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「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざがあります。
ある環境に身を置くと、勉強しているつもりもないのに、自然におぼえてしまうことがあるものです。
2021年上半期、射手座の人々の世界には、たとえばそんなことが起こるかもしれません。
身近に外国語を母語とする人がいて、自然にその言葉に親しんだり、
家族の誰かがくりかえし歌う歌や見ているテレビの内容を、意識せずにおぼえてしまったり。
私たちは自分の意識とは関係なく、環境から多くのことを吸収してしまうのです。
ゆえに、「どんな環境に身を置くか」ということは、とても大切です。
「孟母三遷」という故事成語もあります。
中国の思想家・孟子の母は子供の教育によい環境を求めて、三回も引越をした、という故事による言葉です。
この時期、射手座の人々がそんなに何度も引越をする、と言いたいわけではないのです。
ただ、今の自分にふさわしい環境や人間関係を求めて「移動する」人も、少なくないだろうと思います。
2021年は射手座の人々にとって「コミュニケーション、学び、移動」等がテーマとなる年です。
年明け早々、たくさんの対話が生まれるでしょう。
この「対話」は、あなたの日常生活を、少なからず変える力を持っています。
あるいは、あなたの担っている「役割」を変えていくのかもしれません。
たとえば、SNSなどで出会った人と会話をするうち、
「自分の生活は、もっと自由なものに変えられる」と気づき、役割分担を調整し始める人もいるでしょう。
あるいは、新しいことを学んだら、それにともなって任される仕事の内容が変わる、という展開もあり得ます。
気づいたこと、わかったこと、身につけたことが、すぐに具体的な日々の活動に流れ込み、
あなたの生活の風景を、どんどん変えていくことになるようなのです。
2020年はどちらかといえば、何かを集めたり、お金を貯めたり、物事の基盤をつくったりと、
ものごとを「定着させる」ような方向に向かっていた人が少なくないと思います。
変えなくていい部分をつくること、どっしりと動かないものをつくることが、2020年の射手座のテーマでした。
一方の2021年は、2020年に集めたもののうち、「動かすべきもの」を動かしはじめる時期と言えます。
たとえば、2020年に生産したものや作った在庫を、2021年は流通させていくことを考えるのです。
2020年に溜めたお金を、2021年はどう運用するか、検討し始める人もいるでしょう。
2020年に作り上げたものを、身近な人たちとどう分け合うか、計画し、実行に移す人もいるはずです。
2020年に生み出したアイデアや作品を、2021年「広く知ってもらう」ために動き出す人もいるでしょう。
射手座は非常に機動的な星座で、じっとしているのが苦手な面を持っています。
その点、2020年はあらゆる意味で「動きづらい」年だったのではないかと思います。
社会的情勢的には勿論、個人的にも、動く事より留まる事を優先せざるを得ない年だっただろうと思うのです。
それが2021年は、一転して「動ける年」となります。それだけでも、限りなく爽快な時間となるはずです。
・時期について
1月から2月は、かなり忙しくなりそうです。「新しい生活スタイル」「新しい役割分担」「新しい働き方」などを求めて、大胆なアクションを起こせる時期でもあります。
また、1月は経済面でとても恵まれた時期となるでしょう。素敵なものが手に入りそうです。
2021年は「コミュニケーションの年」ですが、年明けからこのテーマも一気に盛り上がります。1月から3月前半にかけて、発言力が増し、対話の場を拡げていけるでしょう。ビジネスの上でも「取引先が増える」ようなときです。また、かつて仲のよかった人や、よくやりとりしていた人と、「対話を再開」することになるかもしれません。
2月末から3月は、家族や身近な人と幸福な時間を過ごせそうです。愛に溢れるあたたかな世界を、自分の周りに作っていける時です。
3月から4月は、人間関係に「熱がこもる」タイミングです。人から刺激を受ける場面もあるでしょうし、熱い愛の体験に没入する人もいるかもしれません。その一方で、タフな交渉や、思い切った衝突が起こる気配もあります。ストレートにぶつかっていって、勝利を収めることができるでしょう。
5月から7月前半は、人との関わりが愛に溢れ、とてもさわやかなものとなります。3月から4月の摩擦を経て、「ケンカの後に仲良くなる」ような展開になるのかもしれません。
特に6月は、懐かしい人との再会と、密な心の交流が期待できる時です。心を洗われるような素晴らしい時間を持てそうです。
5月半ばから7月は「居場所・家族の季節・前編」の時間です。身近な人との関わりが変化し始めたり、引越や家族構成の変化などが起こり始めたりするタイミングです。この動きはここだけのものではなく、2021年の終わりから2022年に跨がって続く、少々長丁場のストーリーです。
[テーマ別ひとことコメント]
・愛について
2020年夏からの情熱的な愛の時間が、1月7日に一段落します。この間、きりひらいてきた「愛の道」は、その先にある「愛の世界」へと、あなたを自然に招き入れてくれるでしょう。
2021年上半期は、パートナーシップに多くの時間を割くことになりそうです。カップルは二人で同じテーマに取り組んだり、お互いの歩んできた道のりを振り返ったりできそうです。
特に3月から4月は、率直に思いを伝え合い、二人の間に横たわっていた問題をしっかり解決できる時間です。今まで何となくナアナアにしてきたこと、目を向けずにいたことがあれば、ここできちんと「まな板にのせる」ことができるでしょう。
