2018年射手座の上半期の占い

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孤独からの解放。 「重荷」を「宝の山」へと変えていく。

2015年ごろから、一人で重荷を背負って山道を歩き続けるような、孤独で厳しい日々を送ってきた人も、少なくないだろうと思います。こう書くとなにか、過去が「不幸な日々」だったように見えるかもしれませんが、あなた自身の実感としては、「不幸さ」や「みじめさ」はほとんどなく、むしろ、自分の足で大きなものを背負って進んでいる、という自負心や、地に足のついた自信、人としての誇りなどが、あなたの心にいつも満ちていたはずです。「孤独」を嫌う寂しがり屋の人も、世の中にはたくさんいます。でも、もともとハンターの心を持っている射手座の人々は、獲物を射止めようとするときに騒いだり、邪魔をしたりしそうな「だれか」の存在をむしろ、うっとうしく思うことが多いのではないでしょうか。本気で勝負するときは、一人で挑みたい。多くの射手座の人々がそういう思いを抱いているはずで、だとすれば過去2年半ほどの「孤独」の日々は、「思うように動ける」日々、だったかもしれません。

とはいえ、重荷があり、苦労もあったのは、確かだろうと思うのです。2018年上半期は「お疲れ様でした!」と乾杯したいような、そして「これまでの道のり」を笑顔で振り返り、意義や価値を改めて見出すような、そんな日々になるのではないかともいます。2017年中に集まった仲間が本心からあなたと一緒に進みたいと思ってくれている、そのことを確かめることもできるでしょう。また、あなたの側から人に頼ったり、助けを求めたりすることで、身近な人との心の距離が、ぐっと縮まっていく場面もあるだろうと思います。あの重たかった荷物を下ろして、中にあるものを全部取り出し、あるべき場所に一つ一つ収めて、それぞれの生命力を引き出すこともできます。「重荷」は、本来バラバラのものをたくさん、一つの袋に詰め込むから「重荷」になるので、取り出して一つ一つを使える状態にしてしまえば、「重荷」は消え去るのです。この時期、あなたは今まで背負ってきたものが、素晴らしい宝の山だったことを知りひとつひとつの宝物に、新しい命を吹き込むことができるはずです。

2010年ごろから、あなたはとても大きな金の鉱石を掘り起こす作業を続けてきたようです。でも、鉱石は「そのまま」では、何も生みだしません。製錬と加工をしてはじめて、金が金としての価値を発揮することになります。金の延べ棒や、金貨や、金のジュエリーなどを作り出し、それらを他者と交換してはじめて、金の持っている価値が生き生きと、あなたの人生に流れ込みます。2018年上半期から、あなたは金鉱石の製錬と加工の作業を始めることになるでしょう。もちろん、鉱石とは比喩です。鉱石とはすなわち、あなたが持っている才能や、これまで得てきた実績、実力、経済力や資力、経験や精神力、仲間との結びつき、愛や情熱などです。こうしたものは、努力によっていくらでも蓄積していけますが、蓄積するだけでは「金鉱石」と同じで、まだその真価を発揮できません。どうしたら自分の持っている宝をうまく用いることができるか、ということをこの時期以降、あなたは真剣に考え、いろいろな試みをしていくことになるでしょう。この上半期以降、2,3年の時間の中で、あなたの経済力と生きる力は、今よりはるかに大きく、強く、柔軟なものに育っていくでしょう。

2011年ごろから、愛の世界で何かが「分離」していくような感覚を持ち続けていたならその「愛の分離」の時間がこのあたりで、収束し始めます。愛するもの、大切なものとのあいだの距離を、これまでよりずっと気楽に縮められますし、理屈によって硬直的になっていた心をほぐすこともできそうです。自分の魅力や創造性について、温かく素朴なアプローチができるようになっていくでしょう。

・時期について
1月は開放感にあふれるタイミングです。重荷から解き放たれたような、不思議な自由を味わえるでしょう。その一方で、経済活動に関して見直したいことが出てくるかもしれません。将来的にやりたいことのための資金や、これからの生活費、あるいは純粋に「ほしいもの」のことなどが念頭に浮かび、夢をかなえるにはどんな手段と費用が必要なのか、という考えを練り始めることになります。

1月末から3月にかけては一転して、非常に忙しい時期となるでしょう。あれこれ考えている暇もないほど、駆け回ることになるかもしれません。自分から発案して動かしていけることが多いですし、自分のテリトリーやフィールドに人を引っ張りこんで、活動を大きくしていくこともできるでしょう。2月は家族と過ごす時間がとても豊かに膨らみそうです。家の中を美しくすることもできる時です。

