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「全体のイメージ」
「レベルアップ」と聞いて、どんなことが思い浮かぶでしょうか。
2015年上半期、射手座の人はかなり大きなレベルアップを果たします。「グレードアップ」「バージョンアップ」といった表現も当てはまるかもしれません。もっと遠くへ、もっと高いところへ。自分が行きたいと思う場所に、この時期はどんどん歩を進めることができるのです。
この時期あなたが目指す場所は、慣れ親しんだ場所からは遠く離れているかもしれません。長旅や異世界を恐れないのが射手座のもっとも大きな特徴ですが、この上半期はその才能がもっとも強く輝く時期とも言えます。「出来る範囲でやろう」という発想は、この時期のあなたにはまったく思いつかないかもしれません。「相当勉強しないとできないかもしれないけど、受けて立とう」「今持っている道具では間に合わないかもしれないけど、やってみよう」というふうに、「今の自分」から敢えて抜けだして行くような目的地を選択することになるのです。
このような選択は、周囲の人々からはいささか無謀のように思われるかもしれません。でも、あなたの中には「この道がむしろ、もっとも慎重で地道な道だ」という手応えがあると思います。堅実であることと、守ってばかりいることは、全く別のことです。中には、自分が一番苦手としてきたテーマに、敢えてつっこんで行く人もいるかもしれません。苦手分野のエキスパートとなる、までにはいかなくとも、今そこでそのテーマを僅かにでも自分のものにしておかなければならない、という確信があるからこそ、その道を選ぶのだろうと思うのです。
2015年は、約12年ほどのスパンで見たとき、あなたの「キャリアのピーク」に当たっています。これまでの経験を経て、もっとも大きな目標を目指し、それを叶えることができるときなのです。もちろん、仕事や勉強の場で大きく外向けに飛躍を遂げる人も多いでしょうし、その一方で、子どもを持ってプライベートな世界が大きく変わるとか、介護や地域社会での活動などに飛び込んでいく人もいます。一見全く逆のことのように見えていても、そこで起こっているのはあくまで「自分が果たすべき大きな使命を引き受ける」というテーマです。子育てや介護は、一般には「プライベートなこと」と受けとられる場合が多いようですが、これは歴とした社会的役割です。自分以外の人の人生に深くコミットし、その一部を引き受けることは、決して「個人的な世界」に納まる活動ではありません。子育てや介護に携わって初めて社会問題を認識し、ビジネスの場以外の「社会」を広く知る人は少なくありません。
この上半期、自信を失ったり、大きすぎる責任の前で心細くなったりする人もいるかもしれません。また、今まではどこか「守られる存在」だったのが、ここからは誰に守られることもなく、自分一人で行動しなければならないことに、不安を感じる人もいるだろうと思います。でも、それは決してネガティブな状況ではありません。かつてよりも大きな目標を目指し、あるいはスケールの大きなテーマを引き受けたことにより、あなたは今までよりも自分を少し「ちいさく」感じているだけです。目指す山が大きくなれば、相対的に自分は小さく思えます。だからといって、その山を目指せないわけではないのです。むしろ、現実に沿って自分を小さく感じ、山を大きく捉えることができているのは、一つのアドバンテージです。
2015年上半期の射手座の世界のもう一つのキーワードは「高尚」です。
かつてよりも高い理想を描き、もっと広い世界に触れ、尊敬できる人々と交わり、大きく成長したい、という真剣な願いが、あなたの胸に燃え始めます。この願いは2015年上半期だけで消えてしまうことはなく、ここから向こう二年半ほどにわたって、あなたをガツンと鍛え上げることになるはずです。
「仕事や勉強など、外向きな活動への取り組み」
非常に多くを学べる時です。
