2020年蠍座の下半期の占い

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「だれかのため」に我を忘れるような、熱い学びの時間。

小中学校の頃は、「勉強するのは、自分自身のため」だと言われました。
でも、大人になると事情が少し、変わります。
たとえば、学校の先生が勉強や研究をするのは「生徒たちのため」であろうと思います。
医師や看護師さんが学ぶのは、「患者さんのため」です。
料理人が料理について学ぶのはお客さんのため、親が子育てについて学ぶのは子供のためです。
もちろん、自分自身の興味関心のために学び続ける人もいますが、それ以上に、
大人になってからの「勉強」は、「自分以外の誰かのため」のものになりやすいのかもしれません。

2020年下半期の蠍座のテーマは「だれかの、なにかのための学び」です。
学んでいるあなたの脳裏には、あなたの学んだこと、身につけたことを「受けとる人」が浮かんでいます。
上記のように、職業や役割のために学ぶ人もいるでしょうし、たとえば生け花や絵画を学ぶのに
「それを見てくれる人を、もっと喜ばせたい」という、純粋な願いを抱く人もいるでしょう。
「自分自身の満足のためだけなら、こんなに苦労して学んだりしない」と思う人もいるはずです。
自分が心から大切に思える誰かのために、新しいことを身につけていくことができるのです。
とはいえ、2020年下半期、蠍座の人々は誰よりも多忙です。
「学び・訓練」という言葉は、どこか「見習い」「本格的でない状態」を感じさせますが、
この下半期のあなたは、それどころではありません。
むしろ、最前線でバリバリ活躍する主力の戦士となる人が多いはずです。
「そんなに忙しければ、学んだりできないのでは」と思えるでしょうか。
否、あなたは、忙しければ忙しいほど、なぜか、精力的に学ぶことのできる人なのです。
蠍座はしばしば「洞察の星座」、そして「生命力の星座」と言われます。
だれよりタフなあなたは、忙しさの中にこそ物事の本質を見つけ、成長の可能性を見いだすのです。

「自分」は、自分のための自分です。でも、自分を「誰かのための自分」とすることもできます。
私たちは自分自身を、自分のためのものと感じたり、誰かのためのものと感じたりして、
その両者を行ったり来たりしながら生きているところがあるように思われます。
蠍座の2020年下半期は、一時的に「誰かのための自分」になることに、面白さがあるようです。
これは、人の犠牲になるとか、言いなりになるとかいうことではありません。
ただ、一瞬でも「我を忘れてしまうくらい、誰かのことを考える」ことがあるのではないかと思うのです。
そしてそこから、人生の新しい意味や価値に触れるきっかけを掴めるのではないかと思うのです。
2020年12月、星座を問わず大きな「星の時間」がやってきます。
蠍座の人々はそこで「帰るべき場所、守るべきもの」を見いだします。
あなたが住み暮らしたい「理想の住空間」を築き上げるための時間が、ここから始まります。
2020年下半期の「誰かのため」の体験は、2021年以降の「建設」において、とても役に立つはずです。

・時期について

7月から8月頭は、経済的に嬉しいことが多そうです。素敵なギフトを受けとる人もいるかもしれません。

8月から9月頭は知的活動に勢いがつきます。少し遠出することもできるかもしれません。また、遠くから素敵なメッセージが届く気配も。

9月から10月頭は、仕事や対外的な活動において、嬉しいチャンスが巡ってきそうです。活躍の場に恵まれますし、さらに10月は、面白い仲間が集まってきてくれるようです。

10月半ばから11月頭は、「一時停止」することになるかもしれません。前進を一度止めて、環境整備をしたり、これまでの経緯を見直したりする中で、軌道を修正できます。体調不良が起こったら、この時期は迷わずしっかり休んで正解です。先を急いでも、あまり意味の無い時期なのです。

11月半ばから12月前半は、とても忙しくなるでしょう。11月前半までの遅れも、ここで十分取り戻せます。

12月半ば以降は星座を問わず、大きな人生の転機が巡ってきやすい時期となっています。蠍座の人々にとっては特に、「暮らしの場に出会う」「居場所を再発見する」ような時間がここから始まります。新しい住み処や、新しい家族に出会う人もいるでしょう。

[テーマ別ひとことコメント]

・愛について

愛の世界には、様々な矛盾が含まれています。
たとえば「精神的に自立した人間同士でなければ、本当に愛し合うことはできないけれど、お互いの弱さや痛みを許し合うことができなければ、愛し合う意味が無い」といったことです。
特にこの時期の蠍座の世界では、愛というテーマにおいて「自立」と「救い」の二要素にスポットライトが当たっていて、どちらも譲れない状態になっているのです。

