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学校の家庭科の授業で、「ホウレンソウを茹でるときは、沸騰したお湯に塩を入れ、
ホウレンソウを根本から入れる」と習いました。ですが、大人になってから目にした料理本では「葉の方からいれても何ら問題ないし、塩もいれなくていい」といったことが書かれていて、驚きました。教科書に書かれている「こうするものだ」という知識は、様々な合理性や論理の上に成り立っています。一方「現実の世界」は、もっとたくさんの条件でできています。ゆえに、「プロはこのようにするが、忙しい家庭の台所では、ここは省略し、ここは代用する」という「知恵」がたくさん生まれます。
「先生に教わったし、こうしなければならないものだと思っていたけれど、でも、実際にやってみたら、違った」。こうしたことを誰もが一度や二度は、体験しているのではないでしょうか。教わったことには確かにリクツがありますが、現実はリクツ通りにはいきません。そして私たちの生活ではどうしても「現実が優先」です。リクツ通りに現実を曲げようとしても、無数の絡まり合った条件でできあがっている現実は、そう簡単には曲がりません。
2022年上半期、あなたの世界は「現実」の豊穣にあふれています。リアルな事象が古いリクツを打ち砕き、世界観がどんどんアップデートされていくのです。この動きは今に始まったことではなく、2019年頃からあなたの周りでどんどん起こっていたはずです。2022年上半期の特徴としては、「居場所、家族、住処、自分を取り巻く世界」に、その新しい「現実的な知恵」が流れ込んで来ることです。あるいは、身近な人との関わりや地域コミュニティでの体験が、新しい「現実」となって、古いルールを砕いていくのかもしれません。
未来予測は占いのやることですが、現実にはなかなか、新しい時代のことはわかりません。新しい時代の中では、古いルールはどんどん機能しなくなります。それでも「ルール」は「正義」のカラーを纏っているので、それを壊そうとするときには罪悪感や「本当にこのルールを壊していいのかな?」という疑念がつきまといます。2022年上半期のあなたをとりまく「現実の世界」は、そうした罪悪感や疑念を、ロードローラーのようにぺしゃんこに踏みつぶしてくれるでしょう。愛や、大切なものを守ろうとする気持ちや、人生の幸福を追求しよう!という信念などが、古い正義の幻影を打ち砕き、新しく採用するべきシンプルなルールへとあなたを後押ししてくれます。
2022年上半期、射手座の人々の多くが「新しい居場所」を手に入れるでしょう。文字通り引っ越ししたり、新たな家族を得たり、あるいは、「長い移動を終えて、一つ所に落ち着く」選択をしたりすることになるかもしれません。そのプロセスの中では、人の「情念」「深い感情」の渦に深く巻き込まれる場面が随所にあるはずです。論理や合理性は物事をスパスパ切り離そうとしますが、居場所や、人と人との心の繋がりや、記憶や、感情などは、決して「スパスパ切り離す」ようなことができません。切ったと思っても、実はズルズルとつながっていて、いつかふと目の前に現れたりします。でも、そのことが限りなく嬉しく思える、といったこともあるものです。2022年上半期の射手座の世界では、簡単には切り分けられない「現実」の中で、生き生きした幸福がどんどん繁茂し、あなたの心に満ちるのだと思います。
[時期について]
1月は前月に引き続き、とても「熱い」時間となっています。年明け早々積極的にガンガン動けそうです。とはいえ、この時期はスピード感には欠けるかもしれません。先を急ぐのではなく、旧年中にやり残したことを片付けたり、一度諦めたことにもう一度トライしたり、といった柔軟な取り組みが功を奏するようです。また、懐かしい人から連絡がきて、そこから何かが始まる、といった「再会・再開」の気配も濃厚です。
1月から3月頭にかけては、経済活動が非常に盛り上がるときでもあります。精力的に「稼ぐ」人も多そうですし、新しい収入の途を切りひらく人もいるでしょう。
3月から4月半ばはコミュニケーションが一気に盛り上がります。2021年は全体を通して「コミュニケーションの時間」であり、たくさんのコミュニケーションチャネルが生まれたはずです。それらのチャネルを活かし、色々な話をまとめていけるタイミングとなりそうです。発信活動をしている人は、とても忙しくなるでしょう。勉強にも精力的に取り組めそうです。
4月から5月は「居場所が動く」時間帯となっています。この上半期を通して「居場所が動く」時期なのですが、春から初夏にかけては特に、引越や家族構成の変化など、「住処」に関することで大きめのシフトが起こりそうです。2021年から計画してきた引越を、ここで最終的に実行に移す、という人もいるかもしれません。
5月から2023年前半にかけては「愛と創造の季節」となっています。好きなことにとことん打ち込める、とてもクリエイティブな時間帯です。やりたいことを整理しなおし、心から納得できることに全力投球したい時期です。自分の隠れた才能や持ち味に気づき、それを活かす方策を模索できる時でもあります。愛にも強い強い追い風が吹いてくるでしょう。
[愛について]
前述の通り、5月から2023年5月に跨がって、約12年に1度の「愛の季節」となっています。愛を探している人はこの時期に、きっと願った以上の機会を掴めるでしょう。
既にパートナーがいる人も、文字通り「愛に生きる」ことができる時です。心に新しい愛の感情がわき上がり、より大きく愛の大樹を育てていけるはずです。