ごく広範囲にわたって知識を得ることができますし、良い「師」にも恵まれるでしょう。研究や開発に携わっている人にとっては、素晴らしい追い風の吹く時期です。一気に目指すものに近づけるかもしれません。
仕事をしている人も、自分の専門性をおおいに拡張できます。技を磨けますし、試行錯誤がしっかり形になります。また、「この世界での戦い方がわかってきた」というような手答えが感じられるでしょう。経験を結果に結びつける、その結節点に立つことができます。
また、発信力がとても大きくなっているときでもあります。あなたの声が広く遠くまで伝わっていきます。宣伝活動、広報、コミュニケーションを拡げること、出版などに携わる人にとっては、2014年後半に引き続き、大きな成果が期待できる時期です。
かつてよりも責任の重い役割を与えられたり、未知の世界に立たされたりすることになるかもしれません。新規開拓を命ぜられるとか、だれもやったことのない仕事を任されるような場面もありそうです。緊張感やプレッシャー、「このままではいけない」という問題意識に悩む場面もあるかもしれませんが、この時期は後ろに下がるようなタイミングではないようです。あくまで「難しいものの方へ向かう」ほうが、結果的には安定した、どっしりした場所にたどり着けるでしょう。
3月半ばから5月半ばは、非常に忙しい時期となります。自分を鍛えるような訓練に没頭する人もいれば、日々のルーティンが大きく変わり、自分をそれに「馴染ませる」ために苦労する人もいるかもしれません。新しい生活のリズムが生まれるようなタイミングと言えます。また、自分に合わない業務に苦しんでいた人は、ここで条件を変えるための行動を起こすこともできるはずです。転職や異動の気配も強い時期です。
少々フライングですが、キャリアにガツンと転機が訪れるのが、2015年後半から2016年前半という一年です。その手前にあたる2015年上半期は、自分の可能性を広げるためのあらゆる挑戦を試みることができる時期です。また、勉強に取り組んでいる人も、この上半期の努力如何で、その後の目標が何段階もグレードアップするかもしれません。
「やりたいことが見つからないけれど、みつけたい!という場合」
長旅に出ると良さそうです。どこか遠くに出かけることが、一番の刺激になると思います。「忙しくてそれはムリ」という人は、図書館に通うだけでも、なにかがちがってくるかもしれません。図書館を「宝の眠る森」と捉えて、その森を冒険する自分をイメージすると、すてきな「宝」に行き当たる可能性があります。
学校に行ったり、セミナーなど勉強の場に足を向けるのも良さそうです。あなたの「好奇心」と「知性」が、この時期の方位磁石であり、羅針盤です。
また、教会や寺院など、宗教的な場所に出向いたり、宗教者や哲学者、学者など、深く思索や学問を修めた人々と話をしてみるのも、妙味があります。
「人間関係について」
「くり返し会う」「長い時間を経て、再会する」ことが、この時期の人間関係におけるテーマの1つです。特に1月下旬から2月頭、そして5月半ばから6月半ばに、大切な「再会」のイベントが発生するかもしれません。一度会っただけで満足してしまったり、長いブランクがあるからと切り捨てたりせずに、敢えて「その人」にこだわって時間をかけてみると、人間関係全体に新しい息吹を吹きこむことができそうです。
5月半ばから6月は、全体的に人間関係が大きく活性化しているときでもあります。時にはガツンとパワフルに交渉したり、ストレートに要求を述べて戦ったりしなければならない場面もあるかもしれませんが、摩擦によって、かえって良い人間関係を「鍛え直す」ことができるような時期となっています。
もう一つのテーマは「敢えて自分を抑えてみる」「相手の力や話を引き出す」ことです。自己主張をガンガン打ち出すのではなく、一呼吸置いて「相手を待つ」「相手にボールを回す」事を意識してみると、今までとはちがった関わりを生み出すことができるかもしれません。
