2021年射手座の下半期の占い

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たとえば、毎日ほとんど無意識に入力している暗証番号を、家族に教えようとして、言葉に詰まることがあります。「身体が勝手に動く」ほどしっかりと身についたことなら簡単に説明できそうなものですが、いざ言葉にしようとした瞬間、自分がそれを説明できない、と気づかされるのです。

そうした経験に似て、「あたりまえ」のこと、身についた習慣、受け入れ続けてきた立場といったものは、生活の中にたくさん組み込まれています。
2021年下半期、そんな、疑うことすらなかった生活のあれこれを、「どうしてそうなるの?」「もっと別のやり方もあるよ」など、様々な方法で「ツッコまれ」るかもしれません。すると私たちははたと立ち止まり、しばらく、動けなくなります。「考えたこともなかったこと」を考えるには、時間がかかるからです。

生活においても、人間関係においても、仕事や他の活動においても、「これはこうするのがあたりまえだ」「これこそが常識だ」と信じて疑わなかったことに、さまざまな疑問符が浮かびます。そして「よく考えると、これは非合理だ」「不公平だった」「無意識にずっと傷つき続けていた」などと、気づかされることになります。

2021年は射手座の人々にとって「コミュニケーションと学びの年」です。たくさんの新しいコミュニケーションが生まれます。多くを学び、勢いよくステップアップしていけます。兄弟姉妹との関わりも、ゆたかなものとなるでしょう。

学んだことを元に転職したり、移転して新しい活動を始めたりする人もいるかもしれません。新しいコミュニケーションを通して「身内」と呼べる人々に出会い、共同で活動したり、生活したりし始める人もいるでしょう。恋愛や家庭生活と言ったプライベートな世界にも、フレッシュな知識や言葉がきらめきだします。

この時期の「学び」「対話」は、単なる頭脳や精神の成長を促すだけでなく、生活の変革、任務の変革、日々の人間関係の変革に直結します。ただ勉強して賢くなる、ということにとどまらず、学びや対話の結果、価値観が激変したり、生き方が変わったりするのです。

さらに、この時期の学びと対話は、「新しい役割」をつくることにもつながっていきます。「この場には、こういう動きをする人間が必要だ」「こういうポジションをつくれば、みんなもっと動きやすくなる」ということが見えてくるからです。

思えば星座を問わず、過去1年半ほど、多くの人が「当たり前が当たり前でなくなる」体験をしています。
「毎日、片道1時間をかけて通勤するのが当たり前だ」と思っていたのに、「テレワーク」が導入されたところ、「通勤は週に1度で十分。それで仕事がちゃんと回る」とわかった、という人もいます。「毎日仕事がある」のが当たり前だったのに、休業要請などを受けて「仕事があること」の貴重さを感じた人も少なくありませんでした。
もちろん、こうしたことは「コロナ禍」が収束すれば元に戻ってしまうのかもしれません。とはいえ「当たり前」を突き崩されたとき、私たちはどうしても「原点に戻って考える」ことを余儀なくされます。「通勤とは何か」「自分の仕事とは何か」といった、根本的なところまで立ち返らなければ、「新しい習慣」をつくることができないからです。しっかりと「原点に戻る」ことで生まれた「新しい習慣」の多くは、そのまま根付く可能性が高いはずです。

この時期の就職活動や、日々の役割分担の変更は、とても新鮮な形で成功します。人に相談したり、人に頼ったりする中で、自分もまた人から頼られ、相談される存在だということに気づかされるでしょう。
「自分の都合」は単に自分だけのものでなく、周囲の人々の都合や思いとわかちがたく溶け合っています。ケアや辛抱は決して、一方通行になるべきではありません。普段「自分の都合」を後回しにしがちな人ほど、この時期の「調整」はとても重要です。健康や精神の状態はもちろん、そのほかのあらゆる点で「自分の都合」がよくなればなるほど、周囲の都合もよくなっていく、ということが実感できるだろうと思います。

[時期について]

5月半ばから7月、引越や家族構成の変化など「生活環境の変動」が起こりやすい時期となっています。特に7月は「移動」の気配が濃いようです。

さらに7月から8月は、遠方にいる人々とコンタクトをとる機会が増えるかもしれません。遠くから嬉しい贈り物が届く、などのことも起こりそうです。

7月末から9月中旬は、熱い多忙期となっています。かなり思い切った挑戦ができる時です。非常に重要なポジションを任されたり、大チャンスが巡ってきたり、といったことが起こりやすいでしょう。身近な人から声をかけられたのをきっかけに大舞台に立つ、といった展開もあり得ます。

9月から10月は、懐かしい仲間との再会や交流が起こりやすくなっています。以前のチームを「再結成」したり、同窓生同士でネットワークを作る計画が持ち上がったりと、なにかしら「古い集まり」に縁ができやすい時です。「古巣」にコンタクトをとるような場面もあるかもしれません。

10月から11月頭は、とてもキラキラした、楽しい季節でもあります。遊びや趣味にも力がこもるでしょう。ファッションやヘアスタイルなどを刷新して気分を変える、という人もいそうです。

11月から年明け3月頭にかけては、経済活動が大いに活性化します。お金が入ってきますし、大きな買い物をする人も多そうです。

12月半ばから2022年1月は、自分から新しいアクションを起こせる、情熱的な勝負の季節です。久々に素敵な「獲物」を見つけて、周到に大物をゲットする、といったことが起こりやすいタイミングです。

