アーカイブ記事
「全体のイメージ」
「やりたいことをやる」と言ったとき、2つのイメージが浮かびます。
ひとつは、やりたい仕事をやる、人生をやりたいように動かす、といったような、外向きの「やりたいこと」です。
もうひとつは、趣味に打ち込むとか、プライベートな時間を確保するというような、どちらかといえば内側の世界の「やりたいこと」です。
2016年上半期、射手座の人は「やりたいことをやる」季節の中にあります。
上記のどちらの「やりたいこと」かというと、おそらく、どちらもイケるはずです。
2015年後半から2016年秋まで、人生や仕事といった「外向き」のやりたいことに、ガンガン打ち込める時期です。
そして、3月から5月、さらに(少々フライングですが)8月から9月は、「個人として好きなこと」に打ち込める、内側の世界を盛り上げることができる時期と言えるのです。
更に言えば、両者は完全に分離してはいません。
おそらく、あなたが個人として好きなことをやればやるほど、外向きにも活力が湧いたり、好きなことを仕事に組み込むようなことができたりするでしょう。
あるいは、たとえば子育てのように、個人的な愛情と社会的な責任とが、一体化した活動に打ち込む人もいるかもしれません。
アーティストは内側から湧いてくるものを外の世界に打ち出していくのが「仕事」ですが、これもまた、この時期の流れにぴったりです。
大きなチャンスが巡ってきますし、情熱や意欲が限りなく湧いてくるときです。
そんな活発な時期なのに、あなたはなぜか、いつもよりずっと慎重で、悲観的ですらあるかもしれません。あるいは、「みんなといても、なぜか孤独」な気持ちを感じ続けるかもしれません。
これは決して悪いことではなく、あなたの内なる成長が軌道に乗ったためです。急激に成長を遂げる時の、言わば「成長痛」です。
チャンスや愛の訪れに慢心せず、むしろストイックに自分を鍛えようとする気持ちが強まります。自分の行動に責任を持ち、人にどういう影響を及ぼすかを意識することになります。
こうしたあなたの態度が周囲の信頼を集め、結果的にかなり重要な役割や肩書きを引き受けることに繋がるでしょう。
それと同時に、あなたを目に見えない力で守ってくれるものの存在にも気づかされるでしょう。アクティブに挑戦し、ストイックに努力するほどに、その汗と涙を拭いてくれる身近な人々の「心」に気づくことになるのです。
「時期について」
1月は経済的に「取り戻せるもの」があるかもしれません。過去の損を取り返したり、なくしたものが出てきたりするかもしれません。
また、働きかけた事への反応に、少々タイムラグが生じる気配もあります。
お金の計算にはミスが増えそうですので、レシートなど、履歴を残すことを心がけるといいかもしれません。
2月はコミュニケーションがふくらむ時です。
新鮮な情報がたくさん入ってきますし、お出かけの誘いも増えるでしょう。兄弟姉妹との関わりも活発になりそうです。
勉強や研究活動にも追い風が吹きます。
3月は、身近な人や家族との関わりにスポットライトが当たります。
お互いに現状を確認し合い、サポートし合えるように生活のあり方を変えていくようなタイミングです。引越などの環境変化を経験する人もいるかもしれません。
また、「チーム」としての結束が強まるような出来事も起こりそうです。
4月はとても楽しい時です。遊びに行ったり、好きなことに打ち込んだりできます。
また、クリエイティブな活動をしている人には、強い追い風が吹くでしょう。
恋愛や子どもとの関係にも、面白いドラマを経ての前向きな進展が起こりそうです。
5月はかなり忙しい時期です。
特に、物事のほころびを繕ったり、上手く回らない部分を修理調整したり、といった作業が多くなるかもしれません。
自分の体調のメンテナンスに専念する人もいるでしょう。生活の条件自体を変えられる時期でもあります。
6月は人間関係から得られるものが多そうです。
出会いにも恵まれますし、人と会う時間が増えるでしょう。
人に会うことから生まれるチャンスがあります。
「愛について」
力強い愛の季節です。
特に3月から5月、愛のために積極的に動ける時期となっています。
眠っていた愛が呼び覚まされるような出来事も起こるでしょう。
特に、5月はいい意味で破壊力抜群の愛のドラマが展開していきそうです。
上半期全体を通して、「いつもなら気軽に踏み出せるのに、なぜか自分をぐっと抑えてしまう」ような場面も少なくないかもしれません。
そんなとき、愛の情熱がそうした抑制を解除してくれるかどうか、が、この時期のテーマとなっています。
自分の中で「進むべきか、引くべきか」で迷う場面が多多ありそうですが、そういうときには「オーソドックスではない方法で、壁そのものを切り裂く」ことができないか?という発想が役に立つかもしれません。
誰でも考えつきそうな愛の言葉やシチュエーションは、あなたの葛藤を増すだけだと思います。そうではない「第三の道」が、愛に新しい力をくれるでしょう。
愛に「熱がこもる」のは、前述の時期ですが、他に、愛に「優しい追い風が吹く」のは、1月、4月、5月末から6月前半です。これらの時期は、向こうからチャンスがやってくるような感じがするでしょう。
「パートナーシップについて」
6月がひとつの山場となります。
