牡羊座の今年の占い

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たとえば、旅は2種類あります。
ひとつは、どこに行きたいかを探すための旅、
もうひとつは、どこに行きたいかが解っている旅です。
私たちは「ここではない、どこか」に憧れ、
まだ見ぬ世界に行くことを夢見ます。
その一方で、何らかの使命を帯び、
目的地について深く知った上で
「その場所」を目指すことがあります。

2019年は牡羊座の人にとって
端的に言えば「旅の年」です。
でも、その「旅」は、決して
「あてどない旅」ではありません。
単に「ここではない、どこか」に憧れて
闇雲に出て行くような旅ではないのです。

2019年の牡羊座の旅には、
ごく重要な目的地が設定されています。
年が明けた段階で
あなたはもう、その場所をじっと見つめています。
おそらく、2017年の終わり頃から
あなたはその場所を、
心の中にピンでとめて、
見つめ続けていたのかもしれません。
今なら、そこに向かって出発できます。

もちろん、このように書かれても、
まだピンと来ていない人もいるはずです。
「そこ」「目的地」とは、一体どこなのか。
そして、それがどんな意味を持つのか。
それを考えるには
「これまでの道のり」を
思い起こして頂きたいのです。

たとえば、2018年の道のり。
たとえば、2011年頃からの道のり。
あの頃から今に至るまでの一連の出来事は
まるで、実験室の中で、
誰も見たことのないものを
発明しようとしているかのようでした。
あるいは、あるかどうかも分からない
「新しい星」を探して、
宇宙旅行を続けているようだったかもしれません。

2019年からの時間は、
もはや、そうした「あてどない旅」ではありません。
実験室での実験を終え、
発明したものを手に、こんどは
大きな工場に入っていくことになります。
あるいは、目的知をしっかり定めた上で
移住の準備を始めるのかもしれません。

これらは勿論、比喩です。
何が言いたいかと言えば、
ここまでは
「過去を脱出し、解体する道のり」であったのが
ここからは
「未来を建設し、定着させる道のり」である
ということなのです。

2018年という年に
私は「統べる」というキーワードを用いました。
「統べる」ということは、
どこか、「内側に閉じる」動きをはらんでいます。
一方、2019年の牡羊座の世界は
どちらかと言えば、大きく外側に開かれます。
ですがそれは決して、
「あてどない旅に出かける」というような「解放」ではないのです。
そうではなく、
新たな発明品を、広く社会に普及させるために
実用化に向けて取り組む、
といった動きなのです。
自分たちだけで楽しむのではなく、
もっと大きく、広い世界に向けて、
自分の力を打ち出してみたい。
この願いが、非常に現実的な形で、叶えられるだろうと思うのです。

実験室での「発明」に向かうプロセスでは、
最終的に何ができあがるのか、わかりません。
でも、発明品を実用化するために、
工場で試行錯誤して生産しようとすることは、
ちゃんとゴールが見えている取り組みです。
旅に関しても、
ただ「どこか遠くに行ってみたい」という旅ではなく、
何かしら使命を帯び、あるいは探したいものがあって、
それを目的として出かけていくのが
2019年らしい旅と言えます。