アーカイブ記事
あるロックミュージシャンが
有名な賞を受賞したとき、
これは、仲間や関係者のおかげと、
あとは、自分の実力です
と挨拶しました。
「こんな名誉な賞を受賞できたのは、
ひとえに関係者の皆様のおかげです、
本当にありがとうございます」
というのは、
ごく聞き慣れたコメントです。
ですがその人はさらに
「自分の実力」
をくっつけたのです。
このコメントは非常に印象的で格好良く、
圧倒的な説得力がありました。
私たちは確かに、
多くの人のお陰様で生きています。
その一方で、
誰もが自分なりに努力し、もがき、
自分が頑張らねばできなかった事を成し遂げています。
どんなささやかなことでも
たとえ、トイレに行くようなことでも
本当に気力を失ってしまったら
できなくなることもあるのです。
私たちは「自分の実力」で
実に様々なことを実現しています。
でも、
これは私の実力だ
と高らかに主張することは
恐ろしいような気もするのです。
「すべて皆様のおかげです、
運が良かったのです、
私の力なんかではありません」
と言っておいた方が何となく安心ですし、
実際、本当にそういう気もしないではありません。
謙虚さは、どんな場でも貴ばれます。
天狗になるな、勘違いするな、とは
古今変わらぬ世間の教訓です。
2019年、魚座の人々はそれでも
「これは自分の実力で成し遂げたのだ」と
胸を張れるだろうと思います。
または、他人には言わないまでも
「これこそは自分が育てて実を結んだ果実である」
と、心から思えるだろうと思います。
2015年頃から、
あるいは2011年頃から、
あなたはどうも、
その点に自信が持てずにいたのではないかと思うのです。
日々、忙しく活動しながらも
「これは自分の力なのだろうか」
「自分の力はここまでなのか」
「努力すればもっとできるのかも」
等々、
自分自身の成果、パフォーマンス、ということに関して
いまいちその骨格が掴めずに、
暗中模索のような気分で進んでいたのではないでしょうか。
その状態から2017年の終わり頃、
あなたは静かに抜け出しました。
そして更に先に進んだ2019年、
あなたは
「これこそは自分の実力だ」
と思えるフィールドにたどり着くのです。
このとき、同時に
仲間や周囲の人々、関係者への眼差しが、
ぱっと変わるだろうと思います。
「自分の実力」
「自分の成果」
に気づくということは、
決して
「他の人々の努力を軽視する」
ことには繋がらないのです。
むしろ、自分自身の努力を認めて初めて
他の人々の苦労の重みに気づく
ということが多いのではないでしょうか。
寒い思いをしたことがなければ
寒さに凍える人の気持ちが分からないように、
空腹を感じたことがなければ
飢える人の気持ちが想像できないように、
「自分の実力」を認めなければ
他人の実力の成果、努力の跡には、
ちゃんと反応できないものではないでしょうか。
2019年、魚座の人々は
「大活躍」することになっています。
これはスタンドプレーで目立つ、
ということではなく、
おそらく、
チームや組織、集団、仲間などを引き連れて、
皆で活躍できる場を作る
ということなのだと思います。
あるいは、人の力を借り、
多くの人に味方になってもらって、
新しい舞台に立てる、
ということなのかもしれません。
いずれにせよ、
あなたが浴びるスポットライトは
あなた自身の意向によって
あなただけのものにはとどまらないのです。
2019年のあなたは、
より強いリーダーシップを発揮することになるのかもしれません。
あるいは、
先陣を切って皆を引っ張っていく役割を果たすのかもしれません。
または、皆のために「場」を用意し、
そこに多くの人を招き入れることになるのかもしれません。
一人で自分だけの活動をするより
これらはずっと大変なことですが
でも、あなたは自分自身の夢として
それを願うのだろうと思います。
「みんなと活動する」時は
上記の通りどうしても
「これは、
ひとえにみんなのおかげです」
と言いたくなります。
確かにそういう部分もあります。
ですが、
たとえば大人数のオーケストラが、
指揮者によって全く違ったカラーを出しうるように、
「それを率いていく人」の力と個性には、
絶対的なものがあります。
同じような役者が集まって作った映画でも、
監督や脚本が違えば
名作にも駄作にもなりうるのです。
つまり「みんなで動く」時こそ、
「これは、自分の実力だ」
と思える部分が際立ってくるのです。
「自分のおかげ」と
「みんなのおかげ」。
これを、2019年はとても公平に捉えられるでしょう。
ゆえに、自他共に納得できる自信が生まれ、
その自信があなたを
「これから」の道へと導いてくれるでしょう。
2015年から2017年頃の苦労は、
決して、無駄なものではありませんでした。
そのことを2019年のあなたは
幾重にも実感するだろうと思います。