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「愛と創造」と、「趣味と実益」では、字面から受ける印象はだいぶちがいます。
「愛と創造」はどこか崇高なイメージの表現ですが、「趣味と実益」は、もっとベタな現実味を帯びています。
でも、よく考えると、両者は同じようなことを言っている、と受け取れなくもありません。
「あの人は庭造りを愛し、庭を愛していました」という言い方があります。これは「趣味」です。
「クリエイティブな仕事」は、利益、つまり実益につながっているということになります。
創造とは、なにか価値あるものをつくり出すことですから、そこに「益」が生じているわけです。
2020年下半期、射手座の人々は「愛と創造」の世界をどっぷり、生きることになっています。
これは平たく言えば、「趣味と実益を兼ねた活動」となるのかもしれません。
もとい、この2つの活動は、繋がっている場合もあれば、相反する場合もあると思います。
好きなことにとことん打ち込み、そこから経済的な果実を収穫する人もいるでしょう。
あるいは、大恋愛をしながら大もうけもする、という可能性もありますが、
この場合は、どちらも忙しくて時間配分が大変! といった、拮抗状態になるのかもしれません。
「好きなこと」と「ゆたかになっていくこと」が、一体化しているか、
それとも、お互いのバランスをなんとかとりながらやっていくのか、そこは人によると思いますが、
とにかく、愛情や情熱が燃えさかるとともに、何か価値あるものを生み出す、または獲得する、
というプロセスが、常になく盛大に、華やかに展開することになっているのです。
先日、いわゆる「お宝」を目にする機会があったのですが、それは、非常に古い時代の硯でした。
とても美しい硯で、観賞用とのことでしたが、硯はそもそも、文字を書くときに使う「道具」です。
本来使うべきものを使わずに、ただ眺めておくという「愛し方」も、たしかにありえます。
硯を硯として用いるか、それとも「鑑賞」という用途に限定するのか。それは、所有者が選択します。
モノを獲得し、所有すれば、「それをどのように使うか」が問われるわけです。
2020年下半期、あなたは価値あるものを手にするでしょう。
あるいは、お金が手に入るのかもしれません。そこで、「どう使うか」が問われます。
使えばなくなるものもあれば、使って別の価値を生み出すものもあります。
画家が画材を手に入れたら、それは自己表現と創造の活動に用いられます。
恋人のために宝石を手に入れたら、それは恋人への愛情表現のために「使われる」ことになります。
情熱を燃やすこと、なにかを創造することは、所有しているものを「使う」ことなのかもしれません。
2020年下半期の射手座の人々は、大いに獲得し、そして、獲得したものを情熱の炎にかけて、
すばらしいなにかを生み出していくことになるのかもしれません。
2020年12月は、星座を問わず多くの人が、人生のターニングポイントに立ちます。
特に射手座の人々は、そこから「学び始める」「移動を始める」「語り始める」ことになるはずです。
では、何のために学び、何を求めて移動し、何を語り始めるのでしょうか。
その答えは、2020年下半期の「愛と創造」の体験にかかっているのだろうと思うのです。
・時期について
4月から始まった「愛に溢れる人間関係、パートナーシップ」の時間は、8月頭まで続いていきます。人間関係に恵まれますし、パートナーとも愛を確認しやすいでしょう。愛を探している人は、出会いを見つけやすいはずです。
8月は経済面で勢いが出てくる時期です。素敵なギフトを受け取れる場面があるかもしれません。
9月から10月頭はなにかと「動く」機会が増えそうです。遠くにいる人にコンタクトをとったり、スケールの大きなテーマについてコミュニケーションしたりと、目線が高く遠くなる傾向があります。
10月は仕事や対外的な活動において、きらりと光るチャンスが巡ってきやすい時です。日々の活動が楽しく感じられるでしょう。また、過去の活動について賞賛を受ける場面もあるかもしれません。
11月前半は「人に恵まれる」時期です。過去の交友関係が復活したり、「親友」と呼べる相手に出会えたりしそうです。
11月後半から12月は、新しいことがどんどん始まっていくタイミングです。ここから「大移動」を計画する人もいるかもしれません。また、猛然と学び始める人、新しい発信活動を始める人もいるでしょう。世界がひとまわり広がるような、人生の転機が巡ってきます。
