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昔は、年明け15日を「女の正月」と呼ぶことがあったそうです。
年末年始、女性は料理を作ったり掃除をしたりお客をもてなしたり、
休む暇もなく立ち働くことになります。
ゆえに、オフィシャルなお祝い事の一段落した月半ばになって、
女性がゆっくり新しい年を祝える日を設けた、というわけです。
地方によっては、この日は男性が炊事をすることもあったそうで、
どこかユーモラスで、愛情の感じられる風習だなあと思います。
誰かのために、あるいはみんなが集まる「場」のために、
精力的に活動を続けた後で、
こんどは「自分」のための時間に入る。
この展開は、なんとなく
2013年の魚座の世界にぴったりくる感じがするのです。
というのも、2012年後半から2013年前半、
魚座の人は、身近な人や、なかま達や、家族などのために
本当によく尽くして来ただろうと思うからです。
あるいは、ただ「相手のために尽くす」だけでなく、
身近な人や自分を取り巻くものをもっと大切にし、
みんなを守れるような環境を盤石にするために
力を注ぎ続けていただろうと思うのです。
自分一人の事を考えるのではなく、
自分を取り巻く「場」を考え、試行錯誤を繰り返すこと。
これが、2012年後半から2013年前半の、
魚座の世界のテーマとなっています。
そして、2013年後半からは、こんどは
「自分の世界」に突入していける時期となっています。
たとえば、小学生くらいの子供は、
親と一緒に旅行に行ったり遊びに連れて行ってもらったりするのを楽しむわけですが
これが小学校高学年から中学生くらいになると
親と出かけるよりも、友達や恋人と出かける事を好むようになります。
この変化は、「身近な人との世界」から「自分の世界」への変化によく重なります。
自分が個人としてやってみたいこと、
好きなこと、手に入れたいもの。
2013年後半から2014年前半にかけて、
あなたはそうしたことを生活の中心に置くことになるのだろうと思うのです。
たとえば、家族のために尽くして来た人が、
突然、誰かと恋に落ちて、
自分の中にある熱い情熱が花開くのを感じることもあるでしょう。
また、たとえば、
結婚して新しい家庭を構えた後に、
子供を授かって、新しい愛を胸に燃やす、という人もいるでしょう。
自分の中から生まれる、自分だけにしか解らないような、熱い思いが
2013年後半からの、魚座のテーマとなっています。
ただ、この2013年後半の動きの面白い所は、
あなたの目線が非常に高い、ということです。
新しい社会的な力を手に入れたい、
自分の専門的な力を増強したい、
という、外の世界に向かう強い意志が
2012年の秋頃から、あなたの中に固まってきたと思うのです。
それによって、仕事や対外的な活動に
今までとは少し違ったやり方を導入してきたのではないでしょうか。
また、少し時間のかかる勉強をスタートさせたり
さらに、後進の指導に当てるパワーを殖やしたりと
なにかしら、目先の利益ではない
もっと遠くの成果や力を追うために活動を
ふやしてきていると思います。
2013年の後半に始まる
「好きなもの」「好きなこと」「愛」の世界は
そうした「社会的な力を求める活動」と
まったく分離していないのです。
強く結びついていて、互いに影響し合い、
その双方が、あなたの中に眠る大きな力を、
全力で引っ張り出そうとしているようにも見えます。
この時期、あなたを取り巻く世界は、
あなたを乗せた大きな船のように感じられるかもしれません。
自分で舵をコントロールしているのかどうか、
あまり実感も感じられないままに、
全体が「こちらに行くしかない」という確信に満ちて進んで行くのです。
そして、その旅の先々で
あなたは、あなたにしかフィットしないと思えるような
様々な道具を発見するだろうと思います。
さらに、新しく出会う人々や、既に出会っている人々が
あなたにたくさんの愛を授けてくれるだろうと思います。