2024年射手座の下半期の占い

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「幸福」を作る材料は。

「コロナ禍」でのロックダウン、「家に居よう」のキャンペーンの記憶は、早くも薄らいできている気配があります。多くの人が苦しみを得たわけで、「早く忘れたい」という思いも強いのかもしれません。

あの頃、ペットを飼う人が一気に増えたと聞きます。さらに、思い立って飼い始めたはいいけれど、「飼い続ける」ことができずに、保護団体などに持ちこむ人も急増したというニュースを目にしました。小さな生き物は可愛らしく、見れば「欲しい!」という気持ちが湧き上がりますが、実際に飼ってみると、想定外のことが次々に起こります。

生活全般の世話が大変な上、なかなか言うことを聞いてくれません。餌代や医療費などもバカになりません。子猫や子犬の時間は非常に短く、場合によっては想定外のサイズまで成長します。ゆえに「ペットを飼うのは、決して簡単ではない」というメッセージが警告として、多方面から発信されています。

それでも、人はペットを飼います。手間暇をかけ、苦労を厭わず、ひたむきにペットを可愛がる人々が、たくさんいます。自らをペットの「下僕」と称する人もいるほどです。なぜ、そんな大変なことを、自ら望んでするのでしょうか。

彼らはそこに「幸せがあるから」だと言います。「大変だけど、幸せ」、または「大変だから、幸せ」と言う人もいます。幸福とは、ラクをすることや、簡単にできることとは、全く別のことなのだろうと思います。

ペットのように小さな存在でもそうなのですから、「人」なら、話はもっとややこしくなります。人間関係はとにかく、大変です。気を遣わされ、手間暇がかかり、時間を取られ、何より心を削られます。傷つけたり、傷つけられたり、妬ましかったり、理不尽な悪意を向けられたりすることもあります。他者は重く、大きく、ややこしく、決して思い通りになってくれません。

それでも、人間は人間と関わろうとします。他者と関わりのない状態を「孤独」と呼び、恐ろしい苦痛と感じます。どんな苦労があっても、どんなに面倒でも、人は人といることで、幸福になろうとします。相手が扱いやすいから、わかりやすいから、面倒がないから「一緒にいて幸せ」なのではないのです。

もしそうなら、人は子供など産まないでしょう。赤ん坊ほど手間のかかるものはありませんが、ほとんどの人は幸福になろうとして子供を産みます。2024年下半期、射手座の世界ではこのテーマに強い強い光が当たっています。人は人といることで、様々な面倒事を背負いこむのですが、そのことをまるごと「幸福」と感じるのです。

この下半期、射手座の人々は「人に恵まれる」時間に入っています。公私ともに多くの出会いがあるはずですし、すでにある人間関係も一気に濃度を増します。人と一緒にいる時間、人と協力して活動する時間が増えます。

パートナーのために費やす時間も多くなるでしょう。人と寄り添い、人と向き合い、人と共にあることの意義を学べます。周囲から頼りにされますし、自分でも周囲に「面倒を見てもらう」ことになります。新しい信頼関係が生まれ、絆が生じ、未来への約束が暗黙裏に交わされます。これまでしたことのない話をし、相手の本当の気持ちを受け取れます。お互いがお互いの居場所であることを確かめ合えます。競争があり、交渉があり、ライバルとの競り合いがあり、家族への責任を感じる場面があります。

そうしたこともすべて、充実や幸福感へと繋がります。ひとつひとつの関わりが、特別な輝きを放ちます。そして、あなたを大きく成長させてくれます。

[時期について]

7月中旬くらいまで、かなり忙しい時期となっています。2023年半ばから新しい役割を引き受けてきた人、自分で「やるべきこと」を作ってきた人が多いはずですが、その任務がここで一気に盛り上がります。必要とされ、その分野におけるさらなる「勝負」が必要になるかもしれません。誰か特定の人のために「一肌脱ぐ」ような場面もありそうです。また、心身のコンディションを整えるのに適した時期でもあります。生活の在り方を見つめ直し、働き方を変え、日々の時間や労力の使い方を大きく変えられます。

7月下旬から9月頭は、「人に恵まれる」時です。5月末から大スケールの「人間関係とパートナーシップの時間」に入っていますが、その勢いがここで一気に加速します。個性的な人や情熱的な人に出会い、多くの刺激を受け取れるでしょう。また、タフな交渉に臨む人、ライバルと切磋琢磨する人もいそうです。「真剣勝負」の中で、得るものがたくさんある時です。

9月から11月頭は、他者の手と自分の手の間に、熱い「やりとり」が生じます。お金やモノのやりとり、依頼や相談のやりとり、各種案件のやりとり、役割のやりとりなど、預けたり預かったりが発生するでしょう。そこで、関係そのものがぐっと深まります。誰かがあなたのために、特別なチャンスを「調整」してくれるような展開も。ここでの出来事は2025年年明けから4月半ばの展開に繋がります。