この時期のあなたは、「自分」を前に出すことについて、とても慎重になっています。「押してだめなら引いてみよ」と言われますが、それにも似て、今まで「押し続けていた関係」を、一旦「引いてみる」ことによって、関わり方が変わる気配があるのです。
4月半ばから5月頭は、人間関係を心から楽しめそうな時期です。魅力的な人に出会えますし、人から受け取れるものも多いでしょう。
「恋愛や愛情について」
あなたの潜在的な欲望が、愛と「ぶつかり合う」ようなことが、2011年頃から断続的に起こっていたかもしれません。
経済問題と愛の問題は、全く別々の問題のようでいて、現実には深い所で絡み合っています。ドラマなどで「色と欲との二人三脚」というような表現が用いられますが、両者は切っても切り離せないテーマと言えるかもしれません。
自覚していたにせよ、しないにせよ、愛情と、物質的・経済的な欲求が複雑にぶつかり合って、そこから愛が困難な状況に陥っていた人は、この2015年3月を境に、徐々に混乱が解消していくでしょう。着地点が見つかり、目指すべき愛の方向性が定まるようなシフトが生じそうなのです。自分自身の深い欲望を発見することで、愛情関係においても正面から向き合うことができるようになる、といった変化が起こるかもしれません。
2015年上半期には、素晴らしい愛の追い風も吹きます。
2月下旬から3月にかけて、射手座の人の多くが華やかな愛のドラマを経験することになるでしょう。ここは子育てやクリエイティブな活動についてもすばらしい時期ですが、ごく広い意味で「愛情を注ぐ」「情熱を燃やす」ことができるときなのです。さらに4月上旬には、愛のミラクルが起こる気配もあります。
2011年頃から、愛の世界で「大きく厚い壁を打ち壊す」ような作業に取り組んでいる人も少なくないと思います。この作業は2018年頃まで続いていくのですが、2015年上半期はその「愛の壁」に、かなり大きなダメージを食らわせることができるタイミングだと思います。人の心を開くことや、自分の心を開くこと、依存や甘えに足を取られることなく誰かを愛すること、人の愛を受け入れることなど、愛の世界では「勇気」を要することがたくさんあります。そうした作業がかなり急ピッチで進むのが、この2015年上半期なのです。
「大まかな流れ、タイミング」
1月は出歩く機会が多そうです。人に会いに行ったり、情報収集や取材のような目的で外に出る場面もあるでしょう。1月下旬から2月上旬は、かつて行った場所に再訪したり、コミュニケーションチャネルを「復活」させるような機会に恵まれそうです。
2月中旬までは、家の中がバタバタするかもしれません。引越や模様替えなど、環境が大きく変わる気配もあります。また、身近な人や家族が人生の転機にさしかかり、それをサポートする形で自分も生活が変化する、と言ったことも起こるかもしれません。
2月下旬から3月は、とても楽しい季節となっています。「すべきこと」ではなく「したいこと」に打ち込めますし、遊びや趣味などプライベートな活動も活性化しそうです。クリエイティブな活動に携わっている人は、この時期はかなり忙しくなるでしょう。脚光を浴びたり、いいものを創り出せたりするタイミングです。
恋愛や子育てについても、素晴らしい追い風が吹きます。情熱を燃やし、不可能を可能にするようなこともできるかもしれません。ドラマティックな季節です。
4月から5月半ばは、忙しくなりそうです。多方面からニーズが寄せられ、てんてこ舞いになるかもしれません。また、普段担っている役割の内容を見直し、自分が担うべき事を整理する人もいるでしょう。無理のあるタスクを抱え込んでいる人は、ここで自分にフィットする形にルーティンを変えることができます。普段ムリをしすぎている人は、体調を崩すキケンもある時です。健康について根本的に考え、生活のリズムを作り直せるような時期です。
少々フライングですが6月から10月頭くらいまで、素晴らしく楽しい冒険ができそうな季節となっています。遠くから魅力的な誘いがあったり、自ら夢に向けて今いる場所を離れたりする人もいるでしょう。行きたい場所に行ける、魅力的な季節の到来です。