2018年蠍座の下半期の占い

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外に向かう自分と、中にいる自分とを繋ぐ、新しい蝶番(ちょうつがい)。

「自分」はいろいろなものでできています。
他者の前で見せる「顔」について、「これは、真の自分の姿とは違う」と感じている人も少なくありません。
表面に出ている「皮」のような部分をむいて、中から白い果肉が出てきても、
「これこそが本当の自分だ」と言い切れるかというと、そうでもないような気もします。
玉ねぎのように自分をどんどん剥いていったら、最後には何もなくなってしまうのかもしれません。
「本体の自分」を色々なもので隠している、ということではなく、
おそらく、さまざまな部分を玉ねぎのように一つの根っこに集めて、しっかりまとめあげたものを
私たちは「自分」と呼んでいるのではないかと思います。

たとえば、「外の自分」と「中の自分」という区分けがあります。「公私」の区別です。
外に出て、社会的な場でオープンに活動している自分と、家の中でリラックスしている自分。
会社の同僚や近所の人と話す自分と、家族や親しい友人、恋人などと話している自分。
両者があまり変わらない人もいますが、大きく違っている人のほうが多いのではないかと思います。
とはいえ、両者が乖離しすぎていると、外にいても中にいても
「この人達は、本当の私を知らない」という思いが湧くものではないでしょうか。
これは、周囲の人々の理解力の問題ではなく、
両者を乖離させすぎた自分自身に原因があると言わねばなりません。
私たちは、色々な自分をまとめ上げて全体として一人の自分を感じていますが、
「色々な自分」はそれぞれ、経験を得て変化し続けます。
これを随時「まとめあげる」ことは、結構大変な作業なのです。

2018年下半期、あなたは「外の自分」と「中の自分」を、新しい形で結びつけようとするでしょう。
社会人としての自分とプライベートな自分、タテマエの自分とホンネの自分を、
両側からトンネルを掘って行き来できるように、繋げることができるでしょう。
もちろん、以前からそうした繋がりはちゃんと存在するはずですが、
このところ、あなたの急激な成長や変化のお陰で、その蝶番が壊れつつあるのではないかと思うのです。
壊れかけた古い蝶番をとりのぞき、新しい丈夫な蝶番で適切な場所を繋げていく、その作業が
2017年の終わり頃から展開しているはずなのですが、この下半期は特に「土台・内側」の強度が重要です。
居場所に関すること、身近な人々との繋がり、ルーツ。
生活の基盤となるそうした世界を精力的に作っていくことになるのですが、
これは何よりも、あなた自身が外の世界で思い通りに活躍するために必要なことであるはずです。
プライベートの世界、家の中の世界を、その中だけの話で収めることは、少なくとも今は、ナンセンスです。
あなた自身が外で活動しやすいように、内側の条件を勝ちとっていく、ということがポイントなのです。
こうした変革は、あなた一人だけのストーリーではなく、周囲も巻き込んだ大きな物語として展開します。
主に内側から巻き起こっていく「蝶番」の変革は、あなたに新しい「顔」をもたらします。
内外に向けられるその新しい「顔」は、周囲の人々にも強い影響を及ぼすでしょう。
私たち一人一人の変化は決して、自分一人の範囲だけに収まることはありません。
自分の変化は必ず他者の変化を喚起しますし、他者の変化がまた、自分の変化を誘発します。
私たちは「変わりあっていきてゆく」わけですが、その相互作用が特に今、急ピッチで進む理由は、
あなたの世界に「愛」が、奔流のように流れ込み続けているからなのだろうと思います。

・時期について
7月から8月はかなり熱い転換点となっています。公私ともに、「環境変化」のような動きが起こりそうです。置かれる場所、その場にいる人々、環境全体の条件などが変わり、あなた自身の心の中にもフレッシュな風が流れ込むでしょう。あるいは、新しい環境にすぐに馴染むことができず、違和感を覚える場面もあるかもしれませんが、2,3ヶ月の中でそうした状態は抜け出せるはずです。

8月は特に「昔取った杵柄」のような場面があるかもしれません。過去の経験を活かせる気配があります。あるいは、すでに完成したはずの仕事をもう一度ここで「やり直し」する必要が出てくるかもしれませんが、これは決して「悪いこと」ではなく、成果を拡大したり、新しい発見を盛り込んだりするチャンスと言えます。学べることもとても多い時期です。

9月から10月も、夏に負けないほど忙しい時期となっています。ここでは特に「公私」の「私(プライベート)」の部分が忙しく感じられるかもしれません。引越や家族構成の変化など、物理的な環境変化に取り組む人も少なくないでしょう。2018年は全体を通して、蠍座の人にとっては「転機」となっていますが、その転換・変身が最も急ピッチで進むのがこの9月・10月です。一気に新しい世界に飛び込んでいく人もいるはずです。

11月は肩の荷を下ろすような、少しほっとした気持ちになれるかもしれません。嵐のような変動の一年を終えて、これまでのプロセスを改めて振り返り、自分がやり遂げてきたことに満足できるでしょう。また、ここまでに蒔いてきたまったく新しい種のいくつかから、小さな芽が出ているのが分かり、それを大切に育てる算段ができる時期でもあります。

12月はキラキラした光に溢れる、とても楽しい時期です。やりたいことにガンガン取り組めますし、素晴らしい愛にも恵まれるでしょう。忙しかった一年を終えて、ゆたかなクリスマスと年末を迎えられそうです。