11月から年明けは、遠出する機会が増えそうです。出張や旅行、留学など、かなりスケールの大きい移動が起こります。なんらかの使命を抱いての「遠征」も発生します。勉強や研究など知的活動に取り組んでいる人も、この時期は強い追い風を感じられるでしょう。ここでの旅と学びのドラマは、2025年4月半ばから6月半ばの流れに結びつきます。

12月は、少し立ち止まる必要があるかもしれません。先を急ぐのをやめて、身の回りやこれまでやってきたことに目を向ける時間を持てます。パートナーやこの時期関わっている人のために、自分の歩みを止めて時間を作る必要もあるのかもしれません。誰かを「待ってあげる」ような場面も。

[愛について]

5月末から2025年6月にかけて、雄大な「パートナーシップの時間」です。すでにパートナーがいる人は、二人の関係がとても濃く、豊かなものになるでしょう。これまでパートナーとの間に問題を抱えていた人は、その問題解決に全力で取り組めます相手との間に距離ができていた人は、この時期にぐっと距離が縮まるかもしれません。協力して取り組むべきテーマが出てきますし、一緒に行動することで信頼関係が回復、あるいはより強化されます。

7月末から9月頭は、摩擦や衝突が生じる可能性もあります。「真剣勝負」して、新しい関係を再構築できます。あげ足取りやごまかし、「ケンカに勝つためだけのケンカ」に陥ると、危険の大きい時期でもあります。言い合いになったらあくまで「愛」を軸足に意識し、徹底して誠実に、真摯に向き合うことが大切です。

パートナーを探している人は、この時期に相手を見つけられる可能性がとても高くなっています。知人に紹介を頼んだり、マッチングサービスを利用したりと、正面からのアプローチが功を奏するようです。

夏場は、一見トラブルのように見えることが、出会いに繋がる可能性もあります。面倒なことが起こっても腐らず、「どこに『その人』がいるか、わからない」という気持ちを持ちたいところです。

9月以降は。愛のステップがイレギュラーになりやすい時です。誘惑も多く、人の真贋を見極めるのが難しいかもしれません。「場の雰囲気に流されて後悔する」ような展開にならないよう、自分自身の気持ちをいつも大切にして。

11月から年明けは、学びの場や旅先での出会いが期待できます。「いつもとは違う世界に興味を持つ」ところから、愛への扉が開きます。

この下半期は全体を通して愛の追い風が吹き続けますが、特に勢いが感じられるのは、7月半ばから8月頭、10月半ばから11月半ばです。

[人間関係・家族について]

下半期全体を通して「人に恵まれる」時です。公私ともに素晴らしい出会いがあります。また、すでに関わっている人々との繋がりも、より強く、大きなものになりそうです。人に会う機会が増えますし、人と協力して活動する場面も多くなるでしょう。相談、交渉、契約など、人と向き合って話を進めていく機会もあるはずです。

人と関わることによって「自分という人間」の姿がよく見えてきます。人間関係を通して、セルフイメージやアイデンティティに変化が起こります。

家族や身近な人との関係も、密度の濃いものとなります。2023年頃から家族との間に距離を感じたり、問題を抱えたりしていたなら、2024年下半期は一人一人と「向き合える」時間となっています。起こっている問題を「家族の問題」というくくりで考えず、あくまで「一人一人の人の問題、一対一の関係における問題」として捉え直すことで、問題が解決に向かう気配があります。

7月下旬から9月頭は、人と熱く関われる時です。ぶつかる場面もあるかもしれませんが、率直に向き合うことで得るものがあります。徹底的に関わる覚悟を決めると、とても前向きな着地点に辿り着けます。

[仕事・勉強・お金について]

2023年半ばから2024年5月末まで、仕事のやり方や内容が大きく変わった人が少なくないはずです。少しずつタスクを増やしてきた結果、やるべきことが山盛りになりすぎて、アップアップしている人もいるかもしれません。

この7月上旬から中旬は、多すぎるタスクやルーティーンの中にあるムダを、しっかり排除できる時です。この7月は特に、非常に忙しくなる時期ですが、一方で転職活動を始める人も少なくないはずです。根本的に働く環境を変える、という熱い試みができる時です。

勉強については、熱い情熱が湧き上がる時です。なんらかの知的野心が芽生え、ここから2043年頃にかけてこだわりを持って学び続けることになるでしょう。やりたいこと、学びたいことに出会えます。また、知識や情報に関する考え方が、このあたりから変わり始めるかもしれません。学ぶことの新しい価値を見出せる時です。

経済的には、2008年頃から「お金」についての関心が非常に強くなっていたはずですが、その思いが11月あたりを境に、一段落します。これまで欲しかったものが急に色褪せて見えたり、経済面で感じ続けていた不安が薄らいだりするかもしれません。執着が消えて、より現実的なヴィジョンが見えてくる時です。