依存や甘えは、愛を腐らせることがあります。でも、そもそも依存や甘えという要素の一切入り込まない「愛」などというものが、存在しうるでしょうか。お互いができるだけ自分の足で立っている必要があるのは、互いに助け合うためです。甘え合えなければ、自立している意味も無いのです。
とはいえ、お互いに依存し合い、甘やかしあっているだけの関係は、とても「愛」とは呼べないように思われます。二人だけの感情世界に閉じこもってしまい、ある種の病的な環境に置かれる人々は、決して少なくありません。

こうした矛盾への答えは、愛し合うことによってしか、見いだすことができません。2020年下半期、蠍座の人々は現実の愛情関係の中で、両者を見つめ、自分たちにとって何が正しいのか、考え続けていくことになるでしょう。その答えが見つかるのは、もしかすると2021年かもしれませんし、あるいは2023年頃になるのかもしれませんが、いずれにせよ、「どちらかだけに振りきってしまわない」というところに、この下半期のポイントがあるのかもしれません。

愛を探している人は、職場や転職活動などの中で、きっかけを掴めるかもしれません。また、経済活動の場で、少々神秘的な出会いを得る人もいるでしょう。

愛に追い風が吹くのは、8月月から9月頭、11月半ばから12月前半です。

・住み処、家族、人間関係について

少々フライングになりますが、2020年12月から2021年にかけての時間が「家族・居場所を構築する時間」となっています。2021年のテーマが「住み処・家族」なのです。ゆえに、2020年下半期はその直前、居場所を作る準備をする期間と位置づけられます。
たとえばこの下半期に引越をして、2020年の年末から、家族としてのありかたを新たに「育てていく」という人もいるでしょう。住環境や家族関係というものは、一朝一夕にできあがるものではありません。鉢植えから庭に植え替えたものがしっかりと「根付く」まで、時間がかかるのに似ています。移動時間と、「定着する・馴染む」までの時間は、別物です。2020年下半期に、家族関係や住環境になんらかの新しい要素が加わって、2021年はそれを「本物にしていく」といった展開になる可能性があるわけです。

この下半期は、身近な人とのコミュニケーションがとても活発になります。たくさん語り合い、お互いにどんな生き方や暮らしを望んでいるのか、打ち明け合う必要があるでしょう。ここで語り合ったことが、ひとつのビジョンへとつながり、そのビジョンが、2021年以降、現実化していくのかもしれません。

人間関係は2019年頃からどんどん変化し続けているはずです。2020年下半期もまた、新しい出会いや面白い関わりに恵まれるでしょう。

・仕事・勉強について

仕事も勉強も「超多忙」な時期となります。やるべきことが山ほどあって、てんてこ舞いになるかもしれません。この時期に積んだ経験は、あとで得がたい宝となります。新しい技術や知識を身につけることで、戦闘力が一気に上がりそうです。

仕事に関しては6月末から「勝負」の時間に突入しています。純粋に忙しくなる人もいる一方で、納得のいかない労働環境にある人は、その状況を打開するために闘い始めることになるかもしれません。より自分に合った就労条件を求めて、労使交渉に出る人もいれば、転職を試みる人もいるでしょう。2020年は全世界的に、大きな経済変動に晒される年となりましたが、蠍座の人々はこの下半期、未来に向けての最善の就労条件を「闘って勝ち取る」ことができるはずなのです。

ワーカホリックになる人も少なくない時期ですし、よりよい条件を求めて闘う人も、ストレスが溜まりやすい時期と言えます。体調管理には特に気を遣い、ムリをしすぎないことが大事です。

知的活動に関しては、かつて無いほど強い追い風が吹いています。2020年前半からすでに、精力的に学んでいる人が少なくないはずですが、後半もガンガン突き進み、大きな成果を挙げられるでしょう。

・お金について

全体を通して、不思議なチャンスが巡って来やすい時期です。
4月から8月頭は、いろいろな人のサポートを受けることができるタイミングです。この時期は「甘えるところは素直に甘える」ことで、周囲の人々の経済活動も、かえって円滑になる傾向があります。
次に経済活動に追い風が吹くのは11月下旬から2021年1月上旬です。この時期、不思議な経緯で収入増のきっかけをつかめそうです。また、大きな買い物をする人も少なくないでしょう。モノとの「出会い」がある時です。