2014年蠍座の上半期の占い

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情報通信技術が発達して久しい今日、自室にいながらにして世界中のことを知ることができるようになりました。
しかしその一方で、私たちは大量の情報に押しつぶされそうになりながら暮らしている、とも言えます。
「すべての人が知らなければならない情報など、存在しない」と、ある人が言いました。
確かに、どんな情報も、それを必要とする人と、そうでない人がいるものだろうと思います。
であるならば、逆に「自分にとって、是非とも必要な情報・知識」というものもあるはずです。
今の自分だからこそ知っておかなければならないこと、理解しておくべきこと。
2014年上半期の蠍座の人々は、おそらく多くのことを学びますが、それはまさに「今のあなただからこそ学ぶべきこと」です。
「みんなが知っているから自分も知りたい」とか「バカにされないために勉強する」とか「いつか役に立つかもしれないから覚えておく」というような、漠然とした動機で学び始めることはほとんどないでしょう。燃えるような必要に駆られて、ごく個人的に勉強を始めることになると思います。

その内容はもしかすると、かなり専門的だったり、非常に高度であったり、あるいは、ニッチな事柄だったりするかもしれません。
そうした、自分と真に関係のあることをつっこんで学び、更に研究していくとき、幾つかの慢性的な問題を解決することも可能です。
何か個人的問題を抱えても、その解決策が本の中にある、ということに気づかない人もいます。
とはいえ現代では、自分が何か問題に突き当たったとき、多くの人が「調べる」ことをします。薬局でもらった薬について調べたり、自分と同じ経験をした人の体験談を探したりします。こうしたことは、その問題に自分が突き当たったのでなければ決して、学びようもないことだろうと思います。
この時期、蠍座の人がそうした「問題」に突き当たるというわけではないのですが、少なくとも、あなたが2013年の11月ごろから経験していることは、「それを経験しなければ学びようもなかったこと」を、あなたに教えてくれる役割を持っています。
そこで得た深い叡智は、未来のあなたを支える、丈夫な柱の一本となってくれるはずです。

学ぶことは「精神の冒険」ですが、この時期は「物理的な冒険」に出かける人も少なくないでしょう。
即ち、旅の季節なのです。
旅行や出張、留学など、普段の生活圏から遠く離れて、宝物を探しに旅をすることができるときです。
既にそうした旅を2013年後半に経験した人もいるかもしれませんが、2014年上半期一杯、冒険や遠征の気配が続いています。
この旅で、あなたは非常に多くのことを学びます。
それは、自分と関係のない歴史や地理ではなく、確かにあなたの人生に深く根を下ろす、どうしても必要な知恵と情報です。
この時期の遠征は単なる思い出の域を超えて、あなたの「実力」にしっかり食い込むような意味と価値を持っているはずなのです。

過去にあなたを見えない場所でジャマしていた「隠れた敵」が、この時期姿を現すかもしれません。
隠れた敵が隠れたままでは、戦うこともままなりませんから、そのままガマンするしかありません。
でも、その敵が表に出てくれば、十分戦って、倒してしまうことができます。
2014年上半期は、これまであなたの行く手を阻んでいたものが表面化し、それを打ち負かすことができる時期でもあります。
この「隠れた敵」が何なのか、それは人それぞれだと思いますが、例えば自分のコンプレックスや弱さ、臆病さ、怠け心や嫉妬心など、心の中の弱点であるかもしれません。
または、ずっと自分の責任だと思い込んでいたことが、実は自分とは何の関係もないことだった、と気づかされるようなことなのかもしれません。
過去に起こった出来事に含まれていた「秘密」が解き明かされて、罪悪感や疑心暗鬼から解放されることができるのかもしれません。
あるいは本当に、影で過去にずっとあなたに害をなしていた人物がいて、この時期その人物と対決し、勝利を収めることができるのかもしれません。
いずれにせよ、あなたがここで打ち負かすものは、打ち負かした時点で、あなたの強い味方になってくれます。
更に言えば、非常に役に立つ「道具」や「きっかけ」になってくれる可能性もあると思います。

時期的なことを少し申しますと、まず1月は優しく深いコミュニケーションが実現しそうです。
年賀状がきっかけとなって、あたたかな交流が復活する気配もあります。
また、1月から思い切って「勉強を始める」人も少なくないでしょう。
このスタートは「明日からやろう」ではなく「今日、今すぐ始めよう」というような、かなり本気のものであるはずです。
2月になると、家の中のことを見直さなければならないかもしれません。
真剣に部屋を片付けたり、探し物をしているうちに模様替えが始まったりするかもしれません。
あるいは、身近な人や家族の誰かと、時間をかけて真剣に対話することになるのかもしれません。
2月は星座を問わず「立ち止まってじっくり見直す」ことが求められる時期ですが、蠍座の人にとってはそれがごくプライベートな世界で発生するのではないかと思います。
3月になると、「立ち止まる」雰囲気が解除され、気持ちよく走り出すことができます。
この時期、少々突発的に、でも、大事なミッションを担って遠くまで旅をする人もいるかもしれません。
4月は星座を問わず、人生の転機を迎える人が多そうなタイミングです。
蠍座の人にとっては特に、過去にまつわること、遠い場所に関係することで、「動き」が起こりそうです。
5月は好調さが感じられる月です。
今までうまく行かなかったことがすうっと滑り出したり、幾つもの条件が揃って自然にいい場所にたどり着けたりするでしょう。
6月になると、人との出会いや再会の気配が強まります。
過去に起こったことで、ずっと気がかりだったことがあれば、この時期に当事者ともう一度話し合い、スッキリさせることもできるでしょう。

愛情関係については、4月と6月に美しい追い風が吹きそうです。
少し距離を置いたり、お互いの世界を追求したりするとき、かえって気持ちが近く結びつけられることになるかもしれません。
また、愛のために犠牲を払う、という人もいそうです。
今まであなたの愛の世界において、慢性的に障害物となっていたものを、この時期排除できる気配もあります。
ずっと抱えていた「愛を阻むもの」と戦い、見事「愛を手に入れる」人もいると思います。

「愛」というと、薔薇の花束や美しい宝石、華やかな空間をイメージする人も少なくないかもしれません。
でも、本当に真剣な愛情は、真夜中の暗い部屋や、病院のベッドや、誰かの涙の側にあることが多いように思います。
この時期、蠍座の人が本物の愛を見つけ出すとすれば、そうした場所であろうと思います。
華やかで楽しいときに「愛だ」と思っていたものが、苦しいときに「愛ではなかった」とわかる、というケースは珍しくありません。
この時期の蠍座の人々が見いだす愛は、そうしたワナに落ちない、本物の愛だろうと思います。