アーカイブ記事
2019年、射手座の人々はどんなに強調しても足りないほど、大きな転機を迎えています。
人生のハデな転換点に立ち、新しい生活を始めたり、新しい世界に身を置いたりしている人が少なくないはずです。
とはいえ、上半期まではどこか、「水面下」で物事が進んできたかもしれません。
自分自身との戦いとか、環境を整える闘い、足場を丈夫にし、覚悟を決め、自分自身や身近な人々と対話しながら、
変化を続けて来たのではないかと思います。
年の前半は主に、「自分自身」を足元から変えていくようなプロセスが展開していました。
たとえば、引っ越したばかりの時は家具の配置や生活動線を考え、近所を探検し、
徐々に時間と空間を「自分のものにする」作業を進めます。
2019年のあなたは人生の新しい局面に立って、まさにモノの配置や時間の使い方、
自分というものの基本的なあり方、動かし方を、模索し、確立してきたのではないかと思うのです。
2019年下半期、その状況は一転して、「外に打って出る」時間に入ります。
年の前半までに築き上げた「新しい自分」を、他者の大勢いる場所、
パブリックな場所へと打ち出していくことになるのです。
これはたとえば、前半に家の中で新しい作品を作り、後半に展覧会を行う、といったイメージの場面転換です。
プライベートな空間に置かれていたときは満足も納得もしていた作品を、
ひとたび「外に出そう」と意識した時にわかに、不足や欠点が見えてくることがあります。
人に指摘を受けて気づくことがあるのはもちろん、ただ「第三者に見せよう」と意識しただけで、
今までとはその作品が全く別のもののように見えてくるのです。
これは「作品」でなく、たとえば仕事の場とか、あるいは「自分自身」にも当てはまることです。
自分の世界にいる自分と、「外に出ようとする自分」は、なぜか大きく違ってくるのです。
2019年後半のあなたは、旅をしたり、人に会ったり、注目される立場に立ったりするでしょう。
他者から寄せられる意外な期待に気づかされる一方で、
もっと自由に、なにものにも縛られることなく活動できることがわかります。
時代の変化の中で、自分の新たな役割を見出す人もいるはずです。
これらは全て、外界からの刺激をきっかけとして起こる動きであるようです。
他者に会い、未知の場所に足を踏み入れることで、あなたという存在の成長と進化がどんどん加速します。
射手座の2019年を「幸運期」とする占いもたくさんあると思いますが、
私はかねてからこの木星到来の時間を「耕耘期」と呼んでいます。
ここで起こる「いいこと」は、「一時的な嬉しいこと」ではなく、
ここから12年をかけて育てて行ける幸運のタネを蒔く、という活動だからです。
特に、この2019年後半の「種蒔き」は、人間としての未来の幸福の「種蒔き」であると同時に、
ごく経済的な、物質的な意味での「種蒔き」をも含んでいます。
ここから10年、20年という未来に向けてコンスタントに果実を収穫していくための「種蒔き」が、
この下半期から2020年にかけて展開してゆくはずなのです。
・時期について
7月から8月は遠出する人が多そうです。同じ場所に何度も出かけたり、懐かしい人に会いに行ったりする場面もあるでしょう。未来と過去の両方に向かって行動範囲が広がります。
勉強にも精が出る時期で、知的活動に熱がこもります。一人で考え込むよりは、他者とのキャッチボールの中で良いアイデアが浮かぶ傾向があるかもしれません。
8月半ばから10月頭はガンガン活躍できる勝負の時です。注目される場面が多いでしょうし、新しいミッションがスタートし、チャンスも舞い込みそうです。自分の足場をしっかり確保しながら、心ときめくキッカケをどんどん掴んでいきたいところです。
9月は仲間に恵まれる楽しい時期でもあります。思いがけない人があなたのチームやネットワークに参加してくれるかもしれません。
10月半ばから11月半ばは、過去と未来が交錯する、少し複雑な時期となる気配があります。意外な形で人間関係の新旧交代が起こる気配もあります。あるいは、あなたがここまでに成し遂げたことを見込んだ人々から、玉石混淆のアプローチを受けて、その「真贋」を判断するのに忙しくなるのかもしれません。
一つの目標を達成した後は「次の目標」を設定しなければなりませんが、その「次」を見出すのに少し模索の期間が必要になるのかもしれません。何を狙えば良いかわからない状態が続くのは、射手座の人々にとっては苦手なシチュエーションだろうと思いますが、少なくともこの時期は、時間と手間をかけてしっかり探し出した目標こそが、あなたの心を納得させるはずです。
11月半ばから12月にかけては、バタバタと忙しくなりそうです。新しいことが次々に起こり、対応に追われるでしょう。
とはいえ12月頭は、肩の荷が下りるような安堵感を感じられる場面もあるはずです。2018年の終わり頃からの「脱皮」のプロセスが完了するのです。
年末はとても豊かで楽しい時期となるでしょう。苦手な作業も終わり、親しい人とコミュニケーションを重ねていける、キラキラした年末年始になりそうです。
・愛について