射手座の人々は愛について非常に率直に行動しますが、なぜか「愛情表現」は妙に屈折しがちです。言葉や表現よりも、「行動・結果」に重きを置くためなのかもしれません。誰よりもロマンチストであり、恋をすると情熱的な行動をとるのですが、不思議と「台本・シナリオ」がないのです。何か言わなければならないときに、何も言えなかったり、言いたいこととは別のことを言ってしまったりする、という不思議な癖は、言葉というものに対する本質的な直観からきているのかもしれません。すなわち、言葉は「何か言っているようで、実は何も言っていない」という直観です。言葉は本質的に「信用できない」ので、言葉以外の形で愛を表現しようとするのです。言葉に背を向けることこそが、最も誠実な愛情表現だ、と信じている人もいます。
ですがこの時期は、言葉によって「刻まれるもの」があるかもしれません。2021年の「コミュニケーションの時間」の中で、あなたは言葉に関する思いを新たにしたのではないかと思うのです。敢えて言葉で伝えることの大切さに気づき、苦手でもそのことに取り組む時、愛のドラマはこれまでとは違った、嬉しい展開を見せるかもしれません。
5月以降の全体が「愛の季節」ですが、さらに上半期では1月と3月末から4月が、愛に強い追い風が吹くタイミングとなっています。
[目標・仕事について]
2019年頃から「新しい働き方」「より自由なルーティンの回し方」を模索してきている人が多いはずです。ですが2021年は、そうした新しい試みを阻むような条件が多かったかもしれません。たとえば、比較的古い価値観を持つ人々を説得しなければならなかったり、ムダだと思った作業を廃止してみたら不都合が生じて復活させた、などのこともあったのではないかと思います。そうした「ハードルを越える」プロセスが、この上半期は徐々に収束していきます。あなたが「思い通りにしたい」と思ったとき、その障害物となっていた問題が、ひとつひとつ解決・解消していくのです。2022年上半期は、現実の中で理想に近づいていける、とても伸びやかな時間となるでしょう。2021年の苦労が、ここでしなやかに報われるはずなのです。
1月はかなり忙しくなるでしょう。2021年から持ち越した案件やタスクを「やりきる」時間となっています。
さらに1月から3月頭は、「収益構造」を考える時間となるかもしれません。自分が取り組んでいる活動に関して「お金のめぐりかた」をしっかり検討し、よりゆたかな方向へと舵を切れる時です。
5月以降は、自分の個性や創造性を、仕事に活かしやすくなるかもしれません。才能を発揮することを求められる場面が増えるでしょう。プレゼンテーションの力を鍛える機会に恵まれる時期でもあります。積極的に前へ出て、自己表現・自己主張を試みて。
[家族・人間関係について]
この上半期全体を通して「家族の時間」です。新たな家族を得る人もいれば、物理的な「家」を新たに得る人、既にいる家族との関係が大きく変わる人もいるでしょう。より幸福な居場所・住処を実現するために、周囲と協力して行動を起こせます。
どちらかと言えば「外に出る」ことが好きな傾向のある射手座の人々ですが、この時期は敢えて「足元」「家の中」に目を向け、外に自由に出て行くための「ベースキャンプ」の機能強化を図りたくなるはずです。
身近な人との心の結びつきにも目を向けられる時です。心と心の繋がり、お互いがいる事で得られる安心感、「大丈夫だ」と思える絆。こうしたものは、インスタントには作れない部分があります。絶対的な時間をかけて、じっくりゆっくり心の置き場所を育てること。相手のために待つ時間を持つこと。一見ムダなようでも、実は非常に重要な「時間のつかいみち」というものが、生活の中にはたくさん存在します。自分の時間を「誰のために、どう使うか」が、この時期は幾度も問われるでしょう。
誰もが忙しく、優しく真面目な心を持つ人ほど、「一番大事なものを一番大事にする」ことがとても難しい時代です。自分を犠牲にし、責任を果たすために、なによりも家族のために、自分のやりたいことをガマンしながら頑張っている人がとても多い世の中です。また、大切な人のための苦労が、当の相手に理解してもらえない、という苦悩も、多くの人が抱えています。この時期はそうした苦しみ、切なさが、わずかにでも癒されるのではないかと思います。大切な人が心から求めていることに気づき、それに応えることができますし、あなたもまた、大切な人に「応えてもらえる」時期となるはずです。
「身内」と呼べる人が増える時期です。この上半期はどちらかと言えば、「外部の他人」より「身近な身内」とやりとりする場面が多いでしょう。少々フライングですが8月下旬以降、「外部の他人」とのやりとりが一気に増えますので、その手前にあるこの時期は、「内側の人間関係をしっかり作っておく」ことが重要なのです。夏以降の「外へ出ての勝負」の前に、まず「自軍をかためる」ことがこの上半期のテーマと言えるかもしれません。
[お金について]
2021年11月から素晴らしい盛り上がりを見せています。この盛り上がりが更に勢いを増しながら、2022年3月頭まで続いていきます。特に1月下旬からは、経済活動において一気に攻勢に出る人が多そうです。この時期、「稼ぐ」ことに熱がこもるのはもちろん、大きな買い物に臨む人もいるはずです。不動産や車他、額の大きなものを手に入れようとするときは、勉強や情報収集も必要ですし、作戦を練る必要もありますし、最終的にはタイミングや「賭け」「勝負」のような部分も出てきます。この時期、そうした「勝負」に出る人が少なくなさそうです。
2008年頃から経済面で大きな変化の波を経験した人も少なくないはずです。ここ10年ちょっとのあなたの「お金」に関する体験や試みは、言わば「鉱脈を掘り当てる作業」のような意味を持っていました。その作業が2023年から2024年を境に一段落します。ゆえにその直前に当たる2022年は、これまでにあなたが身につけた力や経験値を総動員して、経済活動において「集大成」的なチャレンジができる時間となりそうです。