[テーマ別ひとことコメント]
・愛について
下半期一杯「愛の季節」といって過言ではありません。6月末に情熱の星・火星が牡羊座に入ったのですが、この場所はあなたの「愛」を司る場所で、この状態が年明けまで続いていくのです。火星は牡羊座で最も強い状態になります。従って、この下半期はあなたの一番あなたらしい愛し方ができる時、と言えるのです。フリーの人もカップルも、素晴らしい愛を生きることができるでしょう。
もともと「追いかけられるより追いかけること」を望む傾向のある射手座の人々ですが、この下半期はまさに「追いかける」「攻勢に出る」愛のドラマが展開しそうです。おだやかであたたかなほんわかした愛ではなく、ジェットコースターのようにスリリングな愛を実現できます。
倦怠期に入っていたカップルも、情熱を取り戻せるでしょう。すでに仲良しのカップルは、よりお互いにワクワクできるような活動のプランを立てていけるかもしれません。
愛ではないもので「やむを得ず」繋がっていたような状態にあった人は、自分の人生において愛がどんな意味をもつのか、そのことを再考する機会を持てるようです。
・住み処、家族、人間関係について
4月から8月頭にかけて、人間関係には爽やかな愛の追い風が吹き続けています。直接人と会うことが難しい時期ではあったわけですが、人と「関わりを持つ」ことはむしろ、普段よりも大きな意味を持ったのではないでしょうか。この時期に増えた「味方」は、今後もずっとあなたを守り支えてくれるでしょう。
縁が縁を呼ぶような展開にも、この時期は恵まれやすくなっています。人から人へとつながりがのびていき、星を結んで星座が生まれるように、大きな人間関係の場が形成されるかもしれません。
住み処や家族に関しては、年の前半に大きな動きがあったものの、後半はむしろ「自分のことに注力できる」時期となるようです。
ただし、子育てに関しては、下半期一杯「熱い時間」が続きます。子供との関わりは、時に戦争のようになることもあれば、自分自身との闘いを要求することもあります。成長中の子供は激しいほどの生命力をバクハツさせることもあるため、それを「受けて立つ」ことは一種の闘いに似てきます。2020年下半期は特に、子供のエネルギーの大きさを実感させられる場面が多いでしょう。あなた自身もまた、子供との関わりを通して、「一人の人間としての自分」に立ち返る機会を得られるかもしれません。
・仕事・勉強について
仕事に関しては、非常に「実り多い時期」となっています。経済的な成果がしっかりと出てくるので、深いやりがいを感じられるでしょう。経済基盤をしっかり整えるのに適した時期なので、特に数字を的確に捉えておくことがポイントとなりそうです。
忙しくなりそうなのは8月後半から9月中旬、10月です。10月末から11月前半は、素敵な仲間や協力者、チームワークに恵まれそうです。
勉強に関しては、少々フライングになりますが、年末から2021年が「学びの時間」となっています。たとえば2021年に進学や留学を計画し、2020年下半期にその準備をする、という人もいるかもしれません。
また、経済・金融などに関して学ぶことが多そうです。一般常識としてではなく、切実な「わがこと」として知識を吸収し、すぐに行動につなげていけます。
「手に職を付ける」ことを意識する人もいるでしょう。経済面で確実に武器になるものを身につけられます。
勉強に追い風が吹くのは7月後半から10月頭です。
・お金について
これ以上ないほど「力を入れる」ことができる時です。また、頑張っただけ報われます。あるいは、この下半期に即、結果が出るわけではないかもしれませんが、少なくともここで撒いた種は、向こう1、2年の中であなたに、素晴らしい収穫をもたらすはずなのです。更に言えば、この時期に作った経済的なしくみが、長期的にしっかり回転していき、長い間の安定的な収入につながるだろうと思います。
2017年の終わり頃から、経済的な不安を抱えてきた人も少なくないはずです。また、2020年に入ってからは、世界的な経済変動で大打撃を被った人もいるでしょう。それでも、この下半期にしっかり立て直せます。あるいは立て直しが「完了」するまでに二年ほどかかったとしても、以前よりはずっと力強い経済基盤を確立できるはずなのです。
この下半期の中で、特に経済的な上昇気流が強くなるのが、8月から9月頭、12月後半です。