2012年射手座の下半期の占い

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「出会い」の季節に入っていきます。
この「出会い」は、文字通り、全く新しい出会いの可能性もありますし、すでに見知っている誰かとの関係が、新しい力を得て、生まれ変わっていく、ということを意味している可能性もあります。
いずれにせよ、この時期、あなたにとって大きな意味を持つ、誰かとの一対一の関わりが結ばれ、育っていきます。

この時期「一対一で関わる誰か」が、社会的にどんな肩書きを持つかは、人によって様々だと思います。
パートナーや恋人、あるいは友人や同僚かもしれませんし、上司や先生など、目上の人かもしれません。
親を「一人の人間」として認識するようになるのかもしれませんし、逆に、子供と向き合うことで、一人の人間としての自分を発見するのかもしれません。
そんなふうに、相手の立場が、社会的にどんな名前で呼ばれるにしても、ひとつ、共通している点があります。
それは、その人に、あなたに対して特別な役割が与えられている、ということです。

この「特別な役割」とは、あなたがこの時期から始めることと関係しています。
あなたがこの時期から始めること、それは、「内なる、秘密の問題を解決する」ことです。
「秘密の問題」というのは、おいそれと人に語れないようなことです。
人に隠し事をしているというような意味ではないのですが、人は誰でも、他者に語れないような問題を抱えているものです。
それは、自分の弱点であったり、コンプレックスであったり、嫉妬や恨みなどの根深い感情であったりします。
あるいは、過去に抱え込んでしまった罪悪感とか、自分でも理不尽だと思うけれども消せない憎しみとか、劣等感、嫌悪感、自意識の過剰さなど、様々です。
だれもがこうしたものを何らかの形で抱えていますが、それらについて自覚していない場合が多く、無意識にそれらを他人に投影して、日ごろから激しく非難している場合さえあります。

2012年下半期以降、2年半ほどをかけて、射手座の人はそんな「秘密の問題」に取り組み始めます。
この取り組みがスタートする場面で、あなたは誰かに出会うのです。
その人はきっと、あなたがスタートさせた取り組みに、積極的に関わってくれることになると思います。
あるいは、その人との出会いがきっかけとなって、あなたは、内なる問題に取り組むことを決意するのかもしれません。

時期的なことを少し申しますと、2011年の秋頃から取り組んでいる大きな挑戦について、7月頭まで、ラストスパートをかけていくことになります。
半年以上をかけたチャレンジに、ここで、一つの結末が訪れるのです。
といっても、なにかが失われるとか、終わってしまうということではなく、あくまで「一段落する」とか、目指した地点にたどり着く、ということだと思います。
7月から8月は、戦略を練る時期です。
7月頭にたどり着いた場所から、改めて未来を見晴るかしたとき、「もう少し遠くまで行けそうだ」「ここまで来れたなら、あの場所にも行けるかもしれない」という、新たな展望が開けるのです。
野望や野心といった言葉が、この時期にはとても似合います。
特に、2008年頃から、自分の進む道についてどこか慎重な考え方をしていた人は、ここで一転して「攻勢」に出ることを決意するのかもしれません。
9月から10月にかけて、なんらかの問題意識が強まっていきます。
状況を変えなければならない、とか、このままではいけない、など、自分や自分を取り巻く環境がはらんでいる弱点に気づき、それを積極的に解消しようとする意志が生まれるのです。
10月から11月にかけては特に、そのことについて、率先して動いて行くことになるのではないかと思います。
とはいえ、11月は少々不調を感じる人もいるでしょう。
先を急がず、あくまでゆっくりすすむべき時期です。
11月末、冒頭から述べたような「出会い」が、意外なルートで巡ってくる気配があります。
11月半ばから12月は、経済的な動きが大きくなります。
入ってくる方も出ていくものも、突発的で波が大きい気配があります。
欲しいものを決然として手に入れる人も多いでしょう。

愛情関係については、実りある時期です。
カップルは、お互いをパートナーとして意識し合うようになるでしょうし、フリーの人も、尊敬できる相手に出会える可能性が高いと思います。
楽しさや高揚感よりも、共に歩んでいく相手を求める気持ちが強くなりますし、なにより「人を見る目」が育つ時期と言えます。
恋愛の相談などを受けていると、「相手がどんな人間か」ということについて、本質的な興味や関心を持っている人が少ないような気がするのです。
自分が「こういう恋人であってほしい」と思う部分を、相手の姿から強調して抜き出すことはあっても、相手の生き方や考え方に深い関心を寄せて、それを理解しようとすることは、なかなか難しいのかもしれません。
でも、この時期の射手座の人たちは、恋人としての機能を相手に求めるのではなく、あくまで、生身の人間としての相手を見つめようとし始めます。
その過程では、自分の人間としてのあり方にも、目を向けることになると思います。
このようなプロセスを経て、「ずっと関わり続けていきたい」と思えるような関係を、結ぶことができるのだろうと思います。
恋愛に追い風が吹くのは6月-7月、9月、12月です。

他者は自分の鏡だ、ということが、よく言われます。
たとえば、自分が身体的コンプレックスを抱いていると、他人を見るとき、ついその部分に目が行くのだそうです。
一方、他者は、自分を変えるためのとても大きな動機を与えてくれます。
魅力的な人に出会い、その人と仲良くなりたいと思ったとき、「自分もその人にふさわしい人間にならなければ」と感じます。
さらに、尊敬する相手からアドバイスを貰ったなら、そのアドバイスは深く心にしみこみ、行動を変える原動力となります。
もちろん、あなたの戦いはあくまであなた自身のもので、孤独に戦わなければならない場面もやってくるかもしれません。
ですが、自分自身の内なる戦いが、他者との関わりの中に姿を現す、ということもあるのです。
もし、この時期、問題ある人間関係を抱えたとしたら、それを解決する方法は、あなたのこれまでの人生や、あなたが密かに抱えている痛みの中に、隠れているのかもしれません。
このような大きな戦いを挑んでいくあなたに、サポーターのように、あるいはカウンセラーのように、「その人」は、辛抱強く、つきあってくれるのだろうと思います。