[愛について]

10月から11月頭、そして12月半ばから2022年1月にかけて、愛について大きめの動きが起こりそうです。

また、愛する人と一緒に家庭を作ることを望んでいる人には、7月、そして12月末から2022年、話が一気に進展するかもしれません。2021年下半期に、お互いを相手の家族や友人に紹介したり、一緒に住む場所を探したり、といった「準備」を進める人も少なくないでしょう。
愛の世界でも「コミュニケーションと学び」は、とても大切です。対話の時間が増えるでしょうし、相手の言いたいことを理解するために、一、二冊本を読んでみる、といった場面もあるかもしれません。お互いに自分の知っていることを教え合うような場を持つと、愛の関係が大きく育つでしょう。

フリーの人、愛を探している人も、ドキドキするような恋人を探すというよりは、兄弟姉妹や幼なじみのように心親しく、対等に話し合える相手を探すことになるかもしれません。出会った相手と心安らぐ居場所を作っていけるかどうか、ということが、すぐにヴィジョンとして描かれるでしょう。「この人が好き!」よりも先に「この人と暮らしたい!」という思いが湧いてくるかもしれません。
学びの場や、ちょっと出かけた先で、ウキウキするような爽やかな出会いが期待できます。似たところが多かったり、同じような環境で育ったりした相手と、意気投合できそうです。
また、学生時代の友人知己から、恋人候補が見つかる可能性もあります。
12月前半、不思議な縁を感じるような、意外な出会いの気配も。

[目標・仕事について]

発信活動、広く知ってもらうこと、多くの人とやりとりをしながら仕事を「拡げる」ことがポイントになりそうです。たいていの仕事にコミュニケーションはつきものですが、この時期は話が拡がりやすいですし、チャンスも「人との話」を通って巡ってくる感じがあるのです。雑談は決して無駄ではありませんし、一見「関係のない人」「部外者」でも、少し話をしただけで深く関わってくれることになる可能性があります。

また、仕事や目標達成のために、とにかく精力的に学べる時期です。「そんなことは改めて勉強しなくてもわかっている」というつもりのことほど、あらためて教科書を開いたり、「今の常識」に触れたりすることが重要です。現代社会はとてもスピードがはやいので、10年前の知識などはもう、役に立ちません。小中学校の教科書にさえ、大人にとってはびっくりの新しいことが書かれている場合があるものです。この時期はそうした「古い知識・常識」をアップデートするのに最適です。

学ぶことは基本的には楽しい事なのですが、ある面では、苦痛です。特に、「自分はそれについてよく知っている」と思っていることが、「最新の研究では、間違っていると解っています」と言われるようなとき、胸が痛むことがあります。「信じていたものから裏切られる」のにも似た辛さです。でも、この時期はそうした痛みを乗り越えて、新しいものをどんどん自分の知的な地図に導入していけます。アップデートへと導いてくれる「ガイド役」にも恵まれそうです。

後輩や部下など、自分よりも若い人々が「ガイド役」となってくれる可能性も高い時期です。射手座の人々には素晴らしいオープンマインドが備わっていて、「年若い人から教わる」ことに、まったく抵抗を感じない傾向もあるようです。ゆえに、若いのに「先生」となった人の辛さを察して、サポートするような立場に立てるかもしれません。

2019年頃から、新しい働き方を模索している人が少なくありません。色々な職場を転々としてきた、という人もいるでしょう。この時期は特に、移動が多いかもしれませんが、そのことはあとできっと、強みになるはずです。その場で吸収できることを最大限に吸収し、「きっと自分に合った居場所に出会える」ことを信じて、とにかく先へ先へとすすんでいきたい時期です。この下半期は、言わば、「ルート、道」のような場所なのです。社会的居場所としての仕事・職場を探している人は、遅くとも2022年には、それを発見できるだろうと思います。

[家族・人間関係について]

5月半ばから7月、そして12月末から2022年5月上旬に、「家族・居場所」を精力的に作っていける時間がおかれています。この間、家族との関係はとても密度の濃いものになるでしょう。
あるいは、この下半期に新しい居場所へと移動し、2022年はそこに「根を下ろす」ための活動を進めていく、といった展開も考えられます。

新たな環境は、自分のものでもあり、周囲のものでもあります。ゆえに、新たな環境を作る上では、とにかくコミュニケーションが不可欠です。何でも話し合える関係がなければ、深刻な不満や不安の爆弾を抱えたまま前進することになりかねません。

一度結論が出たことでも、やってみたら「やっぱり違った、変更したい」という思いが湧いてくることがあります。こうした思いを救い上げるためにも、日ごろからの対話の習慣がとても重要です。コミュニケーション不全気味の人間関係のなかに身を置いている人は、この時期、「対話の流れをつくる」ことができるでしょう。

[お金について]

秋から2022年の早春にかけて、経済活動が一気に活性化します。欲しいものが手に入りますし、自分の「欲」がより大きく拡がっていくのに気づかされるでしょう。かつて一度も欲しいと思わなかったものが、突然魅力的に感じられるかもしれません。これまでよりもずっとお金に対する関心が強まっている自分を発見することになるのかもしれません。

あるいは、「経済力」の威力にあらためて気づく人もいるでしょう。お金にはこんな使い方があるのか! とか、 お金でこんなことができるのか! など、お金の新しい可能性を見つける人もいるだろうと思います。