5月から7月前半は、時間をかけて対話を重ね、同じ世界を共有して生きることの意味を再確認できます。この時期は「家族・居場所」も、大きなテーマとなっています。家族としてのパートナーシップ、個人対個人のパートナーシップの両方を、深く掘り下げ、再構築できるときです。
フリーの人、愛を探している人は、コミュニケーションの輪を拡げるところから、出会いをみつけられるかもしれません。SNSなどのコミュニケーション手段を駆使して、「語り合える相手」を探していくとき、今までになかった繋がりを見つけられそうです。
3月から4月は、突発的な出会いの気配があります。一見トラブルのように見えて、実は愛のきっかけだった、といったこともあるかもしれません。
5月から7月前半は、身近な人の紹介や、過去の人間関係の復活の中から愛を見つける人が多いでしょう。紹介やお見合いなどにも期待できますが、何らかの形で「ルーツを共有している」ということが、愛のきっかけとなるかもしれません。
5月後半から6月前半は、ちょっと不思議な経緯を経ての出会いの気配があります。「みんなで再び集まる」ようなイベントは、期待大です。
フリーの人にもカップルにも、愛の強い追い風が吹きそうなのは、1月上旬、3月後半から4月中旬、5月です。
・住処、家族、人間関係について
兄弟姉妹との関係が密になる時期です。長く疎遠になっていたけれどもこの時期、関係が復活する・関係を再構築する、という人も少なくないでしょう。近所の人々との関係も、より身近なものになりそうです。「身内」と呼べる存在が増える時であり、信頼関係が大きく育っていく時期です。
5月半ばから7月は、家族や居場所が「動く」時です。引越や家族構成の変化などが起こりやすいタイミングです。家族との関係も変化し始めるかもしれません。家族関係は互いの成長や加齢によって変化するところがあります。役割分担が変わり、あなた自身が大黒柱となったり、守られる側から守る側への変化、世話をされる側からする側への変化が起こったりするのかもしれません。もちろん、逆のパターンもあり得ます。お互いの成長と現状に見合った形で、関係性を再編成できるときなのです。
外向けの人間関係は、大きく拡がるときと言えます。コミュニケーションが膨らむ年なので、「普段やりとりする相手」の人数が格段に増えていくでしょう。外の世界にも「頼れる身内」を増やせる時なのです。
3月から4月にかけては、タフな交渉に臨むなど、人間関係に少々刺激が出てくるかもしれません。衝突や摩擦も、思い切ってストレートにぶつかって行く方が、結果的に早く解決しそうです。
5月から7月前半は、懐かしい人との再会の機会がありそうです。「再びタッグを組む」ような展開もあり得ます。人に恵まれる時期です。
・仕事・勉強について
1月から2月は、非常に忙しい時期となっています。取り組んでいる仕事に関して「ブレイク」を果たす人もいるでしょう。これまでより一回りも二回りも大きなスケールで仕事ができるようになります。ここでは「前例の踏襲」「分かっていることを分かっている範囲でやる」ことは、あまり意味がないかもしれません。自分なりに革新的なこと、古い殻を破るようなことに取り組む時、大きな成果を挙げられます。また、単なる「勤勉さ」を目指すよりも、「いかにラクをするか」といった、少しレールを外れるような発想を持つほうが、いい仕事が出来る気配もあります。あなたの中に元々備わっている、フレッシュな反骨精神が、この時期の仕事の場では大いに「活きる」ようです。
4月半ばから5月中旬も、かなり忙しい時期となるでしょう。チャンスを掴みやすいタイミングです。
勉強については、非常に強い追い風が吹き続ける時期です。2021年はその全体が「学びの季節」と言っても過言ではないのです。ガンガン勉強して、学んだことをどんどん活かせる時です。
人から話を聞くことも勉強ですし、出かけていくことも勉強です。フットワークを武器に、多くを吸収できるでしょう。考え方の違う人から学べることも多いはずです。
特に1月から3月前半は、腰を据えてじっくり学び、その先の「カリキュラム」を自分なりに立てていけるタイミングです。何をどのような手段で学ぶか、という選択も、とても大事なのです。
6月から7月も、素晴らしい学びの季節となるでしょう。専門性を深めたり、視野を拡げたりするような学び方ができるときです。発信力も強まります。
・お金について
2020年は「お金の年」で、収入の途を作るために頑張って来た人が多いはずです。この「お金が入る流路の建設」の作業が2020年12月に収束し、1月はその「威力」を心から楽しめるタイミングとなっています。「2020年に、頑張っておいてよかった!」という大きな喜びに包まれるでしょう。
2021年は「取引」も一つの大きなテーマとなっています。ビジネスにおける取引、お金を「動かす」「回して行く」ことに意識が向かうでしょう。お金を貯めること、確保しておくことも大切ですが、たとえば「災害用の備蓄が、いつのまにかすべて消費期限切れになり、ムダになってしまった」といった話はよくあります。「貯めておく」というよりは、「サイクルをつくってまわす」ことに軸足を置くことで、経済活動がダイナミックなものになり、結果、スケールが大きくなっていくでしょう。
4月末から6月は、経済関係が大きく動く時です。仕事の上で融資を受けたり、ローンを組んだりと、「他者のお金」が自分の経済活動の中に流れ込んで来るようなタイミングです。保険や投資などを見直す人もいるでしょう。
人から素敵なギフトを受け取れそうなタイミングでもあります。「恵み」のある時期です。