アーカイブ記事
理想と現実。
この2つのはざまで、
私たちは生きています。
もちろん「理想的な現実」を送っている人もいるかもしれませんが、
それであっても、やはり
「もしこのことが叶ったら!」
という夢を、胸の中にちいさく、温めているところがあるのではないでしょうか。
理想が高すぎて、現実が低すぎるように感じられる場合
私たちは苦しみます。
願いが美しければ美しいほど
現実が「あってほしい」姿から遠ければ遠いほど
私たちは、悩むのです。
この苦しみを解消するために、
私たちは色々な方法を選ぶことになります。
1つは、「いつか」という言葉を使う方法です。
遠い未来に、いつかそれは叶うだろう、
でもそれは、「今」ではない。
そう考えることで、理想を手放さずに、
目の前の現実を淡々と生きることができます。
あるいは、「どうせ」とか「結局」などの魔法の言葉を使うことです。
理想は高すぎ、現実はそこに届きそうもない。
だから「理想は理想、現実は現実」と切り離してしまい、
恵まれない現実を憂い、時にはそれを呪うこともあります。
こうした場合、その人の言動は一見、不幸に見えますが、
理想を追いかける危険をおかさない分、安全であり、
やすらかな日々と言えなくもありません。
一方、理想を「現実に変えよう」と考える人もいます。
その場合、行動を起こし、理想の遠さという苦しみに
真正面から対決を挑むことになります。
これは、茨の道であり、失敗のリスクもあります。
この選択肢が一番「直球」ですが、
最も「回避」されるものなのかもしれません。
ですが、この選択肢を選んだ人は、行動を重ねて行くにつれ
経験を得ていきます。
そして、その経験が、「理想」の形そのものを、
だんだんに変えていくことも少なくありません。
大きな巨星のような理想を、
小さな星屑に分解して、
その星屑を一つ一つ、たどっていくようなやり方もあります。
あるいは、理想として思い描いていたものよりも
もっと美しい現実に「いつの間にかたどり着いていた」という人も
少なくないようです。
2012年の初め頃から、双子座の空高くに、
「理想」の星が輝き始めました。
この「理想」の星は、夢や遠い未来を意味する場所ではなく、
現実的にどうしても叶えなければならない「目標」や「目的」「使命」の場所で
その輝きを増しつつあります。
この「使命」を達成するまでの時間は、おそらく、10年以上あります。
でも、その10年は「遠い未来」としてではなく
「今既にいる場所」として感じられているのではないでしょうか。
さらに、2012年の夏頃から、
あなたはその「理想」を叶えるために、自分を変容させ始めました。
古い皮から脱皮するような選択を重ねてきた人もいるでしょうし、
自分を守っているようにみえて、実は縛っていた部分もあるなにごとかから
解放された人もいると思います。
新しい自分になることは、「新人」になったような不安感をともないます。
それでも、あなたを惹きつける高い場所にある星は
あなたを強い力で誘い続け、あなたはそちらに向かうしかないことを
心で感じ続けているだろうと思うのです。
2012年の10月から、
あなたはその、とても遠くてたどり着けないように思える「理想」を目的地とし、
遙かな階段を一歩ずつのぼり始めているはずです。
いつたどり着くか解らないような高見にむかってのぼる「最初の数段」は
まるでそのこと自体が徒労に思われ、
自分自身は新たに生まれたばかりのように頼りない状態であり、
2012年の後半は、心細さや投げやりな気持ちに負けそうな場面も
もしかしたら、あったかもしれません。
でも、2012年の10月からあなたに「具体的前進」を促した星は
時間という大いなる壁を越えさせてくれる、
実に頼もしい星なのです。
冒頭に挙げた、「理想と現実のギャップに立ち向かう3つの例」のうち、
2012年後半から2013年前半のあなたは間違いなく、
3つめの道を選択していると思います。
気負うことなく、ごく自然に「この道しかない」と、
もっとも細く急なように見える階段を、悠々と選んでゆくのです。
2013年の後半になると、あなたは今まさにのぼっている階段の上で
上昇の手応えを得るでしょう。
たとえば、闘いを続けるには兵糧が必要ですが
そういう意味で、
「これからものぼり続けることができる」「闘い続けられる」という実感を
確かに、感じることができるだろうと思います。
こうした、あなたの「上昇」の動きは
周囲からもよく見えています。
2013年、特に初夏と初冬に、
あなたは人から思いがけない「支援」を受けることになります。
「支援」というより、「ギフト」というほうが近いかもしれません。
この「ギフト」は、その人達があなたに対して、
夢や命を託すような、非常に重みのある贈り物です。
人から人へと受け継がれていく有形無形の宝物が、
世の中にはたくさんあります。
そうしたものの1つを、あなたが誰かの手から
厳かに、あるいはかなり思い切った形で、
授かることになるのだろうと思います。
理想と現実を、リクツではなく行動によって
「結びつけよう」と試みる人のところには、
自然にそうした「夢を託す」意味をもったギフトが贈られます。
ギフトは、贈り主の能動によって発生するもののように思えますが、
その動機の芯の部分は、贈られる側にあるのです。
贈られるに値する生き方をしているからこそ、
贈り主は心動かされ、なかばそれへの「レスポンス」として
贈り物を用意します。
2012年から2013年にかけてのあなた自身の「能動」を見て
贈り主は、あなたの人生にコミットしたいという思いを固めるのだろうと思うのです。