パートナーと、愛に溢れる密度の濃い時間をすごせます。また、自覚できていない様々なことを、良い形で気づかせてもらえる場面もあるでしょう。
さらに、肩に力の入りすぎているところ、厳しくなりすぎている部分などを、春の陽が雪を溶かすように、あたたかくほぐしてもらえそうです。
パートナーを探している人にも、5月末から6月は出会いに恵まれやすい時期となっています。
1月は、経済面でパートナーとの間に「調整」が必要になるかもしれません。あなたが何を足りないと感じ、何に充足しているのか、それを伝えるチャンスがあるでしょう。相手の満足や不満足についても、実感をもって理解できそうです。
5月は、役割分担の見直しが求められるかもしれません。お互いに「これをしてあげているのに、気づいてもらえていない・評価されていない」と感じている部分を伝え合えます。言葉で伝えるのではなく、実際に役割を交換してみて、見えてくるものがあるかもしれません。
「子ども・家族について」
いつもよりストイックに、悲観的になっているあなたにとって、この時期の家族や身内の存在は、大きな救いとなるでしょう。たとえるなら、アクションスターにとってのクッションやトランポリン、パラシュートのような役割を、家族が果たしてくれるかもしれません。
ピリピリと緊張したり、不安にかられたり、疲労を感じたりしたときは、家族の柔らかな、ちょっととぼけた空気に触れると、こりかたまったものがすうっと消えていくでしょう。
あなたが「こうでなければならない」と決めたルールを、家族が踏み越えてくることもあるかもしれません。そのときは苛立ったとしても、後になってみれば「アレが正解だったのだ」と思えるような場面もあるだろうと思います。
あなたの助けになっている、という手応えが、家族の人たち自身の心を変えていく気配もあります。
子どもの自立心や、個人としての個性が、あなたを支えてくれる場面も多いでしょう。
信頼できる「同士」「仲間」のような、爽やかな連帯感が、お互いを育ててくれます。
3月から4月にかけて、子どもや家族に対して時間と労力を割く場面が増えていきそうです。2016年上半期は全体を通して、社会人としての多忙さが際立っていますが、春はプライベートにも大いに目を向けたいところです。
「仕事について」
2月から3月上旬は、勉強や研究活動、取材活動などに追い風が吹くときです。
フットワーク良く動き、たくさんの収穫が期待できるでしょう。
この時期の「学び」は、あなたのアイデンティティを変えるような意味を持っています。
価値観や自意識が、学べば学ぶほど、深く広くなっていきます。
さらに、3月は「自習」「家での学習」「独学」の習慣が身につきそうです。家の中に勉強スペースを確保し、毎日少しずつ積み重ねていく環境を整えられるでしょう。この時期に始めたことは勉強に限らず、かなり長続きしそうです。
自分に合わない就労条件のもとで無理を重ねている人は、5月頃にその状況を打開するための行動を起こせるようです。転職活動をする人もいれば、異動を希望する人もいるでしょう。
「お金・買い物について」
1月は、お財布の中身を全部出してナカミを計算しなおすようなタイミングです。資産の総ざらいを行うとともに、出費や「ほしい資産の額」などを整理しなおし、今後に向けた緻密で現実的な計画を「建て直す」ことができる時です。
2016年上半期全体を通して、「お金は自分に何をしてくれるのか」を考えるとともに、「お金を使って、どんな活動が出来るのか」を考えることにもなると思います。
自分で稼いだお金や、自分のお財布の中に入ってくるお金が、自分を通って社会に流れ出していく、というイメージがわいてくるのです。
「自分」は、様々なもので出来上がっていますが、お金やそれで購入するもの、お金の使い方によって出来ている部分もあります。そんな「お金によって出来上がっている部分」について、じっくり考えながら行動できるでしょう。
「健康について」
「身体を鍛えるとき」でもありますし、同時に、「自分の身体の現状を受け入れる」ときでもあります。
昨今は、老化や加齢という現実を無視したような風潮があるように思えます。「お金をかけたり頑張ったりすれば、いつまでも若く健康でいられる」という幻想のようなものがあって、身体の衰えを受け入れることが出来ずに、人と比較し、自分を責めて、心の方を傷つけてしまっているように見える人も多多、見受けられます。
もとより、身体はどんどん変化していきます。第二次性徴など、自分の身体の成熟を受け入れることもまた、人間の心にとってはかなり難しいことであるようです。
実際、この時期は非常にパワフルで、「動きたい!」という思いが強まるので、スポーツやトレーニングを始め、ストイックに自分を鍛えようとする人もいるでしょう。
理想に向かって頑張るのは、射手座の素晴らしい本質ですが、「理想」と「努力」だけが視野に入っていて、「自分の身体の事実」が見えなくなってしまうと、本末転倒です。ストイシズムが行きすぎると、過労やケガに繋がる危険も低くありません。
2016年上半期は、自分の身体の現状をまず、受け入れ、理解しようとすることが大事だろうと思います。その上でこそ、本当の強さを身につけることが可能になるのだろうと思うのです。