牡牛座の今年の占い

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家を造るのは
家に閉じこもるため、ではありません。
しっかりした丈夫な家があれば
人は遠くまで行くことができます。
過去2年ほど、あなたはそのための活動を続けてきました。
すなわち
「自分の居場所」
を作る活動です。
そこにいるべき「誰か」をも
ちゃんと探し当てて来られたと思います。

2007年は
そんなあなたの「居場所作り」を総仕上げし
そこから一歩
外に出る年です。

2007年が始まったばかりの段階で
あなたの「居場所」はおそらく
家としては立派だけれど
少し家具が足りないような状態かもしれません。
或いは
とても大満足の新しい家に引きうつったばかりで
何となくまだなじめないような
少し落ち着かないような
そんな感じがしているかもしれません。
人と同じように、家にもクセがあります。
そんなクセが、まだ把握できていないような感じかもしれません。

上記の
「居場所」「家」
は、勿論比喩です。
それが仕事でできている人もいるでしょうし
人でできている人もいると思います。
文字通り家屋である場合もあれば
家族のひとりひとりである場合も、あると思います。
あなたを取り巻く環境、
あなたを支える人々。
それらは、あなたが遠く一人で旅立つときに
あたたかくあなたを守り、時にあなたが手紙を書く宛先となり
さらには、旅から帰ってきたときにたくさんのおみやげを据え付ける場所である
「家」なのです。


2006年までに、牡牛座はそれを
「設計・構築」しました。
あとわずかに足りないのは
「住み慣れる」「住みこなす」
ことです。
これは、2006年に出会った「だれか」との関係についても
同じことが言えます。
ある「関係」が両者に了承されたそのあと、
ほんとうの「かかわり」がスタートします。
結婚してからが夫婦のスタートです。
「付き合おう」と言った後が正念場です。

人との関わり、そして、居場所の構築。
2006年までにその「かたち」が整ったはずです。
2007年前半は、それにみっちり深入りし、肩入れし、
ほとんど自分の身体の一部とでも言いたいような
「フィールド」
を作り上げることができます。
そのあと
牡牛座は、安心できる居場所をあとにして
自由な個人としての一歩を
この世界に向かって踏み出すことができます。

もちろん、これは「孤独になる」ということではありません。
しばしば、結婚した男女が
「以前より安心して仕事ができるようになった」
ということがあります。
このプロセスは、ちょうどそんな感じです。
幼児の頃にお母さんに思いっきり甘え、感情を受け止めてもらった子供は
外に出て行くことをあまり怖がりません。
苦しい練習を共にして醜いところも弱いところもさらけ出し合った部活の友達は
年齢が上がっても決して、その絆が弱まることがありません。

2007年の牡牛座のテーマは
そんなところです。
後半、牡牛座は多分
どこかに出かけることになると思います。
それはしかし
ただふわふわと移動する、ということではなく
しっかりした居場所を確かめた後で
その居場所と無関係ではない、
でも、義務や責任でもない、
あなた個人の目的のために、移動するのだろうと思います。

2007年後半からは
深い深い愛を知る季節に入ります。
人の心にしっかりと踏み込んで
自分の弱さも認識しながら共に歩む、
長続きすることが約束された、真剣な愛。
これが、2007年後半の、牡牛座のテーマです。
「愛」も、星占いでは
「家から出る旅」のひとつです。
愛することは、集団ではできません。
愛する人はいつも、その対象に対して、一人です。
愛は、その人にとって
その人を守ってくれる「家」から出てする一人旅なのです。