アーカイブ記事
こんにちは、石井ゆかりです。
今週は3日、天秤座で日食が起こります。日本からは見えませんが、南太平洋、チリ、アルゼンチン等で金環日食が見られます。星占い的にはとても重要なターニングポイントです。日食は、言わば「特別な新月」で、物事のスタートラインです。だいたい半年から一年くらいをカバーする節目、とも言われます。特に今回は「過去」との結びつきが強い食で、何か復活するもの、再生するものがあるかもしれません。オーブはゆるめですが木星とトラインを組む食で、スケールも大きくなっています。風の星座の食のトラインは、状況を一変させるような大きなニュースを連想させます。また、天秤座は交渉や調整、契約と関係が深い星座なので、なんらかの約束がまとまるとか、あるいは、「本格的な交渉のテーブルにつく」といったイメージも浮かびます。建設的な対話が始まるようなタイミングと言えます。
風の強いトラインの一方で、こちらも角度は少しゆるいながら、水のグランドトラインが形成されます。蟹座の火星、蠍座の金星、魚座の土星の、大きな三角形ができあがります。非常にエモーショナルですし、コントロールのしにくい、暴れん坊な雰囲気があります。強い愛情があればあるほど、怒りや悲しみも深くなります。人の感情は良いものと悪いものがぴったりくっついて交じり合い、「どちらかだけをとる」というふうにはできないようになっています。
でも、それでも、総体としては「激しいほどの感情を生きた」ということが、人生の宝物となります。「一切心を動かさず、冷静に生きたことを誇る」という人も多分、世界には存在するのだろうと思いますが、大抵は熱い感情を生きる人を「羨ましい」と思うものではないでしょうか。その証拠に、ドラマや映画などのフィクションの世界では、多くの登場人物が叫び、泣きわめき、暴れ回っています。人はそういうものが見たいわけで、つまりそこに絶対的な価値がある、ということなのだろうと思います。この時期はただ、フィクションの激情に共鳴して涙するだけでなく、自分自身もまた、熱いドラマティックな感情を生きる人が多いのではないかなと思います。
今週はそんな感じです。