーチしたり、日常生活を見直したり、
身近なことを整理したりし始めるのかもしれません。

夏が過ぎて秋に入ると、
不思議なことが起こります。
それは「二度目のパーティー」です。
それも、年の前半のそれとは少し違っていて
今度はもっと色濃く、あなたの個人としての思いを
たっぷりとそこに反映させることができそうなのです。
前半はどちらかというと
「対外的」な意味合いが強かったと思うのです。
社会に向けて、結果を出さなければならない
という流れにあったのですが、
この下半期の「パーティー」は、
もっと「自分のもの」なのです。
あなたの個人的な愛情や独創的な才能が
そこに、はっきりと反映されます。
あなたの魅力や実力が、この「パーティー」を通して
どんどん引き出され、磨かれていくのです。

この「パーティー」というのは、もちろん、比喩です。
遊びのようなイベントではなく
もっとまじめで苦労も多い、
「ミッション」とか「プロジェクト」とか呼ぶ方が
ずっとふさわしいようなものかもしれません。
でも敢えてここで私がこれを「パーティー」とするのは、
理由があります。
このイベントは、
誰かから要請されてやるのではないのです。
さらに言えば、
見返りが大きいからやる、というわけでもないのです。
文字通り、これは「創造」です。
あなたの創作意欲や愛情、個人的情熱こそが
この活動の動機であり、果実なので、
敢えて「パーティー」という言葉で喩えてみたのです。

でも、前述の通り
このパーティーは単なる楽しむためだけの、
遊びのパーティーではありません。
これは、あなたに「本当にやっていきたいこと」を
自覚させるためのお祭り騒ぎなのです。
あなたは底知れない創造性とパワーに恵まれた人ですが
それを、深い水底から引き揚げるように、
このパーティーがそれを引っ張り出してくれるのです。
好き放題に遊んでいるようで、実は
未来の姿が着々と、姿を現しているのです。

おそらく、誰の生活の中にも
「核(コア)」のようなものがあるのだと思います。
誰に命令されようと、どんなに場にそぐわなかろうと、
非常識だろうとKYだろうと、
それを裏切っては生きていけない
という何事かがあるんだろうと思うのです。
それを「やりたいこと」とか「信念」とか
「生き様」とか「愛」とか、
いろいろな名前で呼んでいるのだと思いますが
この2010年に蠍座が開発し続けるのは
そんな「コア」そのもの、なのだろうと思うのです。

時期的なことを少し申しますと、
まず、7月は「未来と日常」に目を向けるようです。
前半の激しい流れを受けて、
「毎日ってこれで良いんだろうか」
「自分は将来、どういうふうに生活したいんだろう」
という疑問が湧き、
その疑問に基づいて
小さな「実験」や「試み」を行うこともありそうです。
あるいは、この時期誰かと関わり、
それによって、やはり、
生活を変えさせられるような刺激を受ける
ということも考えられます。
いずれにせよ、
「この世界で自分が担っていきたいこと」の姿が
ここで、少しだけ変わるのではないかと思います。
8月から9月半ばは、
「過去」からのメッセージが多い時期です。
おそらく、2010年前半の「パーティー」で接した人から
何かと声をかけられたり、
自分からも、「またなにかないかな」というような
リサーチをしたりすることになるのかもしれません。
この動きは、一見、後ろ向きなようで
その実、相当な起爆力を持つことになると思います。
9月半ば以降、
あなたは、自ら手を挙げて何かをスタートさせます。
これはあなたにとって
「おもしろいこと」以外の何ものでもないと思います。
心からやりたいと思えることを、
周囲の人に声をかけて、スタートさせることになります。
10月、11月とその動きは続いていきますが
かなり具体的に動き出すのは11月です。
この時期以降、資金のことなど
物理的な条件に取り組むことになるのかもしれません。
11月は特に、経済的な変化の大きいときです。
収入の途を新しく開拓したり、
大きな買い物を決意する人もいるかもしれません。
12月、とても大切な話し合いを行うことになるようです。
心からのメッセージを送り、
誰かの本当の気持ちを聴き、
その中で、さらに自分の意志を固めていく
というような
深くて、鋭さとエネルギーに満ちたコミュニケーションが
この時期、幾度かくり返されるでしょう。
このコミュニケーションは
単に前向きなだけのものではなく、
過去を反省したり、何かを見直したりする要素も
含まれていると思います。
それもまた、全体の流れを強化するような、
すばらしい作用を持っているはずです。

愛情関係については、「最強」の時期です。
冒頭から述べた
「やりたいこと」とか「愛」とか「パーティー」などの言葉は
すべて恋愛にも当てはめることが可能です。
この時期のあなたは大きな愛に燃えていて、
それは、誰か一人の人との間に花開く可能性も、
大変大きいと思います。
既に誰かと出会った人は
その愛を育てていくことになるでしょうし
まだだれもいないよ、という人も
心から求めれば、誰かに出会える可能性が
とてもとても!高い時期なのです。
何かに一生懸命取り組んでいるあなたの横顔が
誰かの真剣な思いを引き寄せるのかもしれません。
あるいは、盛大にひらいたパーティーにおいて
誰かと、衝撃的に出会うのかもしれません。
あなたの「内なる情熱」とそれが持っている輝きは
あなたの周囲を圧倒しています。
特に9月中旬から10月いっぱいまで、
そして、12月から年末を越えたその先まで、
蠍座の世界は、ひたすら、愛に満ちています。

わがままという言葉は
良くない意味で使われることがほとんどです。
でもこの時期の蠍座にとっては
わがままこそが、支柱です。
自分の心の中から湧いてくるなにかをどんどん燃やして
太陽のように輝かなければならないのです。
太陽が自分勝手に輝いてくれているおかげで
周囲の星々は自分の居場所を得て、
太陽のために回ることができます。
「蠍座」という星座は、一般に、
誤解されやすい星座だという気がします。
おかしな表現の「蠍座の性格」を読んで誤解した人が
「自分が蠍座であることがとてもイヤだ」
と訴えることがあります。
そんな、一般的な蠍座のイメージを
この時期のあなたは、大きく裏切ることになるでしょう。
決然としていて、柔軟で、魅力にあふれ、活動的です。
包容力に富み、影響力に充ち、
状況を根源から変えて人の痛みを癒し、
だれかを本当の愛で満たす役割を担っています。
これらは、一時的な現象ではなく
元々蠍座が本質的に持っている力です。
そのことがただ、効率的にあらわれやすい時期
ということなのだろうと思います。