・愛について
愛の星・金星が蠍座に長期滞在するこの下半期は、愛の追い風が過剰なほどに強く吹く時期です。あなた自身の成長期でもあり、これまで愛に関して後悔の多い人も、ここでは「今までとは違う愛の選択」ができるはずです。人生を変えるような愛に出会う人が少なくないでしょう。結婚や出産など、重要な愛のイベントを経験する人もいるはずです。

とはいえ、金星の巻き起こす「愛の風」は、あなたの星座では少々強く吹きすぎるようなところがあり、愛の風に「吹き飛ばされる」ことがないよう、足を踏ん張らなければならない場面もあるかもしれません。
たとえば、過剰な誘惑に心を揺らされたり、愛の世界でどの道を選ぶべきか分からなくなったり、といった場合、まずは自分の心の中心に立ち返り、時間をかけて自分と対話することが必要だろうと思います。
恋は人の心を「乗っ取る」ような感情なので、しばしば、自分自身が見えなくなります。自分を見失ったと感じたときは、自分に再会できるまで、時間をかけて迷路をくぐり抜ける勇気を持つことが大事です。
この時期は総じて、冷静なアドバイスに恵まれます。愛の世界で道に迷ったら、まずは信頼できる第三者に、話を聞いてもらうのがいいかもしれません。相手が年長者であるほど、有効な助言をもらえそうです。

とはいえ、愛の風が吹いていることはたしかです。愛を探している人にはチャンスが巡ってくるでしょう。カップルもロマンティックで官能的な時間をすごせるはずです。自分の中に燃える純粋な愛の炎を信じて、素晴らしい愛の時間を生きることができる時期です。
特に愛が燃え上がりそうなのは9月から10月、11月後半から年明けです。

・住処、家族、人間関係について
公私ともに変化の振り幅の大きいこの下半期ですが、居場所もかなり「動く」時期と言えます。
独立して自分の家を持ったり、家族構成が大きく変わったり、思い切った引越をしたり、といったイベントが起こりやすいのです。
すでに5月からそうした変化の波の中にいるかもしれませんが、下半期の中で言えば7月から8月前半、9月中旬から11月上旬に、特に物事が急ピッチで動いて行きそうです。
家族が人生の転機を迎えて、自分もそのサポートのために動くとか、家族が長期出張などで家を空けがちになり、普段の生活と雰囲気が変わる、といったことも起こるかもしれません。
この時期あなたの「居場所」にいる星は火星であり、火星は勢いのいい、「動く」星です。ゆえに、住処には静けさや単調さではなく、バタバタした忙しさや新しい環境を作る時の忙しなさが満ちてきます。引越や家族の出入りの多さなどはその典型ですが、様々に普段とは違ったスピード感の中で、「居場所とは何か」を再発見する人も少なくないはずです。

人間関係に関しても、かつてなく新鮮な雰囲気に包まれそうです。刺激的な人物との出会いや、人間関係全体の「再構築」などが起こりそうです。この変化は2019年春以降に本格化していくでしょう。

・仕事、勉強について
仕事や対外的な活動に関しては、7月から9月頭にかけて、大きく動きそうです。
特に、腰を据えてじっくり取り組んだことほど、大きな実を結ぶでしょう。この時期はスピードを求めることにはほとんど意味がありません。むしろ、迷ったり後戻りしたり、場合によっては遠回りする時間の長いほど、結果的には誰もが満足する着地点を見いだせるでしょう。
12星座の中でも抜きんでた集中力を持つ蠍座の人々ですが、この時期はその持ち味を存分に活かせるはずです。

11月以降は「報酬」をしっかり見つめる時期に入ります。自分が満足できるだけのものを手に入れることができているかどうか、しっかり検証し、足りないようならそれを埋める算段ができるでしょう。11月までに、あなたが仕事や対外的な活動に関して選択したことは、11月以降、報酬における変化に繋がっていくはずです。

勉強や研究活動、取材活動、発信活動については、この時期を通して現実的な成長期の中にあります。特に3月から5月に着手したことがあれば、8月から9月、それを更に先に進めることができるでしょう。こちらも「長く続けていく・地道に結果を出し続ける」ことに妙味があります。短期決戦のようなテーマより、ずっと階段を上り続けていけるようなテーマのほうが、この時期に合っているようです。

・お金について
11月以降、2019年にまたがって、大きな変革期に入ります。経済面での強い上昇気流に包まれるでしょう。この時期は収入が増える傾向がありますし、大きな買い物をする人もいるはずです。
2018年はどちらかというと「新しいことを始める」時期に当たっているので、ここで始めたことがどんな実を結ぶかは、2019年のテーマと言えるかもしれません。ですから2018年の中で「欲しいものをしっかり手に入れる」ことを意識しておかないと、あとで後悔する場面もあるだろうと思います。特に、収入についても買い物についても、経済活動に関する契約書はどんなものでもしっかり読み込んで、納得のできない部分は交渉をしておくことが重要です。「何を手に入れるか」ということについて、新しい責任を持つことになる時です。

・健康について
健康について、少し驚くような変化が起こるかもしれません。体質が大きく変わったり、生活改善によりびっくりするほど健康になったりする、といったことが起こりやすいのです。特に、過去数年間の中で不安定な健康状態に悩まされていたなら、その状況から脱出できるでしょう。
生き方が変わるということは、生活が変わるということで、健康の上でも変化が生じます。2018年は蠍座の人にとって「人生の転機」なので、その変化に従って、健康上の望ましい変化も起こりやすい時と言えるのです。
ただ、この時期あなたの元に巡ってきている木星という星は、「拡大と成長」の星です。ゆえにこの時期は「体が拡大」、つまり肥る人も少なくないといわれています。体重に問題を抱えている人は、注意が必要かもしれません。また、自分の健康に関する「過信」は禁物です。