フリーの人、パートナーを探している人は、愛に関する「目的意識」が強まるでしょう。いつもならば出会ってすぐに「この人を愛せるかどうか」が判断できるあなたですが、この時期は「少し腰を据えて、じっくり考えたい」という気持ちになるかもしれません。瞬間的な感情の盛り上がりよりも、じっくり観察していく中で相手の魅力を感じ、共感し、その人の持っている特別な何かを探し出したい、という思いが湧いてくるのです。いつもとは少し違ったアプローチができる分、かつてないようなキャラクターの人物に出会えるかもしれません。
2019年はあなた自身が急成長を遂げている時間帯なので、人を見る目も、人から見た印象も、大きく変化していきます。特にこの下半期は「外に出る」「いつもとは違った場所に出かけていく」機会が多いので、かつてなく新鮮な恋愛ができますし、パートナーシップをひとつの目標として掲げ、達成しやすい時期と言えるのです。
すでにパートナーがいる人、恋愛中の人は、自分自身の変化や成長をよく自覚しておく必要があるかもしれません。私たちは自分を真に客観的に捉えることは不可能なので、他者との関わりを鏡のように使って、自分の変化を感じることになります。この時期、もしパートナーや恋人が「なんとなく、変わった」ように思えたなら、それは相手ではなく、あなた自身の変化のシグナルなのかもしれません。
自分が成長すれば相対的に相手が「若く」、もしくは「幼く」感じられる可能性があります。逆に、もともと相手の方があなたよりも成熟しているなら、相手とより対等になれますし、これまで相手にだけ見えていた景色が、あなたにも見えてくることになるでしょう。その変化の中で、愛に新しい息吹を吹きこむことができる時です。
「より成長し、魅力的になっていく自分」というイメージを持っておくと、この時期の愛は進展させやすいかもしれません。自分が理想に近づくことで、愛も自然に、新しい形を得るはずです。
愛に追い風が吹くのは、7月末から8月、11月です。10月半ばには愛に関してとても嬉しいことが起こりそうです。さらに12月半ばは、出会いのキッカケを掴みやすいタイミングとなっています。
・住処、家族、人間関係について
家族やごく身近な人間関係において、「運命共同体・一心同体」という感覚が強まるかもしれません。これまではどちらかと言えば精神的自立を大切にしていたのに、この時期はむしろ密着し、融合し、お互いを自分の一部と考えるような態度の必要性を感じられるのではないかと思います。
2019年は射手座の人々にとって急激な成長期ですが、「人間として成長する」ということは、「人間の弱さとどう向き合うか」ということに通じます。ただ自分の力を強化し、弱さへの共感が弱まっていく、といった変化は、人としての成長とは言えないはずです。身近な人の弱さや悲しみ、不安などが、この時期はビビッドに感じられるでしょう。そして、それを受け止める人間的な力が、自分自身に備わっていることにも気づけるはずです。
2019年下半期は「外界に打って出る」時期と言えますが、外に出て闘えば闘うほど、「帰るべき場所」の重要性は大きくなります。心情的な融合、甘えたり、依存したりすることの大切さを、この時期しっかり見直せるはずです。
9月から11月は、チームや仲間関係、人的ネットワークに、大きめの変化が起こりやすい時期となっています。ちょっとしたゴタゴタを収めるような経験を通して、新しい信頼関係を作れるかもしれません。
・仕事、勉強について
仕事面では8月半ばから10月頭にかけて、勝負に出られる時期となっています。ロングスパンでの大きなターニングポイントであるこの時期は、勝負のスケールも例年以上のものとなるでしょう。今までにない試みができる時でもあります。
7月から8月にかけて、知的活動には勢いが出てきます。精力的に学べるでしょう。ここで学んだことはすべて、2020年の強力な武器となるようです。
・お金について
2017年の終わり頃からコツコツと切り開いてきた畑が、そろそろ形を成しつつあるようです。ガツンと収穫できるのは2020年になるかもしれませんが、2019年12月、最初の収穫が期待できます。
7月後半から8月頭は、少し経済的な状況を整理する必要があるかもしれません。過去に立てた予算や経済面でのロードマップを精査し、現実に即した軌道修正を行えるでしょう。
11月末以降は、一気に経済活動が盛り上がりを見せます。ここまでの挑戦の結果が、経済的な果実としてあなたの手の中に落ちてくるはずです。
・健康について
2019年は1年を通して、体質や体調が大きく変わりやすいタイミングとなっています。基本的には好調・好転の時間と言えますが、自分の心身に生まれる新しいリズムやサイクルを掴み、それにあった生活を「設計する」ことに苦労する場面もあるかもしれません。
また、「幸運の星」とされる木星は「拡大・膨張の星」でもあります。ゆえにこの時期は「肥る」人も少なくないといわれます。
ただ、「肥るからダイエットしなくては！」という観点は、この時期は少しあてはまらないのかもしれません。むしろ、心の満足や豊かさ、何かを楽しむ気持ちを優先することで、真の「健康」を見つけ出せる時期だと思います。「見た目」に囚われることは決して、「人間的成長」とは言えません。たとえば、「万年ダイエット中」で生きてきた人が、この時期にダイエットをやめる・忘れることが出来るのかもしれません。そうした心境の変化が起こっておかしくないタイミングなのです。