3月から4月は、とても楽しい雰囲気に包まれています。趣味や遊びに打ち込む人もいれば、恋愛にどっぷりつかる人もいるでしょう。失ったと思った愛が戻ってくる気配もあります。さらにこの時期は、年明けに考えた「経済的なプラン」を、実行に移せる時でもあります。ほしいものを手に入れるための具体的なアクションを起こせます。経済活動に関して「勝負」に出る人も少なくなさそうです。

5月は星座を問わず転機が巡ってきやすいタイミングとなっていますが、射手座の人にとっては特に周囲の人との関係性が変化しそうです。役割分担や力関係などが変化し、人に対して「背負うもの」が変わるようです。さらに、時代の流れに合わせて新しいことを勉強し、生活や仕事に生かしたい、という思いも湧いてくるかもしれません。

また、5月から6月は少し「人の都合に振り回される」ような感じがあるかもしれません。自分のことは一時的に棚に上げて、人のアクションに対応していくことが求められるようです。とはいえ、これは決して不満な展開ではなく、あなたとしてはむしろ「人はそういう感じ方をするのか!」というふうに、学んでいく部分が多いかもしれません。少々フライングになりますが、2019年頃までに新しいことを始めていくにあたり、ここでの「人の反応」に関する学びは、大切な武器の一つとなるはずです。6月は遠出して得るものも多いようです。楽しい旅ができそうです。

・愛について
2011年ごろから、スリリングな愛を楽しむ一方で、どこか「愛との距離感」を感じていた人も少なくないかもしれません。人と触れ合う肌感の温かみや、甘えあうような交流を縁遠く感じていた部分があったのではないでしょうか。そうした「距離感」の感覚が、2018年は少しずつ縮まってくる時期となっています。人の心の距離が近く感じられるようになりますし、愛がより身近なものとなってくるでしょう。

この上半期の中で愛に追い風が吹くのは3月から5月半ばです。1月末から3月頭も、自分から積極的に動ける時期となっています。6月後半も、うれしいことが多いかもしれません。

・住処、家族、人間関係について
住処や家族については、2月から3月に前向きな動きが起こりそうです。自分の手で居場所を美しくできそうです。この時期は全体を通して「ものを減らしたい」という思いが強まるかもしれません。片づけたいという欲が加速しそうです。

3月から4月は、子供のことで少し時間をかけた軌道修正が必要になるかもしれません。できているつもりだったことがそうでもなかったことがわかり、少し過去にさかのぼって日々のサイクルを作り直したり、役割分担を整理したりすることができるでしょう。

人間関係については4月下旬から5月にかけて、うれしい動きがありそうです。

・仕事、勉強について
「仕事観」が変わり始めるようなタイミングです。たとえば、今までは「命じられたことをやり遂げる」という感覚だったのが、このあたりから「自分で仕事を創造する」という方向性に気づく、といった変化が起こりやすい時期です。特に就労関係において、自立や独立を目指す人が少なくないでしょう。とはいえ、この変化はこの上半期にとどまるものではなく、2026年ごろまで続いていくような、かなり長丁場のプロセスです。この上半期では特に5月ごろから、今の仕事の在り方について根本的に考え直すことを始める、といった展開になるのかもしれません。3月頭、仕事における努力が報われそうです。

勉強に関しては1月末から2月にかけて、かなり大きな発見があるかもしれません。研究活動などでも新境地を切り開けそうな時です。さらに5月半ばから11月にかけて、熱い学びの季節となっています。

・お金について
長期的な視野に立って、建設的な行動を始められる時です。特に年明け、「新しい経済活動のフィールドに立っている」という感覚が強まるかもしれません。子供はお小遣いをもらいますが、大人は自分で稼いだり、あるいは人のお金をマネジメントしたりします。この「子供から大人への、経済活動の変化」のようなものは、もっと小さな形でも、人生の中で何度か起こっていくものではないかと思います。そういう意味で、この時期は「経済活動に関して、一段階、大人になる」ような季節の幕開けのタイミングと言えます。

3月半ばから5月半ばにかけて、かなり大きな経済面での変化が起こるでしょう。自らリスクをとって勝負に出る、という人も少なくないはずです。

・健康について
生活をシンプルにしたい、という思いが強まるかもしれません。いろいろ新しい習慣を導入し、サプリメントなど栄養を追加して健康になる、という考え方もありますが、むしろ無駄なものを省き、過剰な部分をそぎ落として身軽になる、という方向性が魅力的に感じられるでしょう。体の中は目で見ることのできにくい世界であるため、精神論のようなものに引きずられてしまう向きもあるようですが、この時期はあくまで現実的かつ論理的なアプローチが求められるようです。新しい理論と古くからの経験の両方を大切